倍音楽器、マウスボウ 1
マウスボウは世界中に分布する原始的な弦楽器です。起源は大変古く、フランスの洞窟に描かれた1万5千年前の壁画の時代までさかのぼります。外観は狩猟用の弓そっくり、というか最初は狩猟用の弓を鳴らしていたのではないかと考えられています。(逆に、太古の弓は楽器だったという説があります。楽器が先で、後になって狩猟に使うようになったとか。)
図はUSAのアパラチアン・マウスボウ。平たい板状の弓にギターの糸巻きを採用して少しは楽器っぽい体裁をしています。複数の弦を張ったタイプもあるようです。
マウスボウは弓あるいは弦の端に唇を寄せて、箸のような棒で弦を叩いて演奏します。
口琴と同じように口の中をいろいろ動かして音色を変えたり、弓を曲げて不安定ながら音程を変えることもできます。
»アパラチアン・マウスボウ(英文)
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