-- 生活の音(6) --

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2012年01月25日

テクノパイプのうそバッグ(試作1)

テクノパイプはスエーデン・フェイガーシュトロム社の電気バグパイプです。
人前で演奏する向けにうそバッグを試作してみました。


» テクノパイプの音(前半は原音、後半はエフェクタをかけた音)

テクノパイプは練習用途の製品ではありますが、パソコンや小型アンプに繋いで鳴らせばなかなか立派な音がします。アマチュアレベルのレコーディングやライブステージなら、十分こなせるでしょう。残念なことに見かけがただの棒なので、人前で演奏するにはどうにも様になりません。なので、テクノパイプ用のうそバッグを試作してみました。

インターネットで見つけたバグパイプの写真を参考に、フリース生地を切って縫いあわせただけです。試しに口のところをヘアバンドで縛ってみましたら、それだけでほぼイメージどおりに出来上がりました。

…首のあたりが気になります。本物のバグパイプの中には空気がパンパンに詰まっていますから、こんな弛んだしわは寄りません。詰め物は改善の余地あり。それどころか手当たり次第に破れたシャツやらパンツやらを押しこんだので、スイカのようにずっしり重いです。やはりきちんとした手芸素材―軽くて張りのあるスポンジ片や発泡スチロールの玉など―を使うとよいのでしょう。

そういえばドローン管がありません。うーん、世界にはそんな形のバグパイプも存在しているので、そいういうことにしておいてください。じゃあブロウ管がないのは?ないのは…ないのは…もちろん、電気バグパイプだからですけど!それがなにか?

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2011年10月13日

カリンバのネックレスを作ってみた

以前にアジア雑貨店で買った首飾りをばらして、サムファン・カリンバ用のネックレスを作ってみました。ネックレスを付けてカリンバを弾くと、ネックレスのビーズがバネに当たってジージーと音を立てます。なんとなく渚で波が砂を洗うような音に聞こえる…ちょっと違うか?なんでしょうこれは。

サムファン・カリンバの音はオルゴールのようなきれいな音ですが、大元はこのようなジージーした音が、オリジナルのアフリカの民族楽器の音です。
» サムファン・カリンバに自作のネックレスを付けて弾いてみました

ビーズの材質や大きさで音が変わります。アジア雑貨店や手芸店や、日曜大工センターに行けば、興味深い素材が見つかるでしょう。みなさんもぜひ、自分のカリンバ用にネックレスを自作してみてください。

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2011年10月02日

台湾から届いた商品が違っていた件について

アリババコムは中国の楽天みたいなものです。
ビジネス取引専用なので、ふつうの人は使わないし知らないかな。日常茶飯事に詐欺が横行していて、国際的な信用を維持するため対処に奮闘、既に数千社のビジネスアカウントを取り消した。という話は、事情を知らない人でも(ああそんなものかも)と納得してしまうことかもしれません。

アリババコムにおける金銭取引は厳重です。
日本のアマゾンや楽天で買い物するように、ポチッとボタンを押したら即クレジットカードからお金が引き落とされる、というようなことはありません。買い手が支払った代金は一旦、アリババコムが預かります。業者の配送した商品が買い手に届き、買い手がOKを出すと、正式にアリババコムから業者に代金が手渡される仕組みです。エクスクロウ、と言うらしいです。

届いた商品に買い手が不満な場合は「不足分の払い戻し」あるいは「全額返金(取引中止)」を申し立てることができます。そのための『紛争開始ボタン』というのが最初からきちんと準備されています。これなら安心だねアリババコムっ。

私はアリババコムを介して、台湾の楽器メーカーと取引しています。
今月半ばに配送した、という荷物が月末に届きました。海を一つ隔てただけの隣国に輸送するのに、いったいどれだけ?と、荷物のトラッキング番号を改めると、台北の郵便局に持ち込まれたのがたった2日前の日付でした。あれ、確か数週間前に配送したはずでは?と、アリババコムに登録されているトラッキング番号をよくよく見直してみれば…
ぜんぜん関係のない荷物の番号だった!

どうやら「すぐに荷物を配送しましたよ」と見せかけるために、過去の荷物のトラッキング番号を登録したらしいのです。こんなごまかしをするくらいなら「納期に時間をください」と最初から言えばいいのに。どうしてこんなことをするかな…と思いながら中身を改めましたら、

注文した商品と違う!
型は合っているのですが、色違いがいくつも混ざっています。あいにくうちの倉庫に余っている色で、どうしたものか。(仕方ない、大陸の業者のすることだ)と見逃すつもりでしたが…2つ割れてました!…数えてみるとそもそも総数からして足りません!容赦なく『紛争開始ボタン』を押しましたね。

こちらで精算した払い戻し金額とその理由―注文した商品と違う・割れている・総数が足りない(フルコースですね)―を所定のフォーマットに記入して送信しました。とはいえメーカー側からすれば、概要だけ突きつけられても状況は把握できないでしょう。別にメールで詳細を説明しようと準備していましたら…その必要もなく「メーカーが同意しました」との連絡が届きましたとさ。
早っ、メーカー早っ!

不正を働いたという自覚はあるんだなあ。
それにしても、こちらの要求に対して無条件に同意とは情けない。(私が不当に水増し請求していたら、どうするつもりなんでしょう。)それに、代わりに詰めてよこした色違いの商品は、物自体はきちんとした物ですから売れるし金になります。「送料を払うから返品してほしい」「半額でいいから買い取ってくれないか」などと交渉する余地はありえます。

気安く不正を働く、指摘されると平謝りに謝る。まるで子ども。
付き合っているこっちが恥ずかしくなります。こんなでも十分に利益は取れてるんだよね、赤字になっていないよね。こっちが気を遣います。
私だって仕事ですから、遠慮も手加減もできませんけど。

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2011年08月13日

フランスから鼻笛の注文が来ました

フランスから陶器の鼻笛の注文が来ました。
相手はフランス在住の日本人、ではなくてフランス生まれのフランス人です。私のお客さんが演奏する鼻笛の動画をYouTubeで見て知ったらしい。はあ。海外に商品を売るのは正直、気が進まないところです。お金のやりとりも、商品を配送するのも、いつもより気を遣って煩雑な手順を踏んで、それでも売り上げは数千円なんて。

鼻笛は鼻息で鳴らす玩具の笛です。
外国にもこんなヘンなものを欲しがる物好きがいるのですね。海の向こうから極東の島国に鼻笛を注文する人ってどんな人なんだろう?と、ちょっとだけ気になりましたら、どうやらブログを運営しているらしい。何とはなしに彼のブログを覗いてみると…
もう早々と鼻笛のことを記事に書いてる!

『日本の鼻笛:美しい音色、愛らしい外観。』
記事一面に大きな写真をどんと張って、気になる詳細は次号を待てっ!! みたいなノリで。これは…手に入らないとなると、さぞがっかりするんだろうなあ。とても「当ショップの取引は日本国内に限らせて頂いてます」と言いだせる雰囲気ではありません。覚悟を決めて注文に応じました。

陶器の鼻笛は、虎の子の最後の1個を配送しました。
陶器の鼻笛を仕入れると100個に1個くらい、これはお客さんに売りたくない、という品質のものが混ざっています。それは商品在庫から分けて、別に大切に保管します。今まで2個残っていて、1個は先日、台湾に配送しました。今回、最後の1個をフランスに配送しました。
メイド・イン・ジャパンのブランドに傷を付けるわけにはいきません。

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2011年07月04日

エアコン取りつけ中

Nexyzの詐欺まがいの勧誘にまんまと騙されてしまい…そんなこんなで居間のエアコンを新調することにしました。作業する足場を準備するために、壁際に積みあげた荷物(主に私物の楽器)をぜんぶどけると、一階も二階の倉庫も歩けない状態になりました。仕事ができないので、こうして工事人が到着するのを漫然と待ちつづけています。(思いつきで記念撮影したりしました。)

一階の居間のエアコンは、四~五年前に動かなくなりました。脱サラした次の年でしたか。
最初のうちは買いかえる資金がありませんでしたし★1 、生活に余裕ができたころには、既に壁際にすごい量の荷物(主に私物の楽器)が積みあがってしまって、取りかえ工事ができる雰囲気ではなくなりました。積みあがった荷物を片付ける覚悟が決まらないうち、春が過ぎ夏が過ぎ一年が終わって…今までエアコンなしで暮らしてきました。

西日の当たる一階の居間は、夏になるとふつうに気温30℃以上、湿度70%以上になります。ウツボカズラを余裕で室内栽培できる熱帯雨林気候です。うだる空気を扇風機でかき回し、パンツ一丁でだらだら汗を流しながら、キーボードを叩いてお客さんの注文を確認します。クロネコ伝票をびしょびしょにしないように、しきりにタオルで両腕の汗をぬぐいながら送り先住所を書きこみます。

もちろんこれが満ちたりた日々であるはずがない。いやいやです。叶うなら「うぅちょっと冷房を効かせすぎたか?」などとぼやきながらセーターを着こんで熱いコーヒーをすすり、パチパチと金勘定したいものです★2 。

★1 買いかえる資金がない
資金はあったのですが…もと会社の同僚に懇願されて、なけなしの50万円をあげたのでした。彼は借金で首が回らなくなっていた。サラリーマンが無職に金を工面しないでほしい。

★2 セーターを着こんで熱いコーヒーをすする
貧乏人が夢見る成金生活を誇張して表現してみました。冗談です。とはいえ、バブル時期に建築された家屋は「暑かったら当然エアコンを取りつけるよね」という感性で設計されています。「最近の若者は幼い頃からエアコンのある生活に慣れきっているから…」などと言いますが、それよりも今の都市は、エアコンを使うことを前提にして出来上がっています。安普請のアパートに住んでいる貧乏人がエアコンなしで夏を乗りきろうとするのは、状況によっては危険でさえある。

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2011年07月01日

夏の風物詩風鈴

どしゃ降りで蒸し暑かった昨日とうってかわって、風が気持ちいい7月1日です。
ああもう今年も半分終わっちゃったよ…今日まで何してたっけ。

「さて今日はどうすべ?」と考えて、
まずは押しいれから風鈴を探しだし、窓辺に吊しました。これは江戸のガラス風鈴です。金魚鉢のような涼しげな外観で、風が吹くとカラコロと氷がグラスに当たるような音をたてます。
» 江戸ガラス風鈴の音を録音してみました

うう、カルピスが飲みたくなってきた。
子ども時代の刷りこみですね。TVのCM効果、恐るべし。

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2011年05月06日

140弁オルゴールの音

遠地にちらばった大学時代の友人たちが連休を利用して遊びに来てくれました。
居間だけでは就寝スペースが足りず、商品の入ったダンボールをどけて倉庫に就寝スペースを作ったりして、おかげで連休明けの月曜日まで商品配送ができません。「困ったことだ」と言いつつも、昔の仲間たちとだらだらとだべっている時間は学生時代が戻ってきたようで、楽しいです。

友人の一人が、骨董屋で入手したというカステラ箱ほどもあるオルゴールを見せてくれました。金色に輝くシリンダには3つの曲が記録されています。こんな大きなオルゴールを聴く機会はありませんん。せっかくですから録音させてもらいました。
(光が悪いので写真は撮影しませんでした。)
» 友人の所有する140弁オルゴールの音

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2011年03月17日

バンブーアルケミー工房からのお見舞い品

東日本大震災の惨状は海外でも大きく取りあげられ報道されているようです。

世界楽器てみる屋のある福岡市は、余震も停電もなくいたって平穏でして、うちの店の被害をしいて挙げるなら日本中(特に関東圏)が浮き足立ってしまって商売にならない。これは…借金しないと来月の支払いができそうにないな、というところでしょうか。これはこれでかなり危機的状況ですが、これ以上の災害が起こらなければ、なんとか乗りきることができるでしょう。ほんとうにそう願っています。

うちの店はそんな状況ですが、取引している世界中の工房から安否を気遣うメールが届きました。心遣いをうれしく思っています。中にはカタコト日本語のポエムとか送ってくれた人もいたりして、ちょっと対処に困ったりしています。

北米バンブーアルケミー工房のグレッグ・ハントさんから、自分で演奏したんだという音楽ファイルをいただきました。竹の横笛で『スカボローフェア』。
» バンブーアルケミー横笛で『スカボローフェア』

メールに添付されたファイルのサイズは3メガバイトを超えていました…
うん、きれいな音質だったよ。曲のアレンジといい笛の演奏といい、なかなかの聴きごたえでした。ありがとう、ありがとう。

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2011年03月12日

同情するなら金オクレ

東日本大震災の義援金として、先月の収入の1/4を近所の赤十字社に預けてきました。
正直なところ、自分の知らないところで誰が何人死んだと言われても、ぜんぜんピンと来ないのですが。夕飯の熱々コロッケを頬張りながら「自衛隊はなにをしているのかしらねえ?」などとTVニュースに眉だけしかめている輩に人徳を諭されるのも癪なので。

遠い北米から私の安否を気遣うメールがいくつも届きました。

  • 一つは取引先のネイティブ・ラブフルート工房から。
  • 一つは同じく取引先のノース・カントリー・ワークショップ工房から。
  • 一つは同じく取引先のコヨーテ・オールドマン・フルート工房から。
  • もう一つは私のYouTube動画のファンの人から。
  • さっきドイツのアフロトン社から。

津波が東北の海岸線を飲みこむ様子は、海外でも大きく報道されたらしいです。今のところ平穏な福岡市に住む私については、的はずれな心配なのですが…なんとなく嬉しかったです。
図らず今回の災害に関わった形になってしまいました。

今は福島原発のメルトダウンを懸念しています。
東京が大騒ぎしなければ、福岡市は大丈夫だと思ってますけど。

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2011年03月03日

ダブルオカリナに首紐が要らない理由

オカリナに付いている首紐は、演奏中に首にかけておきます。
オカリナは陶器でできているので、とり落とすと割ってしまうからです。しかしながらSTLの入門用ダブルオカリナに限定して、首紐がなくてもそれほど困らないんじゃないかと考えました。

STL入門用ダブルオカリナは「まあ問題なく演奏できるよね」というレベルの量産品です。ある意味、品質は揃っていて「私のオカリナは特別」のような当たり外れがありません。

割ってしまったら次も同じものを買えばいいです。本体価格が8,500円程度ですから…めったにない事故なら、目をつぶることができる出費でしょう。

そもそもダブルオカリナは、演奏中にとり落とすことがありません。
逆になぜ、ふつうのオカリナを演奏中にとり落とすかというと、いちばん高い音を鳴らすときに指穴をぜんぶあけて両手放しになるからです。オカリナを落とさないように両手の平で挟んだり、右手の小指で先っぽを掴んだりするのですが、これに失敗します。

一方のダブルオカリナを演奏してみればわかりますが、右手か左手か、どちらかの手が必ずオカリナをしっかり掴んでいます。そういうふうになります。ふつうのオカリナのように落として割ってしまうという事故は、そうそう起こらないのです。

演奏していてもめったに落として割ることはないし、万が一割れても次を買えばいい。そのような理由から、STL入門用ダブルオカリナに限定して、首紐はなくても困らないなと考えました。少なくとも私にとっては、煩わしい首紐を切って捨ててしまう程度には、困りません。

「あんた、それでほんとうにお店やってるの?」

実はここからが本題。
昨日、一人のお客さんが電話をかけてきて、人の話に耳を貸さず、しまいに「あんた、それでほんとうにお店やってるの?」などとド失礼なことをほざきやがったので、10Holes★1 を紹介してさっさと追いはらいました。

争点は、件の入門用オカリナにはどれも必ず首紐が付いているか否か(最悪、首紐を通す穴が用意されているか否か)というところで、私は回答は「分からない」でした。製造している工場では少なくとも2つのタイプの粘土型★2 を使っていて、そのどちらにも首紐を通す穴が開いていたか…私は覚えていないのです。だとしても上で説明したとおり、私にとってSTL入門用オカリナの首紐の有無は些末なオプションだという認識です。とても「そこが購入するかどうかのいちばん重要なポイントなんだ!」といったものには思えません。譲れない持論があるのは分かりますが、少しは店主の説得にも耳を貸してほしい。

★1 10Holes
10Holesはオカリナの専門店で、紳士的なお店だという評判です。
きちんと優しく彼に応対してくれるでしょう。
» 10Holes・・・ハーモニカ・オカリナ・ケーナ・パンフルートetc.の専門店

★2 2つのタイプの粘土型
今までお店に入荷したSTL入門用ダブルオカリナには、2つのタイプが混在していました。(明らかに形が違っていました。)1つはオクターブチューニングがばっちり取れているが、大小のオカリナの音の継ぎ目が少し目立つタイプ。もう一つは音の継ぎ目は比較的目立たないが、いちばん低いラ、シの音がかなり上ずるタイプ。

首紐の有無に関しては、今回入荷したオカリナを見て(あれ、首紐が付いてる?)と思った記憶がありますから、過去に入荷した分には、首紐は付いていたりいなかったりしていたと思います。…私は首紐の有無を重要視しないので、そんな認識です。プロ演奏家のお客さんやYouTubeの動画を観ても、首紐のない人は大勢いますから、私の認識がそれほど世間から外れているとは思えません。

長年オカリナを演奏してきたというベテランが、首紐の有無を理由にプロ用オカリナではなく入門用オカリナを選択する。その理由に興味があるといえばあります。

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