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2008年04月02日

竹笛のお手入れ 2

大切な楽器だから末永く使いたい。竹笛を吹くと息に含まれる水分が内部で結露します。竹笛は乾燥しすぎると割れてしまうので多少の湿り気は必要ですが、びしょびしょのまま放置するのも考えものです。

演奏し終わったら中を拭こう

いつも竹笛を吹いていれば、そうそうひび割れません。吹くことによって適度な水分を補給できるからです。だからといって中がびしょびしょのままほったらかすと、梅雨時期だと一発でカビが生えます。竹笛を演奏し終わったら中にたまった水を拭き取りましょう。

楽器店でクリーニング棒を入手してください。棒の先のスリットに包帯を引っかけて、棒全体にくるくるっと巻き付けます。そうして竹笛に突っ込んで中にたまった水を拭き取ってください。竹笛の表面も気になるなら、別にやわらかな布でかるく磨くといいです。

冬の時期は水分補給が重要課題ですから、少し遊んだだけなら拭かなくてもいいと思います。ぼとぼと垂れるほど濡れたら拭くとよいです。

C管の竹笛の場合

小型の笛はリコーダー用のクリーニング棒が使えます。写真の手前の短いクリーニング棒がそれです。楽器店で200円くらいで売っています。

G管、D管の竹笛の場合

中型、大型の笛はリコーダー用のクリーニング棒では短すぎて奥まで届きません。コンサートフルート用のクリーニング棒を使うといいです。二本の棒をジョイントで繋ぐと一本の長いクリーニング棒になります。写真の長いクリーニング棒は『ヤマハ クリーニングロッド フルート用 ロングタイプ』です。”ロングタイプ”というのがミソです。3,465円しました。

あるいは100円ショップで長い丸棒を買ってきて、先にガーゼを巻きつけて使ってもいいと思います。実際、私は今までずっとそうしてきました。今回の記事を書くためにわざわざ長いクリーニング棒を買って帰ったのです。せっかく買ったんだから使いますけど。

インディアンフルートの場合

インディアンフルートは歌口の部分に仕切の壁があって、管全体が吹口側と指穴側に分かれています。クリーニング棒を吹口側と指穴側の両方から突っ込んで中にたまった水を拭き取ってください。

ただし主に結露するのは吹口側です。指穴側は濡れないので、私はめったに拭きません。吹口側だけ掃除するならリコーダー用の小さなクリーニング棒で十分です。指穴側も掃除するなら長いクリーニング棒が必要です。(でもほんとうに指穴側は濡れることがないです。)

クリーニング棒を力まかせに突っ込んで仕切の壁を突き破らないように注意。

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2008年03月26日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 2

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。楽譜の読み方には「固定ド」と「移動ド」の二つがあって、よくやるやり方―固定ド読み―はピアノのような楽器に向いています。

楽譜の固定ド読みとクロマティック楽器

楽譜の読み方には二つあります。

  • いつもピアノの白鍵のドレミで楽譜を読む、#やbが付いていればその音を半音上げたり下げたりする…いつも同じドレミで楽譜を読むことから、このような読み方を「固定ド読み」と言います。
  • 一方で、ドレミの位置を上下にずらして譜面を読む読み方があります。これを「移動ド読み」と言います。

ピアノのように、半音をすぐに出せる楽器をクロマティックな楽器と言います。クロマティックな楽器で演奏するときは楽譜を固定ドで読むのが有効です。固定ドで読むメリットは、どんな音が出てきても怯まない、どんな曲でも得手不得手なく真っ平らに演奏できる、ということです。曲の途中で移調しようが転調しようが関係ありません。だあーっと最後まで演奏できます。そしてこのような演奏を可能にするのがクロマティックな楽器だといえます。(半音の苦手な横笛だとこうはいきません。)

ただし固定ドで読むと曲のカタチが見えにくくなります。
例えばホ長調のチューリップは「ミファ#ソ#、ミファ#ソ#、シソ#ファ#ミファ#ソ#ファ#…」です。と言われても、これがチューリップだとはピンとこないでしょう。

あるいは小学校の音楽の時間に「曲の最後がドで終わるのが長調の曲、ラで終わるのが短調の曲。長調の曲は明るい感じで、短調の曲は悲しい感じ。」のようなことを習いませんでしたか。そして「そんなこと言ったって実際の楽譜を見ると、ミで終わったりレで終わったりして、ぜんぜんそんなじゃないよ。」とグチったことはありませんか。

最近のカッコイイ曲は一概に長調だ短調だと決めつけることはできませんが、それでもたいてい、ドかラの音で終わるというのは本当です。そしてそんな基本的なことでさえ、楽譜を固定ドで読んでいては見えてこないのです。

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2008年03月23日

竹笛のお手入れ 1

大切な楽器だから末永く使いたい。日本は四季に恵まれた美しい国ですが気温と湿度の変化も大きいので、楽器にとっては過酷な国です。竹笛は自然素材ですから、気温や湿度の影響を強く受けます。

夏はカビる、冬はひび割れる

日本の夏はすごい湿度です。私の住んでいるところが九州だからでしょうか、梅雨の湿度は亜熱帯顔負けな気がします。窓も壁もびしょびしょ。私は竹笛を吹き終わったら中を吹くようにしていますが、なかなか乾きません。そんな日が何日も続くと…笛の内側にカビが生えてきます。赤や緑、黒となんだかカラフルになったり、ぽやぽやと白い綿毛が生えたりします。

冬は、あの夏の暑さがうそだったかのように寒くなります。なにもかも真っ白に乾燥します。こんな季節にずっと竹笛を吹かずに放っておくと乾燥しすぎて、ついにヒビが入ります。ひどいときには割れます。

ひび割れだけは避けよう

湿気るとカビる、乾燥するとひび割れる。竹笛にとって一番いいのは「湿気ず乾燥せず」なのですが、これはなかなか難しい。カビはこすれば落ちますが、ひび割れはひどくなると音が出なくなり、最後には割れてしまいます。カビとひび割れ、両方に気をつけるのが難しいならひび割れの方に気をつけるべきです。つまり、いつもある程度保湿させること、乾燥させないこと。

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2008年03月20日

FMラジオで民族音楽を紹介します 3/27

毎月第4木曜日のラジオ天神エフエムにゲストとして出演して民族音楽や民族楽器を紹介してきましたが、これが最後です。今月3/27(木)の選曲は以下のような感じでいきます。

●マイ・コールド・シー
アーティスト:アルカナ
ゴシックロック
●メロディー
アーティスト:リディア・カフィーナ
テルミンの独奏
●心より
アーティスト:?
キルギスの歌
●ブラックウォーター・サイド
アーティスト:アニー・ブリッグス
ヨーロピアントラッド
●シャンソネッタ・テデスカ
アーティスト:ダンスリー
イタリアの古楽
●クワイエット・アンド・アローン
アーティスト:ピーター・ガブリエル
ロック
●サクサイワマン
アーティスト:ボリヴィア・マンタ
フォルクローレ
●ポーリュシカ・ポーレ
アーティスト:オリガ
ロシア民謡

※ プログラムは変更の可能性あり

メロヒールO! ハーフタイム

ゲストコーナー「民族楽器てみる屋」
【日時】2008/3/27(木) 12:00~13:00
【場所】福岡市天神周辺のみ、遠方だと電波が届きません
【ラジオ】FM77.7MHz
(パーソナリティ:ゆっきぃ)

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2008年03月19日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 1

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。ピアノならシャープだろうがフラットだろうがそのまま強引に演奏してしまうところですが、半音を出すのに一苦労の横笛ではそうはいきません。

半音に強い楽器、弱い楽器

そもそも半音に強い―半音を簡単に出せる―楽器とそうでない楽器があります。

たとえばピアノは半音に強い楽器です。黒鍵を叩けば簡単に半音が出ます。このような楽器をクロマティックと言ったりします。クロマティックな楽器の本質は「全部の音をすぐに出せるように出来ている」ということです。全部の音を出せますからどんな曲でも弾けます。曲の途中で移調しようが転調しようが怯みません。

そのかわり演奏は比較的にむつかしくなります。ピアノの鍵の数は88、名曲「ネコふんじゃった」を演奏するのに必要な音の数が15個くらい?だとすると、演奏者の目の前には実に5倍以上の『絶対に使わない弾いてはいけない鍵』がずらっと並んでいるわけです。統計的に考えれば、そりゃ弾き間違えますよね…

一方の横笛はドレミを吹くのは簡単ですが、半音を出すためには指穴を半分開けたりと一苦労です。このような楽器をダイアトニックと言ったりします。ダイアトニックな楽器の本質は「必要最小限の音だけ用意している」ということです。そういう意味では日本の篠笛やインディアンフルートなども(音階がドレミではありませんが)ダイアトニック的な楽器と言っていいと思います。

ダイアトニックな楽器の演奏は比較的に簡単です。そもそも出せる音が少ないので間違えることも少ない。そのかわりちょっと音の高さを変えて演奏する、というようなことが難しい。曲の途中で移調・転調なんて勘弁してほしいです。このような楽器を演奏するときは「楽譜を移動ド読みする」とうまくいきます。

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2008年03月16日

篠笛とルネサンスフルートのツーショット

篠笛の老作家さんとお知りあいになり、篠笛をいただきました。写真は篠笛と竹製のルネサンスフルートのツーショットです。篠笛の方が大きく見えますが、吹口と指穴の位置を見比べるとどちらも同じC管です。

彼は日本の横笛を世界に広めたいとがんばっていて、篠笛は西洋音階―ドレミ―に改造されていました。通常の篠笛は日本の古い音階になっているのでドレミを吹くのに苦労します。篠笛で普通の曲を吹きたい人は、このような改造篠笛を探すのがよいです。

篠笛とルネサンスフルートを吹き比べてみました。「ルネサンスフルートの方が鳴らしやすい」というお客さんの声があったのですが、特にそのようなことは感じません。あるいは「篠笛の運指が難しかった」という意味だったのかもしれませんね。ただ音色が、音色が…「君の笛はフルートみたいな音だね」そう、ルネサンスフルートは篠笛よりも西洋のフルートに近い音がするのです。同じ竹笛なのに。(なんだかそんな気がする)と思っていましたが、どうやら本当にそうらしいです。

» C管の篠笛の音
» C管の竹製ルネサンスフルートの音

低いG管で吹くとより顕著です。

» G管のルネサンスフルートの音

「音が低いとフルートっぽく聞こえるね」という表層的な話ではなくて、本質的にそいういう音色の違いがあります。同じ竹笛なのに、これはおもしろいっ。

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2008年03月10日

黒っぽい無地のカイオワ・ラブフルート

うちの店で売っているインディアンフルートは自然素材―フロリダ産の竹―を使っているのでどうしても個体差があります。無地のフルートは基本的には、ウェブショップのカタログ写真に近い白っぽい外観なのですが。一本だけ黒っぽいやつがありました。これはさすがに「多少の外観の違いはご了承ください」では済まないだろうと思い、このようにブログにアップしてお客さまに視認していただきました。

音色は申し分ない。むしろふつうのフルートの音域が「ラドレミソラド」なのに対して、このフルートは「ラドレミソラドレミ」まで出ますから、性能はよい方です。
» 黒っぽいフルートの音

お客さまにはこの記事を確認していただいた上で、快く購入してただけました。ありがとうございました、末永くご愛用していただければ幸いです。

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2008年03月08日

先ほど入荷した横笛です

今年になって笛の売れ足が急に速くなりました。在庫量と発注頻度をどれくらいにすればいいのか、試行錯誤しています。ウェブショップではあの笛が入荷したかと思ったらこの笛が在庫切れしたりとなんともあわただしく、お客さまにはご迷惑をおかけています。すみません何とかします。

先ほど6穴の竹笛が入荷しました。ふと、記念にと写真を撮ってみました。Cキーのフルートが一本真っ黒けで模様がありません…どうやら彫刻するのを忘れたらしいです。メールで問い合わせています

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ひとりでに鳴るモノ その3

風が吹いて偶然に音がすることがあります。鳥や獣が開けた木のうろ、羽化して穴の開いた蛾のマユ、割れて隙間の開いた竹や葦。これらは風を巻き込んで笛のような音を奏でます。ならばもっとよく鳴るようにと世界中の人がいろんな物に穴を開けました、これが風笛です。

写真は「嘆く竹」と呼ばれる風笛です。竹にスリットを開けたスタイルの風笛は東南アジアに広く分布しています。マレーシア、ジャワ、ボルネオ、ソロモン、パプアニューギニア。バリ島・インドネシアでは「スナリ」もしくは「スンダリ」と呼ぶそうです。
»こんな音
»参照元のページ

ポルトガルの粉挽き風車に取り付けられた風笛です、竿やロープにいっぱいくくりつけられているのがそれ。小さく写っていますが実物は60cmくらいあります。

風笛の拡大写真。耐久性を重視した陶器製です。

ちなみに道楽で付けているわけではありません、湿っ気た悪い風が吹くと風笛の和音が変わるのだとのこと。音が変わると急いで小麦粉を倉庫に取りこんだりするのだな。
»参照元のページ

ドイツ、ハイデルベルグ北東のSchriesheimer Kopf山頂にある展望塔です。登ればオーデンワルトの美しい谷や山が一望できる絶景地だそうです。

この展望塔は手すりのパイプにあちこち穴が開けられていて、これが山風を受けてピーピー鳴ります…風笛ですね。こういった些細な工夫で観光客を楽しませるアイデアは賞賛ものです。
»こんな音
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2008年03月04日

福岡ディジュリドゥ吹こう会のブログを立ちあげました

新しい記事を全然アップしていません。副業のプログラム開発請負が納品前で忙しいのと、その合間に「福岡ディジュリドウ吹こう会のブログ」をつくっていました。

ディジュリドウはオーストラリア・アボリジニの大きな木管ラッパです。ずっと同じ音程で音色がくるくる変わる珍しいラッパです。近年に福岡市内でも愛好者が増えてきまして、「吹こう会」はそういう人の集まりです。前からmixiのコミュがありましたが「外部に情報発信するためのブログが要るよね」ということになり、私が運営することになりました。
»福岡ディジュリドゥ吹こう会

…筆が進まないのは、インディアンフルートも6穴フルートもネタがそろそろ尽きてきたというのがあります。

インディアンフルートの吹き方

私自身には「こんなときはこんな風に吹くと色っぽく聞こえる」のような定石があるらしいのですが、意識せず癖のようにやっていることなので文章にするのが難しい。気が付いたことをばらばらとアップするしかないと思っています。

6穴フルートの吹き方

あと書けそうな説明は装飾音、音の出だし、音の終わりくらいでしょうか。結局、音の形が重要だと身にしみて分かるということ、これに尽きます。たった一つの王道は「好きな曲を繰りかえし聴いてマネをしよう。」なのですが。できるなら、私自身がそうやって(けっこうシンドイ思いもしたりして)掴んだこと、思いついたことを言葉にして説明したいと思います。思いますが、なかなか困難です。

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