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2012年12月16日

ポケットサックス到着しました

先日ポケットサックスをネット購入した東京都の主婦です。音楽はド素人です。
昔からアルトサックスの音に憧れていたのですが、取り扱いに気を使うしお金かかるしで、習う事は躊躇していました。
たまたますだれさんの演奏をネットで見て、即決でした。これなら挫折しても傷は深くないと(笑)
到着して1日絶ちました。机の上に置きっぱなしにして、家事やら何やらのあいまに5分ぐらい座っては、口が疲れて他の事を始める。。。なカンジでのんびり遊んでます。
ドレミから練習!と思ってドの音から始めたら、音が出ない出ない。アンブシュアのせいだったり穴からの空気もれだったり、原因は色々みたいで、収拾がつかない。なので、ソの音から、ソファミと吹いたら、鳴る確率が俄然アップしました。
やっぱり低い音は鳴りにくいのかな。あと、私の指が短いせいか、きっちり抑えるのが少し大変かな。
まとまった曲を吹く前に、ぱっとかまえて、目的の音を出せる人になりたいなーと思っています。
これからもすだれさんののブログを参考にさせていただきます。ランキング上がると思います(笑)

みき

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2012年12月15日

リトルミンストレル・ハープについて

受注生産の品物を注文した場合、納期までどれくらいかかりますか。ATSU

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2012年12月14日

こんばんは

以前こちらでテクノパイプを購入させてもらったものです。

とてもコンパクトで、いつも鞄に忍ばせて合間にいそいそと練習しております。

 

テクノパイプも充分楽しいのですが、最近レッドパイプの存在が気になります。。。

こちらで購入したいのですが、販売の予定はまだ未定でしょうか??

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2012年12月05日

インディアンフルート『エンヤ-At Moment Lost』

インディアンフルートは北米インディアンに伝わる笛です。インディアンフルートでエンヤの『At Moment Lost』を演奏しました。
運指は動画を一時停止しながら確認してください。

インディアンフルートには眼鏡の曇りどめ

インディアンフルートやリコーダ、オカリナなどの笛は、吹いているうちに息に含まれる水分が結露して、吹口に詰まります。音色が汚くなったり、最悪、鳴らなくなったりします。寒い冬は顕著で、一曲ぜんぶ吹きつづけていられないほどです。吹口が詰まるたびにブシッと強く吹いて、頻繁に水滴を吹きとばすことになります。

以前からオカリナ演奏家の間で知られているトリビアがありまして、吹口の中に眼鏡の曇りどめを吹きつけると、水滴が溜まらなくなり長く快適に演奏できるようになるそうな。口でくわえるところに曇りどめをスプレーして健康に問題ないのか、という議論はありますが。インディアンフルートの場合、水滴が詰まるのはバードと本体が接している箇所ですから、まったく関係ありません。

今回は演奏の直前に、バードと本体の隙間に曇りどめをスプレーして録音に臨みました。効果は抜群、一度も演奏を中断することなく順調に録音を終えることができました。

ドレミ音階のインディアンフルート

今回演奏したのはドレミ音階のインディアンフルートです。指穴が7つあります。ふつうのインディアンフルートでこの曲を演奏できるかどうかは不明です。音域は足りているようですが……運指が地獄かも。

もともとインディアンフルートは癖のない優しい音色です。西洋のドレミ音階にしてしまうともう、ほんとうにただの笛です。運指も英国のホイッスルと同じになりますしね。なので私は、ついついこれをホイッスルかなにかのように演奏してしまいがちです。

インディアンフルートを吹くからには「なるほどインディアンフルートだ」という演奏をしたいものです。エンヤの無国籍ミュージックを演奏していても、それでもなおインディアンフルートらしさを感じられるような演奏をしたいです。カルロス・ナカイやメアリ・ヤングブラッドなど、西洋クラシックを修めたインディアンフルート演奏家たちを改めて尊敬したのでした。

マルチバンドコンプレッサってすごい

演奏している環境にもよるのでしょうが。うちで録音した笛の音は、そのままではとても聞けた物ではありません。もわもわしてよく聞きとれないくせに、特定の音を吹いたときだけキーンという倍音が耳に刺さったりします。

耳に障る特定の周波数の音を小さくするには、ふつうはイコライザを使用しますが。今回ようなケースの場合、イコライザで倍音を小さくすると、笛の音はほんとうにもわんもわんになってしまいます。倍音は笛の音を鮮やかに聞かせるために必要です。倍音は聞こえなければなりません、ふだんは聞こえていて構いません。ただ、ときどき耳が痛くなるほど不用意に大きくなるのが問題なのです。

このような「特定の周波数の音が”ときどき”耳に障る」という症状には、マルチバンドコンプレッサが有効です。

私は今回、笛の倍音をコントロールするつもりで本気でマルチバンドコンプレッサを使ってみました。結果は満足しています。鮮明でそれでいて耳に優しい音色になりました。

マルチバンドコンプレッサは、今後もオカリナなど他の笛でも試してみます。まあ……なんだ、いつも「今回の音は今までとは違う!」って言ってる気がしますけどね。

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音の定位 7

音楽を聴いているとき、楽器の音がどこで鳴っているように聞こえるか、というのを「音の定位」というそうです。パンを調整して音を左右に振りわけることはよく知られていますが、音の定位を決める要素はその「左右」を含めて「遠近」「幅」「焦点」の4つがあります。

リバーブ

音の定位を決める要素のうち「遠近」を調整するのはリバーブです。リバーブはDTMをするのに必須のエフェクタです。何はなくともリバーブ、英語で綴ると "reverb" です。googleで探すときは "vst reverb" ワードで探してください。
» "reverb" を大量に紹介しているポータルページ

GLACEVERB

独特の透明感のあるリバーブです。ちょっと変わった仕様で、反射物の表面が波打っている状況での残響をシミュレートできます。狭い音楽室でラッパを思いっきり吹いたときに窓ガラスがびりびり鳴る様や、屋内プールの水面が波打つ様などを表現できる…そうです。

パラメータが独特なのでふつうのリバーブの感覚で扱えません。64種類もプリセットが用意されているので、それを選んで使うことになるでしょう。

安物音源のピアノをグランドピアノのように響かせたり、ストリングスのように加工したり、大太鼓を遠雷のように響かせたり。特殊効果として、私は今でも重宝して使っています。
» GLACEVERBの開発元サイト

リバーブはロケーションを決める

リバーブは音に人工的な残響を付加して、あたかもそれがどこか特定の場所で鳴っているように聞かせます。リバーブにはどれもたいてい「大聖堂」「小さな音楽ホール」「小部屋」などといったプリセットが用意されています 。それらを選んで音を聞いてみると「なるほどたしかに大聖堂の中にいるみたい」「なるほど自分の勉強部屋にいるような感じ」と実感できるでしょう。

リバーブは音が鳴っているロケーション――場所と距離を決めます。
場所は上で述べたようにプリセットを選んで決めます★1 。

距離というのは、音が自分からどのくらい離れた所で鳴っているか、ということです。
距離は残響の量で決まります。残響の少ない音は近くに聞こえて、残響を多くするほど遠くで鳴っているように聞こえます。ただし残響を多くするといっても限度があります。いくら残響を増やしても違いがよく分からない、本来の音が聞こえなくてぼわんぼわんするようならやりすぎです。だからリバーブってそんなに強くかけないです。

そうそう、
ロケーションをしっかり決定づけるために、すべての音に同一のリバーブをかけるといいです。「今度の音楽作品は体育館のライブ演奏を録音した感じ」と決めたら、体育館の残響のリバーブを用意して、ドラムもベースもギターもキーボードもぜんぶ同じリバーブをかけます。

ローパスフィルタ

ローパスフィルタで高音域を削ってやると、音は遠くで鳴っているように聞こえます。googleで探すときは "vst filter" のワードで探すといいでしょう。
» "Filter" を大量に紹介しているポータルページ

Prodyspace

本当はステレオイザの一種です。上手に使えばこれ一つで「左右」「遠近」「幅」を調整できます。何かのリバーブと組みあわせれば、それだけでほぼ完璧に音の定位を決めることができます。

そうですね、改めて考えて見るとなかなか優秀なエフェクタです。「ちょっくら次の作品では音の定位に気をつけてみようか」という人は、上記のGLACEVERBとこのProdyspaceのコンボを試してみてはいかがでしょうか。

私も初期のころは専らこのコンボを使っていました、が。仕様が私の直感に反していて、なんとも違和感があるのですよ。今では単なるローパスフィルタとして使ってます。だったらただのローパスフィルタを使えばいいようなものですが…なんとなく使いつづけています。別に困らないから続けてる習慣ってありますよね。
» Prodyspaceをダウンロードできるページ、開発元サイトは閉鎖したらしい?

ローパスフィルタで距離感を強調

日常でも、遠くの音はもわもわ曇ってよく聞こえないということを経験しているでしょう。遠くの音は高音域が消えてもわもわ曇っています。ですからローパスフィルタで高音域を削ってやると、遠くで鳴っているように聞こえます。やり過ぎるとそれこそもわもわになります。

主にリバーブで距離感を表現して、耳で聞きながら不自然に聞こえない程度にローパスフィルタで高音域を削るといいでしょう。

とまあ私はこのようにして音の遠近を表現しているのですが。
このやり方の問題として、慢性的にローパスフィルタを使うので全体的に音が曇りがちです。完成した音楽作品はローファイになります。だからマスタバスにイコライザを差して中音域を削り、音がクリアに聞こえるように努めています。

★1 プリセットを選んで使う
リバーブはものすごい数が出回っています。ですから、一つのリバーブについてパラメータの意味を熟知し、ああでもないこうでもないと設定をいじるよりも、たくさん集めてとっかえひっかえ使うのが効率よいです。素人がちょっと思いつくような設定はたいてい、既にプリセットとして用意されているものです。ものすごく気に入ったリバーブを使い倒すために独学するくらいでしょうか。

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2012年12月04日

音の定位 6

音楽を聴いているとき、楽器の音がどこで鳴っているように聞こえるか、というのを「音の定位」というそうです。パンを調整して音を左右に振りわけることはよく知られていますが、音の定位を決める要素はその「左右」を含めて「遠近」「幅」「焦点」の4つがあります。

左右はパンすればいい

音の定位を決める要素のうち「左右」については特別なエフェクタは要りません。どんなDAWでもそれぞれの音を左右に振りわけるパンを用意しています。パンのつまみを左に回せば左に音が寄りますし、右に回せば右に寄ります。

強いて言うならフェーズシフタ

強いて一つエフェクタを紹介するなら、フェーズシフタでしょうか。英語で綴ると "PhaseShifter" です。googleで探すときは "vst phase" で探してください。

mgPhaseShifter

私自身はmgPhaseShifterを使ったことはありません。コントロールパネルを見る限りふつうにフェーズシフタのようです。これで用は足りるでしょう。
» mgPhaseShifterの開発元ページ

フェーズシフタの実体は、1サンプル単位★1 で音を遅らせる超超ショートディレイです。
ちなみにエレキギターで使うシュワシュワ……というフェーザとは別物ですよ。

さてここで物理の話。
音は1m進むのに2.88ミリ秒かかります。私の頭の左側で鳴った音が、左耳に聞こえてから右耳に聞こえるまで0.54ミリ秒ほど遅れます。ということは逆に、両方の耳で聞こえている音の方側を0.0~0.5ミリ秒ほど遅らせると、音はその反対側に寄って聞こえます。パンは左右の音量バランスを変えて音を左右に振るのですが、フェーズシフタは音量バランスを変えずに音を左右に振ることができます。

フェーズシフタを使うと、音が自然な感じに左右に寄って聞こえます。音が頭蓋の外に出て聞こえる感じがします。パンほど強い効力がないので、私はパンとフェーズシフタを半々くらい使って音を左右に振るようにしています。

★1 1サンプル
DAWで音の波形をずっと拡大して見ていくと、最後にはギザギザの階段状になっているのを見ることができます。決してなめらかな曲線ではありません。このことががまさにデジタルである所以です。このギザギザの幅はDAWが表現できる最高精度で、これ以上に詳細に音の波形を表現することはできません。このギザギザの幅が1サンプルです。

フェーズシフタは、DAWが表現する最高精度で音を遅延させることができます。本来はM/S方式で録音した音声のM/Sの位相ずれを調整するという、神経質な用途で使います。

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音の定位 5

音楽を聴いているとき、楽器の音がどこで鳴っているように聞こえるか、というのを「音の定位」というそうです。パンを調整して音を左右に振りわけることはよく知られていますが、音の定位を決める要素はその「左右」を含めて「遠近」「幅」「焦点」の4つがあります。

フリーウェアでなんとかなりそう

これから数回にわたって、音の定位を調整するエフェクタを紹介します。誰でも手に入れることができるように、フリーウェアのエフェクタを選んで紹介します。

  • 「左右」を調整するエフェクタ……ミキサのパンとフェーズシフタ
  • 「遠近」を調整するエフェクタ……リバーブとローパスフィルタ
  • 「幅」と「焦点」を調整するエフェクタ……ステレオイザやステレオエンハンサ

私自身はSONARに付いてきたオマケを気に入っていて、そればかり使っています。ですから紹介するエフェクタは、私が実際に使って評価した物ではありません。説明文や画像から憶測して説明していることをご了承ください。

フリーウェアですから、どれだけダウンロードしても無料です。気になったエフェクタを片っ端からダウンロードして、自分で動かして調べてみてください。まったく同じ仕様のエフェクタでも、製作者によって微妙に(場合によってはかなり)使い勝手が違います。まさに自分の用途にぴったり、というエフェクタが見つかったときの喜びは格別です。

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2012年12月03日

12月のディジュリドゥ吹こう会

こんばんは米倉です。

早いものでもう12月になりました。

今年最後の吹こう会のお知らせです。

いつもより早めに開催しますので、お間違えのないようお願いします。

●12月の福岡ディジュリドゥ吹こう会

日時 12/10(月)18:00〜21:00

場所 福岡市南市民センター音楽室(南区塩原2丁目8-2)

参加費 施設使用料1,700円を参加人数で割ります。


そして、恒例の忘年会も12月22日(土)に予定しています!

参加される方は日にちを空けておいてくださいね。

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音の定位 4

音楽を聴いているとき、楽器の音がどこで鳴っているように聞こえるか、というのを「音の定位」というそうです。パンを調整して音を左右に振りわけることはよく知られていますが、音の定位を決める要素はその「左右」を含めて「遠近」「幅」「焦点」の4つがあります。

「焦点」

音の定位を構成する要素のうち「焦点」はとても説明しにくいです。
とりあえず試聴サンプルを聞いてください。
» 音の定位 「焦点」

わかりますか。同じように左右いっぱいに広がって鳴っていても、音が両端に散ったり、中心に集中したりしています。ちょうど虫眼鏡で日光を集めて紙を焼こうとしたときに似ています。虫眼鏡を紙に近づけたり遠ざけたりすると、光が集まって点になったり、輪っかのように散ったりする様に似ています。

一般的に音の焦点を集中するほど、実体のあるリアルな音に聞こえます。逆に散らすと実体のない漠とした印象になります。ピアノやギターなどの音は焦点を集中してリアルに聞かせて、パッドなど雰囲気重視の音は焦点を散らしてぼんやり聞かせます。

音の「焦点」を調整するには「幅」のところで説明したChannelToolsというエフェクタを使います。これでなくても、高価なDAWには同じようなエフェクタが必ず付いているはずですよ。探してみてください。同じようなフリーのエフェクタも出回っていると思うのですが心当たりはありません。

「幅」と「焦点」でリアリティが決まる

ここで言うリアリティとは「本物の楽器みたいな音色だ」というような意味ではありません。「まるで手を伸ばせば触れそうだ」★1 というような意味です。石を投げたらコツンと演奏者に当たりそうな感触のことです。ピアノやギターなど現実に存在する楽器であれば、それこそ、どんなスタジオのどこに座って演奏して、どんなマイクをどのくらいの距離に配置している、みたいなリアリティが考えられます。MIDI音源のピアノやギターをそのくらいリアルに聞かせることができたら最高でしょう。

一方でシンセサイザーの電気音はそもそも実体のない音です。それでも例えばライブハウスでキーボードを演奏しているのであれば、どんなライブハウスでどんなスピーカで鳴らして、それをどこで聞いているか、みたいなリアリティは考えられます。ライブ録音のような雰囲気の音楽作品を製作するのであれば、そのへんを考慮するべきでしょう。

話を戻して、
音の定位をきちんと決めることによって、音にリアリティを持たせることができます。とりわけ「幅」と「焦点」は音のリアリティに強く影響します。これが言いたかった。

★1 手で触れそうなリアリティ
もちろんなんでもリアルだったらいい、というわけではありません。例えばパッドというのは音の隙間をこっそり埋めるいわば「意識されない音・聞こえない音」です。このような音は不用意に注意を引かないように、わざと焦点を散らしてリアリティを消してしまいます。

またMIDI音源のピアノやギターの音ができるだけリアルに聞こえるように工夫する一方で、マイクで録音した自分の笛の音が逆にあまりにリアルすぎて伴奏と相容れない。だから笛の音の焦点を散らしてわざとリアリティを消すという処理を、私はほぼ毎回やっています。

作風にもよるでしょう。パブのステージで演奏しているピアノ、コントラバス、フルートのジャズトリオなら、タバコの臭いまで感じられるようなリアリティがほしいところです。一方でイージーリスニングなポップは、あまりリアルでない方がさらっと聞き流せていい感じです。

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2012年12月02日

音の定位 3

音楽を聴いているとき、楽器の音がどこで鳴っているように聞こえるか、というのを「音の定位」というそうです。パンを調整して音を左右に振りわけることはよく知られていますが、音の定位を決める要素はその「左右」を含めて「遠近」「幅」「焦点」の4つがあります。

「幅」

音の定位を構成する要素のうち「幅」は説明しにくいです。
とりあえず試聴サンプルを聞いてください。
» 音の定位 「幅」

わかりますか。同じように正面で鳴っているにしても、真ん中の一点だけで鳴っているか、左右の幅を伴って聞こえるかの違いがあります。

「幅」を調整するには専用のエフェクタが必要です。
私はChannelToolsというエフェクタを使っています。これでなくても、高価なDAWには同じようなエフェクタが必ず付いているはずですよ。「あ、ひょっとしてあれのこと?」と心当たりがあるかもしれません。今一度、お手持ちのエフェクタを総ざらいして探してみてください。フリーのエフェクタも出回っていると思うのですが……心当たりはありません。

特徴的な使い方としては、ピアノ伴奏を左端から右端までいっぱいに広げて、まるでピアノの音に包まれたような印象にするとか。

あるいはどんな音でも、一点で鳴っているとどうにも作り物っぽい印象を受けます。取りあえずMIDIデータを打ちこんでシンセサイザー音源で鳴らしてみました的な、安っぽい感じになります。少しだけでも幅を持たせてやると、自然でリアルな雰囲気になります。ギターなど全面にしゃしゃり出る楽器は幅を狭くします。ストリングスなど奥でゆったりと雰囲気を醸す楽器は幅を広くします。

音の定位を決める最後の要素「焦点」については、後の記事で説明します。

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