-- マウンテン・ダルシマー --
北米の民族楽器マウンテン・ダルシマーのチューニングには2種類あります。本来は「DAA」にチューニングしていましたが、今ではほとんどの人が、より表現力の高い「DAD」にチューニングして演奏します。
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2種類のチューニング
マウンテン・ダルシマーの教則本や楽譜に、「DAA」「DAD」と書いてあるのをよく見かけます。ときには「DAA-イオニアンモード」「DAD-ミクソリディアンモード」と、丁寧に書いてあることもあります。
これはマウンテン・ダルシマーのチューニングを表しています。
ベース弦-ミドル弦-メロディ弦の順に、それぞれD-A-A、D-A-Dとチューニングします。
DAA-イオニアンモード- ベース弦をDに、ミドル弦をAに、メロディ弦をAにチューニング
DAD-ミクソリディアンモード- ベース弦をDに、ミドル弦をAに、メロディ弦をDにチューニング
もちろん、チューニングが違えば、弦を押さえる位置も違ってきます。「DAA」というのは、マウンテン・ダルシマーの本来のチューニングです。古典的なチューニングと言っていいでしょう。それに対して「DAD」というのは比較的新しいチューニングです。モダンなチューニングと言っていいでしょう。新しい「DAD」の方が、より表現力が高いので、今ではほとんどの人が、マウンテン・ダルシマーを「DAD」にチューニングして演奏します。
マウンテン・ダルシマーらしいチューニング
古典的な「DAA」チューニングの特徴を以下に一覧します。
- 本来の、古典的なチューニング
- マウンテン・ダルシマーらしい使い勝手
- 初心者に易しい、分かりやく演奏しやすい
- 曲によって得手不得手がはっきり分かれる
- 途中で臨時半音が出てきたり転調する曲は弾けない
せっかくマウンテン・ダルシマーなどという珍しい楽器を学ぶのですから、まずはマウンテン・ダルシマーらしい「DAA」チューニングで始めてみてはいかがですか。弾きやすく、初心者にも易しいです。
表現力の高いチューニング
モダンな「DAD」チューニングの特徴を以下に一覧します。
- 新しく登場した、モダンなチューニング
- ギターに近い使い勝手
- 上達者向き、運指が難しい
- どんな曲でもそつなく演奏できる
- 途中で臨時半音が出てきたり転調する曲は弾けない
途中で臨時半音が出てきたり転調する曲が弾けないのは、マウンテン・ダルシマーの宿命です。だってドレミファソラシドしか弾けないのですから。逆にドレミファソラシドだけで弾けるなら、「DAD」チューニングはギターのように、様々なコードを駆使して華やかに演奏できます。
だから、ぜひ演奏したい曲があるのだが「DAA」で弾くと何ともチグハグに聞こえる?というようなときに「DAD」に移行するとよいでしょう。
TKOブライエンのセットは「DAA」
世界楽器てみる屋で販売しているTKOブライエン社のマウンテン・ダルシマーのセットは「DAA」です。弦は最初から「DAA」にチューニングされていますし、付属する演奏ガイドも「DAA」です。
それとは別売りで「DAD」用の交換弦と演奏ガイドもありますから(私も「DAD」で演奏してみたいな)と志す方は、ぜひお求めください。
そうそう「DAA」と「DAD」で弦の太さが違うのですよ。ですからお手持ちのマウンテンダルシマーを「DAD」にするときは、弦をそれ用に交換しなければなりません。
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