プロの音をコピーできるイコライザ
CurveEQはプロの音を自分の音楽作品にコピーすることができます。
プロの音がついに自分のものに
Voxengo社のCurveEQは、基本はパラメトリックイコライザなのですが、変わった機能を持っています。ある音の雰囲気を別の音にコピーする★ ことができます。
プロの音楽作品の持つ雰囲気――重厚な感じ、暖かな感じ、クールで鮮明な感じなどを、自分の音楽作品にコピーできるということです。
下の例は、1が私の音楽作品の元々の音。2が参考にしたプロの音楽作品の音。3が私の音楽作品にプロの音楽作品の雰囲気をコピーした音です。どうでしょう、プロの音楽作品に近い雰囲気に変化して聞こえませんか。
» 1.私の音楽作品(元々の音)
» 2.プロの音楽作品
» 3.私の音楽作品(プロの音楽作品の雰囲気をコピーした音)
玩具のような機能
プロの音楽作品の雰囲気を自分の音楽作品にコピーすることができるなんて、まるで夢のような話ですが。まあそんなに甘くはありません。現状としてCurveEQのこの機能は、むしろ誤動作することが多いアイデア倒れの機能です。
どうしても使いたいなら。
少しでも上手くいくように、参考にするプロの音楽作品は、最初からできるだけ自分の音楽作品とよく似た雰囲気の作品を選ぶ必要があります。楽器編成もお互いにできるだけ同じなのが望ましいです。無理をさせるな多くを期待するなということです。
また処理した結果は極端になりがちです。確かに雰囲気は近くなったが……このままではちょっと聞くに堪えない、という結果がほとんどです。なのでCurveEQの後にもう一段、別のイコライザを差して耳障りなところを修正する必要があります。
特定の楽器の音がものすごく大きくなったり逆に聞こえなくなることもあります。そんなで楽器の音量バランスを全体的に調整する場合もあります。
私は過去に4回ほどこの機能を使いまして、戦績は2勝2敗でしょうか。
うーんどうなんでしょう。CurveEQは試しに使ってみて、上手くいったら万々歳。だめなら諦めるって感じでしょうか。私は自分の耳で調整すると、必ず独特の癖が現れます。悪くはないのですが……どうもプロの作品と雰囲気が違ってしまいます。この限界を突破するために、苦肉の策としてCurveEQを試しています。
» CurveEQのメーカーサイト
★ 雰囲気をコピーする
厳密にいうと、処理する対象の音と参考の音を比較して、対象の音の周波数特性を参考の音の周波数特性に近づけるような、イライジング・カーブを自動生成します。
「ええっ、それってそんなで上手くいくの?」と思ったかもしれませんね……ええ、実際あまり上手くいきません。
楽器があればもっと楽しい毎日
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