私のSONARのオーディオオプション
お客さんから、ASIOドライバを使ってソフトウェアシンセサイザーを鳴らす方法について質問がありました。って何を言ってるのか分からない人は聞き流してくださいまし。この記事は専門用語が多いです。
「ASIOが使えない」「ASIOを選択できない」「音が出ない」という障害は、実にありふれた、DTMをするときに必ずあたるハードルのようなものです。残念ながら、上手くいかない原因はその人毎の環境により千差万別なので、唯一の解決策というものがありません。近くにDTMの詳しい友人がいれば幸いですが…でなければ、私がそうだったように、機器の説明書とインターネットを首っ引きにして試行錯誤し、自力で解決することになります。いい事だと思いますよ。問題解決スキルの向上は人生の荒波を乗り切るために必須です。
私のDTMの環境
参考までに、私のDTMの環境を説明します。
使用している音楽ソフトはSONAR8.5Producerです。見栄を張って最上位モデルを使っています。
オーディオインターフェースはEDIROLのFA-66です。これはFireWireで繋がります。FireWireが速い!という知識があって、世の中にはUSB2.0で繋がるQUAD-CAPTUREが発売されていましたが、敢えてこちらを選択しました。後で確認したらFireWireの通信速度はUSB2.0と同等、むしろUSB2.0の方が速いくらいで、FireWireが速いなんてそれいつの情報!?この件については失敗しました。
パソコンは自作でOSは32ビットのWindowsXpです。その時の最速のマシンを自作しようとすると、結局お店で新品の部品を購入することになるので、価格はメーカーの製品とあまり変わらなくなります。まあ趣味で自作しています。
SONARのオーディオオプション
ASIO関連の設定はオーディオオプションで行います。メニューで オプション>>オーディオ… を選択するとオーディオオプションのダイアログが表示されます。
私はほどんどデフォルトのまま使ってます。ドライバモードをASIOに、ディザリングをPow-r2にしました。Pow-r2は音声の歪みは少ないがノイズが若干目立つ、との説明でした。どうでしょう、普段の繰り返し作業はデフォルトのトライアンギュラを使って、最終工程のmp3ファイル作成のときだけPow-r2でディザリングする、というのがよいかもです。
ドライバモードでASIOを選べる環境なら、ふつうはASIOを選ぶのではないでしょうか。良い事はあっても悪い事はありませんから。敢えて説明すると、音声の出力先としてASIOドライバを使うと、ソフトウェアシンセサイザーが音を鳴らしてからスピーカーから聞こえるまでの遅延を小さくすることができます。パソコンにMIDIキーボードを繋いでソフトウェアシンセサイザーを弾いたら音が遅れて聞こえる、もたもたしてとても演奏できない、という障害は、音声の出力先としてASIOドライバを使っていないことが原因です。
ドライバモードでASIOを選ぶと、作業用バッファのサイズなどいくつかの悩ましい設定が自動的に調節されます。これは助かりました。これは最上位モデルのProducerだからそうなのか、それともSONARという製品が全モデルそうなのか、分からないです。
レイテンシはできるだけ小さくなるように設定して、2.9msec(MIDIキーボードを叩いてスピーカーから音が聞こえるまで2.9ミリ秒かかる)です。これは実用的には可ですが…専用の機器に搭載されたASIOとしてはちょっとお粗末な気がします。2.0msecを切ってほしいです。FireWireを選んだのはほんとうに失敗だったかもです。
とにかく、私はASIOを問題なく使えていて、そのオーディオオプションはこのような設定になってます、という事しか言えません。後は自分で試行錯誤して解決するしかないです。
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