たいせつな竹笛にひび割れができた。割れ目が見えるようなひび割れは修理したほうがよいでしょう。割れ目にボンドを擦りこんで、ボルトバンドで締めあげ、割れ目を接着します。
ひび割れの修理のしかた
割れ目が見えるようなひび割れは、修理したほうがいいでしょう。割れ目にボンドを擦りこんでボルトバンドで締めあげ、割れ目を接着します。でも素人作業ですから竹笛に擦り傷がついたり、割れ目がかんぜんにとじなかったりすることもあります。そのへんはしかたないと覚悟してください。
用意するもの
竹笛のひび割れを修理するために以下のものを使います。
- 木工用ボンド
- ボンドのヘラ
- マスキングテープ
- オフィス・クリーナー(A4紙のきれはし?)
- ボルトバンド
- ごついプラスドライバ
- A4紙を縦に裂いてつくった紙テープ
手順1:割れ目のまわりをマスキングテープで隠す
いきなり割れ目にボンドを塗ると竹笛がべたべたになります。割れ目のまわりを汚さないように、マスキングテープで隠してください。当然、できるだけ割れ目ぎりぎりまで隠すとよいです。このへんは手先の器用さよりも視力の勝負だったりします。電気スタンドの直下で作業すると眼の被写体深度が高くなるので作業しやすいです。
写真は…あんまりきれいに隠せていませんが、多少のべたべたは乾いたあとで擦りおとせるので、そう神経質にならなくてもいいです。
手順2:割れ目にすばやくボンドを擦りこむ
割れ目の中には空気があると理解してください。これを追いだしながらボンドを擦りこまないと奥までボンドが入りません。
割れ目の端にボンドを一たらしして、ヘラで押しつぶします。「塗り広げる」じゃなくて、上からぐいぐい押して、ボンドを割れ目の中に押しこむ感じです。割れ目の中の空気は横から追いだす感じです。そうして割れ目にそって少しずつボンドを広げていきます。
とにかく割れ目の中の空気を追いだすことに集中してください。
※ この作業はすばやく行います。割れ目をとじる前にボンドが固まると…割れ目をとじることができなくなります。
手順3:ボルトバンドで割れ目を締めあげる
マスキングテープをはがします。割れ目にのっている余分なボンドを紙のきれはしで拭きとります…ここでもたもたするくらいだったら、そのままでもいいかもしれません。乾いたあとで擦りおとせるので。
ボルトバンドで割れ目を締めあげます。ボルトバンドはたとえば、庭の水道蛇口に取りつけたホースが水圧で抜けないように締めて留めるのに使います。ホームセンターとか金物屋に売っていると思います。選べるならごついやつが強力です。あんまりごついと竹笛にたいしてガバガバだったりするので、そのへんはいろいろ探してください。
竹笛をそのままボルトバンドで締めあげると傷だらけになりますから、間に紙をはさみます。で、ボルトバンドをドライバーでぎりぎり締めていきます。紙をはさむだけだと、竹笛に傷が付くようです。紙といっしょに0.3mm厚のプラ板をはさんだら傷が付きませんでした。(2008/11/7加筆)
※ 必ずボルトバンドを握って、ドライバーで締めてください!竹笛を握ってドライバーで締めるとテコの力が竹笛にかかり、竹笛を傷つけます。
※ 写真のような節目の部分なら渾身の力で締めあげても大丈夫です。締めあげて、一息つくと竹がなじむのでまた締めあげます。
※ 指穴の近くなど節目のない部分は気をつけて締めあげます。「ぱきっ」と音がするようなら既にヤバイ状態です。それ以上締めあげないでください。(そういう意味では指穴ちかくのひび割れはきれいに修理できないかもしれません。)
手順3:ボンドが固まったら表面をきれいにして完成
竹笛をボルトバンドで締めあげたまま24時間おきます。ボンドが固まったらボルトバンドをはずして、紙がボンドに貼りついているなら爪や指の腹で擦りおとします。こんなでたいていきれいに落ちますが、どうしてもだめなら濡らしてかたくしぼった布で拭いてもいいかもしれません。木工ボンドは水溶性なので水で落ちます。びしょびしょにするとまた割れ目がひらいてしまうので、固くしぼった布で拭いてください。
そんなこんなで完成です。
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