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2008年10月23日

口琴の弾き方、ダイジェスト

口琴は人間の口を共鳴胴に使う非常に個性的な楽器です。口琴の音自体はビーンというつまらない音ですが、口の中に反響して驚くほど複雑な音色を奏でます。
» 口琴を演奏してみました

角材を曲げて作ったケチな玩具ですが。それでも説明しだすときりがない、奥の深い楽器です。まず、最低限の音を出すところまで駆け足で説明します。
※ 私が以前に運営していたサイト『シュバルのスケッチブック』の記事を再編成しました。

各部の名称

ここでは口琴の各部分を次のように呼びます。

  • フレーム
  • ばね
  • ばねの先

口琴の持ち方

左手の親指、人差指、中指で口琴のフレームを持ちます。

  • ばねの先は向こう側へ向けてください。
  • 指でばねに触ないようにしてください。

口琴の構え方

フレームの先を前歯にまっすぐ押しあてます。

  • 上下の歯の間を少し開けてください。
  • 口琴は前歯にまっすぐ押しあてます。
  • 前歯の先端がフレームに当たるのは、間違いです。
  • 前歯の側面がフレームに当たるのが正しいです。
  • 唇はフレームに軽くつけてください。

口琴の鳴らし方

右手人差指でばねの先を口の中に押しこんで放します。ガチッとかベンとかビビンとか鳴るのは失敗です。びぃーーーーんと鳴ればOKです。口琴を鳴らしながら舌を動かすと音がビヨヨヨンと複雑に変化します。

ばねが歯に当たって痛いときは

上下の前歯の間にばねの通る隙間を開けてください。

ガチガチいって鳴らないときは

正しく口琴を前歯に押しあてていますか。前歯の側面にフレームを押しあてます。前歯の先端がフレームに当たっていると、フレームを噛みつぶしてしまいます。そうなるとばねがフレームに当たってガチガチいいます。

左手の指は口琴を前歯にまっすぐ押しあてるように力をかけてください。握るような力を少しでもかけると、やっぱりフレームがつぶれてガチガチいいます。

ばねはまっすぐ口の中に押しこんで放します。下や上に押しこむとバネがヘンなふうに振動してガチガチいいます。
関連して、ばねの先を横に引っぱる人がいますが、こうするとばねが折れます。また、ばねを前に弾く人がいますが、初心者がこれをするとばねを折ります。

ビンビンと余韻のない音がするときは

ばねが何かに触って止まっています。ありがちなのは唇。それから左手の指。ばねには触れないようにしてください

あるいは口琴をしっかり前歯に押しつけて固定していないと、そんな音がします。口琴をしっかり前歯に押しつけて固定してください。

なんだか小さな音しかしないときは

そもそも口琴の音は小さいです。

唇をフレームにべたっと当てて、口の中の空気をできるだけ密閉してください。空気が漏れていると大きな音がしません。

口琴を弾きながらほんの少しだけ、息を吹いたり吸ったりしてみてください。だいぶ音が大きくなります。あんまり強く息を吹くとばねが止まってしまいます。

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» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋

2008年10月21日

デュエットオカリナを販売開始しました

デュエットオカリナは一人で合奏ができるオカリナです。
» デュエットオカリナの演奏(販売用CDから抜粋)

二つの4穴オカリナを合わせた形をしていて、片手だけで1オクターブ演奏できますから、両手で独立した二つのメロディーを奏でることができます。

口琴の方が早く到着すると思っていましたら、こちらの方が先に到着しました。
手にとってみると非常に精密に出来ています。左右のオカリナはぴったり調律されていて、いっしょに吹くと見事にハモります。これで曲をすらすら吹けたらさぞかし楽しかろうと思いましたが。私はオカリナはどうも苦手で思ったとおりにいきません…。
» 詳細はカタログページをご覧ください

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2008年10月19日

鼻笛の吹き方、音程を保つには 1

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。鼻笛で音程を正しく保ちながら曲を吹くのはとても難しい、上手になるには訓練しかないようです。

曲を吹いているうちに音が外れてしまう

鼻笛で曲を吹こうとしたときに難しいのは音を外さないことでしょう。音程をずっと正しく保ちつづけること、と言いかえてもいいと思います。鼻笛を吹いているうちになぜだか音がどんどん外れていって、最後には何を吹いていたのか自分でも分からなくなることがあります。

これは、今、自分がどの高さの音で曲を吹いているのか、しっかり把握できていないために起こります。自分が吹いている曲の音の高さをきちんと押さえられないと、正しい音が分かりません。分からないから音が外れても気がつかなくて、それがどんどん積みかさなり、はっと気がついたときにはぜんぜん調子っぱずれになっています。

キラキラ星さえおぼつかないようでは

ちょっとテストしてみましょうか。

  1. 鼻笛を鳴らしてください。どの高さの音でもいいですけど、ぴったり一定の高さで鳴らしてください。
  2. この音の高さをよく覚えておいてください。覚えたら鼻笛を鳴らすのをやめてください。
  3. 今の音をドの音とします。
  4. 今度は鼻笛でソの音を鳴らしてください。

ピアノのドの音に合わせて鼻笛を吹いてそれから…なんてインチキしてはいけませんよ。適当に鳴らした音をそのままドの音に決めて、ソの音を鳴らします。どうでしょう、ソの音を鳴らせましたか?ではもう一度、今度は別を音を鳴らしてそれをドの音にします。どうです、できましたか。

人によっては簡単にできたでしょうし、まったくできない人もいるかと思います。
どういう事かというと、ドの音を鳴らして次にソの音を鳴らすことができない、ということは「ドドソソララソ…」つまりキラキラ星の最初でいきなり躓いてしまうということです。こんな簡単な曲が吹けないようでは、ジブリの名曲なんてとてもムリだという道理です。

上手になるには訓練しかないようで

ドの音を決めるとソの音が決まる。もちろんほかのレ、ミ、ファ、ラ、シのすべての音が決まる。一旦決めたら動かさない。これが「今、自分がどの高さの音で曲を吹いているのか、しっかり把握できている」ということです。これができないと、曲を吹いているうちにどうしても音が外れていきます。

どうすればできるのか。
…これがどうも、ちょっと覚えたらぱっとできるみたいなコツはなくて、訓練するしかないようです。長くなったので続きは次回に。

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» 鼻笛の販売は世界楽器てみる屋 ―鼻息が奏でる甘美な音色―

2008年10月17日

ライアーコンサートin福岡市太宰府

マイミクさんからイベントのお知らせです。

三昧琴とライアーによる響きのイベントを行います。
三昧琴は石川県で生まれたチタンで出来た楽器、ライアーはドイツ生まれの竪琴です。どちらの楽器も心に響く素晴らしい音色です。2つの楽器の響きあいを心と体で感じて頂ければと思います。

【響きのイベント】
日時:2008年10月31日(金)14:00~15:30
場所:響の処(オトノハ) 太宰府市観世音寺1-25-32 B101(セピアコート観世)
演奏:三昧琴…高松勝子、ライアー…小野真沙代
料金:\2,000
集合場所:太宰府政庁跡入口(13:45ごろお迎えにあがります)
申込・問い合わせ:
090-1165-8808 riemama-rainbow@ezweb.ne.jp 末川
090-4516-7134 eh.09056167134@docomo.ne.jp 橋本

  • 電車でお越しの方は、西鉄都府楼駅で降りて15分くらいです。お車でお越しの方は、太宰府政庁跡に無料駐車場がありす。
  • イベント終了後、太宰府政庁跡にて演奏をする予定ですのでお時間がある方はご参加ください。(15:40~16:00ごろまで)
  • 会場で横になりたい方や政庁跡での演奏にご参加の方は敷物(レジャーシートやバスタオルなど)をご持参ください。

皆様の参加をお待ちしております。

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2008年10月12日

口琴を販売開始します

世界楽器てみる屋は変わった楽器、珍しい楽器を販売することを心がけています。その基準は街の(具体的には福岡市内の)楽器店で見かけない楽器である、ということになっています。だから口琴はぎりぎりアウトです、だって博多駅前のロッキンに同じものが売ってるもの。

なのですが戦術的商品として販売することになりました。まあ、いろいろあるんです。珍しい楽器には違いないし。知ってる人より知らない人の方が多いよねきっと。
10/24あたりにはウェブショップのカタログページに掲載できると思います。

口琴

ビールの栓抜きのような形をした金属製の小さな楽器。外枠の細くなった先を前歯に押し当て中心に通った平たいバネを指で弾くとびよよーんという音がする。口の中をいろいろ動かすことによって激しく音色が変化するのが特徴。

口琴はユーラシア大陸全域で散見される。アジアでは竹でできた口琴が主流である。日本では北海道のアイヌ民族に「ムックリ」という竹の口琴が伝わっている。
» ノルウェーの口琴を弾いてみた1
» ノルウェーの口琴を弾いてみた2

ほんとうに久しぶりに口琴を弾きましたが…すっごいですね。
このチンケな鉄の塊が出しているとは思えない複雑な音色です。いろんな倍音がぐわんぐわん鳴ります。いやーやっぱりすごいよ口琴。うん、売る気になりました。

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2008年10月11日

11月2日演奏会のお知らせ

投稿者:たるみさん

こんにちは。
当方主催のコンサートがありますので、ご案内させて頂きます。

「Music Wagon!」

日時:平成20年11月2日(日)
場所:千葉市美浜文化ホール(音楽ホール)
入場無料!
アクセス:JR京葉線「検見川浜」駅下車、美浜区役所方面へ徒歩8分ほど。

出演者一覧
・風舞輝(ボーカル、オカリナ、コカリナ)
・吉沢文二(オカリナ、スロバキアンパイプetc)
・音4(オカリナ四重奏&バラエティ集団)
・大澤愛子、近藤遊子、樽見淳子
(クラシックピアノ連弾)
・樽見康隆
(オカリナ、インディアンフルート、シンセサイザー)

選曲があまりにも幅広くなりますが、笛もたくさん聴けて
パワフルなピアノ連弾もあり…で面白いコンサートになりそうです。

もしよろしければお立ち寄りください。
この場をお貸し頂けてありがとうございました。


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ティンホイッスルの吹き方、はじめに

これからティンホイッスルの吹き方を連載します。
それに先がけて連載の目標というか、到達点をはっきりさせておきましょう。少なくともこの連載で説明するとおりに練習したとしても、一流にはなれないと思います。教える私が一流ではありませんし、それどころか私はティンホイッスルをきちんと調べはじめてまだ一ヶ月ちょっとだったりします。

そこそこ上手っぽく吹けるように

「手っ取り早く、そこそこ上手っぽく吹けるようになる」
これがこの連載の目標です。

「そこそこ上手っぽく」というのはずいぶんぼんやりした言い方ですが。
それはたとえば、ティンホイッスルを吹いていて「お、今のいい感じ?」とこっそり自惚れたり、「今度のお祭りのステージで一曲披露していただけませんか」と町内会から頼まれたりする。そんなレベルです。あるいは街のストリートで大道芸をしていて、気前のいい酔っぱらいから千円札をはずんでもらうのも、実はこの程度です。この程度を目指すのであればそんなに正式な訓練は必要ないはずだと、と私は目算しています。ティンホイッスルらしく聞かせるいくつかのコツを覚えて、必要なだけ指が動くようになればOKなはずだと考えています。それなら、大したスランプに当たることもなく到達できるでしょう。

逆に非常に音楽感性の高い方や一流になることを志している方には、この連載はかえって害になるはずです。そのような方は、なんとしてでも理想の師匠を探しだして教えを請うべきです。

具体的にはこのレベル

私がディクソンのティンホイッスルを手に入れたのが2008年8月1日で、これはちょうど一ヶ月後の演奏です。
» ティンホイッスルで『Inisheer』を吹いてみた

一ヶ月で身に付く程度の知識と練習★1 でこの演奏ができるようになるなら、申し分ないと思います。どうでしょう。私はそういうことを教えるつもりです。実際、このくらい吹けると吹いていて楽しいです。

★1 私は他の笛でずいぶん遊んでいます。そんなですからまったく笛を吹いたことのない人が始めた場合、どうしても数ヶ月かかると思います…

参考資料

私はティンホイッスルを調べるにあたって、Tinorksを参考にしました。ティンホイッスルを演奏しているのは世界楽器てみる屋のお客さんで川原雫さん。やさしい音色としなやかな弾力を感じさせるスライド―音をずりあげる技―がいい感じです。

てみる屋でCDを売っています。ぜひ聴いてみてください。
» CDの試聴はこちら

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» ホイッスルの販売は世界楽器てみる屋 ―映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛―

2008年10月10日

和音を吹けるオカリナ

デュエットオカリナ★1 といって、一人で合奏ができるオカリナです。
四穴のオカリナを二つ合わせた形をしていてます。片方のオカリナを片手だけで1オクターブ演奏できますから、両手で独立した二つのメロディーを奏でることができます。
左手側はDキー、右手側は4度上のGキー。結果、ぜんたいの音域が約1オクターブ半あるというのもありがたい。

一人で合奏ができる笛のシリーズとして、先にダブルホイッスルを商品化しましたがその第二弾。今サンプル品を注文しているところです。多分だいじょうぶだと思うけれど、よい品であれば入荷します。

ものはついでと言いますから、ふつうのオカリナもそのうち販売します…ふつうだけどあまり見かけないものを探してきます。ふつうでないやつも揃えます。

★1 「デュエットオカリナ」によく似た楽器で韓国産のダブルオカリナがあります。あれは大小のオカリナを一つに合わせることで、オカリナの音域の狭さを解決するものです。音域はふつうのオカリナの倍ありますが、一人で二重奏するのは本来の使い方ではありません。

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2008年10月08日

倍音楽器、フヤラ

倍音でメロディーを演奏する珍しい笛、オーバートーン・フルートの中でもスロバキアのフヤラはすごいです。

なんといっても大きい、1.5~2mくらい長さがあります。長すぎるので構えると半分近く頭の上に突き出てしまいます。音だってすごいです、ソウルシャウトって感じ。指穴は3つしかありません。これはメロディーを弾くためでなく、倍音の並びを切り替えるのに使います。
»こんな音
»スロバキアのフヤラ

フヤラは世界楽器てみる屋で販売したい楽器の一つですが、もともと現地でも高価な笛のうえ、ユーロが高くてなかなか輸入する覚悟ができずにいます。

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2008年10月07日

ジャグバンド(Jug Band)なのだそうです

鼻笛を買ってくれたお客さんが「ジャグバンドをやってるんです」と言いました。ジャムセッションみたいなもの?と思いましたらこれがぜんぜん違いました。

ジャグ(a jug)というのは水差しのことで、ぶっとい水差しに口を当ててぶいぶい鳴らすんだそうです。ラッパのように唇を振動させますが、声も出すようで、カズーのような要領でしょうか。(試しに居間に転がっている大きなウドゥを吹いてみましたが言うことをきいてくれませんでした。)

お客さんのジャグバンド "old southern jug blowers"

もう、ちょーかっこいいです。「ぶぇっ、ぶぇっ」とベースを担当しているのがおそらくジャグ。チューバが壊れたらこんな音でしょうか。

ジャグバンドは20世紀初期に北米ケンタッキー州からはじまったそうです。陶器の古いジャグはビンテージものとして、これを手に入れることがジャグ吹きのステータスなんだとか。今日はひとつ賢くなりました。
» ジャグバンドについて 『Jugband』

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