口琴の弾き方、ダイジェスト
口琴は人間の口を共鳴胴に使う非常に個性的な楽器です。口琴の音自体はビーンというつまらない音ですが、口の中に反響して驚くほど複雑な音色を奏でます。
» 口琴を演奏してみました
角材を曲げて作ったケチな玩具ですが。それでも説明しだすときりがない、奥の深い楽器です。まず、最低限の音を出すところまで駆け足で説明します。
※ 私が以前に運営していたサイト『シュバルのスケッチブック』の記事を再編成しました。
各部の名称
ここでは口琴の各部分を次のように呼びます。
- フレーム
- ばね
- ばねの先
口琴の持ち方
左手の親指、人差指、中指で口琴のフレームを持ちます。
- ばねの先は向こう側へ向けてください。
- 指でばねに触ないようにしてください。
口琴の構え方
フレームの先を前歯にまっすぐ押しあてます。
- 上下の歯の間を少し開けてください。
- 口琴は前歯にまっすぐ押しあてます。
- 前歯の先端がフレームに当たるのは、間違いです。
- 前歯の側面がフレームに当たるのが正しいです。
- 唇はフレームに軽くつけてください。
口琴の鳴らし方
右手人差指でばねの先を口の中に押しこんで放します。ガチッとかベンとかビビンとか鳴るのは失敗です。びぃーーーーんと鳴ればOKです。口琴を鳴らしながら舌を動かすと音がビヨヨヨンと複雑に変化します。
ばねが歯に当たって痛いときは
上下の前歯の間にばねの通る隙間を開けてください。
ガチガチいって鳴らないときは
正しく口琴を前歯に押しあてていますか。前歯の側面にフレームを押しあてます。前歯の先端がフレームに当たっていると、フレームを噛みつぶしてしまいます。そうなるとばねがフレームに当たってガチガチいいます。
左手の指は口琴を前歯にまっすぐ押しあてるように力をかけてください。握るような力を少しでもかけると、やっぱりフレームがつぶれてガチガチいいます。
ばねはまっすぐ口の中に押しこんで放します。下や上に押しこむとバネがヘンなふうに振動してガチガチいいます。
関連して、ばねの先を横に引っぱる人がいますが、こうするとばねが折れます。また、ばねを前に弾く人がいますが、初心者がこれをするとばねを折ります。
ビンビンと余韻のない音がするときは
ばねが何かに触って止まっています。ありがちなのは唇。それから左手の指。ばねには触れないようにしてください
あるいは口琴をしっかり前歯に押しつけて固定していないと、そんな音がします。口琴をしっかり前歯に押しつけて固定してください。
なんだか小さな音しかしないときは
そもそも口琴の音は小さいです。
唇をフレームにべたっと当てて、口の中の空気をできるだけ密閉してください。空気が漏れていると大きな音がしません。
口琴を弾きながらほんの少しだけ、息を吹いたり吸ったりしてみてください。だいぶ音が大きくなります。あんまり強く息を吹くとばねが止まってしまいます。
楽器があればもっと楽しい毎日
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