イーグル・ボーン・ホイッスルの吹き方、基本1
イーグル・ボーン・ホイッスルは鷲の骨の笛です。甲高い哀しい音色です。
イーグル・ボーン・ホイッスルの吹き方教室第6回、フゥーッと吹き始めます。
» イーグル・ボーン・ホイッスルを吹いてみました。
一つ一つの音に気を遣う
イーグル・ボーン・ホイッスルを吹くときには一つ一つの音に気を遣いましょう。
「心をこめる」とも言います。イーグル・ボーン・ホイッスルは吹けば鳴る笛です。だからといって無神経にプーと吹くと、それは聴いている人に伝わります。なんだか投げやりでいい加減な印象…つまり「心がこもっていない」ように聞こえます。
一つ一つの音をきれいな音で吹きましょう。
ったって、きれいな音なんて人それぞれの好き嫌い、千差万別なんですが。不思議なことに気を遣って吹いた音は「気を遣って吹いた音」だと聴いて分かるものです。人それぞれに好き嫌いがあるので、好きになってもらえるかどうかは分かりませんが、たとえ嫌いな音でも「心がこもっている」ということだけは伝わります。だから何も考えずに吹くよりずっとましです。
以上が正式の話。でも、一つ一つの音に気を遣ってきれいに吹くのは一心不乱の重労働です。ですから私は吹き方を決めています。大して気を遣っているわけではないが、なんとなく「心のこもった音」っぽく聞こえてくれる、という吹き方です。
フゥーッと吹き始める
最初の出だしは、熱いお茶を吹き冷ますようにフゥーッと吹き始めます。最大音量MAXよりも少し弱めの音―9割の音量―から吹き始めて、すぅっと音を大きくする感じです。
途中は唇でプゥープゥーと区切る
音と音の間を区切るとそれぞれの音がはっきり聞こえます★1 。「プゥープゥー」と唇で音を区切ります。このときも、最大音量MAXよりも少し弱めの音―9割の音量―から始めて、すぅっと音を大きくする感じです。
一つ一つの音の区切りでこれをするのか?と、たいへんに思うかもしれませんが。そのうち癖になって勝手にできるようになります。まあ気をつけてさえいれば、あちこち失敗しても問題ないです。
終わりはパッ
吹き終わりは吹き始めの逆にします。息をすっと弱めて音がすっと小さくします。…このままいつまでも息を弱めていくと音がひょろーんと下がってしまう★2 ので、そうなる前に唇をぱっと開けて、口の中の空気を逃がします。難しかったら息を弱めたりせず、いきなりぱっと唇を開けてもいいです。
フゥープゥーパッ
まとめると、「フゥー」で吹き始めて「プゥプゥ」と音を区切って「パッ」と唇を開けて終わります。これを繰りかえして一曲を吹くのです。
試しに「ラードレミー ソーミソレー」と吹いてみてください。
» 「ラードレミー ソーミソレー」と吹いてみました。
★1 音を区切るとはっきり聞こえる
逆にわざと音を区切らないのもアリです。フゥーッと吹きっぱなしのまま指を動かすと、音がずらずら繋がって聞こえます。どこを区切ってどこを繋ぐかによって、曲の表情がまるで変わって聞こえます。これは後で説明します。
★2 音がひょろーんと下がる
これも一つの効果として使えます。つか、私は吹き終わりによくこれを使います。ひょろーんと音を下げて終わります。鷲が遠くに飛んで消えていく感じ?
ふつうのインディアンフルートの吹き方についてはこちら。
» ウェブサイト 『インディアンフルートの吹き方』
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