横笛の吹き方、中休み 2
まずは曲を聴こう
念願の横笛を手に入れたら次は?まずは曲を聴きましょう、とにかく聴きまくりましょう。そして「これ、最高っ!」という演奏を探しだします。自分はどんな演奏スタイルが好きなのか、どんな演奏スタイルを目指すのか。これがはっきりしていないとどんなに練習したところでどこにも行きつきません。
国によって笛によって演奏スタイルは大きく違います。「こんな音もあるのか」と目からウロコってこともしょっちゅうです。ふつうのフルートでさえ、耳にしたことはあっても真剣に聴いたことはそうそうないのではありませんか。
篠笛
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日本の横笛の代表格です。独りで吹いてよし、にぎやかに祭囃子を吹いてよし。総じて甲高い音が好まれるようです。茅の葉のように鋭い音色。思わせぶりなビブラート。西洋音階にのらない旋律が強い緊張感を生みだします。
バンスリ
インドの横笛。このふにゃふにゃ感はありえません。4度・5度の音程を平気でふにゃ~んとポルタメントします。特別な仕掛けでもあるのかと思ったらただの竹笛。名人に言わせると「コツもなにも、とにかくそのように吹くんだっ」とのこと。
アイリッシュフルート
オーケストラからお払い箱になった時代遅れの横笛がアイルランドに流れつき根付きました。キョキョッ、という鋭い装飾音で音を区切るのはバグパイプのマネなんだそうです。
コンサートフルート
ご存じ”あの”フルートです。こうしていろんな笛と聞き比べると、かなり特殊な横笛なんだなと思いました。一音一音の音程がきっぱりしていて、他の笛で見られる「ひょえ~」「ふにゃ~ん」というポルタメントをほとんど使いません。そのかわりグリッサンドを多用します。デジタルっぽい。
そのほか
ほかにも世界中にすごい数の笛があります。演奏スタイルも似通っていたり、ぜんぜん違っていたりします。とにかく聴いてみてください。そこからです。
楽器があればもっと楽しい毎日
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