-- 6穴フルート・横笛(3) --

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2008年07月23日

横笛の吹き方、つなげる・区切る 5

横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。プーッという音の出だしはそれなりに使えますが出典のはっきりしない怪しい吹き方です。

プーッと吹く

ふうーっと息を吐きながら唇で「プップッ、プーッ」と区切ります。音の立ちあがりはただふうーっと吹くよりもはっきりしています。だからある程度速いフレーズも吹けます。
» プーッと吹く

プーッの音には強弱があります。

唇を完全に閉じてしまう
唇をとじると息が途切れます。当然、音も途切れます。音と音の間がはっきりセパレートして聞こえます。
唇を完全に閉じてしまわない
「プップッ」ではなくて「フォッフォッ」という感じです。息が途切れないので音も完全には途切れません。音と音の間がやわらかくつながって聞こえます。

この吹き方はアリなのか?

この吹き方は、私がインディアンフルートの吹き方を横笛に転用したものです。そのインディアンフルートの吹き方にしたって「そんな吹き方もできる」という噂のレベルで、きちんと調べたものでも習ったものでもありません。試してみたらいい感じだったので私が好んで使っているというシロモノです。

ひょっとするとどこかの国ではよく知られた吹き方なのかもしれません。逆にプロの横笛奏者から「それでは上達しないっ」と注意されるかもしれません。

笛なのにラッパのように聞こえることがあっておもしろい、循環呼吸しやすい。という理由から私はこの吹き方をメインで使っていますが、どうでしょう。申し訳ないですが、参考にするなら自己責任でお願いします。

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2008年07月11日

横笛の吹き方、つなげる・区切る 4

横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。音の終わりに気をつけるようにしたら、音の出だしにも気をくばるとよいです。

音の出だしもきれいに

音の終わりを十分に伸ばすようにして、すうっとやさしく終わるようにしたら、今度は音の出だしにも気をくばるといいです。音の出だしにはバリエーションというか、やり方がいろいろあります。バリエーションは笛や演奏スタイルによって違っていて、それがその笛らしさになっています。

フーッ吹く

唇をすこしあけてそのまま、舌も顎もどこも動かしません。そのまま肺の中の空気をフーッと吐きだします。
» フーッと吹く

立ちあがりの遅い、おっとりした音。カタチのはっきりしない音。反応がにぶい、鳴らない笛をむりやり鳴らしているようにも聞こえます。吹いているというより、風で勝手に鳴っているようにも聞こえます。

これで速いフレーズを吹くのは難しいでしょう。だからこの吹き方をメインに使うことはありません。特殊効果というか、ここぞというときに使うものです。たとえばエンディングで長く伸ばす音を吹くときに、ふうーっと吹きはじめてそのまま音が割れるほど息を強くして、またすうーっと消えていくみたいな?
使わなくてもいいです。とりあえず知っておいてください。

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2008年07月02日

横笛の吹き方、つなげる・区切る 3

横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。演奏がブツブツとぎこちなく聞こえるときは、音の終わりを半拍長く伸ばすとよいかもしれません。

音を半拍早く終わらせてしまうというクセ

前回の記事で、音の終わりをすっとやさしく終わるようにするだけで演奏がキレイになると書きました。が、それ以前にそもそも初心者は音を十分に伸ばし足りない、音を終わらせるのが早すぎる、というクセがあります。

「1、2、3、4 1、2、3、4 …」と拍子をとりながら123の間を笛を吹き、4で休む、ということをやってみます。「ぷーーーーー休み ぷーーーーー休み …」という感じです。なにも考えずにこれを吹くと、なぜかたいていこのようになります。

「いちにいさん」の「ん」まで音を伸ばすべきなのに、「さ」でさっさと切ってしまいます。つまり半拍足りません。このためなんだかブツブツとぎこちなく聞こえます。きちんと正しく「ん」まで音を伸ばすとなめらかな演奏に聞こえます。

音の終わりは半拍長く伸ばすようにこころがける

これは人間のクセというか、意識していないと自然にそうしてしまうようです。音の終わりは、「ここで終わり」と思ったところから更にワンクッション―半拍―伸ばして終わるように心がけると演奏がいい感じになります。

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2008年06月23日

横笛の吹き方、つなげる・区切る 2

横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。音の終わりをいきなりブツッと切るのでなく、すっとやさしく終わるようにするだけでワンランク上の演奏に聞こえるようになります。

音の終わりはやさしくていねいに

横笛を演奏するとき、まず音の終わりに気をつかいましょう。吹いている笛を、はい終わりブツッというふうに音を切ると粗雑な汚い演奏に聞こえます。一音一音の終わりをすっとやさしく終わるようにするだけで見違えるようにキレイに聞こえます。

たとえばデコレーションケーキのホイップクリームをプリ…ッと絞るようにですね、フーッと吹いている息をすっと細く小さく絞って消す感じです。長くのばす音はすーっと、手から離れた紙飛行機がどこまでも小さく飛んでいくように。短い音もそれなりに一つ一つていねいに。

まあ大変です。私もそんな完璧にできません。でも効果あるのでいつも気をつけるようにしましょう。

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2008年06月13日

横笛の吹き方、つなげる・区切る 1

音色よりも音のカタチを大切に

横笛の音が出るようになったら好きな曲をマネして練習するのがいいです。「いやーまだ音が汚くて…」ああ音色についてはあまり気にしなくていいです、そのうちでいいです。音のきれい・汚いよりもっと大切なことがあります。
※ もちろん音色に気を配ることは大切です、とても大切ですよ。なんですが、初心者はなかなかこの「音のカタチ」に気を配りません。だから極論として、しばらく「音のカタチ」の重要さを説明します。

シンセサイザーの完璧な音色

まずは聴いてください。最初はシンセサイザーのフルートの演奏です。
» シンセサイザーのフルートの演奏

きれいな音なんですが…まるでオルガンのようで笛に聞こえません。カタい、つまんない。でも、最近のシンセサイザーは高性能です。一流のフルート奏者の音を録音してそれを音源に使っていたりしますから、音色に関してはそこらのセミプロよりも完璧なはずなんです。なぜこんなにぶっきらぼうな演奏なのか。

汚い音色のハンガリーの笛

次はハンガリーの笛の演奏です。音は汚いです。
» ハンガリーの笛の演奏

たしかに音は汚い、でも絶対にプロの演奏でしょう。めちゃくちゃカッコイイです。

笛の上手・ヘタは音色以外できまる

完璧な音色なのにぎこちないシンセサイザーのフルート、一方でガラガラ声なのにかっこいいハンガリーの笛。こうしてみると笛の上手・ヘタ、かっこいい・わるいには音色はあまり関係ないらしい、音色以外のなにかで決まっている、ということがわかります。

シンセサイザーのフルートに比べてハンガリーの笛はどこがいいのか(音色じゃないですよ)。ひらひらしているというか、自由自在というか。やわらかい、ダイナミック?そんな感じです。物理的に説明するとこうなります。

  • 音の大きさと高さがきめ細かに変化している

そう言われてみるとそんな感じに聞こえませんか。ものすごく強く吹いたと思ったらヘロヘロ吹いたり、音の高さもメロディーだけじゃなくて装飾音というか小節というか、強烈でうねっているように聞こえます。

笛の演奏の善し悪しは 1.音の大きさの操作と 2.音の高さの操作で決まります。ある程度メロディーが吹けるようになったら、次はこの2つを練習するのが笛の上達する早道です。
しばらく音の大きさの操作―音のカタチ―について書いていきます。

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2008年06月04日

横笛の吹き方、運指・指使い・音階 5

上のオクターブの出し方

6穴フルートの音域はほぼ2オクターブです。運指については以前説明しましたが、上のオクターブの出し方についてちょっと補足させてください。

息を細く鋭くしぼる

上のオクターブの音は、下のオクターブと同じ運指で息を強く吹けばいいのですが、強く吹くというより、肺から吐きだす息はそのまま唇をしぼって息を細くする感じです。水道の蛇口を指でふさぐと、そんなに水を出していなくても細く鋭い水が吹き出るでしょう、あんな感じ。

一番上の指穴を少しだけあける

お勧めしていいのかどうかわかりませんが。一番上の指穴をほんの少しだけあけると上のオクターブの音が簡単に鳴ります。左手人差指をひねるようにして、ほんとうにほんの少しだけ指穴をあけます。あけすぎるとそれはそれで音が出なくなります。

息がゆるくても上のオクターブの音が出るので私はこの方法を使っていますが。ピッチがずれる、ファ・ソ・ラ…の高音がかすれるなどの問題があります。

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2008年05月24日

横笛の吹き方、中休み 2

まずは曲を聴こう

念願の横笛を手に入れたら次は?まずは曲を聴きましょう、とにかく聴きまくりましょう。そして「これ、最高っ!」という演奏を探しだします。自分はどんな演奏スタイルが好きなのか、どんな演奏スタイルを目指すのか。これがはっきりしていないとどんなに練習したところでどこにも行きつきません。

国によって笛によって演奏スタイルは大きく違います。「こんな音もあるのか」と目からウロコってこともしょっちゅうです。ふつうのフルートでさえ、耳にしたことはあっても真剣に聴いたことはそうそうないのではありませんか。

篠笛

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日本の横笛の代表格です。独りで吹いてよし、にぎやかに祭囃子を吹いてよし。総じて甲高い音が好まれるようです。茅の葉のように鋭い音色。思わせぶりなビブラート。西洋音階にのらない旋律が強い緊張感を生みだします。

バンスリ

» バンスリの演奏スタイル

インドの横笛。このふにゃふにゃ感はありえません。4度・5度の音程を平気でふにゃ~んとポルタメントします。特別な仕掛けでもあるのかと思ったらただの竹笛。名人に言わせると「コツもなにも、とにかくそのように吹くんだっ」とのこと。

アイリッシュフルート

» アイリッシュフルートの演奏スタイル

オーケストラからお払い箱になった時代遅れの横笛がアイルランドに流れつき根付きました。キョキョッ、という鋭い装飾音で音を区切るのはバグパイプのマネなんだそうです。

コンサートフルート

» コンサートフルートの演奏スタイル

ご存じ”あの”フルートです。こうしていろんな笛と聞き比べると、かなり特殊な横笛なんだなと思いました。一音一音の音程がきっぱりしていて、他の笛で見られる「ひょえ~」「ふにゃ~ん」というポルタメントをほとんど使いません。そのかわりグリッサンドを多用します。デジタルっぽい。

そのほか

ほかにも世界中にすごい数の笛があります。演奏スタイルも似通っていたり、ぜんぜん違っていたりします。とにかく聴いてみてください。そこからです。

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2008年04月24日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 6

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。横笛で吹くならドレミの位置を上下にずらして楽譜を読む「移動ド読み」がうまくいきます。どれだけずらして読めばいいのかは決まっています。

楽譜を移動ドで読むときのドレミの位置(b編)

横笛のようなダイアトニックな楽器―ドレミは簡単だが半音が苦手な楽器―で演奏するときは、楽譜を移動ド読みするのがよいと説明しました。ホ長調の楽譜ならホの音(=ピアノの白鍵のミの音)からドレミ…と読みます。じゃあト長調のときは、ニ長調のときは?

どこからドレミを読むのかは楽譜によりけりですが、それは楽譜の左端についている#やbの数で一律に決まります。楽譜の左端にbが付いている場合のドレミの位置をまとめてみました。

譜面を「移動ド」で読めない人へ

「理屈は分かるが、ただでさえ楽譜を読むのがたいへんなのにドレミをずらして読めるものかっ。」という人へ。便利なプログラムを用意しました。ふつうにドレミを書いて、譜面に付いている#やbの数を指定すると、移動ドのドレミに変換します。

» 固定ドを移動ドに変換するプログラム

たいていの曲はこれで#とbが落ちて簡単になります。オマケみたいなプログラムなのでそこそこの性能ですが、よろしければご利用ください。

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2008年04月17日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 5

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。横笛で吹くならドレミの位置を上下にずらして楽譜を読む「移動ド読み」がうまくいきます。どれだけずらして読めばいいのかは決まっています。

楽譜を移動ドで読むときのドレミの位置(#編)

横笛のようなダイアトニックな楽器―ドレミは簡単だが半音が苦手な楽器―で演奏するときは、楽譜を移動ド読みするのがよいと説明しました。ホ長調の楽譜ならホの音(=ピアノの白鍵のミの音)からドレミ…と読みます。じゃあト長調のときは、ニ長調のときは?

どこからドレミを読むのかは楽譜によりけりですが、それは楽譜の左端についている#やbの数で一律に決まります。楽譜の左端に#が付いている場合のドレミの位置をまとめてみました。

譜面を「移動ド」で読めない人へ

「理屈は分かるが、ただでさえ楽譜を読むのがたいへんなのにドレミをずらして読めるものかっ。」という人へ。便利なプログラムを用意しました。ふつうにドレミを書いて、譜面に付いている#やbの数を指定すると、移動ドのドレミに変換します。

» 固定ドを移動ドに変換するプログラム

たいていの曲はこれで#とbが落ちて簡単になります。オマケみたいなプログラムなのでそこそこの性能ですが、よろしければご利用ください。

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2008年04月10日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 4

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。楽譜を横笛で吹くなら移動ド読みするとうまくいくのですが、ピアノなどと合奏するときに気をつけることがあります。

ダイアトニックな楽器で演奏するときの注意

横笛のようなダイアトニックな楽器―ドレミは簡単だが半音が苦手な楽器―で演奏するときは、楽譜を移動ド読みするのがよいと説明しました。チューリップならハ長調でもホ長調でもなんでも「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ」と吹きます。

でも本当はホ長調のチューリップはやっぱり「ミファ#ソ#、ミファ#ソ#、シソ#ファ#ミファ#ソ#ファ#…」と吹くのが正しいです。でないとピアノと合奏するとき音の高さがずれてしまいます。
「じゃあやっぱりミファ#ソ#…と吹かないとダメじゃん。わあたいへん。」

さてどうするか?ホ長調用の横笛に取り替えて演奏します。
ホ長調用の横笛はふつうの横笛―ハ長調用の横笛―よりも少し音が高い。「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ」と吹いても、出てくる音は「ミファ#ソ#、ミファ#ソ#、シソ#ファ#ミファ#ソ#ファ#…」になっています。ニ長調の曲を演奏するときは?ニ長調用の横笛を使います。ト長調の曲はト長調用の横笛です。これは便利。

欠点はいろいろな高さの笛をたくさん用意しなければならないこと。ハーモニカやオカリナのコンサートを観に行ったとき演奏者が大きさの違う楽器をずらーっと用意していて、「あんなにコレクションするなんてマニアだなー」と思った経験はありませんか?あれは別にマニアなわけではなくて、つまりそういうことなんです。

写真はオーバートン社のホイッスル一式。美しいですね。

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