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2008年11月30日

雲龍ソロライブ in東京台東区

mixiの北米インディアンフルートコミュからの転用です。
個人的には古代アナサジフルートの演奏にチョー期待。たぶんコヨーテ・オールドマンのアナサジフルートを吹くのだろうなと憶測しています↓
http://oto.temiruya.com/archives/2008/09/post_165.html

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東京・浅草のギャラリー・エフでは、笛奏者、雲龍のソロライブを開催します。 雲龍は、横笛をはじめ土笛、木の実の笛、コアガラスの笛、ネイティブアメリカンフルートなど数多くの笛を演奏されています。今回のライブは、大地への祈り』と題し、米国・グランドキャニオンやナバホ族の聖地を訪れて奏したものや、アナサジ遺跡から発見されたものを復元したインディアンフルートなどを演奏します。

会場は、江戸時代末に建てられた土蔵です。土蔵の闇に抱かれて、まろやかな音に出逢う夜。どうぞ、雲龍の笛の世界を堪能してください。

雲龍ソロライブ

【日時】2008年12月20日(土)開演:19:00 
【会場】ギャラリー・エフ(都営浅草線、東京メトロ銀座線浅草駅より 徒歩1分)
【住所】台東区雷門2-19-18?
【入場料】 2500円(予約定員制:ご予約の方法はホームページより)
【お問い合わせ】ギャラリー・エフ 03-3841-0442 
【ホームページ】 http://www.gallery-ef.com/08tsukiyo7.htm
【雲龍ホームページ】 http://www.shana-records.com/
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2008年11月29日

ラジオ

投稿者:リスナーさん

さきほどラジオを聴いていたら、民族楽器の通販やってる簾という人が登場し
たので、検索して このサイトにたどりつきました。
このサイトの名前、もしかして東筑高校の音楽教師にちなんだものですか?


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2008年11月28日

ライアーとウドゥドラムによるセッション

2008年11月12日にライアー奏者の友人らと楽器で遊びました。その模様をお伝えする第四弾はザーレムライアーとウドゥドラムによるセッションです。
» ザーレムライアーとウドゥドラムによるセッション

ライアーはふつうはピアノ、コンサートフルートのような、もっとこう、お上品な楽器と合わせるのが定番だと思うのですよ。この組み合わせは世界中を探しても珍しいと思います。

ウドゥドラム

西アフリカの祭礼用の打楽器。ハクション大魔王の壺の横に500円玉ほどの穴を開けたような形をしています。横の穴を叩くとボインボインと不思議な低音がします。胴を叩くとカンカンと『陶器の壺を叩いたらそりゃこんな音がするよね?』という高音がします。

ライアー

ライアー=竪琴の意。竪琴ってば夜空の琴座のあれです。西欧では失われて久しく、現在普及しているのはシュタイナー学校の音楽教育用に近年にドイツで開発されたもの。ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のテーマ『いつも何度でも』を伴奏して有名になりました。

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2008年11月27日

インディアンフルートに漆を塗るそうな

前に、カイサドラムのアケボノ音階がなぜ人気ないのかという話をしました。「私ら日本人は今更こんな音階を使わないし」という話だったのですが。それに関連しているのかどうか。

北米のインディアンフルートメーカーEarth Tone Flutes工房から「今、漆を研究しているんだ。期待していてくれ。」というメールをいただきました。"漆"って日本語訳じゃありませんよ、彼の英文メールに "U-RU-SHI" って書いてありました。
ウェブ翻訳が日本語に変換できなくて困ってた。

なるほど、欧米人に馴染みのないエキゾチックな塗料を取り入れるとは研究熱心です。しかし「期待していてくれ」というのがそこはかとなく不安。もしそれが日本を市場に見据えたプランだとするとどうなのか。もちろん現代の漆技法は高度に発達していますから、彼はすごいインディアンフルートを作ろうとしているのかもしていません。だから私はコメントを控えています…
でも。

黒塗りのフルートに金粉で鶴亀を描きはじめたらさすがに止めようと思うのです。


» 漆器のお求めは宮内庁御用達の山田平安堂で

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2008年11月26日

鼻笛の吹き方、いつも同じ高さで

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。鼻笛で音程を正しく保ちながら曲を吹くのはとても難しい。同じ曲はいつも同じ高さで演奏するようにすると覚えやすいです。

鼻笛の音程はアナログ

鼻笛の音程はアナログです。半音はもちろんのこと、どんなに中途半端な音程の音でも鳴らすことができます。それしてその自由さが鼻笛の難しさでもあります。

えらそうなこと書いていますが、私の鼻笛演奏はそれほどでもありません。
「スライドでごまかせ」と先に説明しましたがそれも限度があって、正しい音程ですぱんと鳴らしたい部分もあります。かっちり正しい音程を出せなくて苦労しています。

いつも同じ高さだと覚えやすい

気がついたのですが、同じ曲を吹くときはいつも同じ高さで吹くようにすると覚えやすいようです。この音はこんな感じっ、ということを舌の筋肉が覚えてくれる感じです。(そりゃそうだろうという気がします。)

鼻笛の音程はアナログですからどんな曲をどんな高さで吹いてもよいのですが。同じ曲はいつも同じ高さで吹くようにするといい。

ただ同じ高さというのがまた分かりにくいです、「こんな高さだったっけ?」という感じで。チューニング用の笛とか音叉とか、電子チューナーとか持ち歩けばいいのかな。
自分は別の方法で音を決めています。次回に説明します。

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2008年11月24日

ティンホイッスルの吹き方、装飾音 2

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。装飾音を入れるとぐっとティンホイッスルらしく聞こえます。スライドはぜひマスターしたい装飾音です。

要はゆっくり指穴をあけていく

スライドはティンホイッスルを吹いているときに「ひょえー」と音をずり上げる装飾音のことです。これが入れるととたんにティンホイッスルらしく聞こえます。スライドするには指穴を少しずつあけていきます。指穴があけばあくほど、音も高くなっていきます。

  1. まず一つ下の指穴までよけいにふさぎます。
  2. その指穴を押さえている指をまっすぐ伸ばします。
  3. 伸ばした指をシーソーのように、指先が上がるように倒します。
  4. 指を倒すにつれて指穴があき、音が高くなっていきます。
  5. 以上の動作をすいっ、すいっとすばやく行います。

あるいは端から見ていると、指の腹についた汚れをホイッスルの指穴にこすりつけ落としているような仕草にも見えます。

それと息の強さも最初は少し弱めからはじめて、音が高くなるにつれて強く吹くといいようです。これもすうっ、すうっとすばやく。
» スライドとカットを入れながら吹いてみた

使いどころのルールがよく分からない

スライドをどこに入れればいいのか。メロディーを聞けばここだと分かるんですが、どうしてそこに?というと言葉で説明しにくいというか。

スライドの使いどころは強いて言えば…

  • 短い音が連続した後に音を長くのばしたら、そこにスライドをかける
  • ワンフレーズの最後を長くのばして終わるようなら、そこにスライドをかける

カットとスライドができればまずはOK

カットとスライドさえできるようになれば、とてもティンホイッスルが上手になったように聞こえます。あとは自分で試してみたり、好きなCDを繰りかえし聞いてマネしてください。ティンホイッスル用の楽譜もムリすれば手に入るでしょうが、楽譜には「ここにカットを入れる、スライドを入れる」など書いていません。特に最初のうちはCDを聞いて耳で覚えるのがいいです。ぜったいその方がいいです。

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2008年11月22日

ライアーとリトルミンストレルによるセッション

2008年11月12日にライアー奏者の友人らと楽器で遊びました。その模様をお伝えする第三弾はザーレムライアーとリトルミンストレルによるセッションです。
» ザーレムライアーとリトルミンストレルのセッション

ザーレムライアーは友人が弾いて、リトルミンストレルは私が担当しました。二つのリトルミンストレルで合わせたときは明るいコードを主に弾いたので、今度は雰囲気を変えてマイナーコードを中心に弾いています。ハープ初心者の私としてはやっぱり楽器演奏をしているというよりは音ゲームをやってる感覚で、ぱちぱちと弦を弾くのになかなか忙しい。スリリングでおもしろかったです。

楽器編成としては低音のライアーに高音のリトルミンストレルと、バランスがよい。二つのリトルミンストレルを合わせたときのキラキラした雰囲気も好きですけど。

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2008年11月21日

どうしてだれもアケボノを買わないの?

世界楽器てみる屋では現在、カイサドラムの予約を10件ほど承っています。それらはすべて五音階Cキー(数台はFキー)です。この状況についてメーカーから質問が来ました。

「みんな五音階Cキーばかり予約するけれど、どうなってるの。アケボノ音階はどう?私のお気に入りなんだけど、お勧めだよ。エモーショナルだしドラマチックだし。」

アケボノ音階は日本の伝統的な音階を模しています。
» カイサドラムのアケボノ音階(MIDI)

お琴を連想したのは私だけではないはず。「これじゃハッピー・ニューイヤーにしか演奏できないよ」と答えておきました。実際、アケボノ音階は個性が強すぎて使いづらいでしょう。
こういうのって日本人よりもむしろ西欧人が喜ぶんだと思う…

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2008年11月19日

鼻笛の吹き方、スライド

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。音をずりあげる技―スライド―を使うと、不安定な音程をごまかすことができます。

ティンホイッスルで「スライド」と言う

スライドは、笛を少し低い音から鳴らしはじめて本来の高さまでずりあげる技です。世界中の笛で散見されるありふれた技ですが。鼻笛では絶大な威力を発揮します。鼻笛でスライドできるできないは大違いです。

鼻笛の音程はどうしても不安定です。そんなにピタッ、ピタッといつも狙った音程で鳴らせるものではありません。そこで、少し低い音からずりあげながら「この高さっ!」という位置でとめてやると、高い精度で正確な音に合わせることができます。しかも不思議に上手っぽく聞こえるので一石二鳥です。
» 鼻笛をスライドとビブラートでごまかしながら吹いてみた

私は高音が苦手なので音がかすれているのがアレですが。上手っぽく聞こえませんか。これはスライドもビブラートもなしにふつうに平たく吹く方がはるかに難しいです。

と言ってもぜんぶの音をスライドさせると、さすがにわけわかんなくなりますから。ここはスライドする、ここは一発で正確に吹く、とメリハリつけて吹くといいです。
一般にぽんと音の高さが大きく飛ぶところをスライドすると、簡単だし上手に聞こえます。

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2008年11月17日

ローホイッスルを自作する方へ

英国のアイリッシュフルート・ホイッスルのメーカー、トニー・ディクソン社の製品ラインナップに「ローホイッスルの頭だけ」というのがあります。メーカーの意図としては、フルートといっしょに買って頭を取り替えれば一本でフルートとローホイッスルの両方を楽しめるよね、ということなのですが。

「頭だけ」を手に入れて手頃な塩ビ管なりアルミ管なりを買ってくれば、ホイッスルを自作ことができます。尺八チューニングのホイッスルなど、工夫次第でいろいろできそうです。

このローホイッスルの「頭だけ」はABS樹脂製で、内径は 25.5mm です。逆に言うと太さ 25.5mm の管がすっぽりささることになります。

尚、実際のディクソン社の製品はどうなっているかというと、写真のように、少し細めの管に溝を掘ってゴムバンドを取り付けています。これで接合部を密閉しつつスムーズにスライドできるようになっています。

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二つのリトルミンストレルによるセッション

2008年11月12日にライアー奏者の友人らと楽器で遊びました。その模様をお伝えする第二弾は二つのリトルミンストレルによるセッションです。
» 二つのリトルミンストレルによるセッション

二つのリトルミンストレルのうち一つは私が弾いています。リトルミンストレルは五音階に調弦されていますから失敗して外れる音がない。覚悟を決めて、とにかくリズムに合わせてタイミングよく弦を弾く。「!今のフレーズきれいっ」と思ったらすかさず覚えてそれを繰りかえす。私は弦楽器に関しては門外漢ですが、こんなやり方でそれなりに演奏できるものです。

このような音楽の在り方は、芸術というより、体感ゲームや音ゲームに近い。無責任でスリリングで楽しかったです。これをリトルミンストレル製作者のラファエロさんに聴いてもらいましたら「イッツラブリィー」とのこと。やった。
» リトルミンストレルの詳細はカタログページをご覧ください

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2008年11月15日

バリ島のスリン

世界楽器てみる屋のお客さんから「スリンは手に入らないか」と尋ねられました。バリ島の竹笛スリンなら、ずいぶん昔に京都の民族楽器コイズミで購入しました。数本の中からいちばん美しいものを選んだとき、どの笛のサイズも指穴の位置もまちまちだったのを覚えています。だから、てみる屋では販売しないつもりです。後でお客さんからいろいろ質問されても答えられないでしょう。

» バリ島のスリンを吹いてみた(なんだか日本ぽくなりました…)

改めて吹いてみるとなかなか雰囲気のある音です。件のお客さんに「使わないからタダであげる」と約束しましたが、ちょっと早まったかな。

バリ島のスリン

スリンはインドネシア全域に見られる竹でできた縦笛です。頭部に蔓の輪っかが鉢巻きのようにはまっていて、これをなくすと鳴らなくなります。リコーダーと同じで吹けば鳴ります。

スリンの演奏スタイルは国によって違うようです。バリ島ではガムランの伴奏でぴーやーぴーやーと単調な旋律を循環呼吸で際限なく繰りかえします。
バリ島の民俗芸能といえばケチャが有名です。チャチャチャチャッという勇壮なかけ声の後ろで「よーぷるよーぷるる」と歌が入りますが、あれがたしかスリンの口真似だったと記憶します。

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2008年11月14日

ティンホイッスルの吹き方、装飾音 1

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。装飾音を入れるとぐっとティンホイッスルらしく聞こえます。まずはカットから。

左手薬指で指穴を叩く

カットはティンホイッスルを吹いているときに「ひゃらっ」と入る装飾音のことです。あれは左手薬指を一瞬あけてふさぎます。「あけて」「ふさいで」ではなくて、できるだけ素速く、指で指穴を叩いてるような感じです。TVゲームのボタンのように「押す、押す、押すっ」てな感じです。

尚、いちばん高い2つの音については左薬指があいてしまって使えません。仕方ないから左手人差指で同じことをします。


» 左薬指(人差指)で指穴を叩く

同じ音を区切るのに使う

「ぼくのだいじなクラーリネット、パパからもらったクラーリネット」のように、同じ音が続くとき、ふつうはトトトトッと舌先で息を区切りますが、ティンホイッスルでは代わりにカットで音を区切ります。
» 同じ音をカットで区切る

メロディーが上がって下がる瞬間に入れる

ティンホイッスルを吹くとき、とうぜん高い音を吹いたり低い音を吹いたりします。それにつれてメロディーも上がったり下がったりします。そのメロディーがだんだん上がっていって…下がる瞬間。この下がる瞬間に装飾音を入れます。同じ感覚で、一つの音を長くのばした直後に…下がったら入れます。上がるようなら入れません。
» メロディーが上がっていって下がる瞬間をカット

とりあえずぜんぶカットする

最初のうちは、狙えるところはぜんぶカットを入れて吹くのがいいです。指が覚えてしまって気を抜くと思わずカットを入れてしまう。そのくらいになるといいです。

本当はぜんぶにカットを入れてしまうとゴテゴテしてしまって野暮ったいです。本当はカットを入れないところと半々くらいです。だからまず癖で入れてしまうほどカットを練習して、そこから逆に「ここは入れない方がすっきりしていいかも」と間引いていくといいです。

そのへんの感覚は気に入ったCDを何度も聞いて身につけるしかないと思います。

ロールは…できません

ティンホイッスルにはロールというカットの発展形のような装飾音があります。速いダンス曲を吹くとき「タタタ、タタタ」と三連符を刻むのに使そうです。ゆっくりした曲には使わないし、私はそんなに速く指が動かないので教えようもない。

そうですね。ちょっと大きな街ならどこかにアイリッシュパブがあるのではありませんか。そこの常連になって張りこんでいれば、いつかホイッスルの上手な人をつかまえることができるでしょう。その人に習ってください。
福岡市内なら薬院の『The Celts』でアイリッシュ・ミュージックを教えています。
» Irish Cafe Pub & ケルト・アイルランドの輸入雑貨『The Celts』

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2008年11月12日

ライアーとフレームドラムのセッション

ライアー奏者の友だちが仲間を連れて遊びに来ました。来がけに買ってきてくれたパンを切りわけてみんなで食べたりしながら、ザーレムライアー、リトルミンストレル、フレームドラムやウドゥドラムなど、いろいろ音を合わせて遊びました。
» ザーレムライアーとフレームドラムのセッション(1分42秒)

ライアーをこのような打楽器と組みあわせるのは珍しいのではありませんか。ライアー(竪琴)もフレームドラムも紀元前からある古い古い楽器です。二つを合わせると太古の野生を彷彿とさせるような演奏になりました。

素人どうしで集まってこんなふうに自由な演奏会をするのは本当に楽しい経験です。
録音は他にもいくつかありますから、少しずつアップしますね。んなすばらしい演奏っ、というものではありませんが、その場の雰囲気は伝わると思います。

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鼻笛の吹き方、ビブラート

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。ビブラートをかけるとさらにきれいに聞こえます。

ビブラートは、横笛なんかでぴー~~~~と音をゆらすアレのことです。鼻笛の音にビブラートをかけられるようになるとぐんと上手になったように聞こえますから、ぜひマスターしたい。

鼻で笑う

鼻笛の音にビブラートをかけるには、鼻笛を吹きながら「ふふふん」と鼻で笑います。
» 鼻笛にビブラートをかけてみた

要領がわかったら、ゆっくり、はやく、激しく、ちょっとだけ、といろいろ試してみてください。日常生活では笑う筋肉を意識的に使うことがありませんから、おなかのあたりが気持ち悪いと思いますが。そのうち慣れます。

およよよと言う

鼻笛の達人モスリンさんは、鼻笛を吹きながらおよよよよと言ってビブラートをかけています。(声は出しません。)「ふふふん」と鼻で笑うと音の大きさがゆれます。およよよと言うと音の高さがゆれます。好きずきの問題です、どっちでも。

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2008年11月11日

ティンホイッスルの吹き方、中休み 3

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。ティンホイッスルを吹くときの注意をいくつか。

吹口にたまった水滴を吹き飛ばす

ティンホイッスルを吹いていると、息に含まれている水分がホイッスルに冷やされて結露します。ひどくなると吹口が水滴で詰まったようになり、音が出なくなったり高音がひずんだりしてきます。この現象はリコーダーやオカリナでも起こりますが、ティンホイッスルは吹口が小さいのですぐに詰まります。一曲演奏するときは念のため、事前に吹口の水滴を吹き飛ばしておくといいです。

吹口が水滴で詰まったら、息を強く吹いて水滴を吹き飛ばしてください。ホイッスルをくわえて「プシッブシッ!」とわざと咳をします。一説によると咳の風速は55m/秒、くしゃみの風速は88m/秒。水滴を吹き飛ばすならくしゃみの方がよいのですが、わざとくしゃみをするのはむつかしい。このときすごい音がしますから、歌口を握りしめて音が出ないようにするといいです。

右手薬指で落とさないように支える

ティンホイッスルの6つの指穴をぜんぶあけてしまうと手放しになって、ホイッスルが転がり落ちてしまいます。そりゃそうです。

ホイッスルを落としてしまわないようにみんなどうしているかというと、左手の指穴をあけるときは右手薬指でいちばん下の穴を押さえるようにしています。本当はこんなことをすると微妙に音程が下がってしまうのですが…「気にしない」という約束みたいです。

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2008年11月10日

倍音楽器、ラッパ 1

どんな楽器の音にも無数に含まれている倍音。これら倍音のうち、一つを強く響かせれば音程に聞こえます。うまくやればメロディーだって演奏できます。このように倍音を使って音程を出す楽器は世界中にたくさんあります。

倍音楽器の代表格ラッパ

倍音で音程を出す楽器の代表格はラッパでしょう。
図はアルプホルン、長い木をくり抜いただけの素朴なラッパです。標準サイズでも3.4mの長さがあります。アルプホルンはアルプスの牧場で時刻を告げるために使われたもので、5mの管だと2km先まで音が届くそうです。
»こんな音

長いだけのただの管ですから、理屈では一つしか音が出ません。でも、唇を引き締めて少し強く吹くと音が裏返ります、つまり倍音が出ます。吹き加減で倍音の高さも変わるので、うまくやればメロディーを演奏することができます。世界中のラッパは全てこの原理でメロディーを演奏します。
ラッパの音はあれは全部、倍音の音です。

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ティンホイッスルの吹き方、中休み 2

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。ティンホイッスルは移動ドの楽器ですから、楽譜の曲を覚えるときには注意が必要です。

楽譜どおりに吹けることはほとんどない

楽譜に記された曲を覚えるときに気を付けることは、ティンホイッスルは移動ドの楽器だということです。半音を出すのが苦手なので、たとえばDキーのホイッスルならニ長調かト長調、ホ短調かイ短調が吹きやすくて、他の調はあまり実用的ではありません。では他の調の曲を吹くときは?運指はそのままその調に合った高さのホイッスルに取り替えて演奏します。

そんなですから楽譜に記されたとおりに正しい音の高さで演奏したいのであれば、いろいろな高さのホイッスルを用意する必要があります。(C、D、Eキーのホイッスルが揃っていればなんとかなるかなと思います。)

逆にお手持ちのホイッスルが一本しかないのであれば、そのホイッスルの得意な調に曲を移調して演奏する必要があります。つまりいちばん吹きやすくなるように、ぜんたいの音を上下にずらして演奏します。それには楽譜を移動ドで読めばよい。過去の記事で詳しく説明していますのでそちらを参考にしてください。
» きみにはきっと移動ドがにあう(過去の記事の抜粋)

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2008年11月09日

鼻笛の吹き方、音程を保つには 3

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。鼻笛を吹いているうちにどんどん音程が外れていくという現象について考察してみました。

どんどん音程が外れていく

リコーダーやオカリナなどふつうの笛は、指穴をきちんと押さえれば正しい音程の音が出ます。だからふつうは笛の音を信頼して演奏します。音程に関しては笛任せで注意を払っていない、といってもいいと思います。

ところが鼻笛は音程が不安定です。
ソ の音を出したつもりで ソb だったりします。このときふつうの笛のつもりで鼻笛の出す音に頼りきっていると、その音を信じてしまいます。(…あれ、この高さの音でいいんだっけ?まあいいや。)そして ソb の音を ソ の音だと思いこんだまま、次の音を出します。この音もやっぱり外れています、それどころもっとひどく外れています。こうして(あれ?あれっ?あれぇーっ?)と吹いているうちに、何を吹いているのか分からないほど外れてしまう。

鼻笛で正しい音程で吹き続けるには、次のことができなければなりません。

  • 思ったとおりの音程を出せること
  • 外れた音程を正しく修正できること

思ったとおりの音程を出せること

それはたとえば、ピアノの鍵盤をどれかひとつポーンと叩く。そして鼻笛を吹いて「いきなりその音を出せる」ということです。身体感覚としては、ある音に対して「この音程ならこんな舌の形」という、口の中の筋肉の緊張感?を連想できる・再現できるということです。それができれば上手に鼻笛が吹けるだろうなと、想像できるでしょう。

一発で思ったとおりの音が出せるようになる、出したい音程にたいして「それならこんな舌の形」と直接連想できるようになるには、残念ながら訓練するしかないと思います。うまくやるちょっとしたコツといったものは存在しない。効率よく訓練するコツとか、飽きずに訓練するコツといったものはあるでしょうが…私としては、せいぜいそのようなコツをこの場で説明していけたらいいなと望んでいます。

外れた音程を正しく修正できること

それはたとえば、ピアノの鍵盤をどれかひとつポーンと叩く。そして鼻笛を吹いて「最終的にその音を出せる」ということです。鼻笛を吹いたら音程が外れた。それを(あ、低すぎた。もう少し高め)(ちょい低め)と正しい音程に修正する。これは素速ければ素速いほどいいです。極論、瞬時に修正できるなら「いきなりその音を出せる」のと区別がつきません。

外れた音程を正しく修正するためには、どこかに正しい音程があるということが前提です。鼻笛?は音程が外れていますから違います。正しい音程は頭の中にあります。ためしに『いつも何度でも』の出だしをちょっと思い出してみてください…ったら、聞こえるでしょう。ライアーのポロロンいう音が、頭の中で。では、それを鼻笛で吹いたらどんな感じに聞こえると思います?…ったら、なんとなく聞こえてくるでしょう。鼻笛の音が。これが正しい音です。

鼻笛を吹くときには頭の中でも鼻笛を吹いています。本当に鼻笛を吹くところを想像すると大変なので、鳴っている音だけ想像するというか思いだすというか。そしてその頭の中の鼻笛の音に合わせて、実際の鼻笛を吹きます。鼻笛は不安定ですから音程が外れます。(低いっ)と思ったら高くして(高すぎたっ)と思ったら低く、頭の中で聞こえている音程にそろえます。

言葉で説明するとすごいことになりますが、どうなんでしょう。はじめてなのに鼻笛をとつぜん上手に吹ける人がいます。あれは外れた音程を正しく修正するのが上手なんです。とつぜんできる人がいるくらいですから、そんなにむつかしいことではないはず。

これも訓練は必要です。でも効率よく訓練するコツとか飽きずに訓練するコツとか、そんなことをきちんと説明していけたらなと願っています。
(歌の音痴を直す訓練が参考になると踏んでいます。)

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ティンホイッスルの吹き方、中休み 1

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。ティンホイッスルで新しい曲を覚えるには、まずはくりかえし耳で聞いて覚えます。

とにかく繰りかえし聞く

新しい曲を覚えるとき、民族音楽ではくりかえし耳で聞いて覚えるのがふつうです。西洋でもクラシック以外の場面では楽譜を使わずに耳で覚えることをします。

受験勉強のとき「睡眠学習」に手を出した人はいますか。真剣でなくても何度も繰りかえし聞いていればそのうち覚えてしまう…というアレです。新しい曲を覚えるときも同じです。ときには真剣に聞くことも必要でしょうが、なによりも聞いた回数が勝負になります。

  1. 何度も聞く
  2. 聞きながら分かるところだけでもいっしょに歌う
  3. CDなしで最後まで歌えるようになる
  4. 自分の笛の高さに合わせて歌う
  5. 歌に合わせて笛の音を探していく…

便利な道具で効率よく

こういう作業にはガジェット―気の利いた玩具―があると便利です。ものすごく楽になります。

mp3プレイヤー
アップル社のipodが有名ですが他にもいろんなメーカーの製品が出回っています。四六時中、繰りかえし聞くのにこれに勝るアイテムはないでしょう。つか音楽をやるなら必須です、自分への投資だと思って今すぐ買いなさいっ。
尚、私はiriverのプレイヤーをずっと使っています。これは曲の短い区間を指定して繰りかえし聞くことができます。難解な箇所を重点的に聞いて覚えるのに便利なので。
音楽編集ソフト
パソコンソフトです。これもいろいろ出回っていて、CDの曲をゆっくり再生したり音の高さを変えたりできます。音の高さを笛の音に合わせ、半分の速度で再生した音楽ファイルをmp3プレイヤーに入れて繰りかえし聞くと、ほんとうに効率よく曲を覚えることができます。

音楽編集ソフトはフリーのよいものが出回っています。過去の記事をご覧ください。
» CDの音程を自分の笛にあわせる(過去の記事)

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2008年11月08日

世界的オカリナ奏者さんの独奏会

投稿者:naonaoさん

 ブログに初書き込みです。コカリナ、かわいいですね♪ 吹いてみたいです
。音が視聴できるのが楽しみです。

 それで、オカリナの世界的奏者、イタリアのファビオ・ガッリアーニさんと
言う方の、初来日記念独奏会があるそうです。

 11月13日が香川、15日が広島、20日が東京だそうです。
 以下が、詳細のHPです。
http://www16.plala.or.jp/accademia/Concerti_Budriesi.html

 この方の、公式には発表していない徳島での独奏会が、11日にあります。
 
 オカリナをやっている知人のおかげで行けることになりました。私は、全く
 無知なんですが、お気楽に行って来ます。 初めて、イタリアのオカリナ奏
者の方の独奏を聴けるのが楽しみです。


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ティンホイッスルの吹き方、ダイジェスト 5

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。ティンホイッスルは2とおりの音階が使えます。これでたいていの曲は演奏できます。

音階その1

ティンホイッスルの指穴をぜんぶふさいだ、いちばん低い音をドの音とする音階です。

○…指穴をあける、●…指穴をふさぐ

» いちばん下からドレミの音階

Cキーのホイッスルならハ長調、Dキーのホイッスルならニ長調。分かりやすい音階ですが使用頻度は1/3くらい?でしょうか。ドより低い音を出せない、というのがけっこうネックになります。ドより低い音を使う曲は多いですよ。ゾウさんの歌も「ドーラソー ドーラソー」とドより低い音を使います。

音階その2

ティンホイッスルの指穴をぜんぶふさいだ、いちばん低い音をソの音とする音階です。

○…指穴をあける、●…指穴をふさぐ、白黒半分…指穴を少しだけあける

» いちばん下からソラシドの音階

Cキーのホイッスルならヘ長調、Dキーのホイッスルならト長調。ドより低い音はけっこう使われるので、こちらの音階の方がよく使われます。

ファの運指が2とおりあります。一長一短あるので両方使います。慣れないうちはどちらか一方が使えればいいと思います。指穴を少しだけあけるというのは、指をずらしたりひねったり、とにかくファの音に聞こえるように少しだけあければいいです。

  1. ①は音程が安定している。スライド技が使えない。
  2. ②は音程が不安定。スライド技が使える。

半音の出し方

ティンホイッスルで半音を出す方法は、上のファの音の出し方を参考にしてください。つまり指穴を一つとばしにふさいだり、半分だけふさいだりします。

ダイジェスト終了、おつかれさま

ティンホイッスルの吹き方を駆け足で説明してきました。ダイジェストとしてはこれで終わりです。これだけ知っていれば、小学校のリコーダーを吹く程度にはいろんな曲を吹いて遊べると思います。

ここから後は「カット」や「スライド」などティンホイッスルらしい演奏をするための技を説明します。連載の間隔も一週間とかそんなになります。

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» ホイッスルの販売は世界楽器てみる屋 ―映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛―

2008年11月07日

ティンホイッスルの吹き方、ダイジェスト 4

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。ティンホイッスルの指穴を下から順に開けていけばそのままドレミ…になります。オクターブ上の音は強く吹けば出るので、分かりやすい。

運指とタンギング

指穴をぜんぶふさいで、下から順に開けていけばそのままドレミファソラシになります。

○…指穴を開ける、●…指穴をふさぐ

オクターブ上の音は運指はそのまま強く吹きます。高い音ほど強く吹くので大きな音になります。街角や公園の雑踏の中で大道芸をするのにちょうどよい音量ですから、せまい部屋で吹くとうるさいです。ローホイッスルは低い落ちついた音なのでそれほどでもありませんけど。
» ティンホイッスルのドレミ

オクターブ上の高い音は「トゥートゥー」と、舌先で息を区切って少し勢いを付けてやると鳴りやすいかもしれません。

この舌先で息を区切ることを「タンギング」と言います。タンギングすると一つ一つの音の輪郭がかちっと鮮明になります。リコーダーやコンサートフルートではこの「タンギング」の習得が必須課題ですが、ティンホイッスルではあまり使いません。「タンギングするのは邪道だ」という演奏者もいるようです。

私は半々くらい使います。メロディーを区切ったりつないだりして吹くと表情が豊かになるので、つまり上手っぽく聞こえます。

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鼻笛の吹き方、音を区切るには

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。鼻笛の音を区切るには鼻息をとめればいいです。結局それだけのことです。

息をとめれば音もとまる

鼻笛の音を区切るには鼻息をとめればいいです。とにかくとめればいい。8分音符の音をタタタタとすばやく区切るには?ふんふんふんふんとすばやく鼻息をとめればいいです。

鼻の奥で息をとめるのがいちばん速い

口を閉じて「んー」 「んー」 「んー」と言ってみてください。声がとぎれる、ということは息がとぎれているわけですが、このとき鼻の奥をふさいで息をとめています。もっと速く「ん、ん、ん、ん」「んんんんんんんんっ」とできますか。この要領で鼻息をとめると素速く小刻みに音を区切ることができます。
» 鼻の奥で息をとめる

要は、鼻息をとめればいいです。

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» 鼻笛の販売は世界楽器てみる屋 ―鼻息が奏でる甘美な音色―

2008年11月06日

アレイムビラすげえぜっ

世界楽器てみる屋のお客さんから「すだれさんはアレイムビラ(Array Mbira)をご存じですか?」と尋ねられました。価格次第では購入できないかな、と。

アレイというのは"棚"、"ずらっと並んだ"という意味でムビラはカリンバのこと。だからやたらにキーのたくさん付いたカリンバかなと、探せばすぐに見つかりました。想像通りの外観で正直がっかりです。でもお客さんの依頼ですから(大きければいいってもんじゃないよ…)とプチグサれながら調べてみると…す、すげえぜっ。

この楽器の要はキーの配置です。
キーの配置がものすごく合理的です。「クラシック音楽論の基礎である五度進行の環を一直線に並べたら?」というのがそもそものアイディアと思うのですが。おかげで類を見ない操作性を実現しました。

  • 4オクターブのメロディーを片手で弾けます。
  • 手は同じ位置に固定したまま、指先だけで4オクターブ弾けます。
  • 4オクターブ分の和音を片手で弾けます。
  • どの和音を弾くときも手の形はいつも同じです。簡単に覚えられる。
  • それを両手でやるからすごいことになります。
  • 移調・転調に極端に強いです。
  • 指の動きはそのまま、手全体を横にずらすだけでガシガシ転調します。

ね、ありあないっ?って感じでしょ。まるで魔法です。どういう仕掛けなのか、メーカーが無料で配布しているキー配置に関するドキュメントをアップしました。日本語でコメントを入れたので、ぜひ読んで、そして賞賛してほしい。このシステムを思いついた人は天才です。これ、歴史を生き残る楽器ですよ。
» アレイムビラの配置について(pdfファイル)

卸売りしていただけるのか早速確認してみます。
現地価格はケース代、送料など含めて26万円ほど。てみる屋で販売するならこの2割り増しの値段になると思います。
卸売りの約束を取りつけました。今から詳細を詰めて、できるだけ近日中に商品化します。高額なので受注生産になります。(2008/11/08修正)

Array Mbiraの演奏 onYouTube

”Array Mbira”で検索するとたくさんの動画が見つかります。これはその一つ。

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ティンホイッスルの吹き方、ダイジェスト 3

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。ティンホイッスルの音に満足できなくてもあまりがっかりしないように。できるだけ練習したら後は装飾音でごまかします。

吹き方

ティンホイッスルを唇でくわえて、手加減しながらそっと吹けばふつうに鳴ります。「えーっこんな音?」と少しがっかりした人がいるかもしれません。ホイッスルはそのままでは正直、そんなにきれいな音ではありません。野性的なとか、野卑なとか、そんな形容の似合う音です。これに「カット」や「スライド」など独特の装飾音が加わると…とたんにCDで聴くようなあの美しい音になります。ヒースに咲く野生の花って感じの。

でも少しでもきれいな音が出るのに超したことはありませんから、とりあえず、音が安定する息の強さを覚えましょうか。
左手だけで上三つの指穴を押さえてホイッスルを吹きます。最初はそっと、次第に強く吹いていきます。息が強くなるにつれてホイッスルの音が次のように変化します。

  1. かぼそく途切れがちで不安定な音
  2. 安定してしっかりはっきりした音★
  3. シーっという雑音のまざったひずんだ音
  4. オクターブ高い音

この、安定してしっかりはっきりした音★が鳴る息の強さを覚えて、できるだけこの強さでホイッスルを吹くように心がけるとよいです。息の強さはいつもいっしょではなくて、低い音は弱めに吹きます。高い音ほど強く吹くと安定します。
» 音が安定する息の強さを探す

といっても「カット」と「スライド」を入れるとかなりごまかせるので、最初はそう神経質になる必要はないと思ってます。でも最後にはこのような地道な部分が決め手になってくるはずです。

音が安定するのは笛にもよります。
高価な楽器ほどすばらしいと言いきるのはあんまりですが、やっぱりどうしても金次第のところはあります…。

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2008年11月05日

ロリエンのハープが入荷

世界楽器てみる屋では北米ハープス・オブ・ロリエン工房のリトルミンストレルという竪琴を販売しています。今まで受注生産の扱いでしたが、在庫を抱えるようにしました。これで注文してから最短1~2日で、この美しい竪琴がお手元に届きます。

今回仕入れたのはキンダーハープと2種類のリトルミンストレル。

キンダーハープ

シュタイナー(北米ではウォルドーフ)幼稚園のグレード2で使われている、子ども教育用の竪琴です。小型で軽くてそして頑丈です。ペンタトニック(五音階)に調律された7本の弦はお互いにきれいに響きあいます。思わず聞きいってしまっていつまでも遊んでしまいます。

小さな音なので人前で演奏するには不向きでしょう。子どもに子守唄がわりに聴かせるという話を聞きました、なるほどです。
価格は送料込みで22,000円、ケースが別売で7,000円くらいを予定。

リトルミンストレル(ハート)

花びらを模した愛らしい筺体、豊かな音量と長く美しい残響。11弦2オクターブ。ハードケースに入れても十分に小型軽量なので、らくらく携帯どこでも持ち歩けます。海や山、街の公園で気軽にハープ演奏を楽しめます。
ケース付き送料込みで40,900円です。

リトルミンストレル(クローバー)

これはサウンドホールがクローバー形のタイプ。ハート形と色違いなのは材質の違いです。配色にこだわる人は事前に在庫分についてご確認ください。お求めの配色があればよいですが、なければ受注生産になります。お届けに20日くらいかかると思います。

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ティンホイッスルの吹き方、ダイジェスト 2

ティンホイッスルは映画『タイタニック』のテーマを吹いた笛です。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。ティンホイッスルはふつうに縦笛ですから、リコーダーの要領で吹けばなんとかなります。

名称

”吹口”、”歌口”、”指穴”の三つだけ知っていれば吹くのに困らないと思います。

持ち方と構え方

姿勢は立っても座ってもいいですが、背筋をまっすぐにしてください。姿勢が悪いと息をすばやくたくさん吸いこむことができません。

  • ティンホイッスルの吹口に近い三つの指穴を左手の人差指・中指・薬指で押さえます。
  • 残りの三つの指穴を右手の人差指・中指・薬指で押さえます。

指穴は、指の腹―爪の裏側のぷっくりした指紋のあるところ―で押さえます。サイズの大きなローホイッスルはそれでは押さえきれないので、指の関節と間接の間で押さえます。
» 大きな笛の指穴を押さえるには(過去の記事)

ホイッスルを両手でもって、吹口を唇でくわえます。歯でくわえると吹口がガジガジになるのでだめです。(ガジガジになりました…。)

ホイッスルをまっすぐ掲げると空気の流れもいちばんまっすぐになるはずですが、それだと演奏がしんどいので少しだけホイッスルの先を下げます。あんまり下げすぎると、空気の流れが唇と吹口のところで折れてシューという雑音がひどくなったり、音が小さくなったりしますので、ほどほどです。ホイッスルはまっすぐ―顔にたいして垂直に―掲げてください。これが空気のながれがいちばんまっすぐになります。ホイッスルの先を下げるように構えると、空気の流れが唇と吹口のところで折れます。低い音のときは気になりませんが、高いオクターブで音がひずみます。(2008/11/9修正)

このへんは小学校で習ったリコーダーと同じ要領です。

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2008年11月04日

コカリナを近日中に販売開始(予定)

コカリナという木製のオカリナがあることを知っていました。
珍しいと言えば珍しいですが、このような楽器はたいてい仕入れ条件が厳しいので最初から縁のないものとあきらめていました。が、実はてみる屋のお客さんがコカリナ製作者で、トントン拍子に販売が決まってしまいました。(卸売りに快く応じていただいて本当にありがとうございます。)

コカリナは木でできたオカリナです。指穴は表に4つ裏に2つで、音域は1オクターブ+1音。小さくて軽くて丈夫なので、首に下げて屋外でピーピー吹いて遊ぶのにもってこいです。丁寧かつ精巧なできばえで、木目も美しい。日本でこれを製作すれば、そりゃ小売価格が5千~6千円になるのは仕方ない思いました。

近日中に販売開始します。
販売価格は5,000円で、それに送料が加算されます。クロネコだとめちゃくちゃ割高になるので定形外郵便のご利用をおすすめします。

私がオカリナが苦手なので、視聴サンプルを録音するために少し練習しなければなりません。

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ティンホイッスルの吹き方、ダイジェスト 1

ティンホイッスルはアイルランドの縦笛です。映画『タイタニック』のテーマを吹いて有名になりました。指穴が6つしかないので簡単にドレミを鳴らせます。

「ティンホイッスルの吹き方を連載開始します」と宣言してほとんど一ヶ月たちました、ごめんなさい。最低限の説明を駆け足で連載します。まずはティンホイッスルの簡単な歴史から。このくらい知っていれば、ステージでホイッスルを紹介するときのネタとして使えるでしょう。

歴史

ティンホイッスルは19世紀初頭の英国で、農場労働者であったロバート・クラークが食い扶持を稼ぐためにブリキの笛を作り、売り歩いたのが始まりです。これをアイルランドから来ていた季節労働者が自国に持ち帰り、いつのまにか英国よりもむしろアイルランドで好んで演奏されるようになりました。

最初のティンホイッスルはその名のとおり、ブリキの板を丸めて作っていました。吹口が鉛(有害!)でできたものもあったそうです。現代では胴体に真鍮、ニッケル、アルミ、ポリマー樹脂を使い、吹口に木やABS樹脂を使ったものが多く量産されています。総金属製のりっぱなホイッスルもあります。

ティンホイッスルはもともと甲高い音の小さな笛ですが、サイズの大きな低い音のホイッスルも生産されるようになりました。演奏方法はまったくティンホイッスルなのですが、”ローホイッスル”と呼び分けています。
» ローホイッスルを吹いてみた

» ティンホイッスルについて(Wikipedia)

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