-- 6穴フルート・横笛 --

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横笛の吹き方、楽譜の読み方 1

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。ピアノならシャープだろうがフラットだろうがそのまま強引に演奏してしまうところですが、半音を出すのに一苦労の横笛ではそうはいきません。

半音に強い楽器、弱い楽器

そもそも半音に強い―半音を簡単に出せる―楽器とそうでない楽器があります。

たとえばピアノは半音に強い楽器です。黒鍵を叩けば簡単に半音が出ます。このような楽器をクロマティックと言ったりします。クロマティックな楽器の本質は「全部の音をすぐに出せるように出来ている」ということです。全部の音を出せますからどんな曲でも弾けます。曲の途中で移調しようが転調しようが怯みません。

そのかわり演奏は比較的にむつかしくなります。ピアノの鍵の数は88、名曲「ネコふんじゃった」を演奏するのに必要な音の数が15個くらい?だとすると、演奏者の目の前には実に5倍以上の『絶対に使わない弾いてはいけない鍵』がずらっと並んでいるわけです。統計的に考えれば、そりゃ弾き間違えますよね…

一方の横笛はドレミを吹くのは簡単ですが、半音を出すためには指穴を半分開けたりと一苦労です。このような楽器をダイアトニックと言ったりします。ダイアトニックな楽器の本質は「必要最小限の音だけ用意している」ということです。そういう意味では日本の篠笛やインディアンフルートなども(音階がドレミではありませんが)ダイアトニック的な楽器と言っていいと思います。

ダイアトニックな楽器の演奏は比較的に簡単です。そもそも出せる音が少ないので間違えることも少ない。そのかわりちょっと音の高さを変えて演奏する、というようなことが難しい。曲の途中で移調・転調なんて勘弁してほしいです。このような楽器を演奏するときは「楽譜を移動ド読みする」とうまくいきます。

楽器があればもっと楽しい毎日
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