今日から吟遊詩人 左手で伴奏する3
花びらの形の愛らしいハープ、リトルミンストレルで好きな曲を伴奏つきで演奏しましょう。
» リトルミンストレルを弾いてみた
リトルミンストレルの弾き方教室第9回、1つの曲の中で長調で伴奏したり短調で伴奏したりします。
長調で伴奏したり短調で伴奏したり
前々回から左手で伴奏する方法について説明しています。
いちばん手前の低いラ、シ、ドの弦だけ使うこと。左手の人差指だけでゆっくりポーンポーンと弾くこと。弾き方には「長調で伴奏する」と「短調で伴奏する」の2とおりがあることを説明しました。
さて実際には、1曲ぜんぶを長調だけで伴奏したり、短調だけで伴奏したりすることは稀です。曲の中のここは長調あそこは短調と、交互に伴奏することが一般的です。曲のどの部分をどちらで伴奏すればいいのか。答えは無数にあって、理屈としてはどのように伴奏しても間違いではありません。だから曲のどの部分をどう伴奏するか、という判断に演奏者の個性が発揮されます。
曲の中のどこを長調で伴奏してどこを短調で伴奏すればよいか。
私は次のような手順で決めることが多いです。
- まず曲全体として、主に長調で伴奏するかそれとも主に短調で伴奏するか、方針を決める。なんどもメロディーを弾きながら「強いて言えば長調っぽいな」のように決める。
- 主に長調で伴奏すると決めた中でも「ここは絶対に長調」という部分を決める。あるいは主に短調で伴奏すると決めた中でも「ここは絶対に短調」という部分を決める。なんどもメロディーを弾きながら「他の部分を逆に伴奏したとしても、ここだけは絶対に長調だ(短調だ)」という部分を決める。
- その箇所の前の部分を逆に伴奏すればいいです。直前まで短調で伴奏しておいて、ここぞというところで長調で伴奏するとぱあっと明るく聞こえます。逆に直前まで長調で伴奏しておいて、短調に変化すると曲がぐっと引き締まります。
例題を長調と短調で伴奏する
私の考えたこと。
全体としては主に長調で明るく伴奏すればいいなと思いました。面倒くさいので、いっそ丸ごとぜんぶ長調で伴奏してもいいとさえと思いました。しかしぜんぶ長調で伴奏してしまうと、塩を入れ忘れたお汁粉のように締まりがなくなるだろうなとも思いました。一般的な話、1部分だけでも逆に伴奏するのがいいです。で、真ん中の部分を丸ごと短調で伴奏することにしました。
» 例題を長調と短調で交互に伴奏してみた
どうでしょう
あんまり深く考えていません。真ん中の部分だけ印象が違いますから、そこを逆に伴奏したらいいんじゃないかと考えただけです。もっときめ細かく、あちこちを長調で伴奏したり短調で伴奏したりするともっときれいになるかもしれませんが。面倒くさいです。みなさんも(自分ならこうするな)と、いろいろ試してみてください。CDやTVできちんとした演奏を聴いたことがあるなら、それを思い出しながら弾いてみるのもいいと思います。
ぱっとしない伴奏
前々回から「長調で明るく伴奏」「短調で暗く伴奏」と説明されていて、そう言われればそうかもしれないと思うが、ほんとうはぜんぜんピンとこない。と思っている人もいると思います。メロディー1音、伴奏1音の合計2音では、どうしても音が足りないです。音が3つになるとはっきり効果が現れます。次回は右手も伴奏に参加します。
楽器があればもっと楽しい毎日
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