-- カンテレ --

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カンテレの運指 『アメイジング・グレイス』

11弦ウィングカンテレで 『アメイジング・グレイス』 を弾いてみました。
指の動きがよく分かるように、後半ゆっくり弾きました。(ゆーっくり弾くというのも意外に難しいものです。)

このアメイジング・グレイスの弾き方(の考え方)は、他にも応用が利きます。みなさんも自分で「はとぽっぽはどうなるんだろう」「ビートルズのレット・イット・ビーはいけるかな」みたいに、ああでもないこうでもないと遊んでください。

このへん私としては、雑誌の後ろに付いているクロスワードやナンバーズを解くのと同じ感覚だと認識しています。クロスワードやナンバーズと違うのは、完成したら人前で演奏してみせることができるということ。年末の隠し芸が今から楽しみですよ。

参考資料がアメイジング・グレイスだけではさすがに心許ないですから、これからもこんな感じでいろいろアップしていきますね。

伴奏について

伴奏は右手の親指で「ジャーン、ジャンジャーン」の繰りかえしです。使うコードはⅠ(ドミソ)のコードだけ、これ以上は簡単になりません。逆に、ほんとうはもっといろんなコードを使うといいです。もし余裕があれば「ここはⅤのコードを使った方がよくないか?」などと、いろいろ工夫してみてください。

メロディーについて

伴奏が「ジャーン、ジャンジャーン」と鳴っている隙間に、メロディーの音を埋めこんでいきます。このへん作業がほんとうにパズルっぽい。アメイジング・グレイスのメロディーは次のとおりです。

ソードー ミレドミー レードーラーソー
ソードー ミレドミー レミソー
ミーソー ミレドミー レードーラーソ
ソードー ミレドミー レードー

たいていの場合、伴奏をジャーンと鳴らした瞬間、伴奏の音の中にメロディーの音が既に含まれているものです。ここはもうOK。メロディーを弾いちゃったことにして、そのまま何もする必要はありません。

後は、伴奏と伴奏の合間・隙間に、メロディーとして足りていない音を埋めこんできます。
もしそれが左手の指で押さえている音なら…その、押さえている指ではじきます。薬指が地獄ですが、4ヶ月も遊んでいれば慣れますよ。私もだいぶ慣れました。

そうではなくて、左手の指で押さえていない音なら…右手の人差指ではじきます。
場合によっては、右手の親指や他の指ではじいてもいいです。でも、そうとう速い曲でも人差指1本でなんとかなることが分かっています。だから「右手も5本指ぜんぶで弾けるようにならなければ」みたいにヘンに気負う必要はありません。

”譲る” と ”取りもどす”

問題なのは、伴奏をジャーンと鳴らした瞬間、伴奏の音の中にメロディーの音が含まれない場合です。つまりメロディーの音を左手の指で押さえてしまっている、ということです。しかしそもそも左手の指で押さえているのは、今、鳴っては困る音のはずでした。「それっておかしいじゃん!?」という話なのですが…わりとよく発生する現象です。

この場合、問題の左手の指を弦から離して、左右どちらかの隣の弦を代わりに押さえます。つまり、左手の指で押さえていた音を、右手に ”譲る” のです。この状態でジャーンと伴奏を鳴らせばいいです。

しかし、 いつまでも右手に譲ったままジャンジャンと伴奏を鳴らしつづけると、これはこれでめちゃくちゃになってしまいます。だから用が済んだらすぐに元のとおり、左手の指で本来の弦を押さえなおします。つまり、右手に譲っていた音を ”取りもどす” のです。

上のYouTubeの演奏でも、この ”譲る” と ”取りもどす” は、何カ所か出てきます。ある所は ”譲る”→”はじく”→”取りもどす” なんてことをしています。慣れるとなかなか楽しいですよ、指の体操みたいで。

楽器があればもっと楽しい毎日
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