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不備があってもレッドパイプは魅力的だから


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レッドパイプはドイツ製の電子バグパイプです。
断っておきますが、私自身はすっごいレッドパイプを気に入っています。今後も私の作品の中で、しばしばレッドパイプの強烈な音色を耳にすることがあるでしょう。とはいえ正直なところを述べないわけにはいきません。レッドパイプはいくつかの障害を抱えています(2012/06/18現在)。

  • 電源を入れても音が出ないことがある
  • 電源を入れてもノイズばかり聞こえることがある
  • キーや音色などの調整をプリセットメモリに設定できないことがある
  • バッグの空気圧センサーの感度が日によって違う★1 気がする
  • MIDIが使えない★2 ことがある気がする

これはいつもそうだというわけではなくて、むしろふだんは問題なく快適に演奏できるのですが、ときどきなにかのきっかけで障害が発生します。

これに対して、メーカーは交換も修理も受けつけないでしょう。全部の製品がそうなのですから新品と交換しても無意味です。またレッドパイプの操作マニュアルには「調子悪いときは電源を入れ直せ」と書いてあります。つまり、たまに挙動不審になることを含めてレッドパイプという製品の仕様だ、というスタンスです。

ふつうに使う分には問題ない

なんでこんなガレージキットみたいな品がけっこうな値段で販売されてるの?と訝しむかもしれませんが。完璧でないだけで使う分には困らないのですよ。概ね問題なく快適に演奏できますし、電源を入れたときに(なにかおかしい?)と感じたら、もう一度電源を入れ直せばいいです。そんな不備をさっ引いても、レッドパイプはずっとずっと魅力的です。

メタルやアバロンなど空想のモデルは、そのインパクトのある外観でライブステージに華を添えることでしょう。レッドパイプはスモークやスポットライトに曝される過酷な環境においても決してチューニングを外しません。安心してパフォーマンスに専念できます。グレート・ハイランド・パイプやガイタ・ガレガなど、現実のバグパイプを演奏する場面でも、安全を取って代わりにレッドパイプを演奏する、という選択肢は十分アリです。

スタジオ録音やパソコン音楽でも、レッドパイプを使用するメリットは大きいです。なによりも、どんな調の曲にも合わせて演奏できるというのがありがたいです。

そんなですから「欧米の製品ってこういうところあるよね…」と、広い心でレッドパイプを愛してあげてくださいまし。

★1 空気圧センサーの感度が日によって違う
バッグを抱きかかえただけでブーッと鳴りはじめるときもあるし、かなりバッグを締めつけないと音が出ないときもあります。ただしこれは私の主観であって、実際にどうなのか断定するのは見送りたい。バッグの抱え方によって自然に圧力がかかるかもしれませんし、腕が疲労していれば、いつもより意識して強くバッグを締めつけなければならないでしょうし。

★2 MIDIが使えないことがある
これはレッドパイプの障害というより、MIDIケーブルを繋ぐ先の装置やドライバプログラムとの相性の問題のようです。私の場合、デスクトップパソコンには必ず繋がりますが、ノートパソコンには繋がったことがありません。

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