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BIABの演奏スタイルを探しだす 2

Band-in-a-Box(以降BIABと記述)はちょっと変わった音楽ソフトです。
C,Am,Dm,G7などとコードを入力して、「ビートルズのイエスタディ風」のように演奏スタイルを指定すると、ギターやピアノなどを使ってそれらしく自動演奏します。BIABがあれば、楽器を演奏できなくても音符の打ちこみが苦手でも、自分の音楽作品を完成させることができます。

BIABの数千の演奏スタイルの中から自分の求める演奏スタイルを探しだすのは、基本的には数千の演奏スタイルの総当たりです、一つずつぜんぶ試聴します。

といっても、関係ない演奏スタイルまで試聴する必要はありません。例えば3拍子の曲を作るつもりなのに、4拍子の演奏スタイルを試聴しても仕方ないです。このように、あからさまに「それ違うよね?」という演奏スタイルは、条件を付けてフィルタリングして、最初から除外しておく★1 といいです。

3拍子か4拍子か

今から作る曲が4拍子なら、3拍子の演奏スタイルを試聴する必要はありません。
逆に3拍子の曲を作るなら、4拍子の演奏スタイルは無視していいです。拍子によるフィルタリングはいちばん最初にやっておくべきことです。

ストレートかスィングか

ストレートというのは曲のノリがタン、タン、タン、タン、……となっています。
スィングのノリはタンカ、タンカ、タンカ、タンカ、……です。自分の作る曲のノリがストレートとスイングのどちらであるかによってフィルタリングすると、試聴べき候補が更に半数に減ります。

テンポ

どの演奏スタイルにも、いい感じに聞こえるちょうどよいテンポがあります。
細かくリズムを刻むギターは、あまりに速いテンポで演奏すると古い映画のようにチャカチャカした滑稽な感じになります。ゆったりしたピアノフレーズは、あまりに遅いテンポで演奏すると間延びして環境音楽か何かみたいになります。テンポで演奏スタイルをフィルタリングするとかなり候補を絞ることができます。

ただし案外、テンポ外れでも実は使えるということがあります。気をつけておいてください。

使用する楽器

例えば「この曲はピアノが重要なんだ」「ベースはコントラバスだ」のように、使う楽器がはっきり決まっている場合があります。このような場合は、使う楽器でフィルタリングすれば、試聴すべき候補を大きく絞ることができます。

ただし、実際にはグランドピアノの音を使うつもりだが、エレピを試聴してみたらいい感じのフレーズが見つかった、ってこともよくあります。楽器によるフィルタリングは理想の伴奏スタイルを外してしまう確率も高いです。気をつけてください。

★1 最初から除外しておく
試聴する演奏スタイルの候補を絞れば絞るほど、作業は楽になりますが、理想の伴奏スタイルを外してしまう確率も高くなります。ぜんぶ試聴したがどうもピンと来るものがない、というような場合は、フィルタを外して総当たりで試聴することも覚悟しておいてください。むしろ総当たりするのが当たり前で「試みにフィルタリングしてみたらすぐに欲しい演奏スタイルが見つかった、ラッキー」というくらいの心づもりでいるのが吉です。

ただ、いくつも音楽作品を製作していると、そのうちなんとなく覚えてくるものですよ。
精密さには欠けますが「こんなギターフレーズはカントリー系を探せばいい」「これはラテン系じゃないな」みたいに、大まかに当てを絞りこめるようになります。何事もそうですが、最初がいちばん大変です。ずっと続けていると勘が働くようになり、手抜きの加減も分かって、最初の何倍ものスピードで作業ができるようになります。

楽器があればもっと楽しい毎日
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