鼻笛ホルダー
埼玉の鼻笛は小さなお面を模した土笛です。鼻と口に押し当てて鼻息で鳴らすという、珍しい笛です。
以前、鼻笛の達人モスリンさんのYouTube動画を紹介しましたが。この動画の中でモスリンさんが使っていた鼻笛ホルダーの写真を見つけました。なるほど、こういう細工なんですね。
» 詳細は『創造空間9001』
…裏から撮影した写真もほしいところです。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 鼻笛の販売は世界楽器てみる屋 ―鼻息が奏でる甘美な音色―
« 2008年07月 | メイン | 2008年09月 »
埼玉の鼻笛は小さなお面を模した土笛です。鼻と口に押し当てて鼻息で鳴らすという、珍しい笛です。
以前、鼻笛の達人モスリンさんのYouTube動画を紹介しましたが。この動画の中でモスリンさんが使っていた鼻笛ホルダーの写真を見つけました。なるほど、こういう細工なんですね。
» 詳細は『創造空間9001』
…裏から撮影した写真もほしいところです。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 鼻笛の販売は世界楽器てみる屋 ―鼻息が奏でる甘美な音色―
アナサジフルートの素晴らしい演奏家で普及にも熱心なスコット・オーガストさんがガイドブックを出版しました。
アナサジフルートの概要・歴史からはじまって、構え方、唇の形、音の出し方、運指。それからアナサジフルートで演奏できるいろいろな音階について説明しています。
A4版サイズで全37ページ。手作り感あふれる装丁なのは、まさかスコットさん自身が製本したのでしょうか?全文英語です。
» 詳細はカタログページで
アナサジフルートの吹き方について、このブログでも連載中ですが。
スコットさんのからっとした音色のファンの方は、あるいは彼のガイドブックを参考にしてみてはいかがでしょうか。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋
販売開始しました。詳細は世界楽器てみる屋まで。

カイサドラム(caisa drum)という今年2008年に発表されたばかりの新しい楽器です。素手で叩くスチールドラムと言えばどんなふうに遊ぶのか分かりますか。膝の上に乗せて、円盤にぐるりと等間隔にならんだ凹みを叩くと華やかな金属音がします。五音階やバリ島音階などいろんな音階が用意されています。
数日内に販売開始しますが、今のてみる屋の財力ではとても在庫を抱えることはできません。お客さんから注文を受けてからの取りよせになります。既に世界中から予約が殺到していて4、5ヶ月待ち状態だそうです。
値段は、そのときのユーロの為替レートにもりますが、165,000円(送料別)を予定しています。
独語と英語でこんなことが書かれています。(英語を翻訳)
カイサは指や手のひら、短いマレットで演奏するように特別にデザインされた、凸型をしたスチールドラムです。
この長く待ち望まれた楽器は2つのパーツからできています。上半分は特殊鋼でできた直径58cmの丸いドームで、木製の円盤と宙吊りに固定されています。ドームと円盤は金属製のワイヤーで繋がっていて、このことが理想的な共鳴を可能にしています。
床に座った状態で楽に演奏できるように、必要に応じて木製の脚を取り付けることができます。椅子に座ってあるいは立って自由に演奏できるように、カイサは専用スタンドに簡単に取り付けることができます。
カイサには5つの異なった音階と、2つの音響タイプ★を用意しています。
(★鋭いパーカッシブなタイプと、長く余韻が残るタイプ。) この楽器は簡単な演奏性を恋求めるアマチュアやプロにとって理想的な、携帯用の楽器です。カイサの音色は子どもから大人まで魅了します。カイサはビル・ブラウンによってデザインされた新しい楽器です。
カイサは今年2008年に発表された新しい楽器ですが、演奏デモがYouTubeに少しずつアップされつつあります。"caisa drum"で検索すると見つかります。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋
北米先住民族の遺産。1400年前の古代の音色が現代によみがえる。
笛の演奏は複合的な動作です。なにもかも同時に動かす練習が大切です。
アナサジフルートの左手だけで吹ける短いフレーズを練習しましたが。
「そんな中途半端なことをするなら、両手の運指を覚えて指がすらすら動くようになってから、曲の練習に入るほうがいいのでは。」という意見があると思います。
そうですね、ふつうそうします。でも。笛の演奏は総合的です。運指、息づかい、舌づかい、他になにがあるだろう…なにもかも同時に動かして一つの音を作ります。たとえ運指を完璧にマスターしても息づかいができていないなら、よい音は鳴りません。
なにもかも同時に動かせるようになるには、なにもかも同時に動かす練習をするしかないと思います。
アナサジフルートは音域がせまく音数も少ないので、コンサートフルートのように、上昇下降する難しいフレーズをものすごいスピードで演奏して「魅せる」ということができません。
ゆっくりした曲を聴かせるためには、どうしても一音一音の聴かせ方を工夫することになります。なにも工夫せずにプーっと一本調子に吹くと、最初の数秒で聞き飽きてしまいます。小さな音からわっと大きくなったり、聞こえるかどうかぎりぎりの細い音をのばしたり。演歌の小節のように揺さぶったり。音数が少ない分、あの手この手です。
一音一音の聴かせ方が勝負だ、ということは極論すれば、一つの音しか鳴らせなくても曲の練習ができるわけで。だからこんな順序で練習を進めたらどうかと、考えたわけです。
楽器があればもっと楽しい毎日
» アナサジフルートの販売は世界楽器てみる屋 ―1400年前の古代の音色―
横笛と他の楽器を合奏するときはお互いに音の高さを合わせる必要があります。相手がギターならギターのほうを横笛に合わせてチューニングすればいいのですが、ピアノのように簡単にチューニングできない楽器だと、横笛のほうを合わせるしかありません。
笛の音の高さはなんで決まるか。まずは指穴で決まりますよね。吹口に近い指穴をあけるほど高い音がします。それとは別に、吹口の大きさも音の高さに関係します。吹口が広くあいていると笛の音は全体的に高くなります。せまいと反対に低くなります。
横笛を吹くとき、下を向くように吹口にかぶさるようにして吹くと、吹口のあきがせまくなって全体的に音が下がります。上を向くように吹口を広くあけるようにして吹くと、全体的に音が上がります。ほんの少しですがこれで笛の音の高さを微調整できると覚えておくといいです。
あるいは演奏中にうんうんうんと頷いて音をゆらすテクニックとして応用できます。これは尺八の演奏者がいやいやいやと首をふるのと同じことで、尺八の場合、首を横にひねると吹口部分があいて音が高くなります。尺八の吹口はこの演奏テクニックに特化した形状をしているので、首ふりで半音から一音ほど音の高さが上下するそうですよ。すげー。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 横笛の販売は世界楽器てみる屋 ―ネコでも鳴らせる横笛です―
北米先住民族の遺産。1400年前の古代の音色が現代によみがえる。
アナサジフルートの左手の運指だけでも覚えたら、さっそく曲を吹いてみましょう。
アナサジフルートは左手だけで「ミ・レ・ド・ラ」の音を出せます。これでさっそく曲を吹いてみましょう。ってもさすがにできることはかぎられます。短いフレーズを吹くだけです。
こんなフレーズはどうでしょうか。

ミーードレーーー» こんな感じに吹いてみました。
ラレーーーーーー
ラレーーーーーー
ラレーーーーーー
ドーーーーーーー
運指はたいしたことない、すぐ覚えられるでしょう。それよりも音の強弱に気をつけてほしいです。一つの音の中でも、うあっと音が大きくなったりすうっと小さくなったり、細くひらたくのばしたり。いろいろやっています。
私はこのフレーズを聴いた人が、凪いだ夜霧の海原でかいま見た怪物の影?みたいな印象を思い浮かべるようにと演奏しましたが。どうでしょう、成功したのかな。
「ええっ?私はそれは違うと思う。それならもっと…」と意見があるなら、ぜひ自分で考えた演奏を試してみてください。自分なりに音の強弱を変えて、長さも変えてみたり。いっそぜんぜん別のフレーズを吹くのもありです。
なにも考えないで指だけ動かすのが一番まずい。
楽器があればもっと楽しい毎日
» アナサジフルートの販売は世界楽器てみる屋 ―1400年前の古代の音色―
ハビドラムは大きなキャベツのような形をした金属製の打楽器です。膝の上に乗せて手やバチで叩きます。同様のスタイルで演奏するハングドラムやカイサドラムがスチールドラムの原理を継承しているのに対して、これはスリットドラムの一種。
ハピドラムは今年2008年に生まれたばかりの楽器です。にもかかわらず世界中から注文が殺到していて、入手は早くても11月以降という人気です。それでも世界楽器てみる屋でこのハピドラムをぜひ販売したいと、製作元に何度も問いあわせて、ついに返事をもらいました。
今はまだ僕らには、ハピを楽器店に卸売りするだけの生産力がないんだ。でも数ヶ月以内に、君のようなナイスな楽器店に卸売りできるようになるつもりだ。君のメールは取っておくよ、そして僕らが楽器店に卸売りできるようになったら連絡する。ハピに興味を持ってくれてほんとうにありがとう。
うれしいっ、ものすごくうれしいです。
ハピドラムの販売時期は未定です、製作元の連絡待ちなので。販売価格は製作元と為替レートによりますが、50,000円を切りたいところ。
販売開始しました。詳細は世界楽器てみる屋まで。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋
笛の指穴はふつう、指の腹(爪の裏側、指紋のある部分)で押さえます。
しかしlowDクラスの大型の笛(吹口からいちばん下の指穴まで44cm)になると、指穴を押さえることができない人も出てきます。指穴を押さえることはできないけれど、どうしても大型の低音の笛を吹いてみたい。そんな場合はどうすればいいでしょうか。
もしぎりぎり押さえられるのであれば努力でなんとかなります。私も最初は指穴を押えることができなくて、吹けない笛を買ってしまったと後悔しました。それでも思い出すにつれ未練がましく挑戦していたら少しずつ指が曲がるようになって、今では不自由なく吹くことができます。人間の身体の柔軟性には目を見はるものがあります。
とは言え、確かに私のようにムリして指穴を押さえることはできますが、結局、指が不自然に曲がって力んだ状態になっていますから、遅れたり疲れたりと、演奏上の問題を抱えてしまいます。
縦笛、横笛にかぎらず大きな笛を吹くときには、写真のように指をまっすぐ伸ばして、指の関節と関節の間で指穴を押さえます。これは世界中の笛でそのようにします。ムリに指の腹で指穴を押さえるよりも本当はこちらの方がよいです。疲れないし速く動かせるし。
諸事情から英国トニー・ディクソンのフルートとホイッスルを販売することになりまして、これをご縁に地元のアイリッシュパブで開催している練習会に参加することにしました。見れば講師の人もフルートを関節と関節の間で押さえています。ならば私も練習しましょう。他人にえらそうなことを言っておいて、自分ができないようでは実感を伝えることができませんし。ついでに、私は今まで一番下の指穴を右手小指で押さえていたのですが、薬指で押さえるように直します。
構えてみた感じ、不自然な力が入っていないので指は楽です。ぱたぱたと軽く動きます。しかしなんとも居心地の悪いもどかしい感じがします…どのくらいで違和感がなくなるでしょうか。
後日に結果報告しますね。
» アイリッシュミュージック練習会in福岡市中央区 『ザ・ケルツ』
楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋
北米先住民族の遺産。1400年前の古代の音色が現代によみがえる。
アナサジフルートは音を鳴らすまでが一苦労です。とりあえず鳴らせるようになった?なら左手の運指だけでも覚えましょう。
アナサジフルートは上の3つの指穴を左手の人差指、中指、薬指で押さえます。指穴は指の腹(爪の反対側、指紋のある部分)で押さえます。
音がかすれてきた、鳴らなくなった場合は、指穴をぜんぶ開けて最初からやり直します。
音が鳴らなくなるときは次の原因がほとんどです。
指穴を上から順に押さえると「ミ・レ・ド・ラ」に聞こえます。

一音一音を「ふぉーっ、ふぉーっ」と唇で区切って吹くとやわらかい音になります。
楽器があればもっと楽しい毎日
» アナサジフルートの販売は世界楽器てみる屋 ―1400年前の古代の音色―
カルロス・ナカイのファーストリリースから25周年目を記念するCD。大御所のソロを堪能してください。
2.Obsidian Talisman
» もっと試聴するならカタログページで
ペーター・フィッペンがインディアンフルート、横笛、尺八で奏でる穏やかで満ちたりた世界。彼の演奏はいろいろな笛の参考になるはず。
1. Masked Dance
» もっと試聴するならカタログページで
楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋
横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。音の出だしを整える、音と音の間を区切る方法について説明してきましたが、音をつなげて吹いてしまうのもアリです。
今まで音の出だしを整える、音と音の間を区切る方法について説明してきましたが、音を区切らない、つなげて吹くという選択肢もアリです。ふーっと息を吐きながら指を動かすと音がずるずるとつながって聞こえます。
一つ一つの音がはっきりしない、何を吹いているのか聴きづらい。だからフルートやリコーダーではタンギングを重視するのでしょうが。一曲ぜんぶずるずるとつなげて吹くのではなくて、場所々々で音を区切って吹いたりつなげて吹いたりすると、表情豊かな演奏になります。
» 最初にぜんぶ区切って、つぎに区切ったりつないだり
どこをつないでどこを区切るかはその人らしさ・個性になってくると思いますが。たとえば「1234 1234 …」という拍子に合わせて吹くときに、「1」「2」「3」「4」のところの音は区切って、それより細かい短い音はつなげて吹くだけでも、いい感じに聞こえます。本当は曲に応じて「ここを切る」「ここをつなげる」というのを工夫するのがいいです。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 横笛の販売は世界楽器てみる屋 ―ネコでも鳴らせる横笛です―
北米先住民族の遺産。1400年前の古代の音色が現代によみがえる。
アナサジフルートは音を出すのに一苦労です。音を出すために知るべきことはそれほど多くありませんが、自分で実際にできるようになるには長い練習が必要でしょう。
便宜的に名前をつけておきます。
アナサジフルートの吹き方は尺八と同じです。というか北米の演奏者―コヨーテ・オールドマンやスコット・オーガスト―がアナサジフルートを吹くにあたって日本の尺八を参考にしている節があります。尺八を吹く姿ならTVで見たことあるでしょう。管を顎にあてて歌口に息を吹きかけて鳴らします。
息は、実はほとんど管の中に入りません。歌口の上をすべっていく感じです。息が歌口の上をすべっていくとき、歌口のエッジにひっかかり、薄く削げて空気の渦を巻きます。巻いた渦がノイズを発生し、管に共鳴して音になります。
これが尺八の自然で理想的な唇の形なんだそうです。私はまだまだ力が入ったり、唇の端を引きしぼったりしてしまいます。最初は鳴らせるようになることが最優先課題なので、力が入ったり引きしぼったりしてもいいと思います。でもいつかは美しい音色で演奏できるように、頭の片隅にいれておいてください。
最初は運指を気にしないでください。指穴はぜんぶあけたままです。
笛を唇に当てて、吹けば鳴る。こうなって初めてアナサジフルートを鳴らせるようになったといえます。ここまで早くて数日コースで、この後、運指を覚えて音階を吹けるようになるのに数ヶ月。人に聴かせられる演奏ができるようになるには…。
なぐさめになる話を一つすると、あなたが大変だということは他の人も大変だということです。あなたがアナサジフルートを思いのまま吹けるようになったとき、他の人はちょっとやそっとではマネできません。
想像してみてください。あなたが小さな音楽会を開いてアナサジフルートを披露したとします。お客さんの一人が「すごい感動しました、ちょっと吹いてみていいですか。」とやってきて、へろへろっとあなたよりずっと素晴らしい演奏をする…まったくの初心者がですよ。あなたの面目は丸つぶれでしょう。
困難だからこそ上手になって、アナサジフルート教室を開いてお金を儲けてやろう、生徒さん相手に大きな顔をしてやろうと野心を持ってください。そしてそれは実際に可能です。
楽器があればもっと楽しい毎日
» アナサジフルートの販売は世界楽器てみる屋 ―1400年前の古代の音色―
長いフレーズを吹いていると途中で息切れしてしまう。プロのような余裕のある演奏をしたい。インディアンフルートに完璧な循環呼吸は必要ありません。メロディーや装飾音、ビブラートに紛れさせて循環呼吸するなら素人技でも十分実用になるはずです。
インディアンフルートはもともと循環呼吸をしない笛です。だから失敗して音が途切れてもドンマイです。
息つぎを静かにすると余裕のある優雅な演奏に聞こえる。だから息つぎが静かで目立たなくなるなら、循環呼吸を失敗して多少音が途切れてもOKなのです。
たとえば音をまっすぐ伸ばして聴かせているときに循環呼吸をするとモロバレです。音と音の間、装飾音、ビブラートなど、なにかするときに紛れて循環呼吸すれば素人技でも十分実用になります。「そんな忙しいときに循環呼吸までするの?」と思うかもしれませんが、なじんでくるとかえってそれが循環呼吸開始の合図になってくれたりします。
» 循環呼吸しながらインディアンフルートを吹いてみた
自由自在に循環呼吸できる必要はありません。一つの曲でいえば、息が苦しくなる場面は決まっているはずです。「循環呼吸はここでする」と決めてしまって練習すればいいです。
以上、
循環呼吸の説明を連載してきました。最後までおつきあいいただきありがとうございました。
楽器があればもっと楽しい毎日
» インディアンフルートの販売は世界楽器てみる屋 ―日本に通じる音色―
北米先住民族の遺産。1400年前の古代の音色が現代によみがえる。
前回に続いて、スコット・オーガスト氏の記事を翻訳しつつアナサジフルートの概説です。
» アナサジフルート概説のオリジナルページ

アナサジフルートの歴史は西暦500年までさかのぼります。この時代、北米フォーコーナー地域の文化をバスケットメーカーと呼んでいます。ちょうど土器が作られはじめた時代で、機織りはまだでした。メサベルデの崖に家が建てられたりチャコ渓谷にプエブロ大集落ができる前の話です。人々は竪穴式住居―アースロッジ―に住んでいました。ココペリのような、壁画アートが最頂点に達した時代です。
アナサジフルートはココペリの笛です。
かつてニューメキシコでアステカのすばらしい住居跡を再建したアールモリスが、1931年に北アリゾナのプレイヤー・ロック―キャニオン・デ・シェイの近く―を調査していて、洞窟で四本の笛を掘り出しました。(後で彼はその洞窟にブロークン・フルート・ケーブと命名しました。)これらの笛は、内部を容易にくり抜くことができる芯の柔らかいトリネコバカエデでできていました。(南カリフォルニアの同様の笛もまた、芯の柔らかいニワトコカエデで作られます。)
またモリスは1934年に、キャニオン・デ・シェイの一部であるキャニオン・デル・ムエルトのムリー・ケーブで、同様の笛を見つけました。これらの中には指穴が5つだけの笛もありました。この5穴の笛は1900年代に確認されたホピ族の笛に一致します。つまり1,500年の歴史を生き延びたことになります!これらの笛はコロラド大学のボウルダー氏のコレクションであると報告されています。
モリスはナショナル・ジオグラフィック・マガジンの記事で、笛の埋まっていた状況をつぎのように説明しています。
老人の遺体―おそらくかつての長老または聖職者だったと思われる―の傍らにビーズ、かご、およびサンダルといったよくあるお供え物があって、バックスキンに包まれた笛が、片方の端が顎の下、もう片方の端が腿の間にくるように置いてありました。左側には木製の器具がたくさんあって、みな腐りやすいものなのですが、それらは珍しく非常に完全な状態でした。それらの中で目立つのは、骨を先端にかぶせたフリント製のフレーカ―これでナイフや矢尻を作ります―と、数本の槍と四つの見事な槍投器と、もう三本の笛でした。
注意
以上の私(スコット・オーガスト本人)の笛の研究において、特にモリス氏の発掘品に関して、私はまだ整理できていないので年代に食い違いがあるかもしれません。
…スコット・オーガスト氏の記事の翻訳は以上です。次回からアナサジフルートの鳴らし方を説明します。
楽器があればもっと楽しい毎日
» アナサジフルートの販売は世界楽器てみる屋 ―1400年前の古代の音色―
北米先住民族の遺産。1400年前の古代の音色が現代によみがえる。
アナサジフルートは北米アリゾナ州の洞窟遺跡から発掘された1400年前の古い笛です。長尺を活かした豊かな低音と、オーバートーンによる華やかな高音が魅力です。
» アナサジフルートを吹いてみた
これからアナサジフルートの吹き方について説明していくわけですが、まず概説からはじめましょう。雑学として友だちに吹聴してください。
以下はアナサジフルートの研究家であるスコット・オーガスト氏のウェブサイトを翻訳しました。
» アナサジフルート概説のオリジナルページ
ふつうのインディアンフルートとまったく別の笛です。
古代プエブロインディアン=アナサジの笛。マイケル・グラハム・アレン(別名コヨーテ・オールドマン)がこれを復元しました。彼は、歴史家と著者であり熱心なコレクタでもあるリチャード博士から提供された発掘品を寸法測定してこれを復元したのでした。
アナサジフルートは他のふつうのインディアンフルートのように西洋文化の影響を受けていません。その意味でアナサジフルートは本当の"ネイティブ・アメリカンの笛"なわけですが、以下で説明するように、世界中の笛と同じような特徴を共有しています。
アナサジフルートと近代インディアンフルートとの大きな違いは、音の出し方にあります。
近代インディアンフルートがリコーダのような構造をしているのに対して、アナサジフルートは管の縁を吹いて鳴らす笛です。管の縁を吹いて鳴らすやりかたは、世界のいくつかの古い笛に見ることができます。最も古いものの1つは中東のネイで、起源はピラミッドの時代までさかのぼります。ネイとカヴァルは現在のトルコで見かけます。管の縁を吹く笛で一番有名なのは日本の尺八です。南米西部にはケーナと呼ばれる笛があります。北米のホピ族ではいまだに祭事でこのタイプの笛を演奏します、南カリフォルニアでもインディアンたちがニワトコでつくった笛を吹きますが、もうあまり見かけません。
近代インディアンフルートとちがって、演奏者は音を出すために管の縁に唇を当てるやり方を学ばなければなりません。最初に音が出るまでに、初心者なら1時間~1週間かかるかもしれません。私(スコット・オーガスト本人)は幸運にも1時間で鳴らせましたが、4ヶ月経っても音を出すのに苦労することがありました。
アナサジフルートは単なる空洞の木管です。管の縁の薄い部分が歌口です。演奏者は下唇と顎で管の開口を塞いで、歌口の向こうへ息を吹きます。息を歌口に正しく当てないと音が出なかったり、キーキー鳴ったりします。
アナサジフルートの全長は76cmで、一番下の穴は、頭から64cmのところに開いています。材質は杉。全部の指穴を押さえたときの音がG#で、驚くほど近代インディアンフルートに近い五音階です。ただし近代インディアンフルートがマイナー(ラの音からはじまる)なのに対して、アナサジフルートはメジャー(ドの音からはじまる)です。ドからはじまる五音階はドレミソラ、アナサジフルートはこれにミbが追加されています。
ピッチはG#,A#,B,C,D#,F,オクターブ上の音…です。
強く吹いて鳴らせるオクターブ上の音はG#,A#,B,C,D#,2オクターブ上のG#。
指穴を一つとばしにふさぐことによってG,F#,Eのような半音を出すこともできます
アナサジフルートの指穴の位置は近代インディアンフルートと違っていて、写真を見てのとおり上下の三つの指穴の間に大きなひらきがあります。
…長いので次回に続きますね。
楽器があればもっと楽しい毎日
» アナサジフルートの販売は世界楽器てみる屋 ―1400年前の古代の音色―
真砂さんのインディアンフルートのコンサートです。真砂さんは日本で数少ないプロのインディアンフルート奏者の一人です。どこまでもまっすぐに飛んでいく美しい音色が魅力。
8/17(日)
神奈川県三浦郡葉山町一色海岸 「Blue Moon」
真砂秀朗(fl.) 遠藤晶美(gui.)Takmi(syn.)
詳細はこちらのブログで
» ブログ 『兎月院』
楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋
「日流eコマース」は日本流通産業新聞社が発行しているタブロイド紙です。
これの「こだわりのニッチサイト登場」というコラムにて世界楽器てみる屋が紹介されました。
民族楽器の通販サイトは実はそれほど珍しくありません。そんななかで世界楽器てみる屋を取りあげていただけたのは、ひとえに営業努力が認められたのだと素直に喜んで受けとめました。(実はめっちゃ舞いあがってます。)
送られてきた取材用のアンケート紙に目を通しながら「私はなぜ楽器を売って食っていけると確信したのだったか」「てみる屋は正しい方向に進んでいるのか」などと振りかえるいい機会になりました。
» 日本流通産業新聞社 『日流eコマース』
楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋
横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。音の出だしを整える、音と音の間を区切る方法について説明してきましたが、他にもいくつかありました。
息を吐きながらクククッと喉の奥で息を区切ります。タンギングの一種だと思います。これは多分、単体では使わないもので「トゥクトゥクトゥク」という感じに、速いフレーズを細かく区切って聴かせるときに使うものです。
タンギングを重視するコンサートフルートやリコーダーでは重要なテクニックなのだそうです。
「タンギングではなく腹筋で音を区切る」という話を、フルートをされている人のブログで何回か見かけました。コンサートフルートで使うらしいのですが、なんなんでしょう。フフフッと吹け、ということなんでしょうか。謎です。
ふつうの金属製のフルート―コンサートフルート―の吹き方は、専門家に教わるのがいいです。私はコンサートフルートに触ったこともないので、なにも教えることができません…
楽器があればもっと楽しい毎日
» 横笛の販売は世界楽器てみる屋 ―ネコでも鳴らせる横笛です―
長いフレーズを吹いていると途中で息切れしてしまう。プロのような余裕のある演奏をしたい。途切れることなく笛を吹ける循環呼吸をストローでできるようになったら、本物の笛でやってみましょう。
循環呼吸の感覚をつかめたらストローは不要です(かえってヘンなクセがつきます。)インディアンフルートで実際に循環呼吸をしてみましょう。
難しさは先をつぶしたストローの比ではないはず。一瞬で口の中の空気が空になります。できるだけ空気をほおばって、ばふっと押しだしながらすっと息を吸います。直後に息を吐きはじめないと音が途切れてしまいます。
ただ、
本番はここまで要求されません。インドの蛇つかいの笛のように音が途切れたとたんヘビが噛みついてくるわけでもない。長いフレーズを吹いていて息が続かなくなりそうなとき、一瞬ごまかせればよい。そうでしたよね。
ごまかせればいいのでした。
楽器があればもっと楽しい毎日
» インディアンフルートの販売は世界楽器てみる屋 ―日本に通じる音色―
モスリンさん、という方の演奏で『いつも何度でも』。
埼玉の鼻笛は小さなお面を模した土笛です。鼻と口に押し当てて鼻息で鳴らすという、珍しい笛です。音色はオカリナのような口笛のようなきれいな音で、達人が吹くとすごいんだ、という噂を聞いていましたが。YouTubeでいい感じの動画を見つけました。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 鼻笛の販売は世界楽器てみる屋 ―鼻息が奏でる甘美な音色―
英国トニー・ディクソン社はアイリッシュフルートやホイッスルのメーカーです。ポリマー樹脂やアルミニウムを素材にした彼らの楽器は廉価なわりに品質よく、アマチュアなら次回のライブにぜひ使ってみたい、プロフェッショナルなら練習用に1本ほしい、そんな位置づけです。
写真はアルミ製のローホイッスル、ヘッドとボディの長さを調節してチューニングできます。
これで『タイタニック』を吹けるようになりたい。
手始めに4種類入荷しました。
アルミ製はいずれもチューニング可能、ポリマー樹脂製はチューニング固定です。
近日中にウェブカタログに並べます。とりあえず写真を撮影したので、お披露目だけ。販売開始しました。(2008/8/2)
トニー・ディクソンのフルートやホイッスルの演奏サンプルがYouTubeにたくさんアップされています。"tony dixon"で検索すれば見つかります。
『タイタニック』を一生懸命吹いていました。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋
コンサートフルートを習っている人のブログを読んでいると「唇が硬い、もっと柔らかく」と注意されることがよくあるようです。どうやら「唇が硬いと音も硬くなる」「唇が柔らかいと音も柔らかくなる」という見解があって、それで柔らかな音でフルートを演奏するために唇を柔らかくしなさい、ということらしいのですが。
唇が柔らかいとなぜ笛の音も柔らかくなるのでしょう。そもそも音に硬い・柔らかいなんてあるのでしょうか。なぜ硬い音がだめで柔らかな音ならよいのでしょうか。
以前インディアンフルートの吹き方で説明しました。笛をいきなりプーッと吹きはじめてプツッと吹きおわると、そのたびに人間の耳にパチッパチッと衝撃がきます。意識されないほんの些細な衝撃なんですが。それでもいやなものはいやです。そのような音を延々聞かされるとなんだか音が汚い、ゴツゴツしていてヤな感じ、という印象を受けます。
柔らかい音というのは音の立ちあがりと音の終わりがなだらかです。コンマ秒単位の話なんですが、それでも人間の耳はちゃんと聞きわけて、やさしい気持ちのよい音だと感じます。
音が硬い・柔らかいというのはそういうことです。で、それが唇の柔らかさとなんの関係があるのでしょうか。
唇が柔らかいというのは言葉どおりの意味です。指でつまむとプヨプヨしているということです。唇を柔らかくして吹いてみましょう。
このぷしゅーという息で笛を吹きます。
浮きあがっている…といってもほんの少し、自分だけがわかる程度の現象ですが。この浮きあがった上唇が柔らかなクッションのように息の乱れや衝撃を吸収します。ためしにぷしゅーと息を吹きながら「ふっ、ふうー、ふっふっ」と息に大きく強弱をつけてみてください。わずかですが上唇がぷわんぷわんと上下にゆれるのがわかります。これが息の衝撃を吸収しているということです。
逆に、唇にシワが寄るほど力を入れると唇が固くなり、衝撃を吸収しなくなって、息の強弱がそのまま笛に伝わり、ガツンガツンという音になります。
すべてはほんとうに些細で微細な現象ですが…たしかにちがって聞こえます。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 横笛の販売は世界楽器てみる屋 ―ネコでも鳴らせる横笛です―