今日から吟遊詩人 左手で伴奏する1
花びらの形の愛らしいハープ、リトルミンストレルで好きな曲を伴奏つきで演奏しましょう。
» リトルミンストレルを弾いてみた
リトルミンストレルの弾き方教室第7回、左手で伴奏する方法を説明します。
左手で弾くのはラ、シ、ドだけ
リトルミンストレルは右手でメロディーを弾きながら左手で伴奏します。左手は人差指一本で、いちばん手前のラ、シ、ドの3本の弦を弾きます。他の弦は弾きません、左手で弾くのはこの3本だけです。つまり、どんなメロディーのどんな音でもラ、シ、ドのうちのどれかで必ず伴奏できるということです、ほんとうです。
2つの伴奏方法
ではそのラ、シ、ドをどのように弾けばいいのか。それを説明するよりも、リトルミンストレルの2つの伴奏方法について説明したほうが分かりやすいでしょう。リトルミンストレルには伴奏の方法が2つあります。たったの2つだけですよ、「長調で伴奏する」か「短調で伴奏する」か。
長調とか短調とか、言葉は聞いたことがあるでしょう。交響曲第9番ニ短調とか。あるいは小学校の音楽の時間に「最後がドで終わる曲は長調です。長調の曲は明るい感じの曲です」「最後がラで終わる曲は短調です。短調の曲は悲しい感じの曲です」と習ったことを思い出しましたか。それがリトルミンストレルの2つの伴奏方法を概ね言い表しています。
- 長調で伴奏する…曲が明るく楽しい雰囲気になるように伴奏しよう、ということです
- 短調で伴奏する…曲が暗くしんみりした雰囲気になるように伴奏しよう、ということです
心配しなくても、2つの伴奏方法にはそれぞれかんたんなルールが決まっています。ルールどおりに弦を弾けば、それだけで伴奏したことになります。
長調で伴奏する=ドの音で伴奏する
長調で伴奏する、ということはつまり曲が明るい楽しい雰囲気になるように伴奏しよう、ということなのですが。これはどうすればよいかというと、一言で言うと「ドの音で伴奏します」ということになります。言葉どおりの意味です。左手で弾くのはドの音だけです。右手でメロディーを弾きながら、左手はひたすらドの音だけを弾きます。
とにかくやってみましょう。
右手でドレミファソラシドを弾きながら、いっしょに左手でドの音を弾きます。
» 長調の伴奏でドレミファソラシド(ひたすらドの音だけ弾く)
どうでしょう。なるほどこんな伴奏もありかなという気がしますし、なんだかおかしな所もあるような。「左手で弾くのはドの音だけ」と説明したが、一つ、大変な間違いがあります。「隣どうしの弦をいっしょに弾いてはならない」というルールを覚えていますか。これを無視していました。ドの音の両隣はシとレの音。だからつまり右手がシとレの音を弾くときは、左手でドの音を弾くことができないのです。
どうするのか。
仕方がないからそのときだけ左手はシの音を弾きます。これで長調で伴奏するルールは完璧になりました。
- 基本的に左手はドの音だけ弾く
- 右手がシの音、あるいはレの音を弾いたときだけ、左手はシの音を弾く
試しに例題を長調で伴奏してみる
例題を長調で伴奏しながら弾くとどうなるか。まずは聴いてください。
» 長調で伴奏しながら例題を弾いてみた
右手のメロディーはもう大丈夫でしょうか。左手はいつもドの音ばかり弾きますが、ときどきはシの音も弾きます。左手は右手のように忙しく弾きません。ポーーーンポーーーンとえっちらおっちら弾きます。どうでしょう。なるほどこんなものかという気もしますし、これが明るく楽しい雰囲気か?という気もしますし。まだまだルールの説明の途中だからそうなのです。間違ってはいませんが、完全ではありません。
次回はリトルミンストレルの伴奏方法のもう1つ「短調で伴奏する」を説明します。一言で言うと「ラの音で伴奏します」ということです。
楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋