竹笛のお手入れ 1
大切な楽器だから末永く使いたい。日本は四季に恵まれた美しい国ですが気温と湿度の変化も大きいので、楽器にとっては過酷な国です。竹笛は自然素材ですから、気温や湿度の影響を強く受けます。
夏はカビる、冬はひび割れる
日本の夏はすごい湿度です。私の住んでいるところが九州だからでしょうか、梅雨の湿度は亜熱帯顔負けな気がします。窓も壁もびしょびしょ。私は竹笛を吹き終わったら中を吹くようにしていますが、なかなか乾きません。そんな日が何日も続くと…笛の内側にカビが生えてきます。赤や緑、黒となんだかカラフルになったり、ぽやぽやと白い綿毛が生えたりします。
冬は、あの夏の暑さがうそだったかのように寒くなります。なにもかも真っ白に乾燥します。こんな季節にずっと竹笛を吹かずに放っておくと乾燥しすぎて、ついにヒビが入ります。ひどいときには割れます。
ひび割れだけは避けよう
湿気るとカビる、乾燥するとひび割れる。竹笛にとって一番いいのは「湿気ず乾燥せず」なのですが、これはなかなか難しい。カビはこすれば落ちますが、ひび割れはひどくなると音が出なくなり、最後には割れてしまいます。カビとひび割れ、両方に気をつけるのが難しいならひび割れの方に気をつけるべきです。つまり、いつもある程度保湿させること、乾燥させないこと。
楽器があればもっと楽しい毎日
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