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2008年12月19日

12音階カリンバを入荷しました

世界楽器てみる屋では”ハンドオルゴール”と称して西洋音階のカリンバを販売しています。山梨県の夢弦工房で製作していて、安価で品質よく外観も音色も美しい。

先日、お客さんからクロマチックカリンバを入手できないかとの打診がありました。

てみる屋で販売しているカリンバの上位機種で、2オクターブ+半音キーが10本という構成です。全音半音すべてのキーがそろっているので、理屈の上では移調・転調自由自在、どんな曲でも弾けることになりますが。
これ人間が演奏できるんですか?

(こんなもの欲しがる人いるんだ)と工房に在庫状況を問いあわせました。
私はきっと受注生産だと思っていたのですが、すぐに納品しますとの返事。このところ注文が相次いでいたので余分に製作していたんだそうです。
………。
ほんとうに欲しがる人いるんだ。

一台だけ仕入れると郵送代がもったいないので、数台仕入れて正式に販売することにしました。こうして楽器の種類が増えていきます。
そして私の手に負えない楽器も増えていく。不名誉な事態です。
» 12音階カリンバの販売はこちら

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2008年12月18日

最近の状況など

こんなタイトルでこんな記事を書くとなんだかふつうのブログみたいですねー。

インディアンフルートのワークショップ

徳島でスピリチュアルカウンセラーをしているマイミクのナオナオさんが、来福のついで我が家へいらっしゃいました。マンツーマンでインディアンフルートのワークショップをしました。

…勉強になります。初心者がどこで苦労するかというのは目の前で実際に見てみないと想像つきません。抑揚をつけてフルートを吹く―吹きながら音を大きくしたり小さくしたりする―のが意外に難しいのだということが分かりました。しばらくナオナオさんと二人でホーホーとフクロウのマネをしてました。ワークショップってこんなノリでいいんでしょうか。

ナオナオさんが携帯で私の姿を撮影してくれました、著者近影です。近接撮影ではなく最近の面影という意味だって知ってましたか。雑然とした仕事部屋のようすがよく分かる、いやむしろなんだかよく分かりません。吹いているのはバンブーアルケミーの横笛です。

バンブーアルケミーの横笛がリバイバル

私の中でバンブーアルケミーの横笛lowDがリバイバルしています。

これを買ってくれたお客さんがベタ褒めしました。「木管のトラベソルノ(西洋の古い6穴横笛)と遜色ない音色です」「次のコンサートで吹いてみます」。

たしかによい笛ではありますがそこまでっ、と久しぶりに吹いてみたら、これが今までにない美しい音で鳴るではありませんか?(これはいい笛いい笛)と信じて吹けば音色まで変わるとでもいうのでしょうか。胡桃油でせっせとお手入れして大切に扱っています…飽きて放りだすまで。

ウェイキングスピリッツ・フルートのアナサジフルート

売り物のアナサジフルートに手をつけてしまいました。

最近これを買ったお客さんが思ったように吹けないと何度も何度も電話してきて、もともと簡単に鳴らない非常に難しい笛なのですが、あんまり鳴らないと言われると心配になります。で売り物のアナサジフルートを一本、自分用にしました。真っ白なトリネコバカエデの木地にウレタンでツヤツヤに塗装した美しい外観です。やった、これずっと吹いてみたかったんですよー。

ウェイキングスピリッツ・フルートのアナサジフルートは吹口が独自に工夫した形状になっているので、コヨーテ・オールドマンのアナサジフルートと同じ唇の形では鳴ってくれません。でも慣れてしまえばなかなかいい感じに吹けるじゃありませんか…コヨーテ・オールドマン作のフルートよりもスコット・オーガスト作のフルートの音に近い気がします。
» アナサジフルートをちょこっと吹いてみました。

小学校からケーナを吹いている私が一年かかって、今でもちょっと遠ざかっていると音の出し方を忘れるような笛です。
まあ、すぐには鳴らないです。

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2008年12月17日

ウドゥドラム

ウドゥドラム(udu drum)は陶器製の太鼓で、ナイジェリアのイボ族の民族楽器です。壺そっくりなのはそれもそのはずで、もともと本物の壺を叩いて興じていたのがそのまま楽器になったのでした。ウドゥには胴の横に穴が開いていて、これがふつうの壺ではなくて楽器であることを示唆しています。
» ウドゥドラムを叩いてみた

ウドゥは素手で叩きます。胴を叩くとカンカンと甲高い、いかにも陶器らしい音がします。それから胴の横穴を叩くとボインボインという、なんともとらえどころのない低音がします。

ウドゥは近年になって、欧米の有名なメーカーが生産するようになりました。それにつれて伝統的な壺形の他にも、マッシュルームのような形をしたものや普通の太鼓のように皮を張ったものなど、いろいろなタイプが出回るようになり、それぞれに個性的な音色を競っています。

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2008年12月15日

鼻笛の吹き方、曲の高さを決めるには

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。曲を吹いていて、高くなりすぎて吹けない・低くなりすぎて吹けないということがあります。吹きはじめる前に確かめておくといいです。

いちばん高い音、低い音から決める

いきあたりばったりに曲を吹きはじめると、曲の途中で音が高くなりすぎたり逆に低くなりすぎて吹けなくなることがあります。(私にはあるんです。)
これは最初に無理なく吹ける高音あるいは低音を探して、そこから曲の高さを逆算して吹きはじめると解決できます。私はよく低くなりすぎるので、そっちで説明します。

  1. 鼻笛を鳴らす
  2. 鳴らしながら音を下げて、これなら無理なく吹けるという低音で止める
  3. それが、今から吹くつもりの曲の中でいちばん低い音
  4. いちばん低い音から曲の最初の音を探しだす
  5. 探しだした音で曲を吹きはじめる

曲の中でいちばん低い音はどこか、というのはすぐに分かるでしょう。曲を吹いていて、低くなりすぎて吹けなくなる箇所です。一曲とおして問題なく吹けるならそもそも問題ないです、よかったですね。

いちばん低い音から最初の音を探し出す方法は以前に説明しました。
» 「鼻笛の吹き方、音程を保つには 1」

音程の捉え方として西洋音楽では「固定ド」と「移動ド」の論争があります。
鼻笛はまちがいなく「移動ド」の楽器です。

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» 鼻笛の販売は世界楽器てみる屋 ―鼻息が奏でる甘美な音色―

2008年12月14日

最初のハピドラムが入荷

8月に発注した最初のハピドラムがやっと入荷しました。
外観はまったくウェブサイトにアップされている写真のとおりで、音色もまったくYouTubeにアップされているとおりです。グッジョブっ。

» ハピドラムを叩いてみた

プロパンガスボンベの底でスリットドラムを製作する方法がインターネットで公開されて以来、ハングドラムの不在を埋めるべく、プロからアマチュアまで数多のパイオニアたちが市場の空白に参入しました。その中でもハピトーン社は世界を取る候補の一つだと、私は確信しました。

CG写真のように美しい加工はあるいは最初からこの形をしていたようにさえ思えるほどです。なにをどうすればこんなふうにできるのか。NCロボットで削ったにしろプレスで打ちぬいたにしろ、おそらく人間が電動ノコで切りこむよりも精巧にそして高速に加工しているはずです。

内部はもっと興味深い。裏の音響穴から中を覗くとなるほどという工夫が凝らしてあって…っと企業秘密です。知りたければハピトーン社から購入してあげてくださいね。

塗装の強度は分かりません。でもここまできっちり設計できる会社ですから、少々遊んだだけで剥げてしまうようなヤワな塗装を施すとは考えられない。私は信用します。

今回入荷したのは本来はサンプル用というか私の玩具だったのですが。最初のお客さんにお渡しすると決めました。かなり後ろ髪を引かれますが…取材はこれでおしまい、元どおりに梱包してクロネコにカード決済を依頼します。

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2008年12月13日

倍音楽器、ラッパ 2

倍音を強調して音程を出すラッパは、倍音に含まれない音程を出すことができません。ドレミファを不足なく演奏するために、なんとかして管の長さを変えて倍音の並びを変えてやる必要があります。

指穴をあけてみた

一つの解決はフルートやリコーダー等の笛のように、管に指穴を開けることでした。指穴を開けると音響上の管の長さが短くなります。図は指穴を持つラッパ、コルネットです。
※ 吹奏楽に使われる真鍮製のコルネットとは別物です。

»こんな音
»コルネットについて(英文)

ただ、コルネットの音程の出し方はラッパよりも笛に近いようです。

  • ラッパ…管の長さを変えて倍音の並びを変える
  • 笛…管の長さを変えて直接音程を変える

また音程が非常に不安定だとのこと。指穴どおりの音程が出ないそうで、ラッパに指穴を開けるというのは…あまりうまい工夫ではないようです。

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2008年12月12日

インディアンフルートの新製品

アーストーン・フルート工房のフルートを来年2月半ばに入荷します。
工房主ジェフリーの製作するフルートはプロ用のクオリティと工芸品としての美しさを備えていて、スコット・オーガストジェフ・ボールペーター・フィッペンなど名だたるプレイヤーに愛用されています。

ドローンフルート

» ドローンフルートの音(完成予想)

ドローンフルートは二つのインディアンフルートを一つに束ねた笛です。同時に二つの音を鳴らすことができて、一人で合奏できます。工房ではいくつかのタイプを試作しているようですが、今回は写真のタイプを仕入れることにしました。

  • ミッドレンジFキー
  • 指穴は左手側に六つ、右手側に三つ
  • 素材は縞々のレッドウッド
  • 46,000円(税・送料込)

インディアンフルート

» インディアンフルートの音(完成予想、ギャリー・コープの演奏)

工房のウェブサイトには歴代のフルートの写真がアップされていて、そのなかに見つけたフルートです。シンプルな美しさに好感を持てます。

  • ミッドレンジFキー
  • 素材は縞々のメープル
  • ラピスの象嵌のリング
  • 青く染めた渡りガラスのブロック
  • 42,000円(税・送料込)

アナサジフルート

» アナサジフルートの音(完成予想、スコット・オーガストの演奏)

コヨーテ・オールドマンと並んでアナサジフルート演奏者の双璧であるスコット・オーガストがプロデュースしたアナサジフルートです。工房の名義で販売しますから、スコットのエンブレムはありません。今回は入門用の廉価版を仕入れることにしました。

  • レッドシダー製のlowAキー、30,800円(税・送料込)
  • 縞々レッドウッド製のlowAキー、34,100円(税・送料込)

キーが復刻版のオリジナルよりも半音高いので、明るい音がします。

ふつうのフルートもアナサジフルートも、頼めばいくらでもゴージャスにしてくれます。だからお客さんからのオーダーメイドも受けようかなと考えています。

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2008年12月10日

ティンホイッスルのハイエンドモデルを入荷

トニー・ディクソン社のティンホイッスルのハイエンドモデルを入荷しました。ブラスのボディーにブラスのジョイント。ジョイントが管の内側に収まっているのでシルエットがスマートです。

持った最初の感触は「重いっ?」でした。小さな笛ってふつうは木や竹、プラスチックでできていますから、手のひらにずっしりくるこの重さは新鮮です。ジョイントがブラスのスライドになっているのも、いかにも上等な印象です。

ブラスはよく振動するのでラッパの素材に使われます。身近なところでは五円玉の材料とか。どうりでお財布の中身をぶちまけると五円玉がやけにいい音をたてます。とはいえ笛の音色はラッパほど素材の影響を受けないので、ボディーにブラスを採用するのは、音響的な理由よりも見栄えや趣味としての意味合いが大きいでしょう。

ヘッドはシリーズ共通のABS樹脂ヘッドを使っています。カッチリまとまったきれいな音ですが、同様にいちばん廉価なポリマーホイッスルもいい音がします。並べて聞き比べればさすがにブラスの方がよい音ですけど、でも雑なマイクを通したりしたら区別つかないと思います。

ブラスのティンホイッスルはもちろんよい笛ですが、ステージ向けというか見せびらかし用でしょう。せっかく見せびらかすなら、街の楽器店でラッパの研磨剤を買ってきてボディーに顔が映るまでごしごし磨くといいです。凶悪に輝くはず。
この輝きと重量?で見る人を圧倒すればいいさっ。

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2008年12月07日

ひとりでに鳴るモノ その7

電子風鈴

バンプレスト社から発売された電子風鈴です。
内蔵の風圧センサーで風を感じ取り、サンプリング音をならすしかけです。音の種類は風鈴、水琴窟、自然の音など計5種類。
»こんな音(風鈴)
»こんな音(水琴窟)

飾りのない真っ白な筐体といい、優れたコンセプトデザインだと思います。でも製品化された実物はいろいろな課題を抱えていました。

  • 電池ボックスのフタはネジ止め。ドライバを持っていない人は買ってくる必要がある。
  • 電池は単三が3本。2本かいっそ4本なら使いやすいのに、余った1本をどうしよう。
  • サンプリング音の音質が悪い。静かな部屋で聴くとノイズがはっきり聞こえる。
  • 音が完全に消えるのを待たずにブツッと再生を止めてしまうので余韻がない。
  • サンプリング音は、1種類の音につき1パターンしか録音されていない。そよ風だろうが強風だろうが毎回同じように鳴る。
  • 電池が少なくなるとセンサーが誤動作するのか、鳴りっぱなしになる。夜中にこれが起こると眠い目をこすりながらドライバを取りに行くはめになる。(電池を交換するにはドライバが必要です。)

定価2,800円というのが、コンセプトデザインに合っていないのだと思います。定価を20,000円くらいにして、そのかわり筐体はミルクガラス製、風の強弱に合わせた質の高いサンプリング音を何十パターンも用意して一日聴いても繰り返しが分からないようにすれば、それでも買う人は買うと思います。

コンセプトデザインが優れているだけに、残念です。

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2008年12月06日

ドローンフルートをそろそろ仕入れます、が

最近になって「ドローンフルートを入手できますか」というお問い合わせがちらほら舞いこむようになってきました。ドローンフルートは二本のインディアンフルートを束ねて一本にした笛です。一方が指穴のあるメロディー管でもう一方が伴奏管。二本を同時に吹くと原始的な和音を奏でます。

» ドローンフルートを吹いてみました

ドローンフルートのファーストインパクトは強烈で、聴いた人は一発で参ってしまいます。それを狙ってライブステージでも積極的に使っていきたい笛です。世界楽器てみる屋としても、一人で合奏できる笛のシリーズとしてドローンフルートをずっと視野に入れています。来年早々に商品化します。

が、
意外にすぐ飽きるんですよ、ドローンフルートって。
インパクトが強い分すぐに食傷します。伴奏管がいつも同じ音というのがいちばんのネックです。私は思いあまって伴奏管に指穴を開けました。メーカーによっては伴奏管にも指穴を開けたタイプを製作しています。こうなってくるととうぜん運指が難しくなります。

………。

おまえの指の数は何本だぁああああっ!
と思わずツッコんでしまいましたが、これは小さなコルク栓で使わない指穴を塞いで演奏するんだそうです。

4~5万円する笛ですから、お店としてもいろんなタイプをずらっと揃えてみせるということができません。どんなタイプのドローンフルートをどこから仕入れるか、なかなか考えがまとまりません。ほんとうはふつうのインディアンフルートを一本持っていて、それと別にドローンフルートも持っている、というのが理想なんですけど。ドローンフルートはそんな位置づけの笛ですよ。
コメントお待ちしております。

ああたしかに、伴奏管を唇から離してメロディー管だけ吹けばいいといえばいいです。
それでいいです。

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