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インディアンフルートとバグパイプ-スカイクロラ

北米インディアンの笛と電子バグパイプで映画『スカイ・クロラ』のメイン・テーマを演奏しました。

14拍子の不思議なメロディ

『スカイ・クロラ』は押井守のアニメーション映画です。
平和な時代に人々が求めたショーとしての戦争。どこかで誰かが戦い、死んでいくことを、安全な場所から観戦することでしか、平和を実感出来ない。それは絶対に終わらせてはいけない、そして嘘であってはいけないゲーム。”キルドレ”たちが命を懸けなければ、そのショーは成立しない……

音楽は押井さんといつもコンビを組む川井憲次。彼はこの『スカイ・クロラ』で第41回シッチェス・カタロニア国際映画祭の最優秀映画音楽賞を受賞しました。

私は押井さんの映画をよく観ますが、それは音楽を担当しているのが川井さんだから、というのがとても大きな理由だったりします。そのくらい川井さんの作風は好きで、今回、初めて彼の作品をカヴァーできて満足しています。

この曲は14拍子です。
ぱっと聞いただけでは気づかないほど自然なメロディではありますが、曲に合わせて拍子をとっていると途中で(あれ?)って感じになります。この妙な尺の合わなさが、この曲独特の浮遊感を醸すのに一役かっていると憶測しています。

楽譜からmidiファイルを生成しました

KAWAIのスコアメーカーという楽譜作成ソフトがありまして。
楽譜のデジタルスキャン画像やpdfファイルを解析して、midiファイルを生成することができます。

今回の作品はスコアメーカーを入手したからこそ、完成したようなものです。
ダウンロード販売していた楽譜(pdfファイル)を購入してスコアメーカーに読みこませ、midiファイルを生成しました。後はいつものとおり、Band-in-a-Boxを使ってmidiファイルからコード進行を逆算し、自動伴奏させました。アレンジとミックスダウンはSONAR X2を使いました。

スコアメーカーは今後も活躍してくれるでしょう。
いっそう製作期間を短縮して、たくさんの演奏動画をウェブにアップする所存です。
» スコアメーカーのメーカーサイト

使用した楽器について

木製の縦笛はインディアンフルートです。
北米インディアンに伝わる笛です。これでなかなかのハイテクです。他の笛にはないブレス・アブソーバを搭載していて、息の乱れを均してくれます。初心者が吹いてもそこそこきれいな音色で鳴ってくれるという優れものです。

インディアンフルートの本来の音階は、即興演奏しやすいように五音階になっていますが。今回演奏したのは西洋のドレミ音階に改造したインディアンフルートです。指穴が7つあります。
» ドレミ音階のインディアンフルートのカタログページ

ドラゴンの頭がついたヘンなのはバグパイプです。
バグパイプは革バッグにリード笛を取りつけた楽器です。息を吹きこんでバッグを膨らませて、バッグを締めつけて笛を鳴らします。これは本物ではなくて、バグパイプの形をしたシンセサイザ。今回はMIDIケーブルでパソコンに繋いで鳴らしました。
» 電子バグパイプのカタログページ

楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋

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