-- DTM・Band-in-a-Box --

« ”演奏に心はこもらない”の補足 | メイン | ブログを開設しました »

BIABのオーディオコードウィザードのヒント 7

Band-in-a-Box(略してBIAB)は自動で楽器を伴奏してくれる便利なDAWです。楽器が弾けなくても打ちこみが苦手でも、音楽作品を作ることができます。オーディオコードウィザード(略してACW)はBIABの機能の一つです。mp3やwmaなど音楽ファイルを読みこんで、コード進行を逆算します。オリジナル曲の音さえあれば、コード進行を決めて伴奏をさせて、私だけのカバー曲を作ることができます。ここではACWの使い方について、そのヒントを挙げています。

小節の区切りはチョー重要

ACWは小節毎にコードを解析します。ですから小節の区切りがいい加減だと、隣りあった小節のコードが混ざりあってしまって正しく解析できません。小節を正確に区切ることは、ACWを利用する上での最重要事項だと言えます。

一応ACWも努力します。「第一小節の先頭」と「曲のテンポ」を基に小節を自動的に区切ります。が、まったく使い物になりません。これはすべてACWが悪いというわけでもない。人間の演奏はメトロノームのように正確ではありませんし、曲の演出として一部をわざとゆっくり演奏したりしますから、全体のテンポを単純に割り算するような荒っぽいやり方では、曲の小節を区切ることはできないのです。

始めの方から順に少しずつ

曲の小節を正確に区切るのは人間にしかできない作業です。区切り線をマウスで前後に動かして正しくなるように修正します。一つ一つ手作業で修正します。最悪、全部の区切り線を修正する羽目になることを覚悟してください。ってけっこう大きな曲で300小節くらいあるんですけど?はい、300カ所の区切り線を修正してください。

区切りのずれは後になるほどひどくなっていきますから、曲の始めから一つずつ順々に修正していきます。「最悪、全部の区切り線を修正することになる」と言いましたが、実際にそこまでひどいことも滅多にないです。区切り線がずれた?ように見えても、次の区切り線が再び正しい位置を指すなら見逃します。どこまで行っても区切り線がずれっぱなし、それどころかだんだんひどくなってる!と分かったら修正します。そこから前に遡って、まだあまり区切り線のずれていないあたりから修正します。そこを修正すると、後ろはぴたっと合うことが多いです。またずっと曲を見ていって、区切り線がずれっぱなしで正しい位置を指す気配がなくなったら、また前に遡って修正します。

これは大変な作業です。ACWを使う上でいちばん面倒くさい作業です。
自分の耳でコードをコピーする方が早いか、それとも全部の区切り線を手作業で修正する方が早いか……ここがACWを利用する/しないの分岐点になるでしょう。こんなでも、私の場合はACWを利用する方がまだ効率よいのですよ……

イレギュラーな箇所は慎重に対処

曲の演出として一部をわざとゆっくり演奏することがあります。(リタルダンドでしたっけ?)そこは踏みはずさないように、思いきって小節の長さを大きく取ります。

サビの前の一小節だけ一拍多く数える、といったトリッキーな曲もあります。この場合はその小節を二つに分解したり拍数を変えたりします。これはさすがにACWのマニュアルにやり方が詳しく説明されていますから、そちらを今一度ご確認ください。

忘れてならないことは「小節のテンポが違う、小節の拍数が違う、といった情報はBIABには伝わらない」ということです。BIABはどんな小節も同じく扱います。ですからそのようなイレギュラーな箇所は、絶対に忘れないように紙にメモして残しておく必要があります。そして後でBIABで、手作業で指定していきます。「この小節はテンポをチェンジ」「この小節は1拍マイナス」みたいに。

私の場合は最終的に、BIABに出力させたMIDIファイルをSONARに持ってきてアレンジ・ミックスダウンします。ですからいっそSONARでMIDIデータを切り貼りし、テンポ変更することもよくします。要は作品として完成すればいいので。

とにかくACWを使うときは紙と鉛筆を用意しておいてください。必ず使いますよ。

楽器があればもっと楽しい毎日
» 変わった楽器、珍しい楽器の販売は世界楽器てみる屋

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメントを投稿

みんなの掲示板

ご質問・お知らせなどがございましたら遠慮なくご投稿ください。

ユーティリティ

 

最近のコメント

最近のトラックバック