-- 楽譜置き場・試聴室(10) --

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2009年07月11日

Red River Valley (赤い河の谷間)

» プリントアウト用楽譜(pdfファイル)
» Red River Valley をアナサジフルートで吹いてみました

『Red River Valley』 (邦題『赤い河の谷間』)は北アメリカのゴールドラッシュの頃の古い歌です。元々は砂金を求めてレッドリバーにやってきた白人男たちとネイティブ・インディアンの娘との恋と別れの歌。
日本では北アメリカ西部の美しい自然を謳った歌として、あるいは故郷の西部を懐かしむ歌として知られています。私の世代は小学校の音楽の時間に習いました、今はどうなんだろう。

アナサジフルートについて

笛は古代アナサジフルートを使っています。アナサジフルートは北アメリカアリゾナ州のアナサジ洞窟遺跡から発掘された1400年前の古い笛です。
試聴サンプルの音はアーストーンフルート工房の製作によるB管のアナサジフルート。これは日本の女性向けにわざわざ開発したもので、手のひらの小さな人でも扱いやすいサイズです。また音も出しやすい。

楽譜はGキーで書いています。そうしないと音符が五線の真ん中あたりに収まらないという理由でそうしています。まあどんなキーのアナサジフルートでも運指表のとおりに吹けばいいです。

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2009年06月10日

The church of rock salt

» プリントアウト用楽譜(pdfファイル)
» 岩塩の教会をモハーヴェの笛で吹いてみました

モハーヴェの笛について

モハーヴェの笛は、北米カリフォルニア半島北方を流れるモハーヴェ川のインディアンたちが1800年代半ばまで吹いていた笛です。木管に4つの指穴を開けただけの簡単な構造で、尺八やケーナのように管の縁を吹いて鳴らします。音階は「ラシドレミ」、黄昏のような暗い雰囲気の音です。
コヨーテオールドマンが復元しました。

”岩塩の教会”について

モハーヴェの笛のために用意した曲です。タイトルは適当。原曲はペルーの山村の小さな教会で歌われていた賛美歌です。原曲…というよりもほとんどそのままで、メロディーのモハーヴェの笛に合わない箇所をちょこっといじっただけ。

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2008年09月09日

『いつも何度でも』を竹笛で吹いてみました

『いつも何度でも』は…説明はいらないでしょう。
スタジオジブリの映画『千と千尋の神隠し』の主題歌です。木村弓が歌う素直で美しいメロディーが印象的です。ライアーというあまり馴染みのない竪琴がこれの伴奏に使われたことにより、日本で知られるようになりました。

いつも何度でも竹笛で吹いてみました

曲について

著作権保護のため、動画としてYouTubeにアップしています。同理由により歌詞や楽譜は公開できません。

笛は、エリックさんの横笛G管を使いました。1オクターブ目の音ばかり使うので音は出しやすいです。

曲想がクラシック風なのでコンサートフルートっぽく吹いてみたところ、これがたいへん難しかった。慣れないタンギングもつらかった。

曲の出だしは「ドレミドソーミレーソーレー ドラミードシー」です。おっと後は自分の耳でコピーしてくださいね。『千と千尋の神隠し』の主題歌の他にもジブリの曲は楽譜がたくさん出版されていますから、手頃なのを買ってくるといいです。
» 横笛の吹き方は過去の記事をご覧ください
» 横笛はこちらで入手できます

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2008年07月04日

横笛で吹くグリーンスリーヴス

グリーンスリーブスは16世紀ごろから英国で歌われている民謡です。作者不詳。別れてしまった『緑の袖』なる女性への想いを歌っていますが、これが誰のことかは不明。ヘンリー8世が恋人のアン・ブーリン(後の王妃)のため作曲したとも、名もない娼婦のことだとも。
» グリーンスリーヴスを試聴する
» 楽譜はこちら(pdfファイル)

竹笛で『グリーンスリーヴス』を吹いてみた

» 横笛の吹き方はこちら(過去の記事)

楽譜は#やbができるだけ少なくなるようにイ短調で表記しています。といっても試聴用の音源はLowDの横笛で吹いたのでロ短調になっています。(Dキーの笛はドの音を吹くとレの音が鳴ります。)Cキーの笛で吹けばそのままイ短調、Gキーの笛ならホ短調になるでしょう。そんなものです。

ファとソの音に半音が付いたり付かなかったりと忙しい。(サビの部分って転調している気がしますが、どうなんでしょう。)こんなものと割りきって丸ごと運指を覚えるのがいいです。オクターブ上の高音も使うので、きれいに出せるように練習しておく必要があります。私はあいかわらず苦手です。

ご自分でmidiを演奏される方へ

今回の音源のソースでよろしければ使ってください。
未加工のソースなので当然、そのままでは聞けたものではありませんよ。なお前述したようにLowDの横笛で吹いたので、ロ短調にしています。
» グリーンスリーヴスのMIDI(未加工ソース)

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2008年04月11日

横笛で吹く千の風になって

ご存じ「千の風になって」です。作者不詳の詩『Do not stand at my grave and weep』を新井満が日本語に訳詩、作曲した歌です。2006年にNHK紅白歌合戦に出場した秋川雅史が歌ったことで一般的に知られるようになりました。
» 千の風になってを試聴する

「千の風になって」の楽譜は配布フリー?らしいのですが決定的な証拠を探しだせず、配布を断念しました。以下のサイトに歌詞とメロディー譜がアップされていますので、ご覧ください。
» うたごえサークル「おけら」(注:表示するといきなりMIDI演奏がはじまります)

千の風になってを竹笛で吹いてみた

» 横笛の吹き方はこちら(過去の記事)

上の試聴用の音源は『Gキーの横笛』で吹いています。
「千の風になって」を横笛で演奏する場合は、2オクターブ目のかなり高い音まで使うことになります。オクターブ下の音から上の音へぽんとあがる箇所もあるので、きれいに高音を出せるように練習しておく必要があります。

私は…2オクターブ目がどうにも苦手なので、今回のデモ演奏を作成するにあたり、さんざんリテイクしてそれでもダメで、使える部分をつぎはぎしてなんとか形にしました。(デスクトップミュージックばんざいです。)

ファの運指に注意。笛によってはこの運指ではファ#のような音になることもあります。その場合は指穴をもう一つふさぎます。だめなら、さらにもう一つふさぎます。要はどうにかこうにかしてファの音を出します、ということです。

「千の風になって」は人間の声にあてて作曲した独特の癖があります。「泣かないでください」「眠ってなんかいません」の箇所のように同じ音がだだだと続くところがあります。人の声なら歌詞があるのできれいに聞こえますが、たとえばピアノなんかで考えなしに同じ鍵をだだだだと連打するとなんともみっともなく聞こえます。

笛の場合は人の声に近いせいか同じ音を続けてもあまり違和感ないのですが、念のため、同じ音のつなぎ目を一カ所、装飾音におきかえて演奏してみました。(が、要らぬ工夫だった気もします。)

ご自分でmidiを演奏される方へ

今回の音源のソースでよろしければ使ってください。
未加工のソースなので当然、そのままでは聞けたものではありませんよ。なお私の横笛は音が少し低いので、midiの音も全体的に少し高さを下げて使いました。
» 千の風になってのMIDI(未加工ソース)

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2008年02月11日

横笛で吹くスカボロフェア

「スカボローの市場へ行くんだったらあの娘によろしく言ってくれ。俺はあいつのことを本当に好きだったんだ…」からはじまる、有名なスカボロフェアです。1960年代の英国民謡歌手マーチン・カーシーがアレンジした民謡をサイモンとガーファンクルが歌って世界中に知られるようになりました。
» スカボロフェアを試聴する

歌詞と対訳がウィキペディアにアップされていました。
» ウィキペディア-スカボロー・フェア-

なおサイモン&ガーファンクル版では、長い歌詞のうちからいくつかを抜粋して歌っているようです。またメロディーの背後に入るオブリガートには反戦的なメッセージがこもっていて、ベトナム反戦運動が盛んだった時代を反映しています。

『スカボロフェア』を竹笛で吹いてみた

» 横笛の吹き方はこちら(過去の記事)

上の試聴用の音源は『Gキーの横笛』で吹いています。
スカボロフェアの演奏は比較的簡単です、基本的に短いフレーズの繰りかえしで覚えやすい。サイモン&ガーファンクル版を聴いていると曲が進むに連れてメロディーが少しずつアレンジされたりしますので、そのへんは耳で確認してください。

運指は以下のとおりです、ほとんど下のオクターブだけ使います。ファ#なのに注意。楽譜はハ長調で表記していますが、原曲はEm(ホ短調)でした。

» 楽譜はこちら

ご自分でmidiを演奏される方へ

今回の音源のソースでよろしければ使ってください。
未加工のソースなので当然、そのままでは聞けたものではありませんよ。なお私の横笛は音が少し低いので、midiの音も全体的に少し高さを下げて使いました。
» スカボロフェアのMIDI(未加工ソース)

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