13穴2オクターブのオカリナ
このところデュエットオカリナの特集記事を書きためています。
私はもともとオカリナの音が好きではありません。吹かないし苦手な笛でしたが、連日吹いているうち(これはこれでいいかも?)と思えてきました。好きな楽器が増えてラッキー。
さて、オカリナはもちろん誰でも知ってる超ポピュラーな楽器です。どんな田舎の楽器屋だって一つは売ってるでしょう。変わった楽器・珍しい楽器を販売する世界楽器てみる屋としては、店主が売る気になったから、よい楽器だから、という理由だけでは販売することができません。街の楽器屋ではあまり見かけないオカリナ…粗悪品はさすがに販売できませんが、デザイン重視のプレゼント用とか?そんなのを探して販売するしかないかなと考えてます。
(まったくめんどくさい店です。)
写真は13穴で2オクターブ出せるオカリナです。
通常のオカリナの音域は1オクターブ+5音なのだそうで、これはそれに二つ音が増えて2オクターブの音域を完全にカバーします。ソプラノC調で下のソの音から「ソラシドレミファソラシドレミファソ」。メーカーの得意げな解説によると、左手人差指にサブホールを一つ追加したことで、いちばん低いソの音といちばん高いソの音を出すことが可能になったのだとか。
地元のオカリナ教室の先生に尋ねたところ「初耳だ」とのことでしたので、これは珍しいということでいいのかな?卸売りしていただけるようメーカーと交渉してみます。
うまくいけば9月注に新発売できるでしょう。
2オクターブオカリナを吹いてみての所感
もう手放せません。パソコンを操作しながらさっきからずっと吹いてます。
オカリナってこんなにおもしろかったのかー。私の子どものころの記憶ではオカリナは、音がぼんやりと不明瞭で妙に聞きとりにくい、ピッチがふらふらして何を吹いているのか分からない、という笛だったのですが。それなりに値の張るオカリナであれば、かちっとした音でピッチも安定しているのですね。これは失敗、認識を改めました。
しかしそれは、この2オクターブオカリナが特にすばらしい、ということでもないのだろうと判断しています。ナイトオカリナですか?世間に出回っているきちんとしたオカリナはきっとみんな気持ちよく演奏できるのでしょう。
私がこの形のオカリナをまともにを吹いたのはこれが初めてです。
だからふつうのオカリナよりも上下に二つ音が多い、ということのありがたみがピンときません。低いソの音を使う曲はたくさんありますから、低いソが出ないと困るだろうとは思います。ってもそれも四度高く移調して吹けばいいわけで…どうなんでしょう。
楽器があればもっと楽しい毎日
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