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2008年04月11日

横笛で吹く千の風になって

ご存じ「千の風になって」です。作者不詳の詩『Do not stand at my grave and weep』を新井満が日本語に訳詩、作曲した歌です。2006年にNHK紅白歌合戦に出場した秋川雅史が歌ったことで一般的に知られるようになりました。
» 千の風になってを試聴する

「千の風になって」の楽譜は配布フリー?らしいのですが決定的な証拠を探しだせず、配布を断念しました。以下のサイトに歌詞とメロディー譜がアップされていますので、ご覧ください。
» うたごえサークル「おけら」(注:表示するといきなりMIDI演奏がはじまります)

千の風になってを竹笛で吹いてみた

» 横笛の吹き方はこちら(過去の記事)

上の試聴用の音源は『Gキーの横笛』で吹いています。
「千の風になって」を横笛で演奏する場合は、2オクターブ目のかなり高い音まで使うことになります。オクターブ下の音から上の音へぽんとあがる箇所もあるので、きれいに高音を出せるように練習しておく必要があります。

私は…2オクターブ目がどうにも苦手なので、今回のデモ演奏を作成するにあたり、さんざんリテイクしてそれでもダメで、使える部分をつぎはぎしてなんとか形にしました。(デスクトップミュージックばんざいです。)

ファの運指に注意。笛によってはこの運指ではファ#のような音になることもあります。その場合は指穴をもう一つふさぎます。だめなら、さらにもう一つふさぎます。要はどうにかこうにかしてファの音を出します、ということです。

「千の風になって」は人間の声にあてて作曲した独特の癖があります。「泣かないでください」「眠ってなんかいません」の箇所のように同じ音がだだだと続くところがあります。人の声なら歌詞があるのできれいに聞こえますが、たとえばピアノなんかで考えなしに同じ鍵をだだだだと連打するとなんともみっともなく聞こえます。

笛の場合は人の声に近いせいか同じ音を続けてもあまり違和感ないのですが、念のため、同じ音のつなぎ目を一カ所、装飾音におきかえて演奏してみました。(が、要らぬ工夫だった気もします。)

ご自分でmidiを演奏される方へ

今回の音源のソースでよろしければ使ってください。
未加工のソースなので当然、そのままでは聞けたものではありませんよ。なお私の横笛は音が少し低いので、midiの音も全体的に少し高さを下げて使いました。
» 千の風になってのMIDI(未加工ソース)

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2008年04月10日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 4

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。楽譜を横笛で吹くなら移動ド読みするとうまくいくのですが、ピアノなどと合奏するときに気をつけることがあります。

ダイアトニックな楽器で演奏するときの注意

横笛のようなダイアトニックな楽器―ドレミは簡単だが半音が苦手な楽器―で演奏するときは、楽譜を移動ド読みするのがよいと説明しました。チューリップならハ長調でもホ長調でもなんでも「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ」と吹きます。

でも本当はホ長調のチューリップはやっぱり「ミファ#ソ#、ミファ#ソ#、シソ#ファ#ミファ#ソ#ファ#…」と吹くのが正しいです。でないとピアノと合奏するとき音の高さがずれてしまいます。
「じゃあやっぱりミファ#ソ#…と吹かないとダメじゃん。わあたいへん。」

さてどうするか?ホ長調用の横笛に取り替えて演奏します。
ホ長調用の横笛はふつうの横笛―ハ長調用の横笛―よりも少し音が高い。「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ」と吹いても、出てくる音は「ミファ#ソ#、ミファ#ソ#、シソ#ファ#ミファ#ソ#ファ#…」になっています。ニ長調の曲を演奏するときは?ニ長調用の横笛を使います。ト長調の曲はト長調用の横笛です。これは便利。

欠点はいろいろな高さの笛をたくさん用意しなければならないこと。ハーモニカやオカリナのコンサートを観に行ったとき演奏者が大きさの違う楽器をずらーっと用意していて、「あんなにコレクションするなんてマニアだなー」と思った経験はありませんか?あれは別にマニアなわけではなくて、つまりそういうことなんです。

写真はオーバートン社のホイッスル一式。美しいですね。

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2008年04月08日

ひとりでに鳴るモノ その4

水琴窟

水琴窟(すいきんくつ)は江戸中期に発達した、日本庭園ならではの音響装置です。底に穴の開いた大きな瓶を地中に逆さに埋めて、中に水を張っておきます。茶に招かれた客が縁先の手水鉢で手を洗うと、水が瓶の中にしずくになって落ちて、瓶に反響してきれいな音がするという仕掛けです。
»こんな音

(よく聴くと倍音が強調されて音階になっているのが分かります。)

水琴窟の音は全国いろいろなところで聴くことができます。個人的には京都のお寺で水琴窟、というシチュエーションにあこがれます。京都に行く機会があれば水琴窟を目当てにお寺巡りしたい。

元々の水琴窟は造園の施工を必要とする大がかりな装置ですが、最近は瓶そのものをオブジェとして室内に置いて楽しむタイプもでてきました。はっきり聞こえるようにマイクとスピーカーを内蔵していて、料亭などの玄関に置いて風流を演出します。

»水琴窟とその仕掛け
»京で水琴窟を聞く
»全国水琴窟データベース
»水琴窟の総合プロデュース T's corporation

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2008年04月05日

和音の出るインディアンフルート

笛が出せる音は同時に一つだけ。人の歌声にせまる高い表現力は他の楽器を抜いていますが、ピアノのような和音を出せる楽器にちょっとだけコンプレックスがあったりします。

写真はドーロン・フルートといいます。北アメリカインディアンの伝統楽器、インディアンフルートの改造バージョンです。二本のインディアンフルートが一つにくっついた構造で、一本は指穴が無くいつも同じ音を鳴らします。もう一本はふつうに指穴があってメロディーを奏でます。吹くと二本がいっしょに鳴って、原始的な和音を奏ます。

» ドローン・フルートの音

初めて吹いたときのインパクトはすごかった。(ちなみに私はこのドローン・フルートにドリルで指穴をあけて、二種類まで和音が出せるようにしています。)

先日「本物のインディアンの笛を売るんだ」と息まいたもののその後の進捗が芳しくなく、このドローン・フルートが急遽浮上してきました。年内に世界楽器てみる屋で販売開始します。
購入をご検討の方は手をあげてください、販売開始時期が早まります。

本物のインディアンの笛もあきらめたわけではありませんよ。状況次第ではこちらの販売の方が先です、つかそれが順当。

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2008年04月04日

古代アナサジフルートのCDが入りました

コヨーテオールドマンの新作です。前作の「RAIN BIRD」と同じくアナサジフルートを使ってのシンセサイザー・シンフォニー。 » こんな感じの

古代アナサジフルートは北アメリカ・アリゾナの洞窟遺跡から出土した1400年前の古い笛です。長尺をいかした豊かな低音とオーバートーン(=倍音)による華やかな高音が魅力。長い木の筒に指穴をあけただけの原始的なたて笛なので、演奏は激ムズ…と以前書いたのですが、尺八演奏者ならすぐに鳴らせるということがわかかりました。(ほっとした反面、ちょっとくやしかったりします。)

私は年始にこれの直系子孫にあたる「ホピの笛」をオールドマンに注文したのですが、ちょうどこのCDの製作とぶつかったため、いまだに棚あげです。早く作ってほしいなあ。

なんとしてもアナサジフルートとホピの笛を世界楽器てみる屋で販売するつもりです。興味ある方、コメントで応援をいただけるとうれしいです。(オールドマンにもその旨を伝えます。)

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2008年04月03日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 3

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。楽譜の読み方には「固定ド」と「移動ド」の二つがあって、横笛を吹くなら移動ド読みするとうまくいきます。

楽譜の移動ド読みとダイアトニック楽器

楽譜の読み方には二つあります。

  • いつもピアノの白鍵のドレミで楽譜を読む、#やbが付いていればその音を半音上げたり下げたりする…いつも同じドレミで楽譜を読むことから、このような読み方を「固定ド読み」と言います。
  • 一方で、ドレミの位置を上下にずらして譜面を読む読み方があります。これを「移動ド読み」と言います。

横笛のように、ドレミは簡単に吹けるんだけど半音を出すのは一苦労、という楽器をダイアトニックな楽器と言います。ダイアトニックな楽器を演奏するときは楽譜を移動ドで読むのが有効です。

たとえばホ長調のチューリップを固定ドで読むと「ミファ#ソ#、ミファ#ソ#、シソ#ファ#ミファ#ソ#ファ#…」です。と言われても、これがチューリップだとはピンとこないでしょう。

一方の移動ドで読むなら、ホの音(=ピアノの白鍵のミの音)からドレミ…と読みます。するとホ長調のチューリップは「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ…」と読めます。これならすぐに吹けますね。このように曲のカタチがすぐに分かるというのが移動ド読みのメリットです。

ただし弱点があって、途中で移調・転調をするような曲を読むことができません。といってもそもそもダイアトニックな楽器は移調・転調が苦手ですから…そんな曲に手を出さないのが無難です。

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2008年04月02日

竹笛のお手入れ 2

大切な楽器だから末永く使いたい。竹笛を吹くと息に含まれる水分が内部で結露します。竹笛は乾燥しすぎると割れてしまうので多少の湿り気は必要ですが、びしょびしょのまま放置するのも考えものです。

演奏し終わったら中を拭こう

いつも竹笛を吹いていれば、そうそうひび割れません。吹くことによって適度な水分を補給できるからです。だからといって中がびしょびしょのままほったらかすと、梅雨時期だと一発でカビが生えます。竹笛を演奏し終わったら中にたまった水を拭き取りましょう。

楽器店でクリーニング棒を入手してください。棒の先のスリットに包帯を引っかけて、棒全体にくるくるっと巻き付けます。そうして竹笛に突っ込んで中にたまった水を拭き取ってください。竹笛の表面も気になるなら、別にやわらかな布でかるく磨くといいです。

冬の時期は水分補給が重要課題ですから、少し遊んだだけなら拭かなくてもいいと思います。ぼとぼと垂れるほど濡れたら拭くとよいです。

C管の竹笛の場合

小型の笛はリコーダー用のクリーニング棒が使えます。写真の手前の短いクリーニング棒がそれです。楽器店で200円くらいで売っています。

G管、D管の竹笛の場合

中型、大型の笛はリコーダー用のクリーニング棒では短すぎて奥まで届きません。コンサートフルート用のクリーニング棒を使うといいです。二本の棒をジョイントで繋ぐと一本の長いクリーニング棒になります。写真の長いクリーニング棒は『ヤマハ クリーニングロッド フルート用 ロングタイプ』です。”ロングタイプ”というのがミソです。3,465円しました。

あるいは100円ショップで長い丸棒を買ってきて、先にガーゼを巻きつけて使ってもいいと思います。実際、私は今までずっとそうしてきました。今回の記事を書くためにわざわざ長いクリーニング棒を買って帰ったのです。せっかく買ったんだから使いますけど。

インディアンフルートの場合

インディアンフルートは歌口の部分に仕切の壁があって、管全体が吹口側と指穴側に分かれています。クリーニング棒を吹口側と指穴側の両方から突っ込んで中にたまった水を拭き取ってください。

ただし主に結露するのは吹口側です。指穴側は濡れないので、私はめったに拭きません。吹口側だけ掃除するならリコーダー用の小さなクリーニング棒で十分です。指穴側も掃除するなら長いクリーニング棒が必要です。(でもほんとうに指穴側は濡れることがないです。)

クリーニング棒を力まかせに突っ込んで仕切の壁を突き破らないように注意。

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2008年03月26日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 2

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。楽譜の読み方には「固定ド」と「移動ド」の二つがあって、よくやるやり方―固定ド読み―はピアノのような楽器に向いています。

楽譜の固定ド読みとクロマティック楽器

楽譜の読み方には二つあります。

  • いつもピアノの白鍵のドレミで楽譜を読む、#やbが付いていればその音を半音上げたり下げたりする…いつも同じドレミで楽譜を読むことから、このような読み方を「固定ド読み」と言います。
  • 一方で、ドレミの位置を上下にずらして譜面を読む読み方があります。これを「移動ド読み」と言います。

ピアノのように、半音をすぐに出せる楽器をクロマティックな楽器と言います。クロマティックな楽器で演奏するときは楽譜を固定ドで読むのが有効です。固定ドで読むメリットは、どんな音が出てきても怯まない、どんな曲でも得手不得手なく真っ平らに演奏できる、ということです。曲の途中で移調しようが転調しようが関係ありません。だあーっと最後まで演奏できます。そしてこのような演奏を可能にするのがクロマティックな楽器だといえます。(半音の苦手な横笛だとこうはいきません。)

ただし固定ドで読むと曲のカタチが見えにくくなります。
例えばホ長調のチューリップは「ミファ#ソ#、ミファ#ソ#、シソ#ファ#ミファ#ソ#ファ#…」です。と言われても、これがチューリップだとはピンとこないでしょう。

あるいは小学校の音楽の時間に「曲の最後がドで終わるのが長調の曲、ラで終わるのが短調の曲。長調の曲は明るい感じで、短調の曲は悲しい感じ。」のようなことを習いませんでしたか。そして「そんなこと言ったって実際の楽譜を見ると、ミで終わったりレで終わったりして、ぜんぜんそんなじゃないよ。」とグチったことはありませんか。

最近のカッコイイ曲は一概に長調だ短調だと決めつけることはできませんが、それでもたいてい、ドかラの音で終わるというのは本当です。そしてそんな基本的なことでさえ、楽譜を固定ドで読んでいては見えてこないのです。

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2008年03月23日

竹笛のお手入れ 1

大切な楽器だから末永く使いたい。日本は四季に恵まれた美しい国ですが気温と湿度の変化も大きいので、楽器にとっては過酷な国です。竹笛は自然素材ですから、気温や湿度の影響を強く受けます。

夏はカビる、冬はひび割れる

日本の夏はすごい湿度です。私の住んでいるところが九州だからでしょうか、梅雨の湿度は亜熱帯顔負けな気がします。窓も壁もびしょびしょ。私は竹笛を吹き終わったら中を吹くようにしていますが、なかなか乾きません。そんな日が何日も続くと…笛の内側にカビが生えてきます。赤や緑、黒となんだかカラフルになったり、ぽやぽやと白い綿毛が生えたりします。

冬は、あの夏の暑さがうそだったかのように寒くなります。なにもかも真っ白に乾燥します。こんな季節にずっと竹笛を吹かずに放っておくと乾燥しすぎて、ついにヒビが入ります。ひどいときには割れます。

ひび割れだけは避けよう

湿気るとカビる、乾燥するとひび割れる。竹笛にとって一番いいのは「湿気ず乾燥せず」なのですが、これはなかなか難しい。カビはこすれば落ちますが、ひび割れはひどくなると音が出なくなり、最後には割れてしまいます。カビとひび割れ、両方に気をつけるのが難しいならひび割れの方に気をつけるべきです。つまり、いつもある程度保湿させること、乾燥させないこと。

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2008年03月20日

FMラジオで民族音楽を紹介します 3/27

毎月第4木曜日のラジオ天神エフエムにゲストとして出演して民族音楽や民族楽器を紹介してきましたが、これが最後です。今月3/27(木)の選曲は以下のような感じでいきます。

●マイ・コールド・シー
アーティスト:アルカナ
ゴシックロック
●メロディー
アーティスト:リディア・カフィーナ
テルミンの独奏
●心より
アーティスト:?
キルギスの歌
●ブラックウォーター・サイド
アーティスト:アニー・ブリッグス
ヨーロピアントラッド
●シャンソネッタ・テデスカ
アーティスト:ダンスリー
イタリアの古楽
●クワイエット・アンド・アローン
アーティスト:ピーター・ガブリエル
ロック
●サクサイワマン
アーティスト:ボリヴィア・マンタ
フォルクローレ
●ポーリュシカ・ポーレ
アーティスト:オリガ
ロシア民謡

※ プログラムは変更の可能性あり

メロヒールO! ハーフタイム

ゲストコーナー「民族楽器てみる屋」
【日時】2008/3/27(木) 12:00~13:00
【場所】福岡市天神周辺のみ、遠方だと電波が届きません
【ラジオ】FM77.7MHz
(パーソナリティ:ゆっきぃ)

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