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バンブーアルケミー工房からのお見舞い品

東日本大震災の惨状は海外でも大きく取りあげられ報道されているようです。

世界楽器てみる屋のある福岡市は、余震も停電もなくいたって平穏でして、うちの店の被害をしいて挙げるなら日本中(特に関東圏)が浮き足立ってしまって商売にならない。これは…借金しないと来月の支払いができそうにないな、というところでしょうか。これはこれでかなり危機的状況ですが、これ以上の災害が起こらなければ、なんとか乗りきることができるでしょう。ほんとうにそう願っています。

うちの店はそんな状況ですが、取引している世界中の工房から安否を気遣うメールが届きました。心遣いをうれしく思っています。中にはカタコト日本語のポエムとか送ってくれた人もいたりして、ちょっと対処に困ったりしています。

北米バンブーアルケミー工房のグレッグ・ハントさんから、自分で演奏したんだという音楽ファイルをいただきました。竹の横笛で『スカボローフェア』。
» バンブーアルケミー横笛で『スカボローフェア』

メールに添付されたファイルのサイズは3メガバイトを超えていました…
うん、きれいな音質だったよ。曲のアレンジといい笛の演奏といい、なかなかの聴きごたえでした。ありがとう、ありがとう。

楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋

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コメント

今回の地震の最初の4日間は、避難所運営のため忙しくしていました。私の家も、津波はなかったものの、窓が割れ、水道も止まったままです。食料調達のため店に入るにも数時間待ち、ガソリン灯油もなく、不便と言えば不便な生活をしています。
 でも、避難所での仕事を終えてから真夜中に車輛通行止めの山道を一時間歩いて帰宅する途中、停電で真っ暗な中、満天の星の下で笛を吹いて遊ぶのは本当に気持ちよかった。大変なときにこそ遊び心を忘れてはならないと思います。
 てみる屋さんで買った2本の笛のうち、エリックさんのG管は地震で割れてしまいました。残念。宅配などの状況がもう少し良くなったら、また注文させてもらいます。

復興に明け暮れる大変な生活の中でも、夜空の星を見上げることを忘れない。瓦礫の中にいても遊ぶことを忘れない。そういうところが人間の強さだと思いますよ。

地震以来、途絶えていた楽器の注文がまたちらほら来るようになりました。いちばん最初に戻ってきたのが、茨城県そしてなんと宮城県からの注文でした。たまたま偶然なのでしょうけれど…象徴的だと思っています。

趣味は無いよりあった方がいい。中でも楽器は特別な気がします。自らの力を生みだし、他の人から力を引きだす。人と人を繋ぐ。
…なんてね。柄でもないです。

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