-- 竹笛のお手入れと修理 --

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竹笛のお手入れ 6

大切な楽器だから末永く使いたい。竹笛は極端に乾燥するとひび割れます。竹笛を乾燥させないために表面を保護するために、胡桃油で磨くとよいです。

くるみ油は、普通にくるみの油です。昔から木製家具や食器の仕上げに使われてきました。空気中の酸素と反応してヤニのように硬化し、耐水性の膜を作ります。竹笛の表面をくるみ油で磨き耐水性の膜で覆って、極端な水分の蒸発を防ぎます。

※ 表面を漆やラッカー、ウレタン樹脂などでコーティングしている笛は、油で磨く必要はありません。つか意味ありません。

いつ磨くか、どれくらいの頻度で磨くか

  • 購入してすぐ
  • 11月頃、そろそろ乾燥が厳しくなる前に
  • 思い出したときに、気が向いたときに

用意するもの

  • 市販の生の胡桃を二片ほど
  • お茶パック
  • キッチンペーパー
  • スリコギもしくはスプーンなど
  • まな板もしくは小皿など

磨き方

普通に食料品店で売っている生のくるみを二片ほど、お茶パックに入れて、まな板の上に置いてスリコギで押しつぶします。がんがん叩くよりも、体重をかけてぎゅーっと押しつぶすのがよいです。

すぐに油がしみ出てくるので、お茶パックごと竹笛に擦りつけます。両手は油でベタベタになるので、いっそ両手で油を塗り広げるといいです。飽きるまで――5分くらい?――竹笛の表面にぐいぐい油を擦り込みます。

気が済むまで油を擦り込んだら、ペーパータオルで余分な油を拭き取ります。くるみ油は空気中の酸素と反応して硬化します。余分な油が残っていたり指紋がついていたりするとそのまま固まるので、しっかり拭き取ります。っても硬化はずいぶんゆっくりので、のんびり作業してOKです。作業を終えたら竹笛を数日そっとしておきます。ま、すぐに吹いても問題ないと思います。私は次の日には吹きました。

これで冬の乾燥時期にもかなり耐えてくれるはず。吹くと少し胡桃くさい。

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