カンテレ-赤い河の谷間
カンテレは北欧フィンランドのお琴です。赤い河の谷間を演奏しました。
カンテレの記事にコメントが入っていたので、久しぶりに引っぱりだして弾きました。カンテレは今のところ私が演奏できる唯一の弦楽器です。
独特の動きをする左手が攣りそうですが……慣れるとギターやハープよりもずっと簡単に曲を覚え演奏することができます。少なくとも私はギターでこの曲をこのように弾くことはできません。2~8倍ほど簡単★ です。
楽器はハードウェアとソフトウェアで楽器です
カンテレは、楽器本体は板にドレミファソラシドの弦を張っただけの、世界中で見かけるありふれた設計の弦楽器です。独特で個性的なのは演奏スタイルです。
だから私はカンテレとは、楽器本体ではなく演奏スタイルの名称だと理解しています。本国フィンランドの人が聞くと「はあ?」ってな理屈でしょうが。そのように理解しないと、カンテレのカンテレらしさというものをはっきり認識することができません。
ゲシュタルト心理学に基づいた錯覚・空耳を積極的に利用するトリッキーな演奏スタイル。演奏している本人すら(なんでこれで曲になって聞こえるんだ?)と狐につままれたような気分になってしまう。そんな摩訶不思議さを広めていきたい。
★ 2~8倍ほど簡単
初心者の練習時間に換算してそんな印象です。
つまり、初心者がギターで8日かかってマスターするレベルの演奏を、カンテレだと1日でマスターできるという。初心者が、という条件が重要です。ベテランであればどんな弦楽器の演奏者であれ、赤い河の谷間くらい即興で演奏できるでしょうから。
カンテレに肩入れする気持ちは分かるが8倍は言いすぎだろう、
と思われるかもしれませんが。そもそもギターって発音効率が悪いです。原則として、1つの音を鳴らすのに左右の指を1本ずつ計2本の指を必要とします。ハープなら2本の指で2つの音を鳴らせます。カンテレもハープに準じますが、体感として、更にその倍の音が鳴っているように錯覚させます。他にもいくつか理由があって、だいたい8倍ほど簡単だという評価になります。
もちろんいいことばかりではありません。
この世は等価交換。カンテレは11個の音しか出せませんし半音も出せません。ギターよりも表現力が圧倒的に低いです、きっと1/8くらい。
楽器があればもっと楽しい毎日
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