バリ島のスリン
世界楽器てみる屋のお客さんから「スリンは手に入らないか」と尋ねられました。バリ島の竹笛スリンなら、ずいぶん昔に京都の民族楽器コイズミで購入しました。数本の中からいちばん美しいものを選んだとき、どの笛のサイズも指穴の位置もまちまちだったのを覚えています。だから、てみる屋では販売しないつもりです。後でお客さんからいろいろ質問されても答えられないでしょう。
» バリ島のスリンを吹いてみた(なんだか日本ぽくなりました…)
改めて吹いてみるとなかなか雰囲気のある音です。件のお客さんに「使わないからタダであげる」と約束しましたが、ちょっと早まったかな。
バリ島のスリン
スリンはインドネシア全域に見られる竹でできた縦笛です。頭部に蔓の輪っかが鉢巻きのようにはまっていて、これをなくすと鳴らなくなります。リコーダーと同じで吹けば鳴ります。
スリンの演奏スタイルは国によって違うようです。バリ島ではガムランの伴奏でぴーやーぴーやーと単調な旋律を循環呼吸で際限なく繰りかえします。
バリ島の民俗芸能といえばケチャが有名です。チャチャチャチャッという勇壮なかけ声の後ろで「よーぷるよーぷるる」と歌が入りますが、あれがたしかスリンの口真似だったと記憶します。
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