デュエットオカリナの吹き方、和音で演奏する2
デュエットオカリナは和音を鳴らせるオカリナです。
あなたが奏でる驚愕のハーモニーは聴く人に感動を与えることでしょう。
ノース・カントリー・ワークショップ工房のデュエットオカリナを使った、初心者のためのオカリナ吹き方教室、第21回。「主は冷たい土の中に」に実際に伴奏をつけてみましょう。
「主は冷たい土の中に」に伴奏をつけてみる
デュエットオカリナの真骨頂、一人合奏は、演奏自体はそんなに難しくありません。左右両手の指の動きを「こんなものだ」と丸ごと覚えてしまえばいいのです。ほんとうに難しいのは知っている曲に伴奏をつけること。だからここでは自分の知っている曲に自分で伴奏をつける方法を説明します。
実際になにか曲に伴奏をつけてみましょう。
例題はフォスター作曲「主は冷たい土の中に」。私は小学校の音楽の時間に習いました。今は『静かに眠れ』というタイトルだとか?知らない人は今覚えてください。簡単な曲です。楽譜はネットで探してきました。大切なのはコード進行が書かれていること。CとかFとか、ちゃんと書いてありますね。
まずメロディーを吹けるようになる
さて、まずはメロディーが吹けるように、楽譜にメロディーのドレミを書きこみましょう。楽譜にメロディーのドレミを書きこむ方法は過去の記事を参考にしてください。
» 『主は冷たい土の中に』のメロディーをデュエットオカリナで吹いてみました
MIDIの演奏(ハ長調、Cキー)と音の高さが違うのは、アルトのデュエットオカリナ(G管)で吹いているからです。ソプラノやテノールのデュエットオカリナだと、また音が高かったり低かったりします。
和音で吹く箇所をしぼりこむ
次にいよいよ伴奏をつけていきますが。その前に伴奏をつけて和音で吹く箇所をしぼりこみます。私は楽譜の上から三段目の「おーもーいだーすーあのえーがおー」の部分だけ伴奏をつけようと考えました。この曲は簡単ですからぜんぶに伴奏を入れることもできるでしょうけど。それはそれなりにたいへんですし。演出としても、最初はメロディーだけからはじめて途中から合奏した方がインパクトが大きいのです。
コードから伴奏を決める
「おーもーいだーすーあのえーがーおー」の部分のコードを見ると次のようになっています。
- F/A → G7 → C/E → C → C → G
このコードをそのまま一対一に伴奏に書き換えていきます。楽譜に書きこむとこんな感じです。
» 『主は冷たい土の中に』をデュエットオカリナで一人合奏してみました
コードから伴奏は機械的に決まる
以上、「主は冷たい土の中に」に伴奏をつけてみました。わりと簡単だったかな、いっそぜんぶ合奏した方がいいかもしれませんね…
ってちょっと待て。
コードがGなら伴奏は「レ」や「シ」だなんて何でわかるんだ?、と思いましたか。考えるまでもない。ハ長調の楽譜でGなら伴奏は「ソ」の音、だめなら「レ」か「シ」に決まっています。
そんな決まりをぜんぜん説明せずにいきなり伴奏をつけてみましたから、まるで手品みたいに見えたでしょうが。手品もトリックがわかれば簡単です。決まっているんですよ。コードから伴奏は機械的に決まるんです。
それを次回に説明します。
楽器があればもっと楽しい毎日
» デュエットオカリナの販売は世界楽器てみる屋 ―和音を奏でるオカリナ―