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メインの楽器で左右の音量バランスをとる

音楽作品は、左右の音量バランスがとれていること――左右の音量が揃っていることが望ましいです。左右どちらかの音が小さいと聞きとりにくいし、よく聞こえるようにとボリュームを上げると、今度は反対側の音が大きくなりすぎて耳が痛くなります。

ピアノやギターなどポンと鳴ってすっと減衰する音は、瞬間的な音量は大きいのですが、人間が聞いた印象としてはそれほどでもありません。逆にオルガンやバイオリンなどずっと鳴りつづける楽器は、比較的に小さな音量でもよく聞こえます。

前回の私の音楽作品で、左側に電気ハープの低音、右側にビオラ・ダ・ガンバ★ の低音を配置しました。耳で聞いてバランス良く調節したところ、レベルメータを確かめたら明らかにハープの側の音量が大きくなっていた。最初は(こんなアンバランスな作品もあるよね)でスルーするつもりでしたが……作業しているうちに自分の耳が痛くなってきました。「左右の音量は揃っていることが望ましい」というのは、自分の耳を守るためにまず重要なことなのでした。

さて作品の中で鳴っている音で、いちばん音量の大きい楽器はなんでしょうか。というのは考えるまでもなく、メインの楽器がいちばん大きいです。なのでメインの楽器の音――前回の音楽作品ではインディアンフルートの音を、すこし右に寄せて左右の音量が同じになるように調節しました。これで耳が痛くなるという現象はぴたりと治まりました。

メインの楽器の音をパンして簡単に左右の音量バランスをとることができます……主役の楽器がセンターにいない、という状況を良しとするかどうかですが。まずは自然な状態で左右の音量が揃うように工夫して、最後の手段としてメインの楽器の音をパンします。

★ ビオラ・ダ・ガンバ
チェロにギターのフレットをつけたような西洋の古楽器。博物館に標本された化石ではなく、今でも現役で活躍しているらしい。簡単に正確なピッチを鳴らせるのでチェロよりも初心者に優しい楽器だと思うのですが、どうでしょう。

ちなみに私が使用したのは本物ではなくて、ERA MEDIEVAL LEGENDS というVSTi(ソフトウェア・シンセサイザー)です。これはいろいろな中世古楽器の音源を収録しています。RPG系の音楽作品を製作するのに重宝します。

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