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ユニゾンの使い方 2

リバーブやディレイをかけて音を広げる以外に、他の音でユニゾンする方法もありますよ。

ユニゾンで音の広がりを強化

ユニゾンは音を重ねることによる性質の強化だと、私は解釈しています。
性質とはどんな性質のことでしょうか。どんな性質でもです。強さ、厚み、鮮やかさなど、音に関するすべての性質を、ユニゾンによって強化できると私は考えています。音の定位――広がりや奥行きを強化することもできます。

音を左右に広げて聞かせるには、リバーブやディレイをかけるのが定番ですが。
ユニゾンを使って音を広げることもできます。次の例を聞いてください↓
» ピアノの音を左右に広げる

特に冒頭が分かりやすいです。ピアノの音が左右にぽんぽんと飛んで音が広がります。これはふつうはテンポディレイを使ってピアノの音をタイミングよく左右に音を飛ばすのですが。ここではピアノとは別の音――ピアノに似ているが余韻のない短い音でユニゾンして、その音をテンポディレイで左右に飛ばしています。

ピアノそのものの音を左右に飛ばすよりも、別の音でユニゾンして左右に飛ばした方が、複雑で味わいのある音になります。ピアノのアタックを強調したいなら、アタックの鋭い音でユニゾンするといいです。ピアノの余韻を強調したいなら、ゆったりと音の伸びるパッド系の音でユニゾンするといいです。アタックの鋭い音でユニゾンして、さらにパッド系の音でユニゾンするなど、いくらでも欲張ってピアノの音を飾り立てることができます。

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