今日から吟遊詩人 補足2
花びらの形の愛らしいハープ、リトルミンストレルで好きな曲を伴奏つきで演奏しましょう。
» リトルミンストレルを弾いてみた
リトルミンストレルの弾き方教室第13回、ファの音の伴奏について補足します。
リトルミンストレルには伴奏のルールがあって、ルールに従って弾けば、知っている曲に伴奏をつけて演奏できます。既にひととおりの説明が終わって、みなさんは知っている曲に伴奏をつけて演奏することができるようになったでしょう。前回から今回にかけて補足というか、知らなくても困らないが、知っているともっといい感じに演奏できるよ、という話をしています。
ラ・ド・ファ
メロディーがファの音を奏でているときに、伴奏でラとドの音を弾きます。非常に明るい雰囲気に聞こえます。長調で伴奏していてメロディーが「ファーーー」と鳴っているとき、積極的に使ってみるといいです。
シ・レ・ファ
メロディーがファの音を奏でているときに、伴奏でシとレの音を弾きます。中途半端な雰囲気です。先のラ・ド・ファのようにどーんと聞かせるような使い方はしません。曲の途中にちょっとだけ挟むように入れます。「ファーレーミー」「ファーレードー」のように、メロディーがファとレを続けて弾くような場所で(ひょっとして…)と思い出してみてください。よく納まることがあります。
リトルミンストレルの弾き方教室はこれで終わり
リトルミンストレルの弾き方について、私が説明できることはぜんぶ説明したつもりです。あとは気がついたときに記事を追加していますね。
最後に種明かしするとこの伴奏のルールというのは、メジャーコードとマイナーコードと呼ばれるいちばん基本的なコード(和音)を、理屈が分からなくても誰でも使えるようにできないか…と工夫したものです。もちろん、素朴な民謡やフォークであればこれで十分実用になります。
しかしながら現代の曲の構造はもっともっと複雑ですし、すごい数のコードが存在します。ロックや途中で転調する曲などは、残念ながら伴奏のルールで演奏することはできません。そもそもリトルミンストレルは子どもの音楽教材で弦が11本しかありませんし半音もありませんし…
リトルミンストレルの演奏を足がかりに、音楽の奥深さと面白さを知っていただけたらと願っています。長らくおつきあいいただきありがとうございました。ではではまた。
楽器があればもっと楽しい毎日
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