ティンホイッスルの吹き方、装飾音 1
ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。装飾音を入れるとぐっとティンホイッスルらしく聞こえます。まずはカットから。
左手薬指で指穴を叩く
カットはティンホイッスルを吹いているときに「ひゃらっ」と入る装飾音のことです。あれは左手薬指を一瞬あけてふさぎます。「あけて」「ふさいで」ではなくて、できるだけ素速く、指で指穴を叩いてるような感じです。TVゲームのボタンのように「押す、押す、押すっ」てな感じです。
尚、いちばん高い2つの音については左薬指があいてしまって使えません。仕方ないから左手人差指で同じことをします。
同じ音を区切るのに使う
「ぼくのだいじなクラーリネット、パパからもらったクラーリネット」のように、同じ音が続くとき、ふつうはトトトトッと舌先で息を区切りますが、ティンホイッスルでは代わりにカットで音を区切ります。
» 同じ音をカットで区切る
メロディーが上がって下がる瞬間に入れる
ティンホイッスルを吹くとき、とうぜん高い音を吹いたり低い音を吹いたりします。それにつれてメロディーも上がったり下がったりします。そのメロディーがだんだん上がっていって…下がる瞬間。この下がる瞬間に装飾音を入れます。同じ感覚で、一つの音を長くのばした直後に…下がったら入れます。上がるようなら入れません。
» メロディーが上がっていって下がる瞬間をカット
とりあえずぜんぶカットする
最初のうちは、狙えるところはぜんぶカットを入れて吹くのがいいです。指が覚えてしまって気を抜くと思わずカットを入れてしまう。そのくらいになるといいです。
本当はぜんぶにカットを入れてしまうとゴテゴテしてしまって野暮ったいです。本当はカットを入れないところと半々くらいです。だからまず癖で入れてしまうほどカットを練習して、そこから逆に「ここは入れない方がすっきりしていいかも」と間引いていくといいです。
そのへんの感覚は気に入ったCDを何度も聞いて身につけるしかないと思います。
ロールは…できません
ティンホイッスルにはロールというカットの発展形のような装飾音があります。速いダンス曲を吹くとき「タタタ、タタタ」と三連符を刻むのに使そうです。ゆっくりした曲には使わないし、私はそんなに速く指が動かないので教えようもない。
そうですね。ちょっと大きな街ならどこかにアイリッシュパブがあるのではありませんか。そこの常連になって張りこんでいれば、いつかホイッスルの上手な人をつかまえることができるでしょう。その人に習ってください。
福岡市内なら薬院の『The Celts』でアイリッシュ・ミュージックを教えています。
» Irish Cafe Pub & ケルト・アイルランドの輸入雑貨『The Celts』
楽器があればもっと楽しい毎日
» ホイッスルの販売は世界楽器てみる屋 ―映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛―
コメント
こんにちはgotoです。
ティンホイッスルはYouTube「エリックさんの横笛演奏」のフルバージョンの最後のほうで小型のものを吹いている笛ですよね(違うかな?)。
先日、楽器屋さんで小型の物が安くでていたので今度買ってみようかとも思っています。
YouTubeでは「Erikさんのらぶフルート講座」もいい勉強になります。この講座で使用されているラブフルートはもしかしたらキーがFくらいの笛でしょうか?
毎度おなじみの塩ビで作ってみたら、めでたく音が出ましたので、Gキーで四苦八苦しながら指穴を開けているのですが、なかなか上手くいきません。
音をGキーであわせていると、ラブフルート講座の音は、意外と低い音でした。
同じ塩ビで笛を作ると、横笛もラブフルートも同じ音がでるんですね。(当然ですね・・。)
横笛は、高い音を出すのに苦労しますが、ラブフルートは、穴を塞いだ音が素直に出ますので、初心者には馴染みやすそうです。
うまく作れましたらご報告いたします!
投稿者: goto | 2008年11月14日 14:26
gotoさん、おつかれさま。
そうです、YouTubeの『Erik In Concernt』でエリックさんが後半に吹いているのがティンホイッスルです。彼のホイッスルはABS樹脂のヘッドに木または竹のボディです。興味がありますが店の仕入れをあまりエリックさんに頼るのもアンバランスなので、今は見合わせています。
> 同じ塩ビで笛を作ると、横笛もラブフルートも同じ音がでるんですね。(当然ですね・・。)
エリックさんのラブフルート講座で使っているインディアンフルートは多分Fキーです、彼のインディアンフルートはFとGですから。インディアンフルートを自作するなら、横笛よりも太い管を使った方がよいかもしれません…
投稿者: すだれ | 2008年11月16日 00:11
外径25ミリ内径20ミリの塩ビ管で何とか音が出るようにがんばりました!しかしビミョーです。「ほー」と言う感じで静かに吹かないと音が裏返ります。低い音を出やすくすると高い音は出にくくなります。サウンドホールのサイズも難しいですね。そこで、外径32ミリ内径24ミリの塩ビ管で再度挑戦してみました。ご指摘の通りこちらのほうが音が出やすいです。サウンドホールの大きさも、いろいろとサイズを変えてやってみました。小さいと息の量が少なく済みます。大きいとたくさん吹かないと駄目ですが、はっきりとした音が出やすいです。
と楽しみながら作ってますが、やはりエリックさんのラブフルートが欲しいですね~。Fキーは予定なしですか?無ければ冬のボーナスでGキーを購入したいと検討中です。
投稿者: goto | 2008年11月18日 20:43
gotoさん、コメントありがとう。
いくつかのメーカーのインディアンフルートが太めなので、それがいいのかなと思っていましたが。太さにはそれなりの意味があるようですね。
エリックさんのラブフルートは大きいフルート、小さいフルートという区別です。で、大きいフルートというのがFキー。「Fキー」と明言しているわけではないので、大きいのになぜかGキーだったりすることもあります。「Fキー」を指定して注文できますが、コンサートチューニングになりますから7千円くらい高くなります。こうなるとうちのネイティブ・ラブフルート(木のフルート)を買った方がいいと思います。指穴が6つありますし、なによりバードを本体から取り外して観察できますから、工作の参考にするならむしろこっちの方が適役だと思います。
投稿者: すだれ | 2008年11月19日 14:04