-- 生活の音 --
このブログで掲載している「横笛の吹き方」の記事は2008年08月25日で止まっています。終わってませんよあれ、あそこから先の「横笛を横笛らしく吹くにはどうすればよいか」という話が必要です。
必要とわかっていてそれで筆が止まっているのは、書くのが恐ろしい、というのがいちばんの理由です。横笛の世界では、幼少の頃から専門教育を受けたエキスパートがごろごろいます。西洋ならコンサートフルート、日本なら篠笛に龍笛。そんな中で、独学で吹いているだけの男が横笛について語るのはほんとうに恐ろしいことです。
私は私の笛を気にいっています。それに関しては誰がなんと口出ししようと知ったことではない、好きなんだから仕方がない。でもそれを他人に教えていいものか。
世界楽器てみる屋で楽器を購入してくれるお客さんには必ず、どうやってその楽器を見つけたか問うようにしています。だってどれもマイナーな楽器ですから。そんな中でときどき「試聴サンプルを聴いて横笛の購入を決めました」というお客さんがいます。「篠笛を探していたんだけどこっちの笛がいいや」と転んだお客さんもいますし「電撃が走り思わず購入を決断しました」というお客さんもいます…ちょっと大げさですね。

お客さんとそんなやりとりをしながら半年ぐずぐずして、やっと覚悟がきまったというか、まあ開きなおりました。私が知ったことを私が知ったこととして話すならいいでしょう。むしろすべて説明し尽くさなければ「こっちがいい」と私の笛を選んでくれたお客さんへの責任がとれません。私―簾徹之―がエリックさんの横笛を吹くときの演奏スタイルに限定して「横笛を横笛らしく吹くにはどうすればよいか」という話をはじめます。
3月から。
いやマジ忙しくってほんとうはこんな記事書いてる場合じゃなくって来週がプログラムの納品なんで。
でもこう宣言しておけば、3月から連載を再開しない訳にはいかないでしょう?
楽器があればもっと楽しい毎日
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