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2007年07月10日

商品用のオーバートーンフルートが完成

やっと完成しました。8本だけ、でも量産できることを証明できた貴重な8本です。ちなみに1本作るのに30分かかります。ってもその半分が表面処理にかかる時間。ごしごしとぴかぴかになるまで研磨します。ガラスコーティングもします、これはまあ気休め……やってられませんっ、そのうち表面を磨く工具を購入します。

オーバートーンフルート コンチョーヴカ ティリンコ

完成した8本は記念に倍音関係の友人にプレゼントすることにしました。ちょうどお中元の季節だしね。次に作成するフルートは正真正銘、世界楽器てみる屋で販売します。音程の違う2タイプがあって、きれいに長3度(ドとミ)でハモるようになっています。独りで2本同時に吹いても遊べますが、やっぱり2人でなかよく合奏したい。

オーバートーンフルート

中欧の羊飼いの笛。指穴が1つもなく息の強さで音程を変えるという風変わりな演奏をします。音階はドレミファ音階でも5音階でもない、倍音列に従った奇妙な音階です。
»スロバキアのコンチョーヴカの音

楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋

2007年07月06日

風鈴の短冊を結べますか

居間の窓から風が入ってブラインドをパラパラと鳴らすのを聞いているうち「これは風鈴を吊さねばなるまいっ」と思いたちました。通販で購入したのは昔なつかしい金魚柄のガラス風鈴です。いざ箱を開けてみると、本体の舌の先には紐が二本伸びているだけで短冊がついていませんでした。短冊は納品書やお礼の手紙といっしょにありました。

自分で結びつけてください、ということなんですが。風鈴の短冊の結び方なんて知りませんよっ。そもそも風鈴の短冊を結ぶことなんて、浴衣の帯を結ぶ機会よりも少ないでしょう。「とにかく結べばいい」と言えばそれまでですが、老舗の風鈴屋の風鈴ですから、短冊の結び方も代々決まった結び方があるはずなのです。そう思ってしまうと気になります。

結局、風鈴屋のウェブサイトに掲載されているカタログの写真を見まねて、なんとか結ぶことができました。写真のようにまがっています。輪っかを作る結び方で引けばすぐにほどけるのは、意図してのことなんでしょうか。

話は変わりますが、江戸風鈴の縁は切りっぱなしのギザギザなっています。写真を見て分かりますか。これは音響上の工夫です。縁のギザギザを舌がこすって、江戸風鈴特有のチリリリ…という擦過音を奏でます。

あいにく無風でチリとも鳴りません、気長に待ちます。

»江戸風鈴屋

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