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2012年08月26日

練習用グレート・ハイランド・バグパイプ


» 練習用グレート・ハイランド・バグパイプを吹いてみました

英国のバグパイプス・ガロア社が製造している練習用のグレート・ハイランド・バグパイプです。

グレート・ハイランド・バグパイプというと、日本人が「バグパイプ」と言われてイメージするあれ――タータンチェックのスカートをはいた大男たちが『勇ましきスコットランド』を演奏しながらエジンバラ市街をパレードする、まさにあのバグパイプです。民族楽器の笛が好きな人なら、一度は吹いてみたいと憧れる楽器ではありませんか。

学校の吹奏楽部で練習に使う品質です。価格を抑えるために、材質はプラスチックやビニールなどオール合成素材です。写真だとずいぶん美しく見えますが、手に取ってみると『大人の科学』の付録みたいな印象です。とはいえ練習用として設計されていますから、なかなか気持ちよく演奏できますよ。木と皮で出来た本物と違って割れたり腐ったりしませんから、メンテナンスにあまり気を遣わなくてよいという長所もあります。

価格はパキスタン製とどっこい

うちの店での販売価格を計算したら本体価格が43,000円になりました。
英国の職人が製作したきちんとした楽器だと平気で7万円以上しますから、そこを見るとだんぜん安いわけですが。どうでしょう。この値段なら、木と皮でできたパキスタン製が買えますよ。

粗悪品として知られるパキスタン製のバグパイプですが、全部が全部ダメというわけでもない。中にはアタリもあります。確実性を取って材質と外観に目をつぶるか、アタリを期待してパキスタン製を博打買いするか、そういう判断になりそうです。

グレート・ハイランド・バグパイプは扱いにくい

私が演奏してみた感触として、品質としての不足はまったく感じませんでした。気持ちよく演奏できました。それよりもそもそも、グレート・ハイランド・バグパイプという楽器自体が、扱いにくい楽器なのだと思いました。

やかましいとは聞いていましたが、ほんとうに大きな音です。「アパートで練習すると近所迷惑になる」という以前に、演奏している本人が耳を痛めそうです。練習場所を確保するのに苦労する、という噂どおりです。

伴奏管(ドローン管)が3本あるので、チューニングは難しいです。そして大量の空気を消費します。メロディー管(チャンター管)を含めて4本のパイプを鳴らすのに、バッグがあまりに小さすぎます。(演奏性よりも外観を重視した設計なのでしょうか?)鳴らしているうち、みるみるバッグが萎んでいきます。頻繁に息を吹きこんで膨らせなければなりません。

ドローン管をチューニングする、音を切らずに鳴らし続ける、というバグパイプを演奏するうえでの基礎的なハードルがやたら高いのです。
初心者は遠回りしても、まずは扱いやすい練習用バグパイプで下積みすることを勧めます。

練習用グレート・ハイランド・バグパイプを販売開始しました。
» 練習用グレート・ハイランド・バグパイプのウェブカタログはこちら

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2012年08月24日

バイオリンとバグパイプ『天衣無縫』

バイオリンとバグパイプで東方Projectの東方緋想天から『天衣無縫』を演奏しました。

詳細は後で説明します。
と前振ったものの、時間がたってしまって、なにを書こうとしていたか忘れてしまいました。このような作品を製作するのに役立つちょっとした情報を提供する、という大枠の指針を持っているのですが。知識は膨大で、どこから何を話せばいいのか分かりません。「これはどうすればいいの?」みたいに具体的な質問があれば挙げてください。回答しますので。

バイオリンの彼から「イコライザってどうやって使うの?」と質問されました。
ごめんなさい…とても一言では答えられません。今、気がつきました。現場のノウハウって、まずは逆引きなんですよ。「イコライザをどう使う」という知識ではなくて、「こんな症状のときにはイコライザをこう使う」という知識なのです。そしてベテランになるにつれ「イコライザとは」という、何らかの理解ができるのだと憶測します。私はまだそこまで届いていません。

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コヨーテオールドマンアナサジフルートG♯管届きました、

毎度お世話になります。歌の本です。
コヨーテオールドマンアナサジフルートG♯管
到着しました。
以前A管を購入したのですがそれと比べると
かなり改良が進んでいるなと感じました。
ベルがクラリネットのようになってかっこいい。
音もアーストーンのアナサジフルートぐらい
出て大変吹きやすいです。良い楽器をありがとうございます。
ところでアナサジフルートでメジャースケールが吹ける
とのことでしたがマイナースケールはどうなんでしょう?
旋法も吹けるとさらにいいんですが。マイルスデイビス関連
ではないですが。

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2012年08月23日

鼻笛届きました。

本日、無事に注文した鼻笛が届きました。ありがとうございます(^^)

早速吹いてみましたが、音を出すのは簡単でしたが、音程を保って曲を奏でるのは難しいですね。
もともと口笛が好きで吹いていたので、それほど違和感なく吹けましたが、安定した演奏をするにはまだまだ練習が必要なようです。

11ヶ月になったばかりの息子に、となりのトトロの主題歌「さんぽ」を(それなりに、ですが)吹いてあげたら、大変喜んでもらえました(^^;)
ただ、こんな演奏を続けていたら息子が音痴になってしまいそうなので、しっかり練習したいと思います。

いつになるかわかりませんが、人に聞かせられるくらいになったら、YouTubeにでもアップしたいと思います。
とてもいい買い物をしました。ありがとうございました(^^)

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2012年08月18日

チャルメラ

少しずつ音が出てきました。ダンナに見つかり「なんか吹いて」と言われたのでチャルメラを吹く。まずまず。
ブログのご意見、もっともだと思います。私もせいぜい何かのちょっとした集まりで、先々披露できたらカッコいいなとか、その位です、動機としては。でもそういうのがやれるのとやれないのでは楽しめる度合いが随分違うと思うんですよね。あと昔に楽器やってた経験からも、極力毎日短時間でもさわるようにしてます。

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2012年08月12日

CとFについて

 先日、知人からpocket saxを譲り受けいろいろ調べていますが、御記事に『C調とF調がある』と書かれてありました。が、運指表を見るとCとFが同じになっています。これは、ふき方によってCとFをふきわける、ということでしょうか。
 わたくしはリード楽器はまったく初めてです。
 教えて戴ければうれしいのですが。
 また、プラスチック・リードはそちらで購入できますか?
 よろしくお願いいたします。
                              川路 一清

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2012年08月11日

インデアンフルートで『ジュピター』?!


ども、カナメです。

先日、ナッシュのインデアンフルート バッファロー F# 管を購入して、いきなり『もののけ姫』なんか練習始めました。

で、1回自然に吹いてみようとしたら……

チャララーチャチャチャララーラチャララーラ……

なんと!『ジュピター』の冒頭部分が出てきました。(途中、ちょっとデタラメな音が入りますが ^^;)

これにはビックリしました。まさかクラシックが出てくるとは……。

すだれさんは「日本人だと演歌」とお書きになってましたが、クラシックってのはどうなんでしようか?真面目にリインカーネイションの研究が必要でしょうかね?(笑)


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2012年08月07日

『人に読ませる技術-コラム・エッセイの王道』

世界楽器てみる屋のすだれです。
脱サラを予定しているお客さんからインタビューされました。このような話を個別に回答するのは無駄なので、記事として掲載しておきます。(私も世界楽器てみる屋みたいなお店を始めてみようか)と画策している人は参考にしてください。

『人に読ませる技術-コラム・エッセイの王道』

タイトルのとおり、読者に読んでもらえる文章を書くためのノウハウを説明した本です。

この本を読んだところでとても小説家にはなれそうにはありませんが、ちょっとした気の利いた文章を書くのには非常に参考になります。

読者に読んでもらうためにどんな文章を書けばよいのか。「読者の興味を引きそうな話題を楽しく提供する」ということはとうぜん重要ですが。それ以前に、読者に嫌われない文章を書く★1 ということが大前提だったりします。もちろんわざと嫌われるように書く人がいるはずもなく……ついついやらかしてしまうわけですが。これがけっこう多い。つか文章を書く勉強をきちんとしていない人は、まずやらかします。そしてそのことをはっきり指摘したノウハウ書もあまり見かけません。「人から嫌われる文章ってどんなのよ?」というところだけでも、この本は読んで損はないです。

それ以外にも「主題は一つに絞りこむこと」など、基本中の基本からいろいろ説明しています。
人に読ませるために文章を書かなければならない人は、ぜひこの本を読んでみてください。

ネットショップは文章が命

ネットショップは、最後の最後は文章が命なのですよ。
ネットショップはインターネットにウェブサイトを掲げて客を集めます。スタイリッシュなレイアウト★2 、大きくて見栄えのする美しい写真。そして楽器の販売なら説得力のある試聴サンプルなどを用意して、やってきたお客さんを魅了しショップに引きとめます。が、商品のどこが買いどころなのかきちんと説明するのは、最後の最後は文章です。「ギターなんてどこでも売ってる。もっと安売りしている店だってある。なのになんでわざわざあなたの店でギターを買わないといけないの?」「そもそも私はギターなんか興味ないんですけど。なのになんでわざわざあなたの店でギターを買わないといけないの?」★3 というところをきちんと説明できないと、商品は売れません。

楽器など趣味の商品を紹介するならやっぱり、わかりやすく楽しげな文章が似合っているでしょう。というと、いきなりおちゃらけた口調の文章を書いたりする人がいますが。そういうわけでもなくて。「えっそれってどういうこと?」と興味を引いたり、はっと気づかせるなどの仕掛けを使ったりします。このへんネットショップの文章は娯楽の読み物――コラム、エッセイ、小説、ライトノベルなどに極めて近いです。

★1 嫌われない文章
小手先の技術では専門用語を使わないとか。ここでネタをばらすともったいない、ぜひこの本を読んでみてください。「なるほどたしかに嫌らしい」という反例文がたくさん載っていて楽しめます。

★2 スタイリッシュなレイアウト
うちのウェブサイトのレイアウトはスタイリッシュではありません。私はそこは重要視していません。本質ではない、進化の可能性が閉ざされてしまう、フレーム表現やフラッシュ技術はgoogleが嫌う、独りよがりで鬱陶しい、など弊害が多いです。とはいえ客から見て、読みやすい使いやすいことは重要です。過去に一度、その手の仕事をしている友人のアドバイスを受けて、トップページのレイアウトを変更しました。

★3 なぜあなたの店で買わないといけないの?
これはネットショップに限らず販売店を営む上で最重要な課題です。他には「うちに楽器を買いに来る客は、本当は楽器を演奏したいわけじゃない」とか。

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2012年07月31日

練習用バグパイプの吹き方教室、鳴らし始めと鳴らし終わり


» 練習用バグパイプを鳴らしてみました

学生のお落とし玉で買える練習用バグパイプです。
吹き方教室の第七回。鳴らし始めと鳴らし終わりについて。

ぴたりと鳴らし始めるを良しとする

バグパイプに息を吹きこむとバッグが膨らみ、それにつれてドローン管とチャンター管がにょろにょろ~と鳴り始めます。バッグが膨らむほど音もだんだん大きくなり、そしてバッグをぎゅっと脇で締めつけたタイミングでやっと音が安定します。ここからバグパイプの演奏を始めるわけですが……その、最初ににょろにょろ~と音が鳴るのはNGなのですよ。少なくとスコットランドでは、この切れ味の悪い音の立ちあがり方は「みっともない」「かっこわるい」とされます。まるでオルガンの鍵盤を押さえたかのように、ぴたりと鳴らし始めるのを良しとします。
バグパイプの鳴らし始めは次のようにします。

  1. バッグに息を吹きこむが、勝手に鳴らないように、半分くらいにしておく。
  2. 脇をぐいと締めて演奏を開始する。ぴたりと音が鳴り始める。
  3. すぐにバッグが萎むのでいそいで息を吹きこんでバッグをぱんぱんに膨らませる。

演奏に支障ないほどバッグの扱いが上手になっていれば、案外簡単にできます。

ぴたりと鳴らし終えるを良しとする

終わりも同様です。なにも考えずにバグパイプの演奏を終えると、バッグに残った空気がなくなるまでドローン管とチャンター管がにょろにょろ~と鳴りつづけます。やはりオルガンの鍵盤を放したかのように、ぴたりと鳴らし終えなければなりません。
バグパイプをぴたりと鳴らし終えるには、次のようにします。

  1. 曲が終わる少し前からバッグに息を吹きこむことを止める。バッグが次第に萎んでいく。
  2. 曲の終わりのタイミングでぱっと脇を開ける。ぴたりと音が鳴り終わる。

バッグがぱんぱんに膨らんでいると、脇を放しても自力でしばらく鳴りつづけます。空気を抜いてバッグを萎ませておくのが肝心です。

練習用バグパイプの吹き方教室はこれで終わり

以上、練習用バグパイプを吹いて楽しむには十分な事を説明したと思ってます。
最初に断ったように、私自身がバグパイプにそれほど詳しいわけでもないし、「なんちゃってで演奏できたらそれでいいや」という程度にしか考えていません。バグパイプの一般的な話として間違ってはいないと思っていますが、特に演奏スタイルは国や文化によって細かく異なります。「私は将来グレート・ハイランド・パイプを演奏するんだ」「私はスペインのガイタ・ガレガを極めるんだ」と志している人は、その筋の演奏家や先生に正しいところをきちんと習ってください。

ではまた、どこかで会えることを期待して。
さようなら。

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練習用バグパイプの吹き方教室、グレースノート


» 練習用バグパイプを鳴らしてみました

学生のお落とし玉で買える練習用バグパイプです。
吹き方教室の第七回。グレースノートについて。

指穴をすばやく開閉して音を区切る

バグパイプはバッグの中の空気を絞りだして鳴らしますから、鳴りだしたら止まりません。とすると一つ、問題が出てきます。たとえば「ぼくのだいじなクラーリネット、パパからもらったクラーリネット」のように同じ音が続くとき、どうやって音を区切ればいいのでしょうか。ふつうの笛だと舌先でツツツとやって音を区切るのですが、バグパイプではそれが使えない。なので指穴を素早く開閉することによって音を区切ります。この技術をグレースノートと言います。

グレースノートはバグパイプの音を区切るために必須の技術ですし、また装飾音としてバグパイプの演奏にバグパイプらしさを添えるためにも重要です。

で、そのグレースノートの説明なのですが。
わかりやすく説明するのがけっこう大変で、何度もやりたい仕事ではありません。グレースノートによる音の区切り方や装飾音の入れ方は、既にテクノパイプ(スェーデン製の電子バグパイプ)で説明しています。お手数ですがそちらをご覧ください↓
» 音の区切り方
» 装飾音の入れ方(1)
» 装飾音の入れ方(2)

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