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2013年04月25日

インディアンフルートと電子バグパイプ-FF6-仲間を求めて

北米インディアンの笛とエレクトリック・バグパイプでFINAL FANTASY 6の『仲間を求めて』を演奏しました。

トリプルオカリナは難しかった

この曲は全体を通して主メロディの音域が広いです。
なので最初は、私が持っているいちばん音域の広い楽器であるトリプルオカリナで演奏しました。

が、トリプルオカリナを録音したまではよかったのですが……耳が痛くて聞いていられません。

オカリナという笛はもともと倍音の少ないぼんやりした音です。なので単純に音を大きくしてもあまりよく聞こえません。かといってイコライザで倍音を強調すると、今度はメロディの高音域を演奏するときに耳がキンキンして痛いのです。マルチバンドコンプレッサなどいろいろ試してみましたが、ついに断念しました。私の今の力量ではトリプルオカリナをきれいに聞かせることができません……

代案として、インディアンフルートとレッドパイプで演奏して仕上げました。
この組み合わせは使いやすくて、最近はこればっかりです。まあ、どちらも商品として力を入れて売りこまなければならない楽器ですから、ちょうどいいところではあります。

マスタリングのEQ

プロのような音――市販のCDのような音を作る、というのが私が音楽作品を製作しはじめた当初からの課題です。

マスタリングに使うイコライザ――mp3ファイルを作成する直前にかけるイコライザとして、最近は私はGlissEQを使っています。

GlissEQは基本はパラメトリックイコライザですが、それぞれの曲線ピークが、周りの状況に合わせて動的に上下するという機能を持っています。

例えば曲の高音域を強調していたとして、パーンとシンバルが鳴ると、瞬間に高音域の音量を抑えて他の音域とバランスを取ろうとします。

同様の機能を持つエフェクタとしてマルチバンドコンプレッサがありますが、マルチバンドコンプレッサが限定された範囲内で音量の異常を補正するのに対して、GlissEQは全体のバランスをみながら補正します。それぞれに長所短所があります。マルチバンドコンプレッサは効き目が大きいですが、やり過ぎて結果が歪になることがあります。GlissEQはバランス良いのですが、今一つ効きが悪い、というケースがあります。

一時期は「使い物にならない!」と投げだしたGlissEQですが、だいぶ使い方のコツが分かってきました。結局、いつもこれでOK!みたいな万能な設定はないのですね。曲毎に耳で確認しながら調整するしかないのだと納得しました。
» GlissEQの通販ページはこちら

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2013年04月24日

レッドパイプのクラシックを買いました

レッドパイプはドイツのレッドパイプ社が製作しているエレクトリック・バグパイプ(電子バグパイプ)です。革バッグの中には空気の代わりに電子部品が詰まっていて、エレキギターやキーボードのようにアンプ・スピーカに繋いで鳴らします。

レッドパイプの”クラシック”というモデルを注文していたお客さんがキャンセルしました。
このクラシックは近いうちに、世界楽器てみる屋の在庫として抱えるつもりだったので好都合、そのまま店頭販売してもよかったのですが。数日悩んだ末、私の物にしました。

私は既に一台”メタル”という大型のモデルを持っていますが、狭いごちゃごちゃ散らかった部屋で演奏するには、長い立派なドローンがじゃまになります。また「ちょっと演奏するか」と思いたったとき、いちいち組みたてなければならないのも微妙に面倒くさいです。

メタルもクラシックも中身は一緒、些細な使い勝手のよさを求めて同様の物を二台も所有するのはどうかと悩みましたが。物欲に負けて買ってしまいました。そういうことができるようになりたい、というのが楽器屋を始めた動機★1 でもありますし。

演奏を楽しみたいだけならぜひお勧め

クラシックを使ってみたところ、これがなかなか便利です。
レッドパイプの他のモデルと比べて、クラシックはかなり小型です。長いドローン管はなくて、チャンター管の長さもソプラノリコーダほどしかありません。小脇にちょこんと抱えて、作業机の椅子に座ったりベッドに寝転んだり、場所を選ばず気軽に演奏できます。これは楽ちんです。

楽ちんといえば、レッドパイプには鳴りっぱなしモードという、バッグを絞めつづけなくても演奏★2 できるという使い方ができます。これは正にクラシックにぴったりです。何の力も要らず運指の練習に専念することができます。これはほんとうに楽ちんです。

なかなか見栄えもよい

クラシックはウェブカタログの写真だとなんともダサい外観ですが。
実際に手に取ってみるとそうでもありません。オレンジとブラックという配色と、これ見よがしに作り物っぽい意匠が、むしろ「これは電子バグパイプですよ」と積極的にアピールします。

まったくプライベートの練習用に買ったのですが、これでも演奏動画を作ってみようかと考えました。

★ 楽器屋を始めた動機
楽器屋を営んでいれば、楽器や音楽に関する買い物はすべて経費にすることができます。また同じ買うにしても、メーカーから直接、卸値でずっと安く買うことができます。自分の趣味(楽器や音楽)に好きなだけお金をつぎ込むことができるように、私は楽器屋になりました。

★2 バッグを絞めつづけなくても演奏できる
これは他のエレクトリック・バグパイプ(電子バグパイプ)を持っている人には、意味のよく分からない話かもしれません。レッドパイプは電気仕掛けのシンセサイザではありますが、演奏するときは本物のバグパイプと同じように、革バッグに息を吹き込んで、バッグを締め付けて鳴らします。上手に息継ぎして鳴らさないと、本物と同じように音がよろけたり音が止まったりします。

鳴りっぱなしモードというのは、そういうリアルな操作性をOFFにして、巷のエレクトリック・バグパイプと同じように、スイッチオンでずっと音を鳴らしつづけるというモードです。単に運指の練習をしたい場合に便利です。

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2013年04月18日

ユニゾンの使い方 1

主メロディの音が聞こえにくいときは他の音でユニゾンして補強するといいですよ、という話です。

主メロディが聞こえにくい

YouTubeやニコニコの演奏動画を見たお客さんから「笛の音がよく聞こえない」「伴奏が大きすぎる」などとよく言われました。要は主メロディの音が伴奏に埋もれてよく聞き取れない、ということです。そして主メロディの音をしっかり聞かせることが、私の長い間の課題でもありました。

いやそんなの笛の音を大きくすればいいだけじゃん、と思うかもしれませんね。
もちろんそんなことはイの一番に試しましたよ。問題の曲をスペクトラムアナライザで観察すると、主メロディを演奏する笛の音は、既に伴奏よりもずいぶん大きな音なのです。もうこれ以上に音を大きくすることはできない、大きくすると耳が痛くなります。そのくらい大きな音なのに、伴奏に埋もれてしまって今一つはっきり聞こえないのです。

主メロディを演奏しているのが楽器であれヴォーカルであれ、どうにも伴奏に埋もれてしまう。もっとしっかり主メロディを聞かせたい、というケースがあると思います。そんなときは他の音でユニゾンして主メロディを補強するといいです。

新たに音を追加する

方法として単純に、新たに音を追加することが考えられます。
ストリングスによる主メロディの補強は定番でしょう。バイオリンの高い音やチェロの低い音を追加して主メロディを補強します。このとき2声、3声でハモってもいい感じです。ブラス系の音ならもっとずっと主メロディを力強く元気に聞かせることができるでしょう。チャイムや鉄琴のようにキラキラした音は曲全体が華やかになります。

一般的な話として、音の数が多いほど曲はゴージャスに聞こえます。ですから1コーラス目よりも2コーラス目……と曲が進むにつれて次々に音の数を増やして、盛り上げていくことをよくやります(ボレロみたいな展開ですね)。このときバイオリンなどが主メロディを補強する形で参加して、そのまま伴奏として居座る……みたいな演出をよくします。

伴奏している楽器を主メロディの補強にまわす

今まで伴奏していた楽器を一時的に主メロディの補強にまわす、という手もあります。一番の候補はバイオリンやチェロなどのストリングス系でしょう。ピアノやギターなど、伴奏の中核として外せない楽器を敢えて主メロディの補強にまわすのも、上手くキマると大効果です。

お互いにつぶし合わないようにする

ユニゾンして主メロディを演奏している音は、みんな同じ音だと重なってしまって聞き分けられません。1オクターブ高くしたり低くしたり、思い切って2オクターブ高い音にしたりして、お互いにつぶし合わないようにします。

あるいはパンで左右に振り分けるとか、遠近に大きくずらすとか、ディレイで発音のタイミングをずらすとか、そんなやり方で音が重ならないようにする方法もあります。

まずはふつうに作って聞いてみる

音楽作品を製作するとき「この部分はユニゾンで補強しよう!」とはっきり見えている場合は別として、まずはふつうに伴奏を作って主メロディを重ねて、何度も聞いてみる。そこで(主メロディがよく聞こえないな……)と思ったら、初めて主メロディを補強することを考えたらいいと思います。んで実際にやってみて、ヘンだったら別のパターンを考えればいいです。このような作業は試行錯誤です。単純に時間をかけた分だけよい作品に仕上がります。

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2013年04月16日

ハーモニーの音量をコンプレッサで調整する

メロディとハーモニーが歌っているとき、ハーモニーの音量をサイドチェイン搭載のコンプレッサで調整するといい感じですよ、というお話です。

メロディが出るとハーモニーが引っ込む

メロディとハーモニーが一緒に歌っているとき、メロディをはっきり聞かせるために、ハーモニーの音量をすこし小さくするとバランスがよくなります。しかし曲の演出として、メロディが止まってハーモニーだけがソロで歌うような場合は、ハーモニーをはっきり聞かせるために、一時的にハーモニーの音量を大きくするとよいです。そして再びメロディが歌いはじめたら、バランスを取るためにハーモニーの音量を小さくします。

サイドチェイン搭載のコンプレッサが使える

この一連の動作はフェーダのオートメーション★1 で表現するのが通常だろうと思いますが。サイドチェイン搭載のコンプレッサを上手く使うと、効果的に表現できることがあります。

サイドチェイン搭載のコンプレッサというのは、普通にコンプレッサなんですけど、サイドチェインという機能を持っています。

まずコンプレッサというのは、音が大きくなりすぎるのを防ぐ★2 エフェクタです。入力された音をずっと監視して、音が一定以上の大きさになるとすっとボリュームを絞ります。そして音が小さくなると再びボリュームを元に戻します。

サイドチェインというのは、メインの音の他に横から別の音を入力することができて★3 、ボリュームの操作はこの横から入力した音に従って行います。横から入力した音が大きくなると、メインの音量が大きかろうが小さかろうが関係なくボリュームを絞ります。横から入力した音はボリュームの操作に使うだけで、聞こえるわけではありません。聞こえるのはメインの音だけです。

今回の場合は、ハーモニーの音をメインに入力して、メロディの音を横から入力します。横から入力する音量やスレッショルドなどのパラメータを適切に調整すると、メロディが歌うとハーモニーの音量がすっと小さくなって、メロディが止まるとハーモニーの音量がすっと大きくなります。まるでメロディとハーモニーが出たり引っ込んだり、掛け合いをしているように聞こえます。

私はSONARに付属していたコンプレッサを使っていますが。
フリーのVSTでもサイドチェイン搭載のコンプレッサはたくさん見つかると思います。ぜひ探してみてください。 » SONARのメーカーサイト

★1 フェーダのオートメーション
DAWのトラックに折れ線グラフを描いてフェーダを自動的に動かす機能です。よくやるのはボーカルの最初の出だしを一瞬だけ音量を上げるとか。こうすると歌い出しがはっきり聞こえます。あるいは伴奏楽器の増減に合わせてボーカルの音量を細かく変化させたりとか。

オートメーション機能はフェーダだけでなく、パンポットとか、エフェクタやシンセサイザのパラメータも自動で動かすこともできます。ボーカルが高らかに歌い上げる瞬間だけリバーブの音量を大きくするなど、細かな演出ができます。オートメーション機能は、今日日の製品版のDAWならどんな安物でも搭載していると思います。

★2 音が大きくなりすぎるのを防ぐ
コンプレッサの本来の用途は、ラジオスタジオで、不意の大音量で機械が壊れてしまうのを防ぐためでしたが。パラメータを極端に設定するとピアノやギターの音がオルガンみたいになったり、逆にアタックを鋭く強調したりなど、同じエフェクタとは思えないほどさまざまな効果を発揮します。コンプレッサの使い方だけで一冊の本になります。「すぐ使える!楽器別のコンプレッサの使い方」みたいな本もあります。一度読んでおくとよいです。

★3 横から別の音を入力する
「横から別の音を入力する」というのは、SONARの場合は「センドを挿入」機能で実現しています。試しにトラックのFX欄にサイドチェイン搭載のコンプレッサを登録した状態で、いつものように「センドを挿入」のプルダウンメニューを見ると、そのコンプレッサの名前が見つかるはずです。それを選択すればいいです。コンプレッサに限らず2つ以上の音の入力を持つエフェクタは、2つめ以降の音はたいていこの「センドを挿入」で入力できます。SONAR以外のDAWについては、どうしているのか私は知りません。できるはずですけど。

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2013年04月15日

これはなんていう楽器ですか

はじめて投稿します。楽器は今まで何本か買っていました。目下練習中です。最
近you tube でThe spielという動画をみました。いろんな笛を吹いている動画で
す。投稿者はthe flute makerさんです。その動画の中でサックスの音がする笛
を吹いていました。吹き口がサックスで、その下はリコーダーみたいな楽器で
す。いい音がしていた ので、何という楽器か知りたいと思い投稿しました。教
えてください。

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2013年04月13日

BIABのベースはサンバがかっこいい

Band-in-a-Box(以降BIABと記述)★ のベースの演奏スタイルは、
サンバが意外にかっこいいですよ。

サンバというと、リオのカーニバルでグラマラスなお姉さまたちがぴっちぴちの肌を晒して扇情的に踊りパレードするという、あのサンバです。日本では昭和の戦後復興期にラテンミュージックが大流行した経緯があって、今ではいささか古くさい印象の音楽スタイルです。

なのですがBIABに登録されている演奏スタイルとしては、ベースはサンバが意外にかっこいいです。全体の演奏スタイルとしてポップス系やロック系を使用するとき、ベースだけサンバの演奏スタイルに取り替えると、なかなかトバした演奏になります。下の試聴サンプルは、全体の演奏スタイルとしてポップス系のCELINEを使用し、ベースだけサンバのMARIMBAという演奏スタイルに取り替えたものです。
» スタイルCELINEの演奏例(ベースもCELINE)
» スタイルCELINEの演奏例(ベースのみMARIMBAに取り替えた)

どうでしょう。
今回の場合は、CELINEのベースも結構かっこよくてどちらも捨てがたい。だから私は両方とも採用しました。基本はMARIMBAでダンシングに演奏して、要所要所をCELINEでしっかりリズムキープするようにしました。BIABにはこのような用途のために、ハイブリッドスタイルという機能があります。が、面倒くさいです。使えそうな演奏を片っ端からMIDIファイルにに出力して、後でDAWの上で切り貼りするのが早いです。

★ Band-in-a-Box
アマチュア音楽家御用達の音楽ソフト。C,Am,Dm,G7などとコードを入力して『90年代英国ロック風』などと演奏スタイルを指定すると、ギターやピアノでそれらしく自動演奏してくれます。CDの音楽ファイルやMIDIファイルからコード進行を逆算したり、メロディやハーモニーを創作したりなど、素人には難しい作業を肩代わりしてくれます。楽器が演奏できなくてもMIDIの打込が苦手でも、それらしい音楽作品を作れます。素晴らしい時代になりました。

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2013年04月12日

マキシマイザは賢いやつを使おう

一言で言うと、マキシマイザには賢いやつとお馬鹿なやつがある、ってことです。
「なんとそうだったのか!ではさっそく」という、よく分かっている人は、以下の記事を読む必要はないですよ。あなたの理想のマキシマイザを探しまくってください。ほんとうに賢いやつとお馬鹿なやつでは、ぜんぜん性能が違いますから。
んでは続けます。

音は大きい方がよい

自主レーベルのCDにしろ、ダウンロード販売のmp3ファイルにしろ、YouTubeやニコニコに投函する演奏動画にしろ、音楽作品の音は大きい方がよいです。聞こえにくい小さな音をボリュームを上げて聞くとサーとノイズ混じりになりますし、単純に音が大きい方が迫力がありますしね。

だから音楽作品を製作する最終工程では、音量が最大――0.0dBになるまで音楽ソフトのフェーダをめいっぱい上げて★ ファイルに書きだすわけです。しかしそうやって製作した愛しい作品よりも、CDで聞くプロの音はもっとずっと大きいです。念を押しますが、音量は0.0dBよりも大きくできません。0.0dBを超えると音はばりばり割れてしまいます。音量はどちらも最大の0.0dBなのに、プロの音はもっとずっと大きく聞こえるというのは、不思議なことです。

プロの音は厳密には音量ではなく、音圧が大きいのです。
音圧が大きいと音量が同じでも、ずっとずっと大きな音に聞こえます。
マキシマイザはこの、音圧を大きくするエフェクタです。

マキシマイザには賢いやつとお馬鹿なやつがある

下の図は、マキシマイザを使っていない音の波形と、マキシマイザを使った音の波形を見比べたものです。どちらも音量は最大の0.0dBです。これ以上、ちょっとでもフェーダを上げると音が割れます。

wave130412.gif

マキシマイザを使った音は「これでほんとうに割れないのか」と心配になるほど、一見して不自然な波形です。実際、不自然さを感じさせないように人間の耳の習性・錯覚も利用しつつ、そしてもちろん割れないように、ここまで音を歪めるのは簡単ではありません。だからマキシマイザによって、すごく賢いやつと、どうにもお馬鹿なやつがあります。

例えばSONARに付録するCakewalk Boost11は、3dBも限界を超えるとばりばり音が割れるという、気休め程度の性能です。対してvoxengoのELEPHANTは、波形が海苔のようになってもびくともしません。 » voxengoのELEPHANT

あいにく私はこの二つしか使ったことがありません、あるいはもっと強力なマキシマイザがあるかもしれません。いろんな人の評価を参考にしてネットを探してみてください。

下ごしらえとしてコンプレッサを使う

マキシマイザで音圧を上げると、波形の凸凹をハンマーで叩きつぶしたようになります。だからマキシマイザを使う前に、ある程度コンプレッサで音を圧縮しておくとよいです。

コンプレッサのパラメータ調整はほんとうに悩ましいですが、たいていのコンプレッサにはマスタリング用のプリセットが用意されています。それをそのまま使うのが無難です。自分で調整するパラメータはスレッショルドだけ。これを上下して音を圧縮します。

私はアコースティック楽器のソロ演奏などナチュラルな作品では4.0~5.0dBほど、ポップスやロックなど賑やかな作品では7.0~8.0dBほど圧縮します。これが常識的な措置かどうかは知りません。自分の経験からこれで上手くいくっぽいので、そうしています。

★ フェーダをめいっぱい上げる
音量を最大に上げるというのは、ポップスやロックなど、楽器の数が多い賑やかな音楽作品の話です。しんみりしたハープのソロ演奏などは、現実でもそんなに大きな音はしないはずですから、もう少し音量を小さめに仕上げるとバランスよいです。どのような作品にどのくらいの音量が適切なのか。自分の作品とよく似たプロの作品を調べて、その音量をそのまま真似すればいいです。

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2013年04月07日

4月のディジュリドゥ吹こう会

こんにちは米倉です。

昨日、今日と強風がすごいですね。

今年の桜は完全に散ってしまったでしょうね。

まだまだ寒さが戻って来ているので、早く暖かくなってほしいです。

さて、4月のディジュリドゥ吹こう会のお知らせです。

ぜひご参加ください!

●4月の福岡ディジュリドゥ吹こう会

日時 4/22(月)18:00〜21:00

場所 福岡市南市民センター音楽室(南区塩原2丁目8-2)

参加費 施設使用料1,700円を参加人数で割ります。

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2013年04月06日

短い曲を水増しする 3

音楽作品には体裁というものがあります。一つの音楽作品として最低でも2分程度の長さがほしいところです。短い曲は2分程度の長さになるように、あの手この手で水増しします。

一つの楽器についての工夫(音色について)

たった一つの音に聞き惚れる、ということは確かにあります。
ただ鳴っているだけで聞いていて飽きない音、というのはもうそれだけで無敵です。聞いている人を飽きさせない、という観点からすると、楽器の音色は「美しい音」よりも「複雑な音」の方がよいかと思います。数回聞いた程度では簡単に「ああこんな音ね」と分かってしまわない音の方が、長くお客さんの興味を引きつけるでしょう。

ランダムに音色を変化させる

例えば弾くたびに微妙にランダムに音を変化させる、ということが考えられます。生の楽器は人間が演奏すると自然に音にばらつきができるので、そのままでよいでしょう。シンセサイザの場合は、音符のベロシティ(強弱)に応じてフィルタを開け閉めするなどの工夫をします。フランジャーなどのエフェクタでゆっくりと周期的に音色を変化させるのも、いささか古くさい表現ではありますが、かっこよく決まるときは決まります。

音符のベロシティをランダムにばらつかせる、というソフトウェアやエフェクタがあります。こういうのを積極的に使っていくといいです。Band-in-a-Boxにはフィオリトゥーラという、音符データを人間が演奏したように加工する機能があります。ある程度はフレーズ連なり具合を見ているようで、ランダムよりはましな、かなり人間が弾いているようなニュアンスに加工してくれます。
» Band-in-a-Boxのメーカーサイト

音符の長さやフレーズに応じて音色を変化させる

より凝った例では音符の長さやフレーズに応じて音色を変化させる、ということが考えられます。通常の演奏用にアタックの穏やかな音色。素早く演奏する用のレガートな音。スタッカート用の鋭く短い音。いろいろニュアンスの異なる音色を用意して、それぞれ異なるチャンネルを割り当てておきます★ 。

一方で各音符について、音符の長さやベロシティ、フレーズの連なり具合を考慮しながら(この音符はチャンネル1、この音符はチャンネル2……)と適切に指定します。

一曲全部の音符について、チャンネル番号を一つ一つ適切に設定するのは、手でやるとたいへんな重労働ですが。SONARにはCALというMIDIデータを加工できるプログラミング言語が用意されています。またJavascriptのプログラムを読み込んでMIDIデータを加工するJFilterというmfxエフェクタもあります。こういうのを使えば、最初にプログラムを書くのはたいへんですが、ボタン一発で作業が完了します。
» SONARのメーカーサイト
» JFilterのサポートサイト

いちばん目立つ音はリアル音源で

何万円もする巨大なサンプリングデータを抱えたリアル音源は、実際に人が楽器を弾いた音を鳴らしますから、そりゃリアルです。同じ音をわざわざ複数回サンプリングして弾くたびに違う音を鳴らす、という凝った音源もあります。

自分の音楽作品で、いちばんよく使ういちばん目立つ音は、ここは奮発してリアル音源を購入しても損はないと思います。私の場合は、お金に余裕ができて最初に購入したのは、ベースの音源でした。これだけで音楽作品にずいぶん迫力が出ました。
» Chris Hein Bassのメーカーサイト

★いろんな音色に異なるチャンネルを割り当てる
これは既に常套手段になっていて、最初からそのような使い方を想定したシンセサイザもたくさんあります。例えばD-Proのバイオリン音源にはサスティン、レガート、トレモロ、ピチカート、などニュアンスの異なる音色がいくつも用意されています。これらはサスティンの音色だけ使う、ピチカートの音色だけ使う、でもいいですけど。一曲で使いそうな音色をぜんぶライブラリから呼び出して(この音色はチャンネル1、この音色はチャンネル2……)とそれぞれに違うチャンネルを割り当てておきます。

そして一方で各音符について(この音符はチャンネル1、この音符はチャンネル2……)と適切に指定して、変幻自在な演奏表現をします。

これは高価な製品版だけではありません。
DSKのOvertureなどフリーの音源もあります。複数個のシンセサイザを一つにまとめた形の音源で、それぞれのシンセサイザに別のチャンネルを割り振ることの出来るタイプがそうです。
» DSK(フリーウェア音源のサポートサイト)

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2013年04月05日

プラスチック鼻笛分納の分、届いております!

プラスチックの鼻笛、確かに届いておりますよ。
今回は、黄色とオレンジが新たに加わっていたので嬉しかったです。
日本鼻笛協会 阪神間友の会の発足から1年が経過しました。
おかげさまで20名を超えるメンバーが集まりました。
ボチボチとHPを見ての問い合わせも入るようになりまして、派手な活動はしていま
せんがゆるりと鼻笛を楽しんでおりますよ。
いつも有難うございます。

日本鼻笛協会 阪神間友の会
さんぺいより

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