-- ポケットサックス(3) --

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2010年08月12日

ポケットサックスの吹き方 補足2

ザフーン・ポケットサックス(Xaphoon Pocket Sax)は手軽にサックス気分を楽しめる新しい楽器です。ポケットサックスの吹き方、補足その2。マウスピースを深くくわえると派手な音がします。

» ポケットサックスを吹いてみました

ポケットサックスの息を吹きこむ部分、リードを取りつけている部分をマウスピースと言います。付属の説明書に図解されているように、下唇がマウスピースの先端から2.0cmあたり★を噛むようにかぷっとくわえます。マウスピースをくわえる位置でポケットサックスの音色や挙動がかなり違ってきます。

マウスピースを深くくわえたときの挙動

  • 全体的に派手な音色になる
  • ピッチが安定する
  • いちばん低い音がぎーぎー鳴る

マウスピースを浅くくわえたときの挙動

  • 全体的に曇った音になる
  • ピッチが不安定になる
  • いちばん低い音がきれいに鳴る

できるだけ深くくわえて、ちょい戻す

ポケットサックスのマウスピースは、深くくわえることをお勧めします。その方が派手な音色になってピッチも安定しますから。しかしそうすると、指穴を全部ふさいだときのいちばん低い音がぎーぎー鳴って使い物になりません。

試しに左手だけでポケットサックスを持って、マウスピースをできるだけ深くくわえてみます。
あまり深くくわえすぎると、高い音までぎーぎー鳴って演奏できませんから、くわえる位置をちょい戻します…左手の指穴の音がきれいに鳴るようになるまで、くわえる位置を戻します。

そしてそのまま、今度は両手の指穴をぜんぶふさいでいちばん低い音を鳴らしてみます。いちばん低い音はきっとぎーぎー鳴るでしょう。いちばん低い音がきれいに鳴る★★ようになるまで、くわえる位置を更にもうちょい戻します。

どうでしょう。
そのあたりをくわえて吹くようにすれば、派手な音色で安定したピッチでポケットサックスを演奏することができます。そのあたり…というのがマウスピースの先端から2.0cmあたりです。

★ マウスピースの先端から2.0cmあたり
私の場合、上の前歯の噛む位置は、マウスピースの先端から1.2cmくらい。下唇の噛む位置は、先端から2.0cmくらいです。上下の噛む位置にずれがあるのは、ポケットサックスをかなり下向きに傾けて構えるからです。なぜこのように構えるのかは次回に説明します。

★★ いちばん低い音がきれいに鳴る
今、気がついたのですが。口全体をすぼめてマウスピースを締めつけるようにして吹くと、深めにくわえていても、いちばん低い音がきれいに鳴ってくれる気がします。理由は分かりません、私の気のせいかもしれません。口全体をすぼめてマウスピースを締めつける、というのは空気漏れがなくなりますから、ポケットサックスを演奏する上で悪いことはないと思いますけど。

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2010年08月05日

ポケットサックスの吹き方 補足1

ザフーン・ポケットサックス(Xaphoon Pocket Sax)は手軽にサックス気分を楽しめる新しい楽器です。ポケットサックスの吹き方、補足その1。まずは説明書をよく読みましょう。

» ポケットサックスを吹いてみました

ザフーン・ポケットサックス(Xaphoon Pocket Sax)は20世紀末にハワイで生まれた新しい楽器です。縦笛を吹く要領で誰でも手軽にサックス気分を楽しめます。世界楽器てみる屋でも2010年7月に販売を始めまして、それに合わせてこのブログでポケットサックス吹き方教室を始めることにしました。

肝心なことは既に記されている

が、書くことがありません…
ポケットサックスには写真・図解入りの分かりやすい説明書がついていて、肝心なことはぜんぶこれに書かれています。だから、まずは説明書を最初から少しずつ丁寧に読んで、ゆっくりポケットサックスを練習すればいいでしょう。

初めは要領がわからなくてキーキーと耳障りな音がしたりして、不本意な思いをするかもしれませが、なんとかなるものです。説明書の巻末に一覧されているトラブルシューティングもヒントになります。
基本、ポケットサックスは小学生でも遊べる親しみやすい楽器★ですよ。

★ ポケットサックスは親しみやすい楽器
「親しみやすい」とは、ここでは「すぐに鳴らせて曲を覚えやすくて、すぐに”上手っぽく”演奏できるようになる」という意味です。そしてポケットサックスはそのような楽器だと私は認識しています。

”上手っぽく”というのは「ほんとうに上手なわけではないが、ぱっと聞いた感じ上手に聞こえる」という意味です。

”上手っぽい演奏”はプロの演奏家や音楽教室の先生やコンテストの審査員―つまり一流の音楽家―なら眉をひそめるインチキ演奏ですが、会社の同僚や町内会のお母さま方や子どもたち―つまりふつうの人―なら感動して拍手喝采してくれる芸として重宝します。

私はふつうの人に楽器を演奏してみせ、楽器を売っていますから「ほんとうに上手になることよりも、とりあえず素早く上手っぽくなれること」を重視します。私のお店のお客さんもきっと私と同じ境遇だろうから、こんな話も役に立つだろうと考えています。

吹き方についての補足

ポケットサックスの説明書には肝心なことがぜんぶ書かれています。それと同じことを私がまた繰り返し書いてもしかたありません。だから説明書に書いてある内容について、私が気づいたこと…ここは具体的に言うとこうだよ、といった補足を書き足せばいいのかなと考えています。

私の場合、ポケットサックスの肝は、リードを厚さ2.0のプラスチックリードに取り替えたことでした。まるで別物っ?と見まがうほど気持ちよく演奏できるようになりました。確かに、説明書には「吹きにくいときは薄いリードに取り替えた方がよいかも」と書いてありましたが…まさこれほど劇的に使い勝手が違ってくるなんて想像しなかった。

ポケットサックスの説明書には肝心なことがぜんぶ書かれています。
それとは別に私が気がついたことも書き残しておけば、すこしは足しになるだろうと考えてます。

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2010年07月30日

ポケットサックス演奏 -Amazing Grace-

ザフーン・ポケットサックス (Xaphoon Pocket Sax)は縦笛の要領でサックス気分を楽しめる楽器です。ポケットサックスで『アメイジンググレイス』を吹いてみました。

» オリジナルのmp3ファイルはこちらです、きれいな音質でお楽しみください。

運指と演奏について

ポケットサックスはCキーつまりソプラノリコーダーと同じハ長調の楽器ですが、ここでは4度高いFキー、ヘ長調で演奏しています。ヘ長調で演奏すると下のドより低い音を出すことができるので使い勝手がいい。ポケットサックスで遊ぶときは、このようにヘ長調で演奏することが多いでしょう。

fingering2nd100707.gif

アメイジンググレイスで使用する音は ソ・ラ・ド・レ・ミ・ソ だけです。

ソドー ミレドミー レドーラーソー
ソドー ミレドミー レミソー
ミソー ミレドミー レドーラーソー
ソドー ミレドミー レードー

運指に難しいところはありません。メロディーはさっさ覚えてしまって、どのように演奏するのがいちばんアメイジンググレイスにふさわしいのか。そこを試行錯誤することに時間をかけるべきです。

アメイジンググレイスは古今東西いろんなアレンジで演奏されます。クラシカルなアカペラやジャズっぽいアレンジは定番ですし、カントリー系の人はギターをかき鳴らしながらスィングぎみに流します。私のこれはサルジニアの合唱とバグパイプからインスパイアされたもので、ここまでマッチョなアレンジもなかなかないだろうと自負しておりますよ。

映画『ハイランダー』でショーン・コネリーが我が命と引き替えに主人公を救うシーンがあって、バックにハイランド・バグパイプのアメイジンググレイスが使われました。
なんかもう…無駄にかっこよかった。

YouTubeの投稿について

いつものように動画をYouTubeに投稿したところ、ポケットサックスのソロパートで音がバリバリ割れました。音量調節したり高音域をカットしたり試行錯誤しましたが、まったく改善されませんでした。

調べてみると、wmv形式の動画をYouTubeに投稿すると形式変換されて不要に画像と音声が劣化するそうです。YouTube推奨のファイル形式はH.264コーデックのMPEG-4フォーマット(なんじゃそりゃ?)だそうで、だからwmvファイルをmp4ファイルに変換して投稿しましたら、なんとか鑑賞できる音質で再生されるようになりました。

なお変換には iWisoft Free Video Converter を使いました。ほとんどあらゆる音声・動画ファイル形式を相互に変換する優れものです。これが無料ソフトだなんて、いいのかな。
» iWisoft Free Video Converter

今日は賢くなりました。

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2010年06月19日

ザッフーン(Xaphoon)

ザッフーンまたはポケットサックスという、サックスの音がするリード笛です。

» Xaphoonポケットサックスを吹いてみました

大きさはソプラノリーコーダーと同じくらい、でもこれがなかなか本格的な音がします。取り扱いが簡単で価格もお手頃ですから「リード楽器にちょっと興味がある」という人にお勧めです。街の楽器店ではなかなか見かけませんが、頼めば取り寄せてもらえます。

元々はハワイのマウイ島に住むブライアンというサックス奏者が、子どもでも遊べるサックスみたいな笛があればと、竹でこしらえたのがはじまりです。写真はABS樹脂製ですが、元祖の竹製よりも都会的で華やかな音がして、私はむしろこちらが好きです。

最初から付属している葦のリードの厚さは2-1/2。これはテナーサックスのリードとしては柔らかい方なのですが、笛を吹きなれた私にとってはこれでも硬すぎました。更に薄い2に取り替えると気持ちよく吹けるようになりました。

これを販売しようかどうしょうかと考えはじめてそろそろ1年になります。以前は天神の楽器店で販売してたので、私の出る幕ではないと諦めてたのですが。最近はショウケースに並べることをやめたようです。どうやら客が欲しがらない商品は売る気にならないみたい。ならば、そろそろ販売を開始します。

サックスの音色について

サックスのあの独特の音色はサックスが本来から持っている音色というよりも、演奏者の演奏によるものです。つまり演奏者が「サックスを抱えてサックスのように吹いているからサックスの音に聞こえる」のです。パソコン音楽をしている人なら、パソコンに音符を打ち込んで自動演奏させたサックスの音が聞けたものではない、下手をするとサックスの音にすら聞こえないということを経験しているでしょう。サックス演奏者はサックスを強く吹いたり弱く吹いたり、音をずり上げたりいろいろします。こうしてはじめてサックスらしく聞こえます。

たくさん聞いて身に付ける

サックスの演奏は、たった1つの音の中でさえ、音の高さと音量と音色がどんどん変化するような演奏をします。一方で西洋の楽譜には基本的に音の高さとそれを鳴らすタイミングしか書かれていませんから、楽譜だけ見てどんなに鍛錬を積んでもサックスは上手になりません。

「私はサックスをこの人のように演奏したい」という手本の演奏を定めて、繰り返し聴いて、「サックスの音ってこんな感じ」というところを身にしみて覚える必要があります。今は大昔と違ってCDがあるしmp3プレイヤーがあるしYoutubeには無料の音源が転がっています。サックスを習得しやすい環境です。もし街のサックス教室に通っているなら、先生のお手本演奏を録音させてもらってmp3プレイヤーに入れて、空耳が聞こえるほど夢に出てくるほど四六時中聴くと、良く上達します。

私は今、下のYouTubeをmp3プレイヤーに入れて繰り返し聴いています。私の感覚としては、こういうのが「いかにもサックスっぽい音」なのです。

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