この世で最も不快な音の楽器(Waterphone)
楽器といえば、それが如何に美しい音色であるかということを競い謳われるものですが。
逆に醜い音、不快な音を出すための楽器も存在します。
『エルム街の悪夢』のあの音
ウォーターフォン(Waterphone)といいます。
楽器というより、映画やテレビの効果音に使う道具なんですけど。見かけはこのとおり、ステンレスで出来た前衛彫刻のような形をしています。中央の取っ手から少量の水を入れて、木琴のマレットで叩いたりバイオリンやチェロの弓で弾きます。叩いたり弾いたりしながらウォーターフォンを傾けると、音がぐらぐら揺れて酩酊しているような効果を生じます。
ウォーターフォンの音は、みなさん聞いたことがあるはずですよ。
例えばエルム街の悪夢でフレディが登場するときの、鉄の爪で壁を引っ掻くキーーーーッという耳障りな音や、非常階段を歩いているようなコツーンコツーンと虚ろに響く音です。この楽器はどのように演奏しても不安をかき立てる音がします。生理的に何かあるのでしょうね。
音楽ジャンルでいえばインダストリアルやダーク・アンビエンスなど、不健康なジャンルで使います。これがないと始まりません。何はなくともウォーターフォン。
お手頃価格の品を見つけました
ウォーターフォンの価格はこんなで16万円くらいします。
ぱっと見て自作できそうな物ですが……ステンレス材は溶接が難しいと聞きますし、薄い板や細い棒は溶けやすいので更に難しいでしょう。沢山の棒を間違えずに順々に取りつけていくのは、退屈な割に神経を使う作業だと察します。やってらんねえ!、という心情が価格のほとんどだという気がします。
とはいえ買う側としては最高でも4,5万円に抑えたいところ。
ときどき思いだしては探していて、ついに見つけました。
16万円の品と比べてスケール感がはっきりしています。棒と棒の間が広いので弓で弾きやすい、とも言えます。
夏休み前までには販売したい、販売価格は5~6万円になりそうです。
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