-- 鼻笛(3) --

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2009年06月16日

お客さんのトイノーズフルート演奏

トイノーズフルートを買ってくれたお客さんがYouTubeに演奏をアップしました。30秒ほどのショートバージョン。

珍しい民族楽器を背景に曲は『ラ・クカラーチャ』で…ソンブレロにハッピ?形から入るとよく言いますが、いったいどこに入るつもりなのでしょうか。

「音色は乾いた感じで軽妙ないい音だと思いました。」とのコメントをいただきましたが。確かにこんな陽気な曲には、陶器の鼻笛のしっとりした音色よりもトイノーズフルートの突きぬけた音色がにあうと思います。

彼は以前から木の鼻笛の演奏をYouTubeにアップしています。
興味ある方はYouTubeをご覧ください。

NAME: shownoseflute
URL: http://www.youtube.com/user/shownoseflute

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2009年03月07日

『エルサレム』を鼻笛で吹いてみました

» 『エルサレム』をトイノーズフルートで吹いてみました

トイノーズフルートはプラスチックでできた玩具の鼻笛です。なるほど痩せた音です。でもどちらかというと材質よりも薄板で作っているのが問題なんだと思う。
まとめ買いすれば300円を切る価格ですし、これでも2オクターブ+2音の音域があるので、人が歌える曲ならたいてい吹けます。玩具と割りきれば十分楽しめます。

『エルサレム』は英国の国教歌。
エマーソン・レイク・パーマーのライブやヴァンゲリスの『チャリオッツ・オブ・ファイヤー』で知っている人もいるかもしれません。どちらにしろそれを知っているとは…古い、ああ古い。

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2008年12月29日

木の鼻笛もいいと思います

「高音が出ない使い物にならない」と、プロから絶不評の木の鼻笛です。
それが専門家の評価なんだからと、私もウェブカタログでそのように説明していましたが。

仕入れた100個以上の鼻笛を一つずつぜんぶ調べたところ、平均的な音域は2オクターブありました。

半分以上は2オクターブ+数音出ますし、上位1/3は2オクターブ+半オクターブまで出ます。ふつうのオカリナの音域が1オクターブ半ですから、これだけ出れば十分なのではという気がします。

「音質が悪い、かすれる」という評価も善し悪しで、
哀愁のある曲を吹くとかえって印象よく聞こえたりします。私は木の鼻笛の音好きですよ。
安物には安物のよさがある、それでいい。 と、私は言い切ります。
» 木の鼻笛でグリーンスリーヴスを吹いてみた

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2008年12月24日

木の鼻笛のメンテナンス

木の鼻笛の商品在庫を確認したところ、一つに大きくヒビが入ってました。★
一つだけだったので、あるいは最初からそれだけ割れていたのもしれませんが。冬なので乾燥しすぎたのかもしれません。

木の鼻笛のヒビ割れを防止するには胡桃油を塗ればいいでしょう。胡桃油は木製家具や食器の仕上げに使う自然塗料です。木の繊維に染みこみながら徐々に硬化して、表面の汚れをはじき保湿してヒビ割れを防ぎます。

試しに自分の鼻笛に胡桃油を塗ってみました。数十個の中から見つけたいちばん鳴るやつです。
ずっと大切に遊びたい。

1リットル買いこんだ胡桃油が余って余ってしょうがないという実情もあります。

鼻笛にベタベタしたたるほど胡桃油を塗ったのに、30分のうちにきれいに吸いこんでしまいました。そうとう乾燥しているのはほんとのようです。表面はさらさらになっていましたが念のためキッチンペーパーでしっかり磨きました。
胡桃油は表面にほとんど皮膜をつくらないので、ニスやウレタンを塗ったようにツヤピカにはなりません。写真のようにウェットな仕上がりになります。

胡桃油を塗るのは木の鼻笛の表面だけです。中に流し込んではいけません!
胡桃油を塗ると汚れや水を弾くようになります。ということは中に流し込むと水を吸わなくなるので、演奏しているうちに息に含まれる水分が結露し目詰まりして音が出なくなります。間違ってやってしまった場合は…とにかく木の鼻笛が人肌以上の温度なら息の水分が結露しませんから、演奏前に懐に入れて暖めておくとか?(2010/4/13)

★ 割れた鼻笛は接着剤で修理して、楽器を買ってくれたお客さんにプレゼントしました。
メリークリスマス。

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2008年12月15日

鼻笛の吹き方、曲の高さを決めるには

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。曲を吹いていて、高くなりすぎて吹けない・低くなりすぎて吹けないということがあります。吹きはじめる前に確かめておくといいです。

いちばん高い音、低い音から決める

いきあたりばったりに曲を吹きはじめると、曲の途中で音が高くなりすぎたり逆に低くなりすぎて吹けなくなることがあります。(私にはあるんです。)
これは最初に無理なく吹ける高音あるいは低音を探して、そこから曲の高さを逆算して吹きはじめると解決できます。私はよく低くなりすぎるので、そっちで説明します。

  1. 鼻笛を鳴らす
  2. 鳴らしながら音を下げて、これなら無理なく吹けるという低音で止める
  3. それが、今から吹くつもりの曲の中でいちばん低い音
  4. いちばん低い音から曲の最初の音を探しだす
  5. 探しだした音で曲を吹きはじめる

曲の中でいちばん低い音はどこか、というのはすぐに分かるでしょう。曲を吹いていて、低くなりすぎて吹けなくなる箇所です。一曲とおして問題なく吹けるならそもそも問題ないです、よかったですね。

いちばん低い音から最初の音を探し出す方法は以前に説明しました。
» 「鼻笛の吹き方、音程を保つには 1」

音程の捉え方として西洋音楽では「固定ド」と「移動ド」の論争があります。
鼻笛はまちがいなく「移動ド」の楽器です。

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2008年12月03日

鼻笛の吹き方、上手になるには 1

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。鼻笛は初心者のうちは練習するほど上手になります。練習の内容よりもむしろ、練習した時間の方が大切かもしれません。

鼻笛の上達は吹いた時間に比例する

今まで私はずっと「気持ちよく鼻笛を吹けるようになるにはどうするのが早いか」という立場から、鼻笛の吹き方を説明しています。だから目指すのはせいぜい、忘年会の隠し芸で拍手をもらったりとか、路上で『ポニョ』を吹いて子どもに取り囲まれるとか、その程度です。

そしてその程度の腕前であれば、長く吹いてさえいれば自然に到達できるのではと考えています。いちばんまずいのは思いどおりにならないからと、投げだしてしまうこと。投げだすとまちがいなくゼロです。これだけはなんとしても避けたい。毎日いやいや練習して三日坊主になるくらいなら、気が向いたときに吹くだけの方がまだましです。そんなでも1年間遊んでいれば、そうとうの腕前になるのではありませんか。すくなくとも三日坊主の人より上手になっているはずです。

最悪、顔に当てているだけでもいい

幸いなことに鼻笛は左手だけで吹けます。左手で鼻笛をつかんで、右手は自由にテレビのチャンネルを変えたり、本のページをめくったり、パソコンのマウスをクリックしたりできます。

とにかく何かしながら片手間に鼻笛を吹いてください。ぴーぴーと適当に吹いてもいいし、好きな曲をエンドレスで吹いてもいいし。そんないい加減でも吹いていることには変わりなく、少しずつでも、なにもしないよりは確実に上手になります。「練習する」と思うといやになりますから、左手でほおづえを付くついでに鼻笛を顔に当ててください。人間は癖が悪いので、ついつい鳴らしてしまいます。そんなでいいです。
それでなんだか気分が乗ってきたら、それこそみっちり練習すればいいです。

とにかく、続けること。
一生懸命でなくていいんです、適当でいい加減でいいから続けること。

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2008年11月26日

鼻笛の吹き方、いつも同じ高さで

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。鼻笛で音程を正しく保ちながら曲を吹くのはとても難しい。同じ曲はいつも同じ高さで演奏するようにすると覚えやすいです。

鼻笛の音程はアナログ

鼻笛の音程はアナログです。半音はもちろんのこと、どんなに中途半端な音程の音でも鳴らすことができます。それしてその自由さが鼻笛の難しさでもあります。

えらそうなこと書いていますが、私の鼻笛演奏はそれほどでもありません。
「スライドでごまかせ」と先に説明しましたがそれも限度があって、正しい音程ですぱんと鳴らしたい部分もあります。かっちり正しい音程を出せなくて苦労しています。

いつも同じ高さだと覚えやすい

気がついたのですが、同じ曲を吹くときはいつも同じ高さで吹くようにすると覚えやすいようです。この音はこんな感じっ、ということを舌の筋肉が覚えてくれる感じです。(そりゃそうだろうという気がします。)

鼻笛の音程はアナログですからどんな曲をどんな高さで吹いてもよいのですが。同じ曲はいつも同じ高さで吹くようにするといい。

ただ同じ高さというのがまた分かりにくいです、「こんな高さだったっけ?」という感じで。チューニング用の笛とか音叉とか、電子チューナーとか持ち歩けばいいのかな。
自分は別の方法で音を決めています。次回に説明します。

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2008年11月19日

鼻笛の吹き方、スライド

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。音をずりあげる技―スライド―を使うと、不安定な音程をごまかすことができます。

ティンホイッスルで「スライド」と言う

スライドは、笛を少し低い音から鳴らしはじめて本来の高さまでずりあげる技です。世界中の笛で散見されるありふれた技ですが。鼻笛では絶大な威力を発揮します。鼻笛でスライドできるできないは大違いです。

鼻笛の音程はどうしても不安定です。そんなにピタッ、ピタッといつも狙った音程で鳴らせるものではありません。そこで、少し低い音からずりあげながら「この高さっ!」という位置でとめてやると、高い精度で正確な音に合わせることができます。しかも不思議に上手っぽく聞こえるので一石二鳥です。
» 鼻笛をスライドとビブラートでごまかしながら吹いてみた

私は高音が苦手なので音がかすれているのがアレですが。上手っぽく聞こえませんか。これはスライドもビブラートもなしにふつうに平たく吹く方がはるかに難しいです。

と言ってもぜんぶの音をスライドさせると、さすがにわけわかんなくなりますから。ここはスライドする、ここは一発で正確に吹く、とメリハリつけて吹くといいです。
一般にぽんと音の高さが大きく飛ぶところをスライドすると、簡単だし上手に聞こえます。

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2008年11月12日

鼻笛の吹き方、ビブラート

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。ビブラートをかけるとさらにきれいに聞こえます。

ビブラートは、横笛なんかでぴー~~~~と音をゆらすアレのことです。鼻笛の音にビブラートをかけられるようになるとぐんと上手になったように聞こえますから、ぜひマスターしたい。

鼻で笑う

鼻笛の音にビブラートをかけるには、鼻笛を吹きながら「ふふふん」と鼻で笑います。
» 鼻笛にビブラートをかけてみた

要領がわかったら、ゆっくり、はやく、激しく、ちょっとだけ、といろいろ試してみてください。日常生活では笑う筋肉を意識的に使うことがありませんから、おなかのあたりが気持ち悪いと思いますが。そのうち慣れます。

およよよと言う

鼻笛の達人モスリンさんは、鼻笛を吹きながらおよよよよと言ってビブラートをかけています。(声は出しません。)「ふふふん」と鼻で笑うと音の大きさがゆれます。およよよと言うと音の高さがゆれます。好きずきの問題です、どっちでも。

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2008年11月09日

鼻笛の吹き方、音程を保つには 3

鼻笛は鼻息で鳴らす笛。口笛のようなオカリナのようなきれいな音です。鼻笛を吹いているうちにどんどん音程が外れていくという現象について考察してみました。

どんどん音程が外れていく

リコーダーやオカリナなどふつうの笛は、指穴をきちんと押さえれば正しい音程の音が出ます。だからふつうは笛の音を信頼して演奏します。音程に関しては笛任せで注意を払っていない、といってもいいと思います。

ところが鼻笛は音程が不安定です。
ソ の音を出したつもりで ソb だったりします。このときふつうの笛のつもりで鼻笛の出す音に頼りきっていると、その音を信じてしまいます。(…あれ、この高さの音でいいんだっけ?まあいいや。)そして ソb の音を ソ の音だと思いこんだまま、次の音を出します。この音もやっぱり外れています、それどころもっとひどく外れています。こうして(あれ?あれっ?あれぇーっ?)と吹いているうちに、何を吹いているのか分からないほど外れてしまう。

鼻笛で正しい音程で吹き続けるには、次のことができなければなりません。

  • 思ったとおりの音程を出せること
  • 外れた音程を正しく修正できること

思ったとおりの音程を出せること

それはたとえば、ピアノの鍵盤をどれかひとつポーンと叩く。そして鼻笛を吹いて「いきなりその音を出せる」ということです。身体感覚としては、ある音に対して「この音程ならこんな舌の形」という、口の中の筋肉の緊張感?を連想できる・再現できるということです。それができれば上手に鼻笛が吹けるだろうなと、想像できるでしょう。

一発で思ったとおりの音が出せるようになる、出したい音程にたいして「それならこんな舌の形」と直接連想できるようになるには、残念ながら訓練するしかないと思います。うまくやるちょっとしたコツといったものは存在しない。効率よく訓練するコツとか、飽きずに訓練するコツといったものはあるでしょうが…私としては、せいぜいそのようなコツをこの場で説明していけたらいいなと望んでいます。

外れた音程を正しく修正できること

それはたとえば、ピアノの鍵盤をどれかひとつポーンと叩く。そして鼻笛を吹いて「最終的にその音を出せる」ということです。鼻笛を吹いたら音程が外れた。それを(あ、低すぎた。もう少し高め)(ちょい低め)と正しい音程に修正する。これは素速ければ素速いほどいいです。極論、瞬時に修正できるなら「いきなりその音を出せる」のと区別がつきません。

外れた音程を正しく修正するためには、どこかに正しい音程があるということが前提です。鼻笛?は音程が外れていますから違います。正しい音程は頭の中にあります。ためしに『いつも何度でも』の出だしをちょっと思い出してみてください…ったら、聞こえるでしょう。ライアーのポロロンいう音が、頭の中で。では、それを鼻笛で吹いたらどんな感じに聞こえると思います?…ったら、なんとなく聞こえてくるでしょう。鼻笛の音が。これが正しい音です。

鼻笛を吹くときには頭の中でも鼻笛を吹いています。本当に鼻笛を吹くところを想像すると大変なので、鳴っている音だけ想像するというか思いだすというか。そしてその頭の中の鼻笛の音に合わせて、実際の鼻笛を吹きます。鼻笛は不安定ですから音程が外れます。(低いっ)と思ったら高くして(高すぎたっ)と思ったら低く、頭の中で聞こえている音程にそろえます。

言葉で説明するとすごいことになりますが、どうなんでしょう。はじめてなのに鼻笛をとつぜん上手に吹ける人がいます。あれは外れた音程を正しく修正するのが上手なんです。とつぜんできる人がいるくらいですから、そんなにむつかしいことではないはず。

これも訓練は必要です。でも効率よく訓練するコツとか飽きずに訓練するコツとか、そんなことをきちんと説明していけたらなと願っています。
(歌の音痴を直す訓練が参考になると踏んでいます。)

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