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2008年10月07日

インディアンフルートの吹き方、例題と解説 6

インディアンフルートらしく吹くコツについて例題を追いかけながら説明しています。音を長く伸ばすときに不規則に装飾音を入れることがあります。

例題

ラドレミーミーミ  レミミーー
ミーソーーミーレーー
ドレレーードーラードードー  ミレドーー
» こんなふうに吹いてみました

長い音の間に不規則に装飾音を入れる

例題中盤「ミーソーーミーレーー」のレーーの中で2回、装飾音が入っています。後ろのきょっという装飾音はフレーズの最後を締める跳ねあげで、そのうち説明します。今回はその直前に入ってる装飾音の方。

インディアンフルートでは同じ音がいくつも続くときに右手人差指の装飾音で区切ったりする、と説明しましたが。一つの音を長く伸ばすときにも不規則に入れることがあります。「一つの音を長く伸ばしてもつまんないよなー飽きちゃうよなー、間が持たないよ。」という感じにぴょこっぴょこっと入れます。 » 過去の関連記事

不規則さが命

この”不規則に”というのが極めてアナログな感覚で、言葉で説明できません。強いて言えば”外す”ことを心がけます。「1,2,3,4,…」のようなきれいな拍子には絶対に乗りません。聴いている人が「えっ、ええっ?」と蹴躓くような場所に入れます。
例題の2つの装飾音のコンボは自分でもきれいにキマっていると思います。1発目の装飾音のおかげで2発目の跳ねあげがすごく中途半端に聞こえます。
» レーーで入る2つの装飾音

曲をたくさん聴いて身につけよう

こういう、言葉で説明できないことがインディアンフルートの芯です。言葉で説明できない、楽譜にも書けない。これはインディアンフルートの曲をたくさん聴いてまるごと身にしみこませるしかありません。曲を聴きながらいっしょに頭の中で装飾音を入れてみます。最初は「えっ、ええっ?」と蹴躓いてばかりですが、そのうち来るのが分かるようになります。違和感がなくなって、最後には「ここで来なきゃウソだろうっ」という感覚になります。

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2008年09月30日

インディアンフルートの吹き方、例題と解説 5

インディアンフルートらしく吹くコツについて例題を追いかけながら説明しています。長く音を伸ばすときはビブラートをかけるのが基本ですが、かけずにまっすぐ伸ばすのもカッコイイです。

例題

ラドレミーミーミ  レミミーー
ミーソーーミーレーー
ドレレーードーラードードー  ミレドーー
» こんなふうに吹いてみました

聴かせどころの高い音はビブラートなしで

例題中盤の「ミソーミレー」は聴かせどころで、フレーズの中でいちばん高い音が出てきます。長く伸ばす音はビブラートをかけるものですが、このいちばん高いソーの音はわざとビブラートをかけずにまっすぐ伸ばしています。…こうした方がカッコイイ気がしたので。
» いちばん高い音はわざとビブラートをかけなかった

インディアンフルート奏者の真砂秀朗さんがこんな、まっすぐな音を使います。紙飛行機が飛んでいくようにどこまでもまっすぐ伸びる音はもう、ほれぼれします。

一般に、笛の音をまっすぐ伸ばすのは非常に難しいです。しかしインディアンフルートはピッチが安定していますから、他の笛よりは簡単です。特に高い音は強めに息を吹きこむと飽和してふらつかなくなるので、狙ってみる価値はあります。

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2008年09月25日

インディアンフルートの吹き方、例題と解説 4

インディアンフルートらしく吹くコツについて例題を追いかけながら説明しています。長く音を伸ばすときはだんだん大きくしながらビブラートをかけるとよいです。

例題

ラドレミーミーミ  レミミーー
ミーソーーミーレーー
ドレレーードーラードードー  ミレドーー
» こんなふうに吹いてみました

長い音はだんだん大きくしながらビブラート

例題の頭で何カ所か、長く音を伸ばすところがあります。「一音一音そっと静かに吹きはじめること」と前に説明しましたが。このように長く伸ばす音は特に、小さな音からだんだん大きくしながらビブラートをかけるといいです。このへんの要領は日本の演歌とそっくりです。あーあんな感じ、と分かるでしょう。 » 過去の関連記事
» 長い音はだんだん大きくしながらビブラートもかける

ビブラートは、要は音をゆらせばいい

音を長く伸ばしながらビブラートをかけると上手っぽく聞こえます。
この例題くらいゆっくりしたビブラートは、本当に息の強さを周期的に変えてます。コツなにも、本当にそのようにゆらゆらと音をゆらしながら吹いています。

もう少し速いビブラートは、インディアンフルートを吹きながらうふふふふっと笑うとできます。ふだんは意識して笑ったりしませんからお腹が気持ち悪いですが、そのうちフルオートでビブラートがかかるようになります。 » 過去の関連記事

実はビブラートをかけずにまっすぐ音を伸ばす方がはるかに難しいです。だからビブラートはできるようになって損はしません。

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2008年09月20日

インディアンフルートの吹き方、チューニング

「ピアノをバックにインディアンフルートを演奏したいが音があわない。インディアンフルートをチューニングできないか」という質問をお客さんからいただきました。

インディアンフルートにかぎらず民族楽器は「コンサートピッチ!」を謳っていても10%~20%ずれてて当たり前なところがあります。世界楽器てみる屋で販売しているエリックさんのインディアンフルートは基本的にコンサートピッチではありませんから、上のお客さんのようなことも起こります。ギターならギターのほうをインディアンフルートにあわせればよいのですが、ピアノだとそうはいかない。インディアンフルートのほうをチューニングするしかありません。インディアンフルートはもともとチューニングできる笛ではありませんが、音を全体的に下げることはできます。

歌口に蜜蝋をつめると音が下がる

これはパキスタンの和音フルート、アルゴザで実際に行われている方法です。蜜蝋のかけらを小さく丸めて歌口にぎゅうっと押しこみます。これでインディアンフルートの音を半音くらいまで下げることができます。
» なにもしないインディアンフルートの音
» 蜜蝋を歌口につめたときの音

こんなみっともないことを実際にやるかどうかはともかく、トリビアとして知っておいて損はないでしょう。

蜜蝋はミツバチの巣を融かし固めたものです。色・手触りはローソクのようですが粘土のようにやわらかい。ハチミツのにおいがします。蜜蝋は蝋粘土といって、私は高級教育玩具用の蝋粘土を購入しました。昔は駄菓子屋に売っていましたが…今はどうなんでしょう。蜜蝋はほかにはハチミツの専門店で売っているという話です。それとディジュリドゥを吹く人が持っているかもしれません。蜜蝋でローソクを作っている人から分けてもらうといいかも。画材店で売っている蜜蝋は精製しているので硬すぎます。

私が持っている蝋粘土を実費で分けてあげてもいいですけど、こんな小さなかけらが送料や振込手数料などで400~500円になると思います。てみる屋でCDだか楽器だかを注文するついでに依頼するのがよいです。

歌口につめるのは蜜蝋でなくても、食パンをちぎって丸めたものでも何でもいいんですけど。あとが汚くなければ。

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2008年09月16日

インディアンフルートの吹き方、例題と解説 3

インディアンフルートらしく吹くコツについて例題を追いかけながら説明しています。同じ音が続くときは右手人差指の装飾音を使うチャンスです。

例題

ラドレミーミーミ  レミミーー
ミーソーーミーレーー
ドレレーードーラードードー  ミレドーー
» こんなふうに吹いてみました

同じ音の連続は右手人差指の装飾音で区切る

例題の頭の「ラドレミーミーミ  レミミーー」のところはミーミーミ、ミミーーのように同じミの音が続いています。同じ音が続くときはふつうに音を区切ってもいいのですが、右手人差指の装飾音で区切るのもアリです。例題ではぜんぶ装飾音で区切っています。
» ミの音の連続を装飾音で区切る

ぜんぶ装飾音で区切ってしまうとにょろっとした感じになってしまいますね。あるいは何カ所かはふつうに区切った方がよかったかもしれません。

右手人差指を一瞬叩く感じ

右手人差指の装飾音は、インディアンフルートを鳴らしながら一瞬、右手人差指で指穴を叩きます。スローモーションで説明すると指が上がって指穴が開き、それから指が下がって指穴をふさぎます。

でも実際には指を上げている自覚はありません。TVゲームのボタンを押す感じに似ています。「指を上げてそれからボタンを押して…」なんてしないでしょう。押す、押す、押すっ。こんな感じです。 » 過去の関連記事

それと秘訣なんですが、
人差指の動きに合わせて舌先でツツッ、ツツッと息をすばやく切ってやると、インディアンフルートらしい強烈な装飾音になります。 » 過去の関連記事

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2008年09月09日

インディアンフルートの吹き方、例題と解説 2

インディアンフルートらしく吹くコツについて例題を追いかけながら説明しています。最初に気を付けることは、一つ一つの音の吹きはじめです。

例題

ラドレミーミーミ  レミミーー
ミーソーーミーレーー
ドレレーードーラードードー  ミレドーー
» こんなふうに吹いてみました

そっと静かに吹きはじめること

例題を頭から少しずつ見ていきながら解説していく予定ですが、その前に全体的な注意として。

一つ一つの音をみんな、そっと静かに吹きはじめてください。
いきなりマックスでぷーっぷーっと吹くのではなくて、ラジカセのボリュームをすばやく回すように小から大へすっと大きくします。これは音と音の間を区切って吹くときは必ずそうすると考えてください。冒頭の「ラドレミー」はラ・ド・レ・ミーのぜんぶの音についてぞれぞれ、すっ・すっ・すっ・すぅーっと吹きはじめています。
» 冒頭の「ラドレミー」

このように吹くとインディアンフルートの音がやわらかく聞こえます。 » 過去の関連記事

唇でふぉっふぉっと区切る

一音一音ぜんぶをすっすっすーっと吹くなんてそんな忙しい、と思われるでしょうが。これは唇でやってます。音と音の間を区切るときは息を切るのでなくて、息は吐いたまま唇でふぉっふぉっとやわらかく区切っています。

このとき唇を完全に閉じてしまうとぽっぽっぽーっという音になりますので、唇を完全に閉じてしまわないように手加減しながら、ふぉーっ、ふぉーっと吹きます。

と言いつつ私もよく失敗してぽーっと吹いていますけど。
この唇で音を区切るやりかたはインディアンフルートらしいおっとりした音色になりますが、速い曲が吹けません。速い曲はるるるっと舌先で音を区切ります。

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2008年09月02日

インディアンフルートの吹き方、例題と解説 1

インディアンフルートの運指、装飾音、音の区切り方など、一つひとつの話についてあらかた説明しました。あとはそれらを組みあわせてどんなふうに吹けばいいのかという話なんですが。これには短いフレーズを一つ例題にあげて、少しずつ解説すればいいのかなと考えています。

例題

次のようなフレーズを例題として、今後しばらく解説していきます。

ラドレミーミーミ  レミミーー
ミーソーーミーレーー
ドレレーードーラードードー  ミレドーー
» こんなふうに吹いてみました

インディアンフルートのマネをして吹け

「とにかくインディアンフルートの音が好き。インディアンフルートならカエルの歌でもおーけー最高っ。」という人であればなんの苦労もないのですが。本物のインディアンが吹くように吹きたい、コロラドの赤い渓谷やヨセミテの原生林が目に浮かぶような演奏をしたいと願うなら、それなりの苦労を伴います。

インディアンフルートらしく吹くコツはなんでしょうか。
それはずばり「インディアンフルートのマネをして吹く」ことです。

たとえば友だちが遊びに来てインディアンフルートの話になって、「インディアンフルートってどんな感じなの?」と興味津々あなたに尋ねたとします。あなたはソファに転がしているインディアンフルートを掴みました。

さてあなたは今、インディアンフルート演奏者の全世界代表として友だちの前にいます。今からのあなたの演奏を聴いて友だちは「ああインディアンフルートってこんななんだ」と理解するでしょう。インディアンフルートとはこんなだと友だちに正確に理解してもらうために、あなたは思いつくかぎりいちばんインディアンフルートらしく吹いてみせなくてはなりません。

ここでまさか演歌はありえない。あなたの今までの知識―CDやコンサート、YouTubeの動画など―を総動員して、少しでも本物っぽくそれらしく吹こうとするはずです。
これです、まさにこれですっ。これがインディアンフルートらしく吹く、ということです。

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2008年08月21日

大きな笛の指穴を押さえるには

笛の指穴はふつう、指の腹(爪の裏側、指紋のある部分)で押さえます。
しかしlowDクラスの大型の笛(吹口からいちばん下の指穴まで44cm)になると、指穴を押さえることができない人も出てきます。指穴を押さえることはできないけれど、どうしても大型の低音の笛を吹いてみたい。そんな場合はどうすればいいでしょうか。

なせば成るが問題も

もしぎりぎり押さえられるのであれば努力でなんとかなります。私も最初は指穴を押えることができなくて、吹けない笛を買ってしまったと後悔しました。それでも思い出すにつれ未練がましく挑戦していたら少しずつ指が曲がるようになって、今では不自由なく吹くことができます。人間の身体の柔軟性には目を見はるものがあります。

とは言え、確かに私のようにムリして指穴を押さえることはできますが、結局、指が不自然に曲がって力んだ状態になっていますから、遅れたり疲れたりと、演奏上の問題を抱えてしまいます。

指の関節と関節の間で押さえるのが定番

縦笛、横笛にかぎらず大きな笛を吹くときには、写真のように指をまっすぐ伸ばして、指の関節と関節の間で指穴を押さえます。これは世界中の笛でそのようにします。ムリに指の腹で指穴を押さえるよりも本当はこちらの方がよいです。疲れないし速く動かせるし。

  • 薬指はふつうに指の腹で押さえてOK
  • 人差指と中指は、指の関節と関節の間で指穴を押さえる

私も練習します

諸事情から英国トニー・ディクソンのフルートとホイッスルを販売することになりまして、これをご縁に地元のアイリッシュパブで開催している練習会に参加することにしました。見れば講師の人もフルートを関節と関節の間で押さえています。ならば私も練習しましょう。他人にえらそうなことを言っておいて、自分ができないようでは実感を伝えることができませんし。ついでに、私は今まで一番下の指穴を右手小指で押さえていたのですが、薬指で押さえるように直します。

構えてみた感じ、不自然な力が入っていないので指は楽です。ぱたぱたと軽く動きます。しかしなんとも居心地の悪いもどかしい感じがします…どのくらいで違和感がなくなるでしょうか。
後日に結果報告しますね。
» アイリッシュミュージック練習会in福岡市中央区 『ザ・ケルツ』

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2008年08月15日

インディアンフルートの吹き方、切れ目なく吹く 9

長いフレーズを吹いていると途中で息切れしてしまう。プロのような余裕のある演奏をしたい。インディアンフルートに完璧な循環呼吸は必要ありません。メロディーや装飾音、ビブラートに紛れさせて循環呼吸するなら素人技でも十分実用になるはずです。

静かに息つぎをするのが目的

インディアンフルートはもともと循環呼吸をしない笛です。だから失敗して音が途切れてもドンマイです。

息つぎを静かにすると余裕のある優雅な演奏に聞こえる。循環呼吸を使えば息つぎが目立たなくなるから、だから息つぎが静かで目立たなくなるなら、失敗して多少音が途切れてもOKなのです。

いろいろごまかしながら循環呼吸する

たとえば音をまっすぐ伸ばして聴かせているときに循環呼吸をするとモロバレです。音と音の間、装飾音、ビブラートなど、なにかするときに紛れて循環呼吸すれば素人技でも十分実用になります。「そんな忙しいときに循環呼吸までするの?」と思うかもしれませんが、なじんでくるとかえってそれが循環呼吸開始の合図になってくれたりします。
» 循環呼吸しながらインディアンフルートを吹いてみた

自由自在に循環呼吸できる必要はありません。一つの曲でいえば、息が苦しくなる場面は決まっているはずです。「循環呼吸はここでする」と決めてしまって練習すればいいです。

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2008年08月05日

インディアンフルートの吹き方、切れ目なく吹く 8

長いフレーズを吹いていると途中で息切れしてしまう。プロのような余裕のある演奏をしたい。途切れることなく笛を吹ける循環呼吸をストローでできるようになったら、本物の笛でやってみましょう。

ほんとうに笛で循環呼吸してみる

循環呼吸の感覚をつかめたらストローは不要です(かえってヘンなクセがつきます。)インディアンフルートで実際に循環呼吸をしてみましょう。

難しさは先をつぶしたストローの比ではないはず。一瞬で口の中の空気が空になります。できるだけ空気をほおばって、ばふっと押しだしながらすっと息を吸います。直後に息を吐きはじめないと音が途切れてしまいます。

ただ、
本番はここまで要求されません。インドの蛇つかいの笛のように音が途切れたとたんヘビが噛みついてくるわけでもない。長いフレーズを吹いていて息が続かなくなりそうなとき、一瞬ごまかせればよい。そうでしたよね。

ごまかせればいいのでした。

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2008年07月25日

インディアンフルートの吹き方、切れ目なく吹く 7

長いフレーズを吹いていると途中で息切れしてしまう。プロのような余裕のある演奏をしたい。途切れることなく笛を吹ける循環呼吸は、鼻から息を吸うのは意外に簡単です。口の中の空気がなくなる前に息を吐きはじめるのがむつかしい。

口の中の空気を押しだしながら鼻から吸う

前回は口の中の空気を押しだしながら息を止める練習をしました。今回が山場、口の中の空気を押しだしながら鼻から息を吸います。

  1. ストローをくわえて先を水につけぶくぶくと息を吐く。
  2. 息を吐きながら口をもぐもぐさせる。
  3. 口をもぐ、もぐ、もぐ、とやりながら1,2,3回目で鼻から息を吸う。

タイミングとしては、まず口の中の空気を押しだしはじめるのが先行して、コンマ秒遅れて鼻から息を吸いこみます。余裕はありません、一瞬、最初はほんの少しだけ息を吸いこみます。

そして(ここが本当の山場です)口の中の空気がなくなる前に吸いこんだばかりの息を吐きはじめます。

口から息を吐きつづけることに一番集中してください。鼻から吸いこむのは意外にすぐにできるはず。最後まで難しいのは口の中の空気がなくなる前に息の吐きだしを再開することです。

コツがどうとかなくて、身体に覚えこませるしかないです。

  1. ストローを短く切って先をつぶします。
  2. これを四六時中くわえて循環呼吸の練習をします。
  3. テレビを見ながら、音楽を聴きながら、パソコンをしながら、とにかく感覚がつかめるまで練習します。

ストローの先をつぶしておくと空気がつっかえるので循環呼吸を練習しやすいです。(これをバックプレッシャーと言うのだと、ディジュリドゥの教室で教わりました。)

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2008年07月15日

インディアンフルートの吹き方、切れ目なく吹く 6

長いフレーズを吹いていると途中で息切れしてしまう。プロのような余裕のある演奏をしたい。途切れることなく笛を吹ける循環呼吸をマスターするために、口いっぱいに空気をためる感覚を覚えたら、それを息を吐きながらやってみます。

息を吐きながらもぐもぐする

口いっぱいに空気をためる感覚を覚えたら、次の練習に進みましょうか。

  1. コップでも洗面器でもお風呂でもいいから水をためる。
  2. ストローをくわえて先を水につける。
  3. そのまま息を吐く。ぶくぶくとストローの先から泡が出るはず。
  4. 息を吐きながら同時に口をもぐもぐさせる。口いっぱいに空気をためて押しだすのをくりかえす。息は吐きつづけたままです。
  5. もぐ、もぐ、もぐ、とやりながら1,2,3回目でぴたっと息を止めます。
    息を止めても口の中の空気を押しだしているのでぶくぶくは止まらないはず。
  6. 1,2,3。 1,2,3。 と連続してやってみる。

息を止めるかわりに鼻から吸いこむことができれば循環呼吸の完成です。

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2008年07月05日

インディアンフルートの吹き方、切れ目なく吹く 5

長いフレーズを吹いていると途中で息切れしてしまう。プロのような余裕のある演奏をしたい。途切れることなく笛を吹ける循環呼吸をマスターするために、はじめに口いっぱいに空気をためる練習をします。

口いっぱいに空気をためる練習

最初に口いっぱいに空気をためる感覚を実感するといいと思いますが、空気だとまだ分かりにくいので、水でやってみましょうか。

  1. 口いっぱいに水を含んでください。舌は奥に引っこんで顎はさがって、ほっぺたがふくらんでいるはずです。
  2. 息を止めてください。
  3. 息を止めたまま口の中の水をぴゅーっと押しだしてみてください。舌を前に押しだして、顎をかみしめて、ほっぺたをすぼませます。

息を吐いて口の中の空気を押しだしてはいけません!!
息は止めたまま、舌や顎やほっぺたを使って口の中の空気を押しだします。

どうでしょう。口いっぱいに水を含んだときの感じをよく覚えておいてください。本番ではこれが水ではなくて空気になります。

注意)
早まって口に水を入れたまま息を吸う練習をしないこと。まちがって水が肺に入ると大変です。

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2008年06月27日

インディアンフルートの吹き方、つなげる・区切る 4

インディアンフルートにかぎらず、笛は低い音ほどそっと吹ふかないと裏返ります。タンギングすると音が裏返りやすいので、どうしても低い音が出ない場合はタンギングしない方がいいかもしれません。

低い音ほどそっと吹くべし

どんな笛でも低い音ほどそっと吹かないと裏返ってキーキー鳴ります。低い音が出ない場合の原因はほとんど決まっています。
  • どこかの指穴にすき間がある。ぜんぶの指穴をきちんとふさいでいない。
  • 息が強すぎる。特にインディアンフルートは音が小さいので、他の笛に比べてそっと吹かないといけません。

ところが「どうしても裏返るんですけど…」という相談があって、いろいろ調べてみるとどうも、タンギングが原因らしい。

どうしてもだめならタンギングをやめてみる

笛を吹くときに「トゥー、トゥー、トトト」と舌先で勢いをつけて吹くことを西洋の音楽用語で「タンギング」と言います。タンギングすると一つひとつの音がカッチリします。西洋のリコーダーやコンサートフルートではタンギングは習得必須です。

ところがインディアンフルート(の特に低音管)でタンギングすると、音が裏返ることがわかりました。ってもジェントリーにタンギングすれば問題ないのですが。ケーナのようにターンとするどい音を出すような笛のつもりでタンギングすると、強すぎて音が裏返ります。

インディアンフルートではタンギングは習得必須ではありません。西洋の笛のようにカッチリした音が好きなら練習すればいいし、そうでなければ気にしなくていいです。
私はタンギングしません。代わりに「プープー」と唇で息を区切ります。
このモタっとした音色が好き。

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2008年06月25日

インディアンフルートの吹き方、切れ目なく吹く 4

長いフレーズを吹いていると途中で息切れしてしまう。プロのような余裕のある演奏をしたい。途切れることなく笛を吹ける循環呼吸は、説明すればたいしたことありません。ただしそれを身につけるには練習が必要です。

口にためた空気を押しだしている間に鼻から吸う

口で息を吐きながら鼻から吸うというのは、種明かしすればたいしたことではありません。子どものころプールや風呂場で口いっぱいに水を含んで、水鉄砲のようにぴゅーっと吹きだしたことがあるでしょう。(今考えると汚いな。)あれがもし水ではなくて空気で、しかも笛をくわえていたらどうでしょうか。一瞬「ぴょ」と鳴るはずです。その瞬間に鼻から息を吸いこみます。

循環呼吸のようすをゆっくり説明すると次のようになります。

  1. ふーっとふつうに笛を吹いている状態からはじめます。
  2. 前準備として、ふーっと笛を吹きながら口の中を広げて空気をためていきます。
  3. 循環呼吸を開始します。まず口の中にためた空気を押しだしはじめます。
  4. 直後に息を吐くのをやめます。やめても口の中の空気を押しだしているので、笛は鳴りつづけます。
  5. 鼻からいそいで息を吸います。口の中の空気を押しだしているので笛は鳴っていますが…空気は残りわずか。
  6. 吸いこんだばかりの息を口から吐きだしはじめます。間一髪でつながりました。笛は鳴りつづけたままでした。

とにかく練習するしかない

理屈ではたしかに途切れることなく笛を吹けそうですね。そして実際に途切れることなく笛を吹くことができます。循環呼吸というのは結局これだけのことで、あとは教えることも教わることもそんなにありません。この呼吸法の難しさは「今までやったことのない不自然な呼吸を身につける」という単純明快なところにあります。

これはもう自分の身体に覚えこませるしかない。自分が練習するしかないという話です。

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2008年06月15日

インディアンフルートの吹き方、切れ目なく吹く 3

長いフレーズを吹いていると途中で息切れしてしまう。プロのような余裕のある演奏をしたい。インディアンフルートで循環呼吸するといっても丸々一曲切れ目なしに演奏する必要はありません。長いフレーズの終わりの数秒だけ、ごまかすことができればいいのです。

余裕のある演奏に聞こえればOK

もちろんインディアンフルートは循環呼吸する楽器ではありません。一曲の中で何回息つぎしてもいいし、音が途切れても問題ありません。インディアンフルートで循環呼吸する意義は、演奏をゆったりと余裕あるように聞きかせることにあります。

プロの演奏は総じて一息が長いと以前に書きました。そんな曲をアマチュアがマネして演奏するところを想像してみてください。自分もプロのようにと長いフレーズを息継ぎなしに吹こうとする。終わりのほうは肺に残ったわずかな息をしぼるために必死。いかにも苦しそうな表情。伸ばす音はぷるぷると今にも消えそう……間一髪なんとか吹ききった、やったあっ!!プッ、ハアーッと水面から顔を出したみたいに盛大な息つぎ――これでは興ざめです、いかにも素人っぽい。

息苦しそうに笛を吹くと素人っぽく見えます。プロはすまして余裕しゃくしゃくのように演奏します。これはきちんと肺と腹筋を鍛えているからできるんですが、そして笛を吹く者としてはきちんと肺と腹筋を鍛えるのがスジなんですが。

循環呼吸ができれば素人でもあるていどごまかせます。

インディアンフルートは循環呼吸しやすい笛

笛の中でもインディアンフルートは循環呼吸しやすい笛です。音の高さが安定している、バックプレッシャーが強いなど、理由はいくつかあります。梅雨時期はバックプレッシャーが特に強くなるので循環呼吸を練習するのにもってこいの季節です。べつに必須ではないけれど、他の笛よりも簡単にマスターできるんだからせっかくだからマスターしたら、という話です。

丸々一曲を循環呼吸で吹く必要はありません。長いフレーズの終わりのあと数秒っ、というところでほんの少し、呼吸をごまかせればいいんです。

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2008年06月05日

インディアンフルートの吹き方、切れ目なく吹く 2

長いフレーズを吹いていると途中で息切れしてしまう。プロのような余裕のある演奏をしたい。管楽器を切れ目なく演奏する循環呼吸はユーラシア大陸のあちこちで見かけます。

意外に知られている循環呼吸

管楽器は息で吹いて鳴らしますから息切れすれば演奏も途切れます。切れ目なく演奏するには?口で息を吐きながら同時に鼻から吸う循環呼吸を使えば、息を吸っている間も管楽器を鳴らしつづけることができます。循環呼吸は意外に広く知られていて、ユーラシア大陸のあちこちで見かけます。

  • バリ島のスリン
  • パキスタンのアルゴザ
  • インドの蛇つかいの笛

パキスタンのアルゴザ

二本組の細長いたて笛です。一本は指穴がなくていつも同じ音を鳴らします。(ドローン管といいます。)もう一本にはふつうに指穴があってメロディーを演奏します。二本いっしょに吹くと独りで合奏ができます。
» こんな音

ドローン管の音がまったく途切れないのに注意。メロディー管の音が途切れているのはたぶん、舌先で吹口に栓をしているんだと思います。

インドの蛇つかいの笛

プーンギーというそうです。ぽっこりしたあの形はひょろ長いヒョウタンでできているから。これもドローン管とメロディー管があって二つの音を同時に鳴らします。やっぱりドローン管の音が途切れません。
» こんな音

オーストラリアのディジュリドゥ

dijdi-080402.jpg

オーストラリア・アボリジニの大きな木管ラッパ。なぜか日本でよく見かける循環呼吸楽器です。びょ~~と途切れることなく鳴りつづけます。オダギリジョーの主演した映画「蟲師」の冒頭で使われました。
» こんな音

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2008年06月03日

インディアンフルートの吹き方、鳴らし方と運指 4

インディアンフルートでアメイジング・グレイスを吹く

インディアンフルートのいちばん下の音はラです。ですが、運指次第ではほかの音からはじめることもできます。アメイジング・グレイスのいちばん下の音はソですが、6穴のフルートなら吹くことができます。

インディアンフルートによるアメイジング・グレイスの演奏はやっぱり、カルロス・ナカイでしょう。
» カルロス・ナカイの演奏

アメイジング・グレイスは本当はラの音も使います。この場合いちばん下の指穴を半分だけあけるとラの音が出ますが、不安定でむつかしいです。カルロス・ナカイはラの音を省いて吹いている。この潔いアレンジはかえってインディアンフルートらしいと私は思います。

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2008年05月25日

インディアンフルートの吹き方、切れ目なく吹く 1

長いフレーズを吹いていると途中で息切れしてしまう。プロのような余裕のある演奏をするために肺活量を鍛えるのも一つの手ですが、口で息を吐いているときに同時に鼻から吸うことができれば、切れ目なく長いフレーズを吹くことができます。

プロの演奏は一息が長い

CDを聴くとやっぱりプロの演奏はきれいだなと思います。テクニックがどうだということもあるでしょうが、プロの演奏には余裕があります。長いフレーズをろうろうと吹きます。私がこれをマネしようとしてもまず息がもちません、途中で「ぷーぷぷ、ぷ。」と息切れしてしまいます。プロの演奏は総じて一息が長いです。だから演奏に余裕ができます。たしかに上手な人ほど少ない息でムダなく吹きますが、それでも管楽器を演奏するなら肺活量は多い方がいいに決まっています。

フルートのために肺を鍛えるべし

余裕のある演奏をするために…

  • 肺活量が多いこと
  • ぱっと一瞬でたくさんの空気を吸いこめること

肺を鍛えるには水泳がいいという話を聞きました。なるほどと思いました。そういえば水泳は健康にもいいそうですよ、むしろ世間ではそちらが主でしょうか。でも私は運動がきらいなので、笛のために水泳をはじめるというのはどうにも気がすすみません…(健康のために泳げと両親から言われました。)

口から吐いて鼻から吸え

いろいろな楽器で遊んでいると悪知恵だけは働くようになります。ちょっとやってみましょうか。(私もまだ修行中ですが。)

» 切れ目なくインディアンフルートを吹く(1分55秒)

「つまんない演奏…」だとか「インディアンフルートに聞こえないっ」とかいろいろあるでしょうが。音がまったくとぎれません。「すごい肺活量、クジラなみっ!?」んなわけないって、何度も息つぎしています。口で息を吐きながら、同時に鼻から吸っているので、音がとぎれないのです。

この「口で息を吐きながら同時に鼻から吸う」という奇天烈な呼吸法を「循環呼吸」といいます。

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2008年05月11日

インディアンフルートの吹き方、聴かせる 4

笛の音がなんだかカタい、生き生きした音に聞こえない。なんで?音を出しながら指穴をあけると音程がずりあがります。上手に使う演奏者もいますが西洋の笛のように聞こえたりするので、使い方の難しい装飾音です。

音をずりあげる

音を出しながら指穴をゆっくりあけると音程がにょろーっとずりあがります。

» 音をずりあげる

指穴をゆっくりあける方法はいろいろあります。とにかく、あければいいのです。

  • 穴を押さえている指を横にスライドしてあける
  • 指を横に倒すようにひねってあける
  • 指をまっすぐにしてシーソーのように跳ねあげてあける
この装飾音は演奏者によってはっきり好き嫌いが別れていると思います。使う人は使う、使わない人は使わない。私は使いません、音をずりあげるとインディアンフルートっぽく聞こえないからです。欧米人がずりあげると、なんだかヨーロッパの笛―アイリッシュフルートなど―のように聞こえます。私のような日本人がずりあげると日本の笛のようになります。その人の民族性に引っぱられてしまいます。

逆手にとってインディアンフルートをまるでアイリッシュフルートのように吹く人もいますが…私は、アイリッシュを演奏したければ素直にアイリッシュフルートを吹けばいい、と思うのです。「インディアンフルートでも吹ける」ではなくて「インディアンフルートだから吹ける」という姿勢です。

ブライアン・アキパの曲「平原の夜明け」はラ・レ・ミ・ソの音だけで出来ています。こういう方向を極めたいと思います。

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2008年05月06日

インディアンフルートの吹き方、鳴らし方と運指 3

指穴が6つのインディアンフルートの運指を説明していませんでした。ので説明しておきます。6穴フルートはドレミファソラシドを正確に吹くことができますが、そのかわり5穴フルートに比べて運指がすこし難しくなります。

6穴フルートの運指(伝統的な音階)

まず、
インディアンフルートの伝統的な音階を吹くなら、5穴フルートのほうがぜったいに簡単です。お手持ちのフルートが6穴なら、上から3番目の指穴をセロテープかなにかでふさいでください。世界楽器てみる屋で販売しているネイティブ・ラブフルートにはイージーストラップがついています。これで3番目の指穴をしばってください。これで5穴フルートとして使えます。

○…指穴をあける、●…指穴をふさぐ、白黒半分…指穴を半分ふさぐ

6穴のまま伝統的な音階を吹くのであれば、上から3番目の指穴をセロテープの代わりに指でふさいだまま吹けばいいです。

○…指穴をあける、●…指穴をふさぐ、白黒半分…指穴を半分ふさぐ

6穴フルートの運指(ドレミ音階)

ドレミファソラシドを吹く場合は6つの指穴をぜんぶ使います。イージーストラップで上から3番目の指穴をしばっている場合は、外してください。

○…指穴をあける、●…指穴をふさぐ、白黒半分…指穴を半分ふさぐ

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2008年04月27日

インディアンフルートの吹き方、聴かせる 3

笛の音がなんだかカタい、生き生きした音に聞こえない。なんで?曲の中で「このときはこう」のような決まりの装飾音があります。そういうのをうまく使うとインディアンフルートっぽい音になります。

ミレドの装飾音

インディアンフルートの装飾音について一般的な説明しました。それとは別に「こんなときはこう」のような、特別の決め技みたいな装飾音があります。

「ドー」と伸ばすときに「ミレドー」と吹くのを聴いたことがあります。ジョセフ・ファイヤークロウとブライアン・アキパと。二人の演奏をマネしているうちに私もクセになりました。「ミレド、ミレドー」のようにしつこくくりかえすこともあります。

» 「ドー」と伸ばすときに「ミレドー」と装飾する

この装飾音はドの音以外ではあまり聞いた覚えがありません。たとえば同じように「ラー」と伸ばすときに「レドラ、レドラー」とやってもよさそうなのですが…たぶん他の音でやってもビシッと決まらないのだと思います。

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2008年04月13日

インディアンフルートの吹き方、聴かせる 2

笛の音がなんだかカタい、生き生きした音に聞こえない。なんで?音をだんだん小さくしながら指穴をふさぐと音程がさがります。フレーズの終わりで使うと色っぽい雰囲気になります。

音を失速させる

音をだんだん小さくしながら同時に指穴をゆっくりふさぐと、音程がふにゃーっとさがります。音程がさがっているのですが、私にはなんだか失速して空から落ちているように聞こえます。高いラの音でやると鳥や獣が鳴いているようにも聞こえます。

» 高いラの音で失速

音をさげて終わるところで失速させる

「…レ・ド・ラー」のように音をさげて終わるところで失速させると、曲全体がふにゃーっとやわらかく着地します。「…レ・ド・ラー」ならレの音を失速させるかドの音を失速させるか。逆に最後のラの音はこれで終わりだぞと、強めに吹いたり装飾音を入れたりビブラートをかけたりして締めます。

» ミーレードーラーのレを失速
» ミーレードーラーのドを失速

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2008年03月30日

インディアンフルートの吹き方、聴かせる 1

笛の音がなんだかカタい、生き生きした音に聞こえない。なんで?人間はなにをするにも立ちあがりに時間がかかり最後はどうしても尻すぼみになります。笛もそのように吹いてあげると人間の耳には自然に聞こえます。

音のまんなかをふくらませる

笛の音がカタい、一本調子で機械的。もっと人間っぽく吹けないものだろうか。

そもそも「人間っぽい」というのはどういうことか、あらためて考えてみましょうか。
たとえば走るとき「ターン!」とスタートしてもいきなりフルスピードは出ません。70%くらいの力で助走してそれからすぐに調子づいてフルスピードになります。でも最後までは続かない、息切れしてどうしても尻すぼみになります。

人間の行動はなんでもたいていそんなです。70%くらいからはじめて、そこからすぐに100%に上げて、しばらく続くけれど次第に衰えていく。人間にかぎらず自然現象にはそんな動きをするものがたくさんあります。だから人間はそういうのが自然だふつうだ、まっすぐだと思っている。そこにいきなりプーッとMAXで吹きはじめてプツンと吹き終わるような音を聞かされると強い違和感を感じるわけです。

笛の音も、最初は70%くらいの大きさから吹きはじめて、そこからよっこらしょと100%まで大きくして、あとは少しずつ小さくしていきます。わざとそのように吹いてやると、人間の耳にはそれが自然にまっすぐに聞こえます。長くのばす音は特にそうです。

» 長くのばす音をだんだん大きく吹いてだんだん小さく吹く

一つ覚えでいつもいつもそうしているとさすがにヘンですが、しないよりはしたほうがうまくいきます。

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2008年02月25日