倍音楽器、ラッパ 7
倍音を強調して音程を出すラッパは、倍音に含まれない音程を出すことができません。ドレミファを不足なく演奏するために、なんとかして管の長さを変えて倍音の並びを変えてやる必要があります。
バルブを取りつけてみた
オーケストラの花形トランペットも昔は一本の管をくるっと巻いただけの簡単な楽器でした。一つのトランペットではすべての音程を出せないため、バロック時代には全長の異なる四種類のトランペットを手元に置いて、曲に合わせて取っかえ引っかえ演奏していました
トランペットが現在の形になったのは19世紀初期です。西洋の高度な冶金技術を注いで成型された複雑な外観は、楽器というよりむしろ内燃機関のような印象を見る人に与えます。
発明の要は本体中心に据えられた三本のバルブです。バルブを指で押さえることによって管の長さを切りかえ、倍音の並びを切りかえます。図はその仕組みをわかりやすく説明したもの。バルブの搭載により、トランペットは素速いフレーズを自由自在に演奏することができるようになりました。
楽器があればもっと楽しい毎日
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