-- 倍音楽器 --

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2008年11月10日

倍音楽器、ラッパ 1

どんな楽器の音にも無数に含まれている倍音。これら倍音のうち、一つを強く響かせれば音程に聞こえます。うまくやればメロディーだって演奏できます。このように倍音を使って音程を出す楽器は世界中にたくさんあります。

倍音楽器の代表格ラッパ

倍音で音程を出す楽器の代表格はラッパでしょう。
図はアルプホルン、長い木をくり抜いただけの素朴なラッパです。アルプスの牧場で時刻を告げるために使われたもので、5mの管だと2km先まで音が届くそうです。
»こんな音

長いだけのただの管ですから、理屈では一つしか音が出ません。でも、唇を引き締めて少し強く吹くと音が裏返ります、つまり倍音が出ます。吹き加減で倍音の高さも変わるので、うまくやればメロディーを演奏することができます。世界中のラッパは全てこの原理でメロディーを演奏します。
ラッパの音はあれは全部、倍音の音です。

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2008年10月08日

倍音楽器、フヤラ

倍音でメロディーを演奏する珍しい笛、オーバートーン・フルートの中でもスロバキアのフヤラはすごいです。

なんといっても大きい、1.5~2mくらい長さがあります。長すぎるので構えると半分近く頭の上に突き出てしまいます。音だってすごいです、ソウルシャウトって感じ。指穴は3つしかありません。これはメロディーを弾くためでなく、倍音の並びを切り替えるのに使います。
»こんな音
»スロバキアのフヤラ

フヤラは世界楽器てみる屋で販売したい楽器の一つですが、もともと現地でも高価な笛のうえ、ユーロが高くてなかなか輸入する覚悟ができずにいます。

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2008年09月10日

倍音楽器、コンチョーヴカ

コンチョーヴカはスロバキアの羊飼いの笛です。スロバキアに限らず欧州で羊を飼っている地方ならどこでも同じような笛を見かけます。ハンガリー、ルーマニア、ノルウェー、ウクライナ…。国によって名前は違いますがひっくるめてオーバートーン・フルート(倍音笛)と言います。

オーバートーン・フルートは細長い柳の枝でできています。リコーダのように歌口が付いているので吹けば簡単に鳴ります。指穴は一つもありません、これで2オクターブ以上の音階をどうやって出すのでしょうか。

オーバートーン・フルートの音は非常に不安定です。少し強く吹くと簡単に裏返ります、つまり倍音が出ます。倍音は吹き込む息の加減によっていろいろな高さになります。また吹き口の反対側の端を指で塞ぐと音響上の管の長さが変わるため、出てくる倍音の並びが切り替わります。このように吹き込む息の強さと端の開閉によってさまざまな音程を出す仕組みです。
»こんな音
»スロバキアのコンチョーヴカ

オーバートーン・フルートの音階はその構造に因るため、どの国でも同じ、独特でエキゾチックな音階です。

ちなみに世界楽器てみる屋で販売しているPVC樹脂製のオーバートーンフルートはベトナムのクェンという竹笛のレプリカ。オリジナルはさる名古屋万博のベトナム館で購入したんだけど…クェンってふつう人名なんですよ。ネットで探してもクェンという笛は見つからないし、本当にクェンという名前なの?

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2008年06月17日

お客さんのオーバートーンフルート演奏

世界楽器てみる屋のお客さんであるマショマルさんが、オーバートーンフルートの演奏をmixiの日記にアップしていました。すごくかっこよかったのでお店のカタログページで使わせていただけないかとお願いしたところ、快く承諾してくれました。ありがとうございます。

オーバートーンフルーは指穴がなく、吹くだけしかできない笛ですが、人によって演奏スタイルがずいぶん違います。私はこういう激しい曲は苦手です。
» マショマルさんのオーバートーンフルート演奏(Bb管、2分10秒)
» マショマルさんのサイト『NARU PHOTO』

ちなみにきもちのよい反響音は、風呂場で吹いて録音したんだそうです。やるなあ風呂場。いいよね風呂場。
こんな感じに今後もお客さんの演奏を紹介していけたらなと考えています。

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2007年10月24日

ディジュリドゥの音ってこんなの

mixiで友だちと「ブラスは吹けるんだけど笛はどうも苦手」みたいな話をして、ならディジュってどうよっ?みたいな。

ディジュリドゥはオーストラリア・アボリジニの大きな木管ラッパです。ラッパだから笛のように息を吹き込むのではなくて、唇を当ててぶるるーっと鳴らします。ディジュリドゥの音は他のラッパとずいぶん違っていて、音程はずっと一定、音色を変化させます。あんまり上手じゃないけど吹いてみました。

» こんな音です

"循環呼吸"と言って、口から息を吐きながら鼻から吸うことにより切れ目なく音を出し続けます。

オダギリジョーが主演した映画「蟲師」の冒頭で効果的に使われていましたっけ。

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2007年07月20日

倍音とは何か?

倍音。
楽器の話をするときよく出てくるワードです。英語ではオーバートーンといいます。倍音とは何か。たとえばピアノを叩くと「ド」の音がします。「ド」の音がしますが、実はこのとき一緒にもっと高い音…「ミ」の音や「ソ」の音などもかすかに鳴っています。ピアノに限らず楽器は全て、音を鳴らすと高い音が混ざって鳴ります。これが倍音です。

どんな倍音が混ざるのかは楽器ごとに違っていて、それが音色の違いになります。ピアノがピアノらしい音色なのは、ピアノ独特の倍音が混ざっているからです。トランペットがトランペットらしい音色なのも、ギターがギターらしい音色なのも、同じです。

図は、ピアノの音(=1番上の波形)は下の3つの倍音が混ざってできている、ということを説明しています。もちろん本物はこんな簡単な音ではありません、何十種類という倍音の複合物です。これら倍音のいくつかがちょっと違っているだけで、美しく聞こえたり不快に聞こえたりする。人間の耳って、本当にすごいんです。

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