テクノパイプの演奏方法3
テクノパイプはスエーデン・フェイガーシュトロム社の電気バグパイプです。
装飾音を入れると、よりバグパイプらしい音に聞こえます。
» テクノパイプの音(前半は原音、後半はエフェクタをかけた音)
鳴りだしたら止まらないバグパイプ。まともに演奏するためには最低限、音を区切る方法を覚えなければなりません。バグパイプで音を区切るには、左手の指穴のどれかを素速く開閉します。キョロッ、キョロッという感じです。音を区切ることさえ覚えれば最低限、バグパイプの演奏ができるようになります。実際、素朴なバグパイプはこの程度の技法で演奏されますし、ロックバンドで使用されるバグパイプもこの程度の演奏です。
「いやーでもYouTubeで観るバグパイプってもっと違うじゃん。もっとこう強烈な…アレじゃん。」と言う人もいるでしょう。確かに、強烈な個性でバグパイプを演奏したい、いかにもバグパイプな音で演奏したいと望むなら、音を区切るだけでは足りません。装飾音を入れることも学ぶ必要があります。
結局、指穴を開閉するしかない
フルート、クラリネットといった表現豊かな吹奏楽器と異なり、バグパイプは鳴りっぱなしの一本調子です。できることといえば…結局、指穴を開けるか閉じるしかないのですよ。装飾音といっても、やることは結局、音を区切るのと同じです。
テクノパイプの装飾音のやり方
テクノパイプの演奏で装飾音を入れるやり方を説明します。っても音を区切るのとまったく同じです。
- 基本は左薬指で指穴を超高速で開閉する
- 左薬指が使えないときは仕方ないので、左人差指で指穴を超高速で開閉する
- 左人差指も使えないときは仕方ないので、左親指で指穴を超高速で開閉する
- それもだめなときは仕方ないので、左親指で指穴を超高速で払う
左親指の場合は、既に開いている指穴を閉じて、それから開ける操作をすることもあります。親指は不器用なので、これはとても困難な操作です。既に開いている指穴を親指で閉じて開けるには、指穴に付いた埃を落とすように、指穴を斜め横から払います。こうするとワンアクションで指穴を閉じて開けることができます。他の指も一般に、既に開いている指穴を閉じてそれから開ける操作は苦手です。指穴を斜め横から払うといいです。特に右小指とか。
装飾音のやり方自体はこんなものです。が、これだけでは「じゃあそれをどんなときにどんな感じにやればいいの?」というのが分かりませんよね。それは…次回に具体的に『アメイジング・グレイス』の曲を追いかけながら説明します。
楽器があればもっと楽しい毎日
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