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2012年01月25日

テクノパイプのうそバッグ(試作1)

テクノパイプはスエーデン・フェイガーシュトロム社の電気バグパイプです。
人前で演奏する向けにうそバッグを試作してみました。


» テクノパイプの音(前半は原音、後半はエフェクタをかけた音)

テクノパイプは練習用途の製品ではありますが、パソコンや小型アンプに繋いで鳴らせばなかなか立派な音がします。アマチュアレベルのレコーディングやライブステージなら、十分こなせるでしょう。残念なことに見かけがただの棒なので、人前で演奏するにはどうにも様になりません。なので、テクノパイプ用のうそバッグを試作してみました。

インターネットで見つけたバグパイプの写真を参考に、フリース生地を切って縫いあわせただけです。試しに口のところをヘアバンドで縛ってみましたら、それだけでほぼイメージどおりに出来上がりました。

…首のあたりが気になります。本物のバグパイプの中には空気がパンパンに詰まっていますから、こんな弛んだしわは寄りません。詰め物は改善の余地あり。それどころか手当たり次第に破れたシャツやらパンツやらを押しこんだので、スイカのようにずっしり重いです。やはりきちんとした手芸素材―軽くて張りのあるスポンジ片や発泡スチロールの玉など―を使うとよいのでしょう。

そういえばドローン管がありません。うーん、世界にはそんな形のバグパイプも存在しているので、そいういうことにしておいてください。じゃあブロウ管がないのは?ないのは…ないのは…もちろん、電気バグパイプだからですけど!それがなにか?

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2012年01月23日

テクノパイプの演奏方法

テクノパイプはスエーデン・フェイガーシュトロム社の電気バグパイプです。
テクノパイプを演奏するならまず、バグパイプという楽器について知る必要があります。


» テクノパイプの音(前半は原音、後半はエフェクタをかけた音)

ついにテクノパイプを手に入れた!
わくわくしながら電源 ON して音を出してみると…あれ、音が出っぱなしなんですけど?もちろん「音を出す/止める」という大きな操作はできるのですが、音の区切り方がわからないというか。たとえば「ミファソソソー」のように同じ音が続くとき、「ソ、ソ、ソ」と音を区切るにはどうすればいいのでしょう。つか、そもそも休符がぜんぜんできないんですけど。

テクノパイプは練習用の電気バグパイプです。練習用ですから、ふつうは既に本物のバグパイプを持っている人や知っている人が購入するものです。でも日本人だと「テクノパイプが私のバグパイプ初体験!」という人がほとんどな気がします。これはテクノパイプ云々の前にまず、バグパイプという楽器について概説した方がいいかもしれません。

革袋に空気を貯めて鳴らす笛

バグパイプはその名前のとおり、革袋(バッグ)が付いた笛(パイプ)です。ふつうの笛のように口にくわえて吹くのと違い、ひとまず革袋に息を吹きこんでぱんぱんに膨らませます。そして脇で革袋を締めつけ空気を絞りだし、それで笛を鳴らす仕組みです。革袋がしぼんできたら、また息を吹きこんでぱんぱんにします。革袋は止まることなく空気を吹きだしつづけますから、だからつまり…バグパイプは、一旦鳴りだしたら止まらないのです。

ふつうの笛のように「ツツツ」と舌先で音を区切るようなこと(タングング)はできませんし、休符もありません。テクノパイプが鳴りだしたら止まらないのは、接触不良の故障品だからではなくて、本物のバグパイプがそうだからなのです。

とはいえ音を区切ることができないとまともに曲を演奏できませんから、バグパイプではグレースノートという独特な運指を用います。バグパイプの演奏を注意深く聞いていると「キョッキョッ」「ギュルルッ」という鋭い装飾音が聞こえます。これがグレースノートです。グレースノートはバグパイプの重要な個性であり、バグパイプ演奏をマスターするための必須課題です。バグパイプの演奏方法については次回から概説しますが、興味のある方はネットで調べるといいです。むしろそのほうが詳細・正確な情報を入手できますよ、絶対に。

各部名称

バグパイプの各部名称です。本物のバグパイプではなくてテクノパイプを演奏するだけなら、この程度の知識で十分かなと思ってます。

バッグ
名前の由来になった革袋。ここに笛を鳴らすための空気を貯める。(写真では革袋に ”上着” を着せています。実際の革袋はこの中にあります。)
ブロウ管
ここからバッグに息を吹きこむ。内部に弁が付いていて空気が逆流しない仕組み。
ドローン管
バグパイプの演奏中ずっと同じ音★ で鳴りつづける伴奏担当の笛。一本~数本ある。
チャンター管
指穴のあいた笛。これでメロディーを演奏する。

なおバグパイプはいつもこのフル装備で演奏するわけではありません。練習のときはチャンター管をバッグから引っこぬいて、ふつうの笛のように口でくわえて吹きます。これをすると繊細なリードを傷つける危険があるので、くわえて吹く練習専用のチャンター管も発売されています。テクノパイプはこれを電気式にしたものです。

★ ずっと同じ音
これは言葉どおりの意味で、最初から最後まで「ドーーーー」みたいな感じに延々と鳴りつづけます。このような伴奏を ”ドローン” といいます。そんな大ざっぱなことで伴奏になるのか?と思うかもしれませんが、西洋の古い曲などなかなか異国情緒たっぷりにハモります。バグパイプがフェスティバルの花形だった時代は、そのような素朴な音楽が主流でした。

現代の複雑なコード進行する曲を演奏するには、ずっと同じ音しか出ないドローン管はさすがにじゃまです。こんなときはドローン管に栓をして、チャンター管だけ演奏します。

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2012年01月22日

テクノパイプでパソコンを鳴らす4

テクノパイプはスエーデン・フェイガーシュトロム社の電気バグパイプです。
パソコンに繋いで気持ちよく演奏したいなら、 ASIO が必須です。


» テクノパイプをパソコン に繋いで鳴らしてみた(シンセサイザーは Universal Piper)

無事に Universal Piper をパソコンにインストールすることができました。テクノパイプをパソコンに繋ぐこともできました。ここまで上手くできたなら、テクノパイプを操作してパソコンでバグパイプの音を鳴らせるはずです。

でもきっと、ものすごく遅い。
テクノパイプを構えて、ぱたぱた指を動かすと…ワンテンポ遅れて…ぱら…ぱら…と音が聞こえてくる感じです。 Universal Piper の音がパソコンの中をぐるぐる回ってスピーカーから出てくるまで、これだけ遅れてしまうのです。詳細な理屈はともかく、これではまともに演奏できません。

ASIO オーディオ・デバイスは、本来の音の通り道を大幅にショートカットして、遅れることなくスピーカーを鳴らします。テクノパイプをパソコンに繋いで気持ちよく演奏するためには、ASIO が必須です。

ASIO 対応のオーディオ・インターフェースがベスト

いちばん手軽で手堅いのは、ASIO 対応のオーディオ・インターフェースを使うことです。最初から装置の中に ASIO を内蔵していますので、あとは Universal Piper 側でその辺の設定を合わせさえすれば、快適にテクノパイプを演奏することができます。

このとき、いつもどおりにパソコンのイヤホンやスピーカーの音を聞いてもだめですよ。遅れず早く聞こえるというのは、オーディオ・インターフェースのイヤホンやスピーカーの音のことです。必要であれば、スピーカーをパソコンからオーディオ・インターフェースに繋ぎかえます。

ASIO ドライバ・ソフトウェア

”ASIO オーディオ・デバイス” というように、ASIO は本来は電子回路です。ASIO 対応のオーディオ・インターフェースというのはだから、装置の内部に ASIO の電子回路を持っています。他に電子基板の形をした ASIO もあります。昔ながらにパソコンの本体基板(マザーボード)に挿して使います。これ一枚で十万円以上もする時代があったそうです。私たちは恵まれています。

雑学はこのへんにして。
MIDI-USB 変換ケーブルを使っている人、あるいは ASIO に対応していない(安物の)オーディオ・インターフェースを使っている人は、どうしたらいいのか。次善策としてパソコンに ASIO ドライバ・ソフトウェアをインストールします。本来は専用の電子回路がするべき仕事を、パソコンに肩代わりさせるのです。当然、パソコンの負荷はきつくなりますし、どうがんばったところで専用の電子回路の性能には敵いません。

でも最近はノートパソコンでもすごい処理スピードです。ドライバ・ソフトウェアを使ってもなかなか快適に演奏できるものです。質のよいフリーの ASIO ドライバ・ソフトウェアも出回っています。だから敢えて安いオーディオ・インターフェースを購入して ASIO はフリーのドライバ・ソフトウェアを使う、という組み合わせは十分現実的です。 ASIO ドライバ・ソフトウェアをインストールすると、パソコンの音自体が遅れず早く聞こえるようになります。

ASIO4all は定評あるフリーの ASIO ドライバ・ソフトウェアです。私も使ってます。
» ASIO4all (フリーの ASIO ドライバ・ソフトウェア)

ASIO4all の設定のヒント

ASIO4all のインストール方法や設定方法など、詳細はマニュアルやネットの記事を参考にしてください。ここではほんとうにヒントだけ。

ASIO4all のバッファサイズは小さいほどいいです。
できれば128サンプル以下に設定したい。でもバッファサイズをあまり小さくすると、パソコンの計算が追いつかなくなって、音が途切れたりブツブツとノイズが入ったりします。逆にバッファサイズを大きくしすぎると、今度は音が遅れて聞こえます。256サンプルを超えると多くの人が遅れを感じます。音は遅れて聞こえないし途切れたりノイズも入らない…というベストなバッファサイズを試行錯誤して探します。私のノートパソコン lenovo ideapad S100 だと144サンプルが限界でした。たまに音が途切れるのがなんですが、まあ楽しく遊んでます。

Universal Piper 側の設定のヒント

Universal Piper 側では、ASIO4all を使って音を出すように設定します。
ウィンドウ左上の FILE >> Audio/MIDI setup を選択すると、設定ダイアログが表示されます。ここのバッファサイズは ASIO4all のバッファサイズと同じに設定します。(私の場合はだから144サンプル。)それぞれ違っていていいのかもしれませんが、同じにしていても特に問題がないようなので、同じに揃えています。

ここまでやれば正真正銘、テクノパイプでパソコンを鳴らして快適に演奏できるはずなのですが。どうでしょう。

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2012年01月19日

テクノパイプ

こんにちは、斎藤といいます。
テクノパイプをつなぐことについて質問があります。

mobile cube、オーディオインターフェース、パソコンと繋ぐことはできるのでしょうか。

パソコンに繋いで録音を主にする予定なのですが、mobile cube のリバーブなどやアンプ機能も魅力なので。

また、mobile cube だけをパソコンに繋いで、ソフトで録音などは可能でしょうか。

本当は機材を揃えたいのですが1つ1つが高いのなんの。


質問だらけで済みません。

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2012年01月18日

テクノパイプでパソコンを鳴らす3

テクノパイプはスエーデン・フェイガーシュトロム社の電気バグパイプです。
パソコンに繋いで鳴らすために、オーディオ・インターフェスか変換ケーブルが必要です。


» テクノパイプをパソコン に繋いで鳴らしてみた(シンセサイザーは Universal Piper)

テクノパイプとパソコンは MIDI ケーブルで繋ぐ

テクノパイプはそのままでも演奏を楽しむことはできますが、MIDI 信号を出力できるので、パソコンに繋いで鳴らすことができます。テクノパイプとパソコンは、MIDI ケーブルで繋ぎます。

テクノパイプの側は、話が早いです。本体に付属してくる MIDI ケーブルをイヤホンジャックに挿せばいいです。このとき「MIDI モードで使う」ための特殊な運指をしながら挿さなくてはなりません。詳細はテクノパイプの操作マニュアルをご覧ください。

もう一方のパソコン側が問題です。ふつうのパソコンには MIDI ケーブルを挿す場所がありません。まあパソコンで楽器演奏を楽しむなんて、ごく一部の好き者でしょうから、めったにお呼びのかからない MIDI 端子なんて付いてるわけがない。パソコン側に MIDI ケーブルを挿すために、オーディオ・インターフェースか変換ケーブルが必要です。

オーディオ・インターフェース

オーディオ・インターフェースは、パソコンにボーカルマイクやエレキギター、キーボードなどを繋ぐための装置です。上の写真は ROLAND の QUAD-CAPTURE 。見るからにいろいろ繋げそうです。今から本格的に DTM を始めるならせっかくですから、こういうのを一つ持っておくといいです。価格は1万~3万円程度。

オーディオ・インターフェースは、パソコンの USB 端子に繋いで使います。できれば「ASIO 対応」と謳っている装置を購入するべきです。っても最新の製品は、たいていそのようになってますけど。

話はそれますが、もしマイクを使う予定なら「ファンタム電源対応」というタイプを購入するべきです。マイクには電源いらずで使えるタイプと、ケーブルから供給される電源(ファンタム電源)で使うタイプの2種類があります。ファンタム電源対応のコンデンサマイクは、ほんとうにノイズの少ない鮮明な音を拾います。「カラオケ用のマイクでピアノを録音しているんだけど…どうにもノイズが汚くて」という人は、ぜひ一度、ファンタム電源対応のコンデンサマイクを試してみてください。びっくりするほどクリアに録音できるでしょう。

ファンタム電源対応のマイク端子には、20~50ボルトくらいの電気がきています。うっかりふつうのマイクを挿すとドン!といくので注意。

MIDI-USB 変換ケーブル

「そんな多機能はいらない、 MIDI を繋ぎたいだけなんだ」という人には MIDI-USB 変換ケーブルが便利です。写真は ROLAND の UM-ONE 。ケーブルの MIDI 端子側にテクノパイプを繋いで、反対側の USB 端子をパソコンに挿して使います。これなら3千円くらい。

なんだか安物買いみたいですけど、これはこれで使い勝手がいいです。テクノパイプとノートパソコンとケーブルを鞄に入れて、手軽に持ち歩けます。私は、ファミレスで食後のコーヒーを飲みながらバグパイプ演奏を楽しんでいます。

MIDI-USB 変換ケーブルを使う場合は、別に ASIO をパソコンにインストールする必要があります。 ASIO について別の機会に概説しますが、必要であればネットで調べてください。

ドライバ・ソフトウェアのインストールは慎重に

オーディオ・インターフェースにしろ MIDI-USB 変換ケーブルにしろ、いきなりパソコンに繋いでも使えません。それらを正しく使うために、ドライバ・ソフトウェアをパソコンにインストールする必要があります。ドライバ・ソフトウェアは、オーティオ・インターフェースや MIDI-USB 変換ケーブルに同封されているはずです。

インストールは決して難しくありません。付属の説明書に書いてあるとおりに、手順をおって作業すればいいです。ただし間違うとやり直しがえらい面倒です。説明書をよく読んで、頭の中で一度シミュレーションして、落ちついて作業するべきです。

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2012年01月17日

テクノパイプでパソコンを鳴らす2

テクノパイプはスエーデン・フェイガーシュトロム社の電気バグパイプです。
練習用ですが、パソコンに繋いで鳴らせば、本物のような存在感のある音で演奏できます。


» テクノパイプをパソコン に繋いで鳴らしてみた(シンセサイザーは Universal Piper)

お勧めは Universal Piper

Universal Piper はバグパイプのソフトウェア・シンセサイザーです。
ソフトウェアなので、Ma cや Windows といったパソコンにインストールして使います。私が見つけたバグパイプのシンセサイザーはぜんぶで3つありまして、その中でまず Universal Piper をお勧めするのは、いちばん動かしやすくて、それなりにリアルな音だからです。
» Universal Piper の入手先

動くということは素晴らしいこと

Universal Piper はスタンドアロンで動作します。
Universal Piper をパソコンにインストールすれば、それだけでバグパイプの演奏ができます。当たり前のことを言っているようですが、他の2つのシンセサイザーは、それだけをインストールしても使えません。別に本体のソフトウェア― Pro Tools や SONAR といった音楽ソフト―が必要でして、本体の音楽ソフトに追加部品のように組みこんで使います。

テクノパイプをパソコンに繋いで演奏できるようにするためには、たくさんの手順がかかります。それらのどこか一手順でもミスすると、正しく演奏できません。だから手順は少ない方がいい。インストールするだけで鳴るという Universal Piper は、失敗の少ないソフトウェアなのです。

またUniversal Piper には VSTi プラグイン★1 も同封されています。音楽ソフトに組みこんで使うこともできます。

一音一音の違いをリアルに表現

Universal Piper の音は、本物のバグパイプを録音したリアルな音です。
それだけでなく一音一音の違いまでリアルに再現しています。なんというか、バグパイプは原始的な楽器なので、一つ一つの音の質がばらばらです。たとえばドの音は大きくて華やかな音ですが、レ・ミの音は小さくて曇った音、といった具合です。ドレミファソラシドも平均律ではありません。そしてそのようなワイルドさ?が、バグパイプの独特の味でもあります。

とはいえ、これでは他の楽器と合奏しづらいので、Universal Piper はボタン一発で平均律にピッチを揃えることもできます。ソロ演奏のときと合奏のときで、上手に使いわけるといいです。

使い方のヒント

Universal Piper の使い方の詳細は英語のマニュアルを読んでもらうとして。
私が実際に使ってみて気づいたことをいくつか。

Universal Piper をスタンドアロンで使うなら、audio device type を ASIO★2 に設定することが必須です。ウィンドウ左上の FILE >> Audio/MIDI Setup を選択して、設定ダイアログを表示することができます。

「使用する MIDI コントローラはなにか?」を Universal Piper に理解させる必要があります。

Setup ボタンをクリックすると、ウィンドウの下に設定画面が表示されます。Controler のリストの中から、使用する MIDI コントローラを選択します。今回はテクノパイプを選べばいいのですが…残念、テクノパイプを選んでもうまく動きません★3 。

しかたがないので代わりに Generic MIDI chanter を選びます。そしてすぐ右端の Learn ボタンを押して、「それならドの音はどれか?」というのを Universal Piper に教えてあげます。このへんは英語のマニュアルを読んでください。私は少し試行錯誤しましたが、最終的にうまくいきました。

テクノパイプで音を ON/OFF することにより Universal Piper の音を ON/OFF することができますが。

音を ON にするときは、ドローンの音だけ先に手動で ON するといいです。ギュイィィーーーという、あの独特の立ちあがり音が鳴ってカッコイイです。いかにも本物っぽい。 OFF はふつうに OFF にします。

また複数のドローンを鳴らすときは、それぞれのピッチをほんの(ほんとうにほんの)わずかにずらすと、音が厚く自然な感じになります。やりすぎるとただの音痴になります。
» Universal Piper の入手先

★1 VSTi プラグイン
音楽ソフトですごい曲を製作するならやっぱり、それなりに説得力あるシンセサイザー音源を使ったり、強烈な効果のエフェクタを繋いだりしたいところです。 VSTi プラグインは、本体の音楽ソフトに組みこんで使う、追加部品のようなソフトウェアです。「音楽ソフトに組みこむ」ってどうするの?という話はありますが、とにかく例えばインターネットからピアノのソフトウェア・シンセサイザーをダウンロードして、「音楽ソフトに組みこむ」と、あなたが入力した音符どおりにピアノの音を鳴らすことができるようになります。

VSTi のシンセサイザーやエフェクタは製品としても販売されていますが、ものすごい数のフリーウェアが出回ってます。一昔前だったら楽器店で何万円もした機材が無料で無尽蔵に手に入ります。性能は製品版に劣りませんし、中には「なにに使うの?」という珍しい物もあります。(ひたすら扇風機の回る音のするシンセサイザーとか。)

一例として下の URL を見てみた方がイメージを掴みやすいでしょう。とにかくすごい数のシンセサイザーとエフェクタです。眺めているうち(私もパソコン音楽を始めようかな…)という気になりませんか?
» VST LINK (VSTi プラグインのデータベース)
» GERSIC.COM (VSTi プラグインのデータベース)

★2 audio device type を ASIO に設定
ソフトウェア・シンセサイザーの音がパソコンの中をぐるぐる回ってスピーカーから出てくるまでに、若干の時間がかかります。これは音符を入力して演奏させているときには気になりませんが、テクノパイプなど MIDI コントローラを繋いで演奏するときに問題になります。指をパタパタ動かすと…ワンテンポ遅れて音が聞こえてくる。これではとても演奏できません。

ASIO というのは本来の音の通り道を大幅にショートカットして、演奏に遅れることなくスピーカーを鳴らします。テクノパイプをパソコンに繋いで演奏するなら、ASIO が必須になります。別の機会に概説しますが、詳細はネットで調べるといいです。

★3 テクノパイプを選んでもうまく動かない
これは Windows の場合です。 Mac だと問題なく動く可能性があります。例えばテクノパイプのドの音は、MIDI 信号でいうと「72番の音」になります。なのですが、この「72番の音」に2通りの解釈があるらしい(ヤマハ式とローランド式)。どちらか一方に統一してくれという話なのですが、とにかく現状ではテクノパイプの音は、Windows の Universal Piper では本来よりも1オクターブ高い音として解釈されます。バグパイプはそんな高い音は出ませんから…つまり鳴らない。

Controler に Generic MIDI chanter を選ぶと、「それならドの音はどれですか?」というのを Universal Piper に教えることができます。それで本当は1オクターブ高い音なのですが、 Universal Piper がそこを上手いこと合わせてくれて、めでたくバグパイプ演奏することができるのです。

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テクノパイプについて

cresc.と申します。
テクノパイプが再入荷されたようですね。とても待ち遠しかったです(笑)
ハイランドタイプのテクノパイプの入荷予定はあるのでしょうか。
また、ガリシアンタイプとの主な違いも知りたいです。

よろしくお願いします。

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2012年01月15日

2月のディジュリドゥ吹こう会

こんにちは米倉です。
今年はディジュリドゥ吹こう会10周年の年です。
6月で丸10年を迎えます。
今年もたくさんのご参加お待ちしてます!

さて、2月のディジュリドゥ吹こう会のお知らせです。
ぜひご参加ください!

●2月の福岡ディジュリドゥ吹こう会
日時 2/27(月)18:00〜21:00
場所 福岡市南市民センター音楽室(南区塩原2丁目8-2)
参加費 施設使用料1,700円を参加人数で割ります。


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2012年01月14日

テクノパイプでパソコンを鳴らす

テクノパイプはスエーデン・フェイガーシュトロム社の電気バグパイプです。練習用ですが小型アンプやパソコンに繋いで、人前で演奏したり他の楽器とセッションしたりできます。

テクノパイプは練習用の電気バグパイプです。本物のバグパイプの代わりに練習ができればいいのですから、音はそんなにすばらしい音ではありません。それでもコーラスやディレイなどのエフェクタを搭載した小型アンプに繋いで鳴らせば、それなりに雰囲気のある音になります。バグパイプに馴染みのない日本国内で中世ロックやアイリッシュ・パンクの真似事をするなら、このレベルでもなんとか騙せるかなと思ったりします。
» テクノパイプを小型アンプ (ROLAND の MOBILE CUBE) に繋いで鳴らしてみた

パソコンを鳴らすのは分かっている人向け

テクノパイプは MIDI データを出力します。だから MIDI ケーブルでパソコンに繋げば、いちばんよい音で鳴らすことができます。 VSTi プラグインのバグパイプ・シンセサイザーをパソコンにインストールして、本物みたいな存在感のある音色で演奏できます。
» テクノパイプをパソコン (VSTi シンセは Universal Piper ) に繋いで鳴らしてみた

とはいえ VSTi シンセサイザーをパソコンにインストールしたり、テクノパイプを MIDI ケーブルで繋いだりするのは、DTM★ のかなり詳しい知識が必要です。まったくの初心者が一から始めるなら、大変な苦労をすることでしょう。一方で、既に DTM をばりばり使いこなしている人もいるはずで、そういう人は「概説はいいからシンセサイザーの名前だけ教えて!」とじりじりしながらこの記事を読んでいるかもしれません。(だから Universal Piper ね。)

これから数回にわたって、テクノパイプをパソコンに繋いで鳴らす方法を説明しますが。内容は既に分かっている人向け、あるいは分かってないけど自分で勉強するつもりの人向けの内容です。ほとんどヒントみたいな内容です。初心者にも易しく分かりやすく説明したいのはやまやまなのですが…情報量が膨大なのと、お手持ちのパソコンそれぞれに合わせた作業をする必要があって、それはさすがにいちいち説明しきれません。申し訳ない。

★ DTM
DTM とは ”デスクトップ・ミュージック” つまりパソコンを使い作業机の上で音楽をするということ。パソコン音楽のことですね。なら最初から分かりやすくそう書けばいいのですが。ここではわざとその筋の人の言葉で書いています。

他にも VSTi とかプラグインとか「え、なんでシンセサイザーがパソコンの中にインストールできるの?」とか、疑問に思うかもしれませんが。この記事を読んで分からないところは、自分で勉強してください。私もできるだけ説明はしますけれど…ちょっと大変よ。

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2012年01月12日

テクノパイプを小型アンプで鳴らす2


» テクノパイプを MOBILE CUBE に繋いで鳴らしてみた

テクノパイプはスエーデン・フェイガーシュトロム社の電気バグパイプです。練習専用のメロディー管(チャンター管)を電気式にしたもので、イヤホンを差して一人静かにバグパイプの練習をする、というのが本来の使い方ですが。小型アンプに繋げば、人前で演奏したり他の楽器とセッションしたりできます。

小型アンプについて

小型アンプというのは、楽器の音や人の声を鳴らす、 2W~3W 程度のパワーの小さなアンプ・スピーカー機器のことです。テレビくらいの音量なので、室内で一人~数人でこぢんまりと楽しむのに向いています。エレキギター専用やエレキベース専用というタイプは、迫力ある音に聞こえるように、わざと音を歪めて鳴らすようなところがあって、今回の用途には向きません。元の音を忠実に鳴らす、キーボード用やボーカル用という万能タイプがよいです。

MOBILE CUBE について

MOBILE CUBE は ROLAND 社の小型アンプです。
ふつうに100V電源でも使えますが、単三電池x6本で15時間鳴らせるという、携帯に便利なフットワークの軽い小型アンプです。

いろいろな入力端子が用意されていて、ボーカルマイク、エレキギター、キーボードなど、たいていの物を繋いで鳴らすことができます。

元の音をいい感じに聞かせるように、コーラスとディレイ(またはリバーブ)★ を搭載しています。 MOBILE CUBE のいいところは、コーラスとディレイのどちらか一方を選んで使える、というのではなく、コーラスとディレイを両方同時に使える、というところです。元の音がショボくても、コーラスとディレイを重ねがけすれば、かなり説得力のある音になります。

iPhoneなどの音を混ぜて同時に鳴らすこともできます。iPhoneにカラオケ伴奏を入れておいて、それに合わせて歌ったり演奏したりできます。

テクノパイプを MOBILE CUBE で鳴らす

テクノパイプは練習用の電気バグパイプですから、すばらしい音とは言いがたいです。しかしながら MOBILE CUBE に繋いでコーラスとディレイをかけると、なかなかいい雰囲気に聞こえます。音量は、リコーダーやフルート、ギターやピアノなど、生楽器とセッションするのにちょうどよい音量です。(路上パフォーマンスや体育館ライブなどをするには、ぜんぜん音量が足りません。)

テクノパイプを MOBILE CUBE に繋ぐには、
ステレオミニプラグ←→モノラル標準プラグx2 のケーブルが必要です。

ふつうに売っているケーブルです。楽器屋で MOBILE CUBE といっしょに買えばいいです。 MOBILE CUBE はそんなに複雑な機器ではありませんから、あれこれいじっていれば、自分なりのベストなセッティングが決まると思います。

参考までに私のセッティングを載せておきます。

またテクノパイプの方でも、ドローンの音を大きめに設定すると迫力が出てきます。
もしスコットランドのグレート・ハイランド・パイプの真似をするなら、キーをBbに設定。

テクノパイプを MOBLIE CUBE に繋ぐとキーンという耳鳴り音がとまりません。これを良しとするかどうかですね…。これ以上のクオリティを求めるなら、あとはMIDIケーブルで繋いでパソコンを鳴らすしかないです。

★ コーラスとディレイ(またはリバーブ)
コーラスというのは、元の音とすこしずらした音を重ねあわせて、音に厚みと広がりを持たせます。ディレイというのはエコーのこと。「わっ」と言うと「わゎゎゎ…」となる、カラオケでおなじみのアレです。リバーブはアパートの階段や地下鉄の通路のように、ウワーンと音が残響します。

そもそも電子楽器の音は純粋すぎるというか、たとえば楽器に聴診器を当てて聞いているようなものです。こんなではどんな名器だってきれいな音に聞こえるはずがない。フルートにしろギターにしろ生の楽器の音は、本体がびりびり振動したり、部屋に反響したりして聞こえています。私たちはそのような ”歪んだ音” を美しい音として聞きます。だから電子楽器の音も、コーラスやディレイなどでわざと ”歪めて” あげる必要があります。最近のキーボードは、どんな安物でも、その程度のエフェクタは標準で搭載しているものです。

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