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二つのリトルミンストレルによるセッション

2008年11月12日にライアー奏者の友人らと楽器で遊びました。その模様をお伝えする第二弾は二つのリトルミンストレルによるセッションです。
» 二つのリトルミンストレルによるセッション

二つのリトルミンストレルのうち一つは私が弾いています。リトルミンストレルは五音階に調弦されていますから失敗して外れる音がない。覚悟を決めて、とにかくリズムに合わせてタイミングよく弦を弾く。「!今のフレーズきれいっ」と思ったらすかさず覚えてそれを繰りかえす。私は弦楽器に関しては門外漢ですが、こんなやり方でそれなりに演奏できるものです。

このような音楽の在り方は、芸術というより、体感ゲームや音ゲームに近い。無責任でスリリングで楽しかったです。これをリトルミンストレル製作者のラファエロさんに聴いてもらいましたら「イッツラブリィー」とのこと。やった。
» リトルミンストレルの詳細はカタログページをご覧ください

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2008年11月15日

バリ島のスリン

世界楽器てみる屋のお客さんから「スリンは手に入らないか」と尋ねられました。バリ島の竹笛スリンなら、ずいぶん昔に京都の民族楽器コイズミで購入しました。数本の中からいちばん美しいものを選んだとき、どの笛のサイズも指穴の位置もまちまちだったのを覚えています。だから、てみる屋では販売しないつもりです。後でお客さんからいろいろ質問されても答えられないでしょう。

» バリ島のスリンを吹いてみた(なんだか日本ぽくなりました…)

改めて吹いてみるとなかなか雰囲気のある音です。件のお客さんに「使わないからタダであげる」と約束しましたが、ちょっと早まったかな。

バリ島のスリン

スリンはインドネシア全域に見られる竹でできた縦笛です。頭部に蔓の輪っかが鉢巻きのようにはまっていて、これをなくすと鳴らなくなります。リコーダーと同じで吹けば鳴ります。

スリンの演奏スタイルは国によって違うようです。バリ島ではガムランの伴奏でぴーやーぴーやーと単調な旋律を循環呼吸で際限なく繰りかえします。
バリ島の民俗芸能といえばケチャが有名です。チャチャチャチャッという勇壮なかけ声の後ろで「よーぷるよーぷるる」と歌が入りますが、あれがたしかスリンの口真似だったと記憶します。

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2008年11月14日

ティンホイッスルの吹き方、装飾音 1

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。装飾音を入れるとぐっとティンホイッスルらしく聞こえます。まずはカットから。

左手薬指で指穴を叩く

カットはティンホイッスルを吹いているときに「ひゃらっ」と入る装飾音のことです。あれは左手薬指を一瞬あけてふさぎます。「あけて」「ふさいで」ではなくて、できるだけ素速く、指で指穴を叩いてるような感じです。TVゲームのボタンのように「押す、押す、押すっ」てな感じです。

尚、いちばん高い2つの音については左薬指があいてしまって使えません。仕方ないから左手人差指で同じことをします。


» 左薬指(人差指)で指穴を叩く

同じ音を区切るのに使う

「ぼくのだいじなクラーリネット、パパからもらったクラーリネット」のように、同じ音が続くとき、ふつうはトトトトッと舌先で息を区切りますが、ティンホイッスルでは代わりにカットで音を区切ります。
» 同じ音をカットで区切る

メロディーが上がって下がる瞬間に入れる

ティンホイッスルを吹くとき、とうぜん高い音を吹いたり低い音を吹いたりします。それにつれてメロディーも上がったり下がったりします。そのメロディーがだんだん上がっていって…下がる瞬間。この下がる瞬間に装飾音を入れます。同じ感覚で、一つの音を長くのばした直後に…下がったら入れます。上がるようなら入れません。
» メロディーが上がっていって下がる瞬間をカット

とりあえずぜんぶカットする

最初のうちは、狙えるところはぜんぶカットを入れて吹くのがいいです。指が覚えてしまって気を抜くと思わずカットを入れてしまう。そのくらいになるといいです。

本当はぜんぶにカットを入れてしまうとゴテゴテしてしまって野暮ったいです。本当はカットを入れないところと半々くらいです。だからまず癖で入れてしまうほどカットを練習して、そこから逆に「ここは入れない方がすっきりしていいかも」と間引いていくといいです。

そのへんの感覚は気に入ったCDを何度も聞いて身につけるしかないと思います。

ロールは…できません

ティンホイッスルにはロールというカットの発展形のような装飾音があります。速いダンス曲を吹くとき「タタタ、タタタ」と三連符を刻むのに使そうです。ゆっくりした曲には使わないし、私はそんなに速く指が動かないので教えようもない。

そうですね。ちょっと大きな街ならどこかにアイリッシュパブがあるのではありませんか。そこの常連になって張りこんでいれば、いつかホイッスルの上手な人をつかまえることができるでしょう。その人に習ってください。
福岡市内なら薬院の『The Celts』でアイリッシュ・ミュージックを教えています。
» Irish Cafe Pub & ケルト・アイルランドの輸入雑貨『The Celts』

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2008年11月12日

ライアーとフレームドラムのセッション

ライアー奏者の友だちが仲間を連れて遊びに来ました。来がけに買ってきてくれたパンを切りわけてみんなで食べたりしながら、ザーレムライアー、リトルミンストレル、フレームドラムやウドゥドラムなど、いろいろ音を合わせて遊びました。
» ザーレムライアーとフレームドラムのセッション(1分42秒)

ライアーをこのような打楽器と組みあわせるのは珍しいのではありませんか。ライアー(竪琴)もフレームドラムも紀元前からある古い古い楽器です。二つを合わせると太古の野生を彷彿とさせるような演奏になりました。

素人どうしで集まってこんなふうに自由な演奏会をするのは本当に楽しい経験です。
録音は他にもいくつかありますから、少しずつアップしますね。んなすばらしい演奏っ、というものではありませんが、その場の雰囲気は伝わると思います。

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鼻笛の吹き方、ビブラート

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。ビブラートをかけるとさらにきれいに聞こえます。

ビブラートは、横笛なんかでぴー~~~~と音をゆらすアレのことです。鼻笛の音にビブラートをかけられるようになるとぐんと上手になったように聞こえますから、ぜひマスターしたい。

鼻で笑う

鼻笛の音にビブラートをかけるには、鼻笛を吹きながら「ふふふん」と鼻で笑います。
» 鼻笛にビブラートをかけてみた

要領がわかったら、ゆっくり、はやく、激しく、ちょっとだけ、といろいろ試してみてください。日常生活では笑う筋肉を意識的に使うことがありませんから、おなかのあたりが気持ち悪いと思いますが。そのうち慣れます。

およよよと言う

鼻笛の達人モスリンさんは、鼻笛を吹きながらおよよよよと言ってビブラートをかけています。(声は出しません。)「ふふふん」と鼻で笑うと音の大きさがゆれます。およよよと言うと音の高さがゆれます。好きずきの問題です、どっちでも。

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» 鼻笛の販売は世界楽器てみる屋 ―鼻息が奏でる甘美な音色―

2008年11月11日

ティンホイッスルの吹き方、中休み 3

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。ティンホイッスルを吹くときの注意をいくつか。

吹口にたまった水滴を吹き飛ばす

ティンホイッスルを吹いていると、息に含まれている水分がホイッスルに冷やされて結露します。ひどくなると吹口が水滴で詰まったようになり、音が出なくなったり高音がひずんだりしてきます。この現象はリコーダーやオカリナでも起こりますが、ティンホイッスルは吹口が小さいのですぐに詰まります。一曲演奏するときは念のため、事前に吹口の水滴を吹き飛ばしておくといいです。

吹口が水滴で詰まったら、息を強く吹いて水滴を吹き飛ばしてください。ホイッスルをくわえて「プシッブシッ!」とわざと咳をします。一説によると咳の風速は55m/秒、くしゃみの風速は88m/秒。水滴を吹き飛ばすならくしゃみの方がよいのですが、わざとくしゃみをするのはむつかしい。このときすごい音がしますから、歌口を握りしめて音が出ないようにするといいです。

右手薬指で落とさないように支える

ティンホイッスルの6つの指穴をぜんぶあけてしまうと手放しになって、ホイッスルが転がり落ちてしまいます。そりゃそうです。

ホイッスルを落としてしまわないようにみんなどうしているかというと、左手の指穴をあけるときは右手薬指でいちばん下の穴を押さえるようにしています。本当はこんなことをすると微妙に音程が下がってしまうのですが…「気にしない」という約束みたいです。

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2008年11月10日

倍音楽器、ラッパ 1

どんな楽器の音にも無数に含まれている倍音。これら倍音のうち、一つを強く響かせれば音程に聞こえます。うまくやればメロディーだって演奏できます。このように倍音を使って音程を出す楽器は世界中にたくさんあります。

倍音楽器の代表格ラッパ

倍音で音程を出す楽器の代表格はラッパでしょう。
図はアルプホルン、長い木をくり抜いただけの素朴なラッパです。標準サイズでも3.4mの長さがあります。アルプホルンはアルプスの牧場で時刻を告げるために使われたもので、5mの管だと2km先まで音が届くそうです。
»こんな音

長いだけのただの管ですから、理屈では一つしか音が出ません。でも、唇を引き締めて少し強く吹くと音が裏返ります、つまり倍音が出ます。吹き加減で倍音の高さも変わるので、うまくやればメロディーを演奏することができます。世界中のラッパは全てこの原理でメロディーを演奏します。
ラッパの音はあれは全部、倍音の音です。

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ティンホイッスルの吹き方、中休み 2

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。ティンホイッスルは移動ドの楽器ですから、楽譜の曲を覚えるときには注意が必要です。

楽譜どおりに吹けることはほとんどない

楽譜に記された曲を覚えるときに気を付けることは、ティンホイッスルは移動ドの楽器だということです。半音を出すのが苦手なので、たとえばDキーのホイッスルならニ長調かト長調、ホ短調かイ短調が吹きやすくて、他の調はあまり実用的ではありません。では他の調の曲を吹くときは?運指はそのままその調に合った高さのホイッスルに取り替えて演奏します。

そんなですから楽譜に記されたとおりに正しい音の高さで演奏したいのであれば、いろいろな高さのホイッスルを用意する必要があります。(C、D、Eキーのホイッスルが揃っていればなんとかなるかなと思います。)

逆にお手持ちのホイッスルが一本しかないのであれば、そのホイッスルの得意な調に曲を移調して演奏する必要があります。つまりいちばん吹きやすくなるように、ぜんたいの音を上下にずらして演奏します。それには楽譜を移動ドで読めばよい。過去の記事で詳しく説明していますのでそちらを参考にしてください。
» きみにはきっと移動ドがにあう(過去の記事の抜粋)

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2008年11月09日

鼻笛の吹き方、音程を保つには 3

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。鼻笛を吹いているうちにどんどん音程が外れていくという現象について考察してみました。

どんどん音程が外れていく

リコーダーやオカリナなどふつうの笛は、指穴をきちんと押さえれば正しい音程の音が出ます。だからふつうは笛の音を信頼して演奏します。音程に関しては笛任せで注意を払っていない、といってもいいと思います。

ところが鼻笛は音程が不安定です。
ソ の音を出したつもりで ソb だったりします。このときふつうの笛のつもりで鼻笛の出す音に頼りきっていると、その音を信じてしまいます。(…あれ、この高さの音でいいんだっけ?まあいいや。)そして ソb の音を ソ の音だと思いこんだまま、次の音を出します。この音もやっぱり外れています、それどころもっとひどく外れています。こうして(あれ?あれっ?あれぇーっ?)と吹いているうちに、何を吹いているのか分からないほど外れてしまう。

鼻笛で正しい音程で吹き続けるには、次のことができなければなりません。

  • 思ったとおりの音程を出せること
  • 外れた音程を正しく修正できること

思ったとおりの音程を出せること

それはたとえば、ピアノの鍵盤をどれかひとつポーンと叩く。そして鼻笛を吹いて「いきなりその音を出せる」ということです。身体感覚としては、ある音に対して「この音程ならこんな舌の形」という、口の中の筋肉の緊張感?を連想できる・再現できるということです。それができれば上手に鼻笛が吹けるだろうなと、想像できるでしょう。

一発で思ったとおりの音が出せるようになる、出したい音程にたいして「それならこんな舌の形」と直接連想できるようになるには、残念ながら訓練するしかないと思います。うまくやるちょっとしたコツといったものは存在しない。効率よく訓練するコツとか、飽きずに訓練するコツといったものはあるでしょうが…私としては、せいぜいそのようなコツをこの場で説明していけたらいいなと望んでいます。

外れた音程を正しく修正できること

それはたとえば、ピアノの鍵盤をどれかひとつポーンと叩く。そして鼻笛を吹いて「最終的にその音を出せる」ということです。鼻笛を吹いたら音程が外れた。それを(あ、低すぎた。もう少し高め)(ちょい低め)と正しい音程に修正する。これは素速ければ素速いほどいいです。極論、瞬時に修正できるなら「いきなりその音を出せる」のと区別がつきません。

外れた音程を正しく修正するためには、どこかに正しい音程があるということが前提です。鼻笛?は音程が外れていますから違います。正しい音程は頭の中にあります。ためしに『いつも何度でも』の出だしをちょっと思い出してみてください…ったら、聞こえるでしょう。ライアーのポロロンいう音が、頭の中で。では、それを鼻笛で吹いたらどんな感じに聞こえると思います?…ったら、なんとなく聞こえてくるでしょう。鼻笛の音が。これが正しい音です。

鼻笛を吹くときには頭の中でも鼻笛を吹いています。本当に鼻笛を吹くところを想像すると大変なので、鳴っている音だけ想像するというか思いだすというか。そしてその頭の中の鼻笛の音に合わせて、実際の鼻笛を吹きます。鼻笛は不安定ですから音程が外れます。(低いっ)と思ったら高くして(高すぎたっ)と思ったら低く、頭の中で聞こえている音程にそろえます。

言葉で説明するとすごいことになりますが、どうなんでしょう。はじめてなのに鼻笛をとつぜん上手に吹ける人がいます。あれは外れた音程を正しく修正するのが上手なんです。とつぜんできる人がいるくらいですから、そんなにむつかしいことではないはず。

これも訓練は必要です。でも効率よく訓練するコツとか飽きずに訓練するコツとか、そんなことをきちんと説明していけたらなと願っています。
(歌の音痴を直す訓練が参考になると踏んでいます。)

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ティンホイッスルの吹き方、中休み 1

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。ティンホイッスルで新しい曲を覚えるには、まずはくりかえし耳で聞いて覚えます。

とにかく繰りかえし聞く

新しい曲を覚えるとき、民族音楽ではくりかえし耳で聞いて覚えるのがふつうです。西洋でもクラシック以外の場面では楽譜を使わずに耳で覚えることをします。

受験勉強のとき「睡眠学習」に手を出した人はいますか。真剣でなくても何度も繰りかえし聞いていればそのうち覚えてしまう…というアレです。新しい曲を覚えるときも同じです。ときには真剣に聞くことも必要でしょうが、なによりも聞いた回数が勝負になります。

  1. 何度も聞く
  2. 聞きながら分かるところだけでもいっしょに歌う
  3. CDなしで最後まで歌えるようになる
  4. 自分の笛の高さに合わせて歌う
  5. 歌に合わせて笛の音を探していく…

便利な道具で効率よく

こういう作業にはガジェット―気の利いた玩具―があると便利です。ものすごく楽になります。

mp3プレイヤー
アップル社のipodが有名ですが他にもいろんなメーカーの製品が出回っています。四六時中、繰りかえし聞くのにこれに勝るアイテムはないでしょう。つか音楽をやるなら必須です、自分への投資だと思って今すぐ買いなさいっ。
尚、私はiriverのプレイヤーをずっと使っています。これは曲の短い区間を指定して繰りかえし聞くことができます。難解な箇所を重点的に聞いて覚えるのに便利なので。
音楽編集ソフト
パソコンソフトです。これもいろいろ出回っていて、CDの曲をゆっくり再生したり音の高さを変えたりできます。音の高さを笛の音に合わせ、半分の速度で再生した音楽ファイルをmp3プレイヤーに入れて繰りかえし聞くと、ほんとうに効率よく曲を覚えることができます。

音楽編集ソフトはフリーのよいものが出回っています。過去の記事をご覧ください。
» CDの音程を自分の笛にあわせる(過去の記事)

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